未完成のブログ

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May 6, 2017
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カテゴリ: オリジナル
緋川燿子




木城二郎2

木城二郎:言えないことは伏せながら両親とは一応毎日連絡している。


VAMPIREEYE75「交渉」

冬華の背後の黒い渦から無数の光の剣が放たれる。燿子はそれを尻尾の盾で防いで耐え、右手で殺生石を構える。

「そんな尻尾で防ぎきれるものですかー!!」

冬華は両手を前に突き出す。上腕に切れ目が入り開き中から砲が出現、赤い光線を発射した。

「これが私の最大出力攻撃!跡形もなく吹き飛びなさいっ!!」

「ウチも全力でいきます」

燿子は右手の殺生石を構える。狐火光線が放たれ、冬華の光線と衝突。両者の中央で拮抗する。



「このまま持久戦に持ち込むつもりはありませんよ」

燿子は扇子を左手で取り出して前に突き出す。

「奥の手はいくつも持っておくものです」

扇子から光線が放たれ殺生石の狐火光線と合わさり、冬華の光線を押し返していく。

「こ、こんな……」

この状態から少しでも光線の出力を緩めると回避する間もなく受けてしまう事を理解する冬華。

「ウチはこの扇子で毎日毎日コツコツと魔力を込めてたんです。周囲に霧散している人間の霊気や妖の放つ魔力の残滓などをです」

「これで勝ったと思わないことですね、このままでは……終わりませんよ!!」

光線を放ったまま冬華は足を浮かせて背後の黒い渦に飛び込む。黒い渦を通った燿子の光線は四散、結界と壁を貫いた。

「そうやってあの状態を逃れますか……」

黒い渦は消え冬華は姿を消した。燿子は大きく息を吐きマンションの壁に体を預ける。



燿子は葉っぱを取り出して口を近づける。

「奥寺さん、野村さん、山根さん、どうですか?ウチは吸血鬼をひとり撃退しましたが」

「やっぱり吸血鬼居たんだ!こっちはしつこい蜘蛛っぽいのに絡まれたけどまぁなんとか大人しくさせたわよ。今マンションの上から一部屋ずつ調べてるところよ」

奥寺舞子が応えた。

「金属のおバカさんを~吹っ飛ばしたあとは~エントランスから玄関ホールを調べてま~す。あ、2匹ほど雑魚が湧いて出たけど壁にめり込ませて黙らせちゃった」



「襲いかかってきたぬりかべの人を倒したあと、ネズミたちと一緒に地下駐車場を調べたけど特になにもなかったねー。どうする燿子さん?」

「一旦玄関ホールに集まりましょう」

玄関ホールに集まる4人。互いの無事を確認する。

「少し疲れました……」

燿子はソファに腰を下ろす。

「燿子大丈夫?……吸血鬼相手にしたんだから無理しないほうがいいわよ」

「そーだよー、はいどうぞ」

妃羅莉のネズミがおしぼりを持って燿子の膝に飛び乗った。

「私は~体が火照ってまだまだ収まりそうに無いの~いやんっ!だからおバカさんが出てきたら私が代わりに相手してア・ゲ・ル」

萌絵は体をくねらせながら握り拳の指を鳴らす。

「結局美古都を襲った犯人は見つからなかったわね。しかしどうなってんのかしら?このマンションは教会の物でしょ?そこから出てきた教会の奴に美古都は襲われた。……そして燿子は吸血鬼に会った。確かにここは蜘蛛糸つけた吸血鬼は入った所でもあるのよね」

舞子が言った。

「……もしかして謀られたのかもしれません。ウチの悪い予感が当たると、もうすぐ教会の者たちがウチらを捕らえにくるはずです。マネージャーの真柴さんが動いていてくれますが……」

