未完成のブログ

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May 27, 2024
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カテゴリ: DHHU
DHHUその14

『続いて第二回戦! チームSSSの挑戦です!』

 初手ストーンゴーレム
 パンチハザード、キックハザードのサイバネ猛ラッシュで粉砕し突破。

 二番手キメラ
 タンク森脇の火炎燃料が途中で尽きデクの坊化するも猫田臥螺紗が止めを刺し突破。

 三番手アンデッド
 超スピードのハイパーフィジカルゾンビ相手にタンク森脇が噛みつかれゾンビ化。パンチハザード、キックハザードが泣きながらタンク森脇を始末しその間に猫田臥螺紗の爪がゾンビの首を刎ね突破。



「オニーチャン!」

 猫田臥螺紗が叫ぶ。

「よぉ~クソ妹よ……俺は死んじまって今はこの通りただの駒だ」

「やったやったー! オニーチャンに会えるなんてウレシー!」

「ああ? 俺はテメーなんざに会いたくなったが?」

「にゃはははは! だって自分自身の手でぶっ殺せるからにゃー!!」

「寝言いいやがって! ガキの頃俺の爪とぎオモチャだったくせによー!!」

 爪を剥く猫田ガイムと臥螺紗。

 ロケットダッシュで互いに飛び掛かる兄妹化け猫。組みつくと闘技場を転げまわる。その様子はまるで猫同士の喧嘩であった。

「ちったぁ戦い方を知ったようだな!」

「オニーチャンはこうやって掴まれてスピードを殺されると弱いんだもんね!」



「パンチ行くよ!」「ラジャー!!」

 パンチハザードの油圧式サイバネアームが唸りコンクリートを粉砕するパンチが放たれる。臥螺紗は組みついた体勢をコントロールしてガイムの背にパンチを命中させた。

「ぎにゃあああああああああああ!」

「にゃははははははは!パンチもオニーチャンのこと実はめちゃくちゃ嫌ってたもんね」

 臥螺紗は素早く背後に回り首絞め状態で転がる。



 キックハザードは関節のハイパーモーターを唸らせサッカーボールキックで転がり込んできたガイムの腹を蹴る。

「ごふああああああああああああああああっ!」

「にゃははははは! ナイスー! キックも嫌ってたもんねー」

『ああっと! これは見事なコンビネーション!! これがサイバネギャングの【仲間の絆】ってやつでしょうか~?』

 蜃は机を叩きながら興奮して言った。

『猫田ガイムはスピードスターとして恐れられた化け猫です。それをああも簡単にとらえて何もさせないのは見事です』

 冷静に言い放つ紅。

「にゃにゃにゃにゃ~ん!」

 痛みで転げまわるガイム、臥螺紗はガイムの膝裏、アキレス腱を鋭い爪で切り裂く。

「ぎゃああああああああっ! 俺の足があああああああっ!」

「これでもう動けないにゃん! 逝く前に臥螺紗に謝ってほしいにゃん!」

「だれがテメーなんぞに!!」

「じゃあバイバイにゃん! オニーチャン!!」

 膝をついた状態のガイムの喉を切り裂く臥螺紗。噴水めいて血を噴き出して倒れ消滅していった。

『決着ぅ~~!! チームSSS二回戦終了~!!』

「おおお……」どよめく観客たち。大半の者がサイバネギャングの無様な死に様を期待していたからである。

「ここでチームSSSは棄権するにゃん!森脇も死んじゃったし……第三回戦は不参加させて欲しいにゃん!」

 手を上げて宣言する臥螺紗。

『いいだろう、想像以上の見世物だった。棄権を許可する』

 仙丈隼磨が言った。通常の場合は観客の多数決で棄権の可否を問う。却下された場合、莫大な掛け金の借金を背負う事になるか、処刑人と戦い生き残るかの選択を迫られる。そして処刑人に負けた場合領域酒樽の住人となる。

『おっと! チームSSSここで棄権、第三回戦は見送りとなります』

 人気のある者やチームは観客に見逃され、不人気は処刑人によるバトルを望まれる。闘技場では強さだけではなく人気獲得も大きな意味を持っている。

「まぁあの化け猫の女の子まぁまぁかわいいしここで消すのはもったいないよな」「チームはアレだが個人としては推してもいいかな、猫好きだし」「人気出そうだな、仙丈氏のお眼鏡にかなったのかな?」

 観客の声が聞こえる。

『さぁ~て次は注目のチーム勇者Ks!』

 ケンを先頭にネスター、ラーニー、アンディが並んで入場する。

「ミスリルの鎧!」

 ケンはカードを取り出しミスリルの鎧を装着する。ラーニーは斧と盾、ネスターは杖、アンディはメイスを構える。

 初手、キメラ。
 体長3メートル程のキメラ相手にラーニーが吶喊。盾殴りでライオンの顔をカチあげる。

「離れろラーニー!」

 ネスターのライトニングボルトがキメラの背にある山羊頭に命中。

「ギェエエエエエ!」

 キメラは蛇頭の尾を振り回し毒をばら撒く。

「聖なる癒し!」

 メイスを上に掲げて光のドームを展開するアンディ。全員の体から毒を消し去る。

「【ゼクスミニアド】【マシンカウボーイ】召喚!」

 光り輝く西洋風の槍とアンドロイドの人馬を召喚するケン。槍を手に馬の後ろに乗り込む。

「ここだ! 撃槍ゼクスミニアド!!」

 キメラの背後に回ったケンは光り輝く槍から螺旋の波動を放ち蛇尾の付け根を狙う。

「ギュエエエエエエエエ!!」

 急所を攻撃されたキメラはそのまま倒れこみ全ての頭から血を吐いて消滅した。

「次!」

 マシンカウボーイに乗り、ミスリルの鎧を身に着け光の槍・撃槍ゼクスミニアドを振るうケンの姿は正に創作物に登場する勇者だった。

「マッドゴーレムだ!」

 ネスターが叫ぶ。

 「核の場所さえ解ればすぐに倒せるんだが……あの泥の体、硬いゴーレムよりもある意味厄介だ……」

 ラーニーが言った。

「飲み込まれた時の為に……水弾きと呼吸の加護をかけるぜ」とアンディ。

 マッドゴーレムはケンを狙って遅い動きで追う。

「ネスター! 凍結させてくれ!!」「あいよ!」

 ケンの言葉を受けてネスターはアイスストームを詠唱