未完成のブログ

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Jun 26, 2022
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柄留:正座は苦手



ReviveTheGunSword灰蘇の剣銃13「亜瑠と和音と昔話」

 Mの事を知りたいけどMは守山探偵事務所の依頼主だ。だから守秘義務で彼女が関わった資料は見せてくれない。
 妹ちゃんはMとどう繋がってるの?分かんない分かんないよぉ……

「妹ちゃんの手がかりが無さすぎるよぉ和音君……」

「そうでもないぞ。亜瑠は蒐魅と知り合いだった、なら手掛かりはある」

 妹ちゃんの携帯を取り出す和音君。

「ネットワークの履歴を調べられる人間を紹介してください。これがオレからの依頼です」

「ほほう……ネットワークの不正アクセスとは。家族の依頼とは言えサイバー警察の許可が無ければ捕まりますよ」



「これはこれは……確かにそのような人物を知っていることは否定しません。しかしその場合紹介料だけでなく彼の仕事に対する報酬も用意しなくてはなりませんよ?」

「それはご心配なく」

「では……」

 罅助はどこかに電話をかける。

「引き受けるそうですよ。では紹介料の5万円頂きましょうか?それと彼は若くてスタイルの良い女性を連れてくるように言ってました。それで報酬金額を決めるそうです」

「じゃあボクで大丈夫でしょ」

「確かに……芸能人と比べても遜色ない容姿ですね」

「場所と時間は?」

「第一区の駅前のビジネスホテルに泊っています。フロントでソギカワ氏に繋いでくださいと言えば通じます時間は今から22時までの間で」

「解った」「おっけー」

 守山探偵事務所を出るボクと和音君。蒐魅のバイクに乗る。



「いや、一度瞬栄さんの家に戻ろう。このバイクは発信機付きだと思うが」

「ええ~……いいの?」

「オレたちはG/Tのアジトを知ってるんだ。向こうに知られても対等だ。発信機付きだからこそ七曲はあっさりと貸し出したのだろう」

「なるほどね~」

 和音君めちゃくちゃ凄い!えーなにーボクがバカなだけ!?



「少ししたら食事にするぞ。そのあとグレイブラスターとおまえの剣と鞘について試そう」

「うん」

 そうだった!怪人と戦った後そう言ってたよね。蒐魅の事で頭いっぱいですっかり忘れてた……

 ソファに転がるボク。和音君は手早く食料を冷蔵庫に入れ炊飯器のスイッチを入れた。

「ねぇ和音君、亜瑠ちゃんの事話してよ」

「そういえばあまり話してなかったな……いいぞ」

 和音君と亜瑠ちゃんは二卵性双生児だという。性格も似てなくて静かにしてるのが好きな和音君と違って亜瑠ちゃんは行動派だったらしい。

「何にでも興味を持ってある程度できる奴だったな。地元で2位か3位くらいにまでなるとすぐにやめて次の興味に移っていった。習字、絵画、楽器、歌、ダンス、水泳、暗算、かるた、剣道……そして刀鍛冶だ」

「何で辞めちゃうんだろう?」

「『楽しくてやってるから敵はあんまり作りたくない』と言っていた。やめるときは飽きたとは言わないで限界だか体調のせいにして徐々にやらなくしていった」

「刀鍛冶もいつかやめちゃうのかな?」

「どうだかな。オレが認めるまでやめないと言ってたから認めなければ一生やりそうだが」

「友達多かったのかなぁ」

「ほどほどに仲のいい連中は多かったみたいだが親友と呼べるのは二人だけと言っていた。その内の一人が兜金蒐魅なのかもしれん」

「和音君は亜瑠ちゃんとあんまりお話しなかったの?」

「そうでもないつもりだったが……オレは誰かとつるんだりせずに一人で行動することが多かったからな。食事の時くらいしかあまり顔は合わさなかったかもしれん。あいつはじっとしてなくて家にあまり居なかったから余計にな」

「和音君はずっと刀鍛冶を練習してたの?」

「他にもしてたぞ。毎日違う道場に通ってた。柔道、空手、剣道、合気道、ボクシング」

「ええ……亜瑠ちゃんのこと言えないじゃん」

「成り行きだったんだ。最初はどこに通うか迷っていてな、それぞれ見学にいったら一つに決められなくて親父相談したらに全部いけばいい、嫌なのはやめればいいと言われ今年の夏まで全て通ってた」