「あれは?」

マンションの前に装甲車が2台、2台のヘリコプターから10人のアサルトライフルを特殊部隊が姿を現した。一番最後に降りてきたのは白峰吹雪。

「ああもうっ!面倒な事になってきたわね!!だいたい教会がチンタラやってるから吸血鬼に先手ばかり取られるのよっ!!」

対闇の住人弾を装填したアサルトライフルの特殊部隊が玄関ホールになだれ込み4人に銃口を向ける。

「……ここで何をしているの?」

静かに白峰吹雪は言った。

「友達がいきなり教会の奴に襲われたのよ。だからこうしてやった奴を探しに来たの。それの何がいけないの?」

舞子は吹雪の前に出る。

「あなたたちを拘束します。理由はどうあれ力を使い暴れたのだから」

「ちょっと待ちなさいよ!もう少し話を聞きなさい!!ここで吸血鬼に襲われたのよ?しかも白峰の名を語る吸血鬼!!」

それを聞き吹雪の顔に動揺の色が浮かぶ。

「……その吸血鬼の名前は?」

「冬華。白峰冬華と名乗りました」

燿子はゆっくりと立ち上がり言った。

「……そう、知らない人ね」

吹雪は姉の白峰霄ではないと分かり少し安堵した。

「それでも身柄は確保します。ここで見逃してしまっては教会も納得しませんから」

「嫌よ。そうなったらもう二度と自由ではなくなるのが目に見えてるし。お前は最初から会った時からずっと私たちを捕まえたくて狙ってるからね」

「……ここで暴れれば次は抹殺対象になるわ。わたしはどっちでもいいのだけれど」

「ホントむかつくわね!」

「奥寺さん、ここは一旦おとなしくしましょ」

ゆっくりと頷く燿子。萌絵、妃羅莉にも目配せする。

「燿子……」

舞子はそれ以上言うのをやめた。

「白峰吹雪さん、ウチら4人ここはおとなしく従いましょ。けどその前に電話させてくださいな」

「駄目よ」

吹雪は即答する。

「せやけどこのマンションに行くことはウチらの所属する組織にも連絡しています。急にいなくなれば大事になりますやろなぁ」

「その時の対処は教会の他の者がする、だから大丈夫」

「そうでっしゃろか?」

吹雪の意識が燿子に向けられている隙を見て舞子は吹雪に見えないように後ろ手に持った携帯電話を三人に見せる。画面に映っているのは通話中の文字、相手はマネージャー真柴。

「ちょっと調べればここに吸血鬼がいた事も分かりますでしょうし、白峰の名を名乗る者がまた一人現れて吸血鬼側にいるのですけれど?」

「……いいから一緒に来て。車に乗って欲しい早く」

「何を急いでるはるん?」

「…………」

「だんまりですか」

「なんとか言いなさいよ白峰吹雪!!」

舞子は睨みつけて言った。

「……お願い」

吹雪の表情は焦っているように見えた。

――舞子らが突入する少し前。
木城二郎は白峰霞と共に京都市の『地下都市碁盤の目町』の塔に戻っていた。そこには白峰家の世話役、ワーウルフの吉良伝左衛門、人造人間の須原登流、マーマンの水元来海が勢ぞろいしていた。

「あー久しぶりに三人皆集まったねー!」

霞は声を上げた。

「雪名様の希望により、我々三人は今後自由に碁盤の目町に出入りできるようになりました。これで動きやすくなるもの」

吉良は白峰雪名と目を合わせた後、眼鏡を片手で上げて言った。

「オレ、リベンジする!あんな吸血鬼に負けたの我慢できナイ!!」

須原は拳を握り締めて唸った。硬度を自在に操る吸血鬼・木戸剛照の前に敗れ去った苦い記憶は彼の中で燃え続け感情を高ぶらせていた。

「雪名様が結界をドンドン壁ドンしたら大慌てで教会の連中集まってきましてね。そしたら目の前で結界の一つにヒビ入れて見せて……そのあとはやさしく穏やかにお願いされてこうしてお世話役皆自由になれたのです」

水元来海は笑顔で言い放った。

「……はぁ」

「(雪名さんあんなに綺麗でおしとやかそうなのに……結構暴れん坊なんだ)」

「ふふ……」

雪名と目が合う二郎。雪名が微笑むと照れてしまい咄嗟に目をそらす。

「懇切丁寧にお願いしても無視されるのだからこうするしかないでしょう?白峰家は暫く碁盤の目町で過ごす事になります。それと木城家とワーチーターの彼、速水恭一さんの一家もね。あなたたちは私が守ります」

「あの……」

「そういうことだから、木城君達は吉良、須原、水元に外のことは任せて暫くおとなしくしててね。急に一方的に決めてしまったのだけど、これが最善だと思うの。私の母……白峰華月の事は気にしなくていいですよ」

「……雪名さん、まだ俺はやることがあります。教会に属してない妖怪連合のトップと会わなければなりません。このままの状態は良くないですから」

「んん~……そうですね。この状況を打破するにはそうするしか無いかもしれません。木城君は連合の者とも親しいですし、教会のお偉方や私などでは会ってもくれないでしょうし、争いに発展する可能性もありますし……丁度吹雪が外に出てるので動いてもらいましょう」

雪名が目配せすると水元来海は立ち上がり携帯電話をかけた。

「もしもし?吹雪ちゃん??」

「はい。どうしました?」

「敬語とか堅苦しいって」

「仕事中なので……要件は?」

「連合の例の4人、土蜘蛛、妖狐、牛鬼、鉄鼠に会って連合のトップに会わせてくれないか交渉してくれない?吹雪ちゃんじゃ説得できないと思うから木城二郎君と速水恭一君も一緒にね。雪名様からのお願いでもあるの」

「……向こうにメリットがなければ応じないと思いますけど?」

「それは……ん~そうだねぇ。教会も変な動き見せてるのがいるからあぶり出したいし例の4人は協力者ってことでターゲットから外すって条件で話してみては?雪名様の要望だって言えば上の奴もノーとは言えないでしょ」

「……危険です」

「何しでかすかわからない連中だけど手元に置いたほうが監視しやすいし木城二郎君がいれば無茶な事はしないんじゃない?あの4人木城二郎君のことは嫌いじゃないみたいだし。それにこれはやったもの勝ちみたいなとこあるから、上の連中……特に大天狗の長門派に知られる前に早くしたいかな」

「……それもそうですね。では長門派に動きを察知される前にすぐに開始します」

「じゃあ白峰家に連れてきてね。そこで待ち合わせで」

「了解」

―そして現在に至る。

続く





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Last updated  May 6, 2017 11:06:39 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
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