未完成のブログ

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Oct 27, 2013
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カテゴリ: Fallout:NewVegas
カサンドラ




ダーモット

ダーモット:革靴の底は鉄板入り


FalloutNewvegas第33話「You Can Depend on Me 2」

「邪魔ぁっ!」

男たちを見てすぐに動いたカサンドラ。フリーサイドに入った時から彼女は臨戦態勢の状

態にあった。敵と一瞬でも思わせるものには容赦なく攻撃する、物陰から飛び出したとこ

ろで彼女の不意を付くことはできない。左足で地面を蹴りナイフを持った男に接近、ナイ

フを持った手を跳ね上げ上半身を上下ブレさせずに水平に動かして体をひねる、右肘を縦

に振り上げ男の顎を打つ。



横への勢いを縦回転へと変化させて肘に十分な力を伝えて打つ。更にカサンドラは反対方

向へ上半身をひねり水平に肘を振る。鉄パイプを持った男の鳩尾に肘が突き刺さる。これ

らは八極拳基本技の一つ『頂肘』である。

「ぐぇっ…」

一瞬で二人の男が地面に倒れた。何が起きたのか理解できずに立ち尽くす残りの男二人。

「ぎゃっ」

「あがあああっ!」

ダーモットの射撃がバットの男の喉を貫く。タイヤレンチの男はベロニカのパワーフィス

トで吹き飛ばされ廃墟の壁に叩きつけられる。

「カサンドラすごいわ!何今の動き!あんなの見たことない」

パワーフィストから蒸気を出しながらベロニカが言った。



カサンドラはドレスの下の大腿に隠した小さなリボルバーを取り出して答える。

「ベロニカ、フリーサイドはこんな感じだからね」

「大丈夫、自分の身は自分で守るわ」

カサンドラたちの様子を見ていたのか周囲から視線が注がれる。

「まだ居るみたいね…」



ダーモットは9mmピストルを右上、左上に向かって撃つ。建物の上で小さなうめき声が聞

こえた。

「終わりました」

「ふん、私らに安い殺気浴びせやがって…」

「カサンドラあなたたちどこでそんな訓練を?あ、言いたくないならいいわ」

「Vault7よベロニカ。世界中の格闘技術者を1000人集めたVault。4年に一度格闘大会を

開いて優勝した一族が監督官になれるの。私の一族は最も優勝回数の多かったのよ」

「Vault7…今もあるの?」

「あるけどもう今は別物ね。4年前に突如扉が開いてみんな出て行ったわ。残った一族だけ

でなんとかやってたけどNCRにVault7は取り上げられたのよ。奴らと戦おうともしたけど

人数が違いすぎるしどれだけ人が死ぬか分からない、だから明け渡したのよ。追い出さ

れた一族は小さな牧場をはじめたのよ」

「ダーモットも?」

「ダーモットは牧場の前で行き倒れになってたのを父が助けたのよ。それで元気になって

からは牧場を手伝うようになってね。格闘術は父や母、叔父や従姉妹が教えたのよ」

「あ、牧場の一族ってカサンドラの…」

「そうよ…牧場の経営はダーモットの手伝いのおかげもあってうまくいってたんだけど、

ある日、元Vault7の連中が大人数で押しかけてきてね。牧場を賭けて勝負しろと言ってき

たのよ」

「それで?」

「父は受けたわ、歳で技が衰えてるにもかかわらず。そして負けた…父は自分でも衰えて

いたのが分かっていたのだと思う。だけど相手に挑まれたら引けない、相手も父の性格を

知ってわざと挑発したのだと思う。そして私たちはVault7からも牧場からも追い出され居

場所をなくした。残ったのは格闘技術と車のイリオス号だけ」

「他の家族はどうしたの?」

「牧場を明け渡すまいと戦って死んだわ。私はダーモットに無理矢理イリオス号に乗せら

れ牧場から飛び出すようにして逃げた。牧場を経営してた時のつながりで知り合ったジャ