「そうなんだ、夏で辞めたのはなんで?」

「受験の事もあったが……刀鍛冶に専念したくなった。道場やジムは完全にやめたわけでは無くて気が向いたら顔を出すようにするつもりだ」

「亜瑠ちゃんは刀鍛冶に興味持ってからどうだったの?」

「物凄い勢いで技術や知識を吸収していったな。二人で刀を打ったこともあった。思い通りにいかない事がかえってあいつを夢中にさせたみたいで楽しそうだった」

「ふ~ん……」

 和音君と亜瑠ちゃんはあまり一緒に行動してなかったんだねー。蒐魅の事も特に話題に出なかったんだろうな~。

 白米とお味噌汁、卵焼きとコンビニで買った焼き鳥。テレビを付けてニュース番組を流して時々和音君に質問したりしながらご飯を食べる。

「どうしたの和音君?」

「……お前がMだったとして記憶がこのまま戻らなかった場合の事を考えてる。亜瑠が目を覚ませばすぐに解決するんだがな」

「うーん……ボクの顔妹ちゃんと同じなのも意味わかんないからね」

「お前の居場所の話だ。いつまでもオレは瞬栄さんの家にいるわけじゃない、連休が終われば奈良に帰るからな」

「和音君についていく気満々なんだけど?ダメ??」

「……駄目だな。お前の事を説明して誰が納得するんだ」

「亜瑠ちゃんと同じ顔の素性のしれない女が突然転がり込んでくる状況は……ヤバすぎるね、確かに」

 一瞬亜瑠ちゃんの振りすれば行けるかも?と思ったけど和音君に怒られそうだし家族には秒でバレると思うから口に出さないでおく。

「和音君休みはいつまで?」

「あと三日だな。それまでに色々と解決しなければな」

「ひえー……」

 亜瑠ちゃん急に目が覚めないかな……それが一番早いんだけどなー。

「食器を片付けたらグレイブラスターと剣と鞘の検証始めるぞ」

「うん」

 2階のバルコニーに出る。目隠しのフェンスがあるので周囲の家からは見えない。

「まずはグレイブラスターからだ。柄留、この画像をよく見ろ」

 和音君の持つタブレットの画像にはコンクリート色のスマートなロボット?パワーアーマー?が写っている。

「これは……キャリバーの画像だよね?」

「そうだ、コイツをイメージしてさっきやったように自分を変身させる弾丸を撃ってみろ」

「おっけー……」

 カードリッジをセットして上に向かって撃つ。戻ってきた弾丸がボクに命中、体内に満ちていくエネルギー、体が光って装甲のようなものが現れる。

「どうかな和音君?」

「似ているが……体形が違うな。この画像のキャリバーは女性っぽいフォルムをしていない中性的だ。もう一度その辺をイメージしてやってみてくれ」

「りょうかい!」

 もう一度さっきよりも強いイメージで変身してみる。
 でも結果は……

「変わらないか」

「ごめん……」

「それならそれでいい。お前はこの画像のキャリバーになれないことが解った。次は……」 

 和音君は奥の部屋から全身骨格の標本を持ってきた。

「こいつをキャリバーに変えてみてくれ」

「おっけー!」

 強いイメージを持って弾丸発射!骨格標本に命中!!めちゃくちゃガリガリのキャリバーに変身した。

「成程……では解除してくれ」

 解除すると骨格標本は崩れ落ちた。

「ええー!?なんで??」

「……」

 和音君は崩れ落ちた骨格標本を拾って眺めている。

「つぎはこいつを撃ってみてくれ」

 大根を置く和音君。言われるままに大根に変身弾丸を撃ち込む。
 大根に装甲が着いた。トゲトゲした変な形。

「解除!」

 解除すると大根は若干しなびてた。

「爆発するかと思ったけどしなびただけだね」

「ああ……これで大体解った……」

「??」

 バラバラになった骨格標本を組み立てる和音君とボク。頭蓋骨に今度はトマトをセットして変身弾丸を撃ち込む。今度はガリガリのキャリバーじゃない。画像のとほぼ一緒の恰好になった。それから解除すると――

「あ!バラバラにならない!!」

「トマトは少ししなびているな」

 どういう事??

