未完成のブログ

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Sep 15, 2015
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カテゴリ: オリジナル
木城二郎2




白峰吹雪

白峰吹雪:剣の腕前はかなりのもの


速水恭一

速水恭一:剣は使わない




VAMPIREEYE61「北辰雷刀流」

「イヤーッ!!」

竹刀型特殊警棒を持ったパワースーツの吸血鬼は10mほどの距離から一瞬で間合いを詰め面打ちで吹雪に襲いかかった。10mの距離をたった一歩、一足飛びで詰めた。吹雪はカウンターを狙うも間に合わず、咄嗟に体をひねって半身になり躱した。

「イヤー!イヤー!イヤー!イヤーッ!!」

右袈裟、左袈裟、真っ向、突きを連続で繰り出す吸血鬼。吹雪は連続バックステップで回避。刀同士を合わせて防御をする方法は吹雪の剣術では使わない。刀に負担をかけない為、力負けして弾かれない為、つばぜり合いに持ち込まれない為など理由があった。

「(速い…この打ち込み、足さばき…剣道?)」



吸血鬼は竹刀型特殊警棒を正眼に構える。対する吹雪は八相の構え。吸血鬼の背後では二郎、恭一と国井花子と呼ばれた女が攻防を繰り広げている。

「おい!吹雪ちゃんが押されてるぜ!!」

恭一は襲いかかってくる伸びる爪を回避しながら言った。

「わかってるさ!だけどこっちも…」

二郎の攻撃が空を切る。

「あひゃひゃひゃひゃ…」

国井花子は壁を蹴り空中回転しながら爪で攻撃を繰り出す。二郎と恭一の腕を爪が貫く。

「ぐっ」

「くそっ」

続いて口から吐き出された溶解液が襲い掛かる。寸前で回避する二人、床から煙が上がる。

「ひゃひゃひゃううっ!」



「厄介だぜあの爪…」

「それにあのスタミナは何だ?あんなに高速で動き続けてるのに疲れを見せないぞ」

距離を取る二人。国井花子は左右に飛び様子を伺っている。

「ああ…速さだけなら俺は余裕で勝てるがあれだけ長い時間は動けねぇ」

「力だけなら俺も勝てそうだけどな」



「ひゃうう!」

体を捻り空中旋回する国井花子、同時に溶解液を撒き散らす。二郎と恭一に降り注ぐ。

「チクショウがー!!」

両手で顔を覆って防御する恭一。ワーチーターの体毛を溶解液で焦がしながら突進、逆関節の足の先からナイフのように鋭い爪を出し、渾身のトゥーキックを放つ。国井花子は体を折り曲げ吹き飛び、防火扉に叩きつけられた。

「やってやったぜ………なに!?」

飛び起きる国井花子。恭一のトゥーキックによって傷つけられた腹部の傷がみるみるうちに塞がっていく。

「なんて再生力だ…ん?どうした二郎?」


「ぐ…」

二郎は右腕と右目が焼けるような感覚に襲われていた。溶解液の影響ではなく内部から湧き上がる力によってである。

「(最近ますます腹が減るようになってた…だけど食べても食べても満たされなかった…義手によるエネルギー消費の為だと思ってただけどこれは…きっと違う)」

二郎の目の前に漆黒の男が突如現れた。義手を手にした時に現れたあの男である。以前よりシルエットがはっきりとしている。

『選択を誤るな。お前は多くの選択肢から選ばなくてならない。どんなに残酷で悲惨な選択であろうとも白峰家を守るということだけは忘れてはならない』

「お前は誰なんだ…」

「どうした二郎?誰かいるのか?」

漆黒の男の姿は恭一には見えていない。

「なんでも無い、大丈夫だ」

漆黒の男は消えていた。
二郎はバックル刀を左手に持ち、右の手のひらを国井に向けてかざす。ごく自然に、今までそうしてきたかのように。二郎の右手から赤い閃光がほとばしり女に命中する。二郎と女を繋げる光の赤い帯になる。

「ひああああ…力が吸われる…」

エナジードレイン。明命館高校で吸血鬼沖田が得意とした能力。吸血鬼が持っている基本能力の一つを二郎は使った。

「出来た…あまり長い時間は使えないけど」

二郎は東邪馬高校で谷川と戦った時に考えていたことがあった。谷川の機械を自在に操るの能力と自分の義手のバックルを自在に変形させられる能力が似ているという事。

「…俺にも吹雪さんと同じような事が出来ても不思議じゃない」

二郎は自分の中に流れている力が凍結するイメージを浮かべる。そして魔力を右手に集中し女めがけて振る。鋭い氷の塊が出現し放たれる。

「ひゃっ」

回避する女、二郎の魔力の塊が衝突した防火扉に霜が張っている。

「吹雪さんほどじゃないけど…出来た!」

「二郎お前…!?」

二郎はバックル刀を両手で持ち魔力を集中させていく。燃え上がる炎のイメージで。刀身は橙の光を放ちやがて炎を出現させる。

「恭一、女から離れてくれ」

「よ、よし!」

恭一は突進する女を避ける。

「ひゃふうう!!」

「セイヤー!!」

伸びる爪が二郎の体を削る。だが二郎は怯まず炎を宿したバックル刀を振り下ろす。三日月状の炎が女に命中する。

「ビャアアアオオオオオオオオオオッ…」

「うおおおおおっ」

火だるまになりもがく女に向かって踏み込む二郎、脇構えから二連撃を放つ。木城家に伝わる剣術・火の神流の技の一つ『疾風連撃』。女の脇腹と胸を切り裂く。傷口はすぐに再生をはじめるが炎で焼かれ塞がらない。