ンク屋にかくまってもらいしばらく過ごした後、ジャンク屋の倉庫を家として貰った。ベ

ッドと机を置いたらいっぱいになるくらいの小ささだったけど車の中で過ごすより快適だ

ったわ」

「色々あったのね…なんだかウチも人ごとじゃないかも」

「いつか牧場を経営するの。そして一族再興よ。この技も伝えていかなくちゃね。その為

に大金がいるって訳」

「カサンドラ偉いわ、応援したくなっちゃう!BOSはウチはハイテクの他は疎いからね…も

しもの時のために農業も覚えたほうがいいのかも」

「牧場経営を始めたらベロニカを雇ってもいいわよ?」

三人はフリーサイド進みアトミックラングラーを目指す。途中当たり屋、押し売り、子供

を使った詐欺などに出くわしたが全て叩き伏せた。子供は往復ビンタで許した。

「こんなにパワーフィストで人を殴ったのは久しぶりよ!」

「どうしようもない連中が多いのよここは…」

「彼らも必死なのでしょう。ですが降りかかる火の粉は容赦なく払います」

「こんな格好してるからかなぁ…プラズマライフル持ってパワーアーマーでも着てれば

よってこないかな?」

「馬鹿だから襲ってくるんじゃない?いっそのことデスクロー連れて歩くとか?」

「いいわねカサンドラ!問題は友好的なデスクローに会えるかどうかね!」

「噂では人語を話せるデスクローがいるとか。あくまで噂だろうけど」

「スローンに行ってみようかしら?」

フリーサイド南につながるゲートを抜ける三人。昼間からネオンの輝く看板が見える。北

とは違って店が立ち並んでいる。路上販売、客引きが叫んでいる。三人は十字路を西に進

みホテルカジノのアトミックラングラーを目指す。

「南地区はキングスの見張りがいるから馬鹿は少ないね。それでも裏通りは多いけど」

「キングスって何カサンドラ?」

「ザ・キングってギャングが率いてるチームだってさ。一応フリーサイドの治安維持を掲

げて活動してるけどNCRともめてるって話よ」

「あれ?ニューベガスってMr.ハウスが支配してるんじゃないの?」

「フリーサイドは別、ハウスが支配してるのはストリップ地区だけよ。NCRは大使館なんて

物ストリップ地区に立ててるけどね」

「へー…NCRはストリップ地区を自分たちのものにできないのはどうして?」

「セキュリトロンのせいよ。ハウスはあのロボットを自在に操ることができるのよ」

「ロボットの軍団でストリップ地区を支配してるのね」

「そう、あとはカジノ経営でキャップを稼いでる。自分のカジノは開けないくせにね」

「そうなの?」

「ハウスの居るとされるラッキー38は誰も入ったことが無いと噂よ」

「NCRはカジノで骨抜きにされてるのね。リージョンとも戦ってるし敵を増やしたくないと

いうわけね」

「多分そんな感じじゃない?」

アトミックラングラーの前に到着する三人。ベロニカは斜め向かいにあるシルバーラッシ

ュの看板を眺めている。

「あれが有名なシルバーラッシュね。BOSの間でも有名なのよ」

「エナジーウェポン専門店だからね」

「どの程度揃えてるのか気になるわ…後で寄って見ない?」

「ヘンリーってボンボンをぶちのめしてからね」

「お嬢様、依頼はヘンリーを辞めさせるだけです。暴力は必要ないのでは…」

「マクラファティの話聞いただけでぶちのめしたくなったからやるかも。殺さないけどね」

アトミックラングラーの古い扉を開くと中からは戦前のジャズが流れていた。左のステー

ジにはスーツを着たグールが喋っている。聞いている客は居ない。中に入るとショットガ

ンを持った男、店の用心棒らが三人に視線を浴びせてきた。

「あら、外観とは違って結構本格的なホテルカジノなのね」

「そう?ストリップ地区のと比べ物にならないほど汚いわ。ベロニカは初めてだから新鮮

なのね」

「ヘンリー・ジェミソンの事を店主に聞いてきます」

「頼むわダーモット」