「キャリバーへの変身は生命力を吸収するようだ。トマト骨格標本はサイバネ者を想定した実験だ。グレイブラスターを持つ者だけが変身できる訳ではないのも解った、弾丸を発射するのが持ち主の必要があるだけだ。」

「キャリバーに変身できるのは生身だけじゃなくサイバネ者も可能って事なんだね……じゃあ……グレイブラスターの持ち主の蒐魅がキャリバーって確定できないんだよね?」

「ああ、現に院瀬見の重役・鈴村功太朗がキャリバーの疑いで逮捕されてる」

「ボクが完全なキャリバーに変身できないのはなんでかな?」

「お前がキャリバーの姿に成る事を心のどこかで否定しているんじゃないか?自覚が無くてもMがお前ならMはキャリバーを否定しているのかもしれない」

「うーん……」

「グレイブラスターとキャリバーについては今はこれくらいにしていくか。剣と鞘について少し調べるか」

「うん、こっちの方が謎だらけだしね」

 早速剣と鞘を出現させる。相変わらず生き物みたいで何とも言えない感触。

「……守山探偵事務所から電話だ」

 例のハッカー男との待ち合わせ時間にはもうちょっと時間があるけど何だろう?

 和音君はスピーカーモードで電話に出る。

『突然すみませんね。先方がすぐにでも来て欲しいとの事です』

「構いませんが」「ええ~……」

『それでは宜しくお願いします』

 ちぇー……もうちょっと試したいことあったのに……

 二人でバルコニーを片付けて家を出る。

 蒐魅のバイクで数分走るとすぐに待ち合わせのビジネスホテルに到着した。

「ソギカワさんに繋いでもらえますか」と、和音君がフロントの人に聞いた。すぐに電話を繋いでくれる。

 電話はボクには聞こえない。和音君の相槌を打ってるのを聞くかぎり契約とかそういう感じかな?

「行くぞ柄留。暴れるんじゃないぞ?」

「??」

 フロントでカードキーを受け取る和音君。
 ん?なんかおかしくない??

 エレベーターで10階まで行く。降りて一番奥のランドリーの横を過ぎて物置部屋に到着した。カードキーを使って開ける。

「どういう事?和音君」

「ソギカワの指示だ。この物置を抜けていく」

 物置の奥の非常口に入る従業員用の狭い廊下に出た。またカードキーを使って扉を開けると……薄暗くて変な臭いの部屋に出た。

「フヒッヒヒヒヒヒヒ……ようこそ諸田和音氏に謎のエッチギャルちゃん……」

 ゴミの塊と思ったのは人だった!サイバーウェアを物凄い数全身につけている。コードとセンサーだらけ。

「拙者はソギカワ。守山氏の古い友人さぁ……フヒヒヒヒヒ……」

 タバコみたいなのをスパスパしてる。ホントにタバコ?怪しいなぁ……

「早速仕事の話をしたいのだが?」

 和音君は気にしていないっぽい。変な奴の詮索はしないって事かな?

「OKOK、そうしよう。諸田和音氏は妹のネットワーク履歴を知りたいんだったねぇ……それだけでいいのかな?」

「まずはそれだけで。気になっているのもあるがそれは後で考える」

「報酬はそこのギャルちゃんで」

「はああああああああああああああ~~~~???」

 この変態サイバーオタクめ!!ボクを肉奴隷にする気だったなんて!!
 グレイブラスターを出現させる。

「落ち着け柄留、最後まで話を聞け」

「拙者はもう不能者でして……物理的にはもう男として駄目な訳だけど電脳空間ならまだまだイケましてなぁ~なのでギャルちゃんを精密にスキャンして拙者の構築した電脳空間に配置したい訳ですわ」

「キモ……それで精密にスキャン……って何するの?触ったら指折るよ?それからボクは柄留って名前あるからギャルちゃんじゃないし」

「このセンサーを装着してもらって後は拙者の質問に答えてくれればOKですわ。AIに柄留ちゃんの事を学習させるのです」

「ふ~ん……」

「フヒヒヒヒ……拙者の電脳空間には既に美女が23人も居ましてなぁ……」

「もういい、その話は聞きたくないよ」

「では……開始しますぞ~」

 歯医者の椅子みたいなのに座ってセンサーをいっぱい取り付ける。そこから物凄い量の質問攻め。一部きわどい変態質問もあったけどその反応含めて必要だとか。

 たっぷり2時間程かかって終了。和音君は横で壁にもたれて見守っててくれた。うーん流石立ってるだけでも絵になるイケメン。

「携帯のネット解析の方も終了しましたぞ。今データをコピーして渡しますわ」 

「ソギカワ、アンタはこんなことしてて何れ捕まるとは思わないのか?」

「こう見えて中々太いパイプと大きなバックがついてましてね。よほどのことがない限りこの街に居れば数年は安心ですわ」

続く





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Last updated  Jun 26, 2022 10:40:32 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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