「火ぃ~火はイヤだ~~~~~~~…」

窓を突き破り中庭に逃げる女。

「追うか?」

「いや、吹雪さんを援護しよう」

二人の背後で轟音が響き渡った。振り返ると廊下の奥に吹き飛ばされ転がっている吹雪が見えた。全身から煙が上がっている。竹刀型特殊警棒を持ったパワースーツの吸血鬼が二人を見る。

「イヤーッ!」

轟音と共に10mほどの距離を一瞬で詰め、突きを放つ男。二郎は咄嗟にバックル刀で受けるが次の瞬間、体を引きちぎるような衝撃が体を駆け巡った。

「ぐはあああ…」

衝撃で体が跳ね後方に飛ぶ二郎。吹雪同様に煙を上げ床を転がる。

「吹雪ちゃん!二郎!」

「イヤーッ!」

恭一が構えるよりも早く吸血鬼の竹刀型特殊警棒が胴を打つ。

「ごふっ…馬鹿なこの俺が避けられないだと!?」

二郎と同様に衝撃で跳ね飛び全身から煙を上げ床を転がる恭一。吸血鬼は竹刀型特殊警棒を正眼に構えて吹雪の方を向く。

「うおおおっ!」

立ち上がった二郎がバックル刀で斬りかかる。男は竹刀型特殊警棒で防御、両手を跳ね上げ踏み込んで体勢の崩れた二郎の頭部にすかさず打ち込む。

「イエアー!」

「くっ!」

咄嗟に頭を振り、躱すが肩に竹刀型特殊警棒は命中。衝撃が二郎の体を駆け巡る。

「うぐああ…」

「ほう…俺の打ち込みを二度も食らってまだ意識があるとは流石。沖田を倒し谷川を追い詰めただけはあるな」

詰め寄る吸血鬼。二郎はしびれて動けない。

「二郎くん!!」

吸血鬼に向かって白木の針が飛んでくる。吹雪が魔力を込め投げつけたものである。吸血鬼は掛け声と共に横凪に竹刀型特殊警棒を振り白木の針を粉砕する。

「俺は沖田、谷川とは違う。奴らは武闘派ではない。奴らを相手にし我らの実力を理解したつもりでいるなら改めたほうが良いぞ」

「くそ…」

二郎は手をかざしエナジードレインを行う。

「お前のような未熟者のエナジードレインが通用するものか!」

竹刀型特殊警棒で光の帯を切断し強制的にエナジードレインを解除される。続いて吸血鬼の片手突きが二郎の鳩尾を捉える。

「ヤァッ!!」
「がはぁ…」

全身を駆け巡る激痛に倒れこむ二郎。吸血鬼はゆっくりと吹雪に向かう。対する吹雪は下段に太刀を構えている。

「はっ!」

太刀の刀身から冷気の波動を走らせる吹雪、廊下を氷の波が滑る。吸血鬼は逆袈裟斬りで氷の波を粉砕、その後一歩で間合いを詰め吹雪に打ち込む。吹雪は氷の壁を目の前に出現させ防御するが粉砕される。

「(…この男の能力は恐らく電撃。シンプルだけど練度の高い剣術と合わせてる…強い)」

袈裟斬り、水平斬り、突きを連続で繰り出す吸血鬼。吹雪は竹刀型特殊警棒に触れる事を注意しバックステップで回避する。

「(ただの電撃じゃない。魔力に反応する電撃。耐電装備も恐らくは通用しない…対抗するには…)」

太刀で足払いを放ち吸血鬼と距離をとる吹雪、全身に白い魔力の冷気をまとわせる。

「魔力には魔力で」

「成程」

「(出力しあう魔力同士なら弾けるはず。これであの特殊警棒を受けても電撃は防げる。とはいえこれはあくまでも保険。受ければ不利になるのはこっち…)」

右八相の構えを取る吹雪。

「俺と白峰吹雪、お前俺の魔力は見たところ同じ大きさ。ならば技量の差が勝敗を分けよう。北辰一刀流を基盤に生み出した『北辰雷刀流』、受けてみよ」

「(相手は一歩で10mを踏み込む。恐らくは電撃の放出を利用した高速の踏み込み。そしてそこからの怒涛の打ち込み。初太刀でカウンターを取らなければわたしに勝ち目はない…)」

吹雪は突きでのカウンターを狙うため下段に構え直す。

「イヤーッ!」

吸血鬼が踏み込む。正眼に構えた竹刀型特殊警棒が上段に上がる。吹雪はその動きに合わせて太刀の切っ先を男の喉に向ける。

「イヤッ!イエアーッ!!」

吹雪の想定よりも速く遠い間合いで竹刀型特殊警棒が振り下ろされる。それは吹雪を狙ったものではなく、吹雪の太刀を狙った打ち込み。太刀は竹刀型特殊警棒によって下に弾かれ次の一撃が右小手を打った。

「うっ…」

「イエアアアアアアッ!」

吸血鬼の竹刀型特殊警棒が吹雪の頭に命中する。電撃の衝撃で体を跳ねさせる吹雪、小手の電撃は自ら放出する魔力で防いだが、続いて打ち込まれた面打ちには対応できなかった。

「(まさか太刀の刀身を狙ってくるなんて…)」

全身から煙を上げながら力なく倒れる吹雪。

「良し、白峰吹雪を連れ帰れば任務完了だ」

吸血鬼は倒れた吹雪に念入りに電撃を浴びせ肩に担いだ。

「ま、待て…」

体を震わせながらバックル刀を杖がわりに立ち上がる二郎。

「そんな力がまだあるとは。殺すつもりで電撃を打ち込んだのだがな」

続く





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Last updated  Sep 15, 2015 08:28:53 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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