カウンターでグラスを磨いている小奇麗なスーツを着た男。この男がアトミックラングラ

ーの店主の一人ジェームス・ガレット。もうひとりの店主フランシーヌ・ガレットと二人

で経営している。それぞれサービスと経理で担当を分けている。ダーモットは人あたり良

いジェームスにヘンリーの事を聞く。

「いらっしゃい、何をお求めかな?」

「お聞きしたいことがありまして、ヘンリー・ジェミソンはこちらに居ますか?クリムゾ

ンキャラバンの依頼で彼に会いたいのですが」

「アイツならスロットで遊んでるよ。ほらあそこの金髪がヘンリーさ」

「ありがとうございます」

カウンターの横のスロットマシンで遊んでいる若い男は茶色のスーツに整った金髪のオー

ルバックであった。

「ヘンリー・ジェミソンね?」

カサンドラが近づく。

「誰だ?…ほう中々にいい女じゃないか。流石俺だな魅力に寄せられちまうってか」

「御託はいいのよ、今すぐクリムゾンキャラバンを辞めてもらうわ」

「はぁ?何言ってんだお前?俺を誰だか知ってるのか?」

カサンドラに顔を近づけるヘンリー。

「金持ちのボンボンだろ?無能で仕事のできない遊び人のクズとも言える」

「て、てめぇ…!」

掴みかかるヘンリー、カサンドラは腕をひねってヘンリーを地面に転がした。

「グ…なんなんだてめぇ…何者なんだよ!?」

「クリムゾンキャラバンを辞めてくれればそれでいいのよ。それだけが望みよ」

「辞めたくてもやめれないんだよ。オメルタから借金をしてるからな…」

「借金で追われてるのにこんなところで遊んでるの?今すぐここにオメルタを呼んでもい

いのよ?」

それを聞いて青ざめるヘンリー。

「解った、今すぐ辞める!だからオメルタには内緒にしててくれ…クソッ親父のコネで面

白おかしくやってたのよ…マクラファティがお前をよこしたんだろ?あのババア、親父が

黙ってないぞ…」

ヘンリーは社員証のピンバッチをカサンドラに渡してフラフラと店の二階に消えていった。

「お見事ですお嬢様」

「自分の面倒を見れないただのお子様だったのね~」

「一発殴ってやろうかと思ったけどあんなヘタレ殴る気も起きないわ」

三人はカウンターで飲み物を注文しフロアのテーブル席に着いた。

「ぷはーっちょっと休憩ね。こっちに着いてからずっと緊張しっぱなしだったもの」

ベロニカはジョッキのビールを一気に飲んで言った。

「ここは外より安全だからね」

カサンドラはヌカコーラを飲む。

「夜までに戻ればいいでしょう。そういえば宿はどうしますか?」

ダーモットは水を飲んで言った。

「できればストリップ地区で泊まりたいかな。ベロニカの持ち金しだいだけど。私は金の

貸し借りは一切しない主義なの」

「そうねー手持ちは500キャップくらいかしら」

「じゃあ行けるわね三日ほどなら。足りない分はカジノで稼げばいいのよ」

「ではマクラファティ氏に報告の後、ストリップ地区に行きましょう」

「カジノ楽しみね!そういえばこの店にもあるんだっけ?」

「やってみる?カモがいればボロ儲けできるわよ」

カサンドラはストリップ地区でカードゲームで大量のチップをむしり取った相手のことを

思い出していた。

「カモというのはわたしの事?」

「あ、お前はあの時の!」

カサンドラの横に全身を包帯で巻き、グレーのフードに白衣を着た小柄な女性が立ってい

た。

「今度は負けない、貴女のパターンは覚えたから」

「またやろうっての?いいわ小遣い稼ぎに使ってあげる」

続く





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Last updated  Oct 27, 2013 07:01:58 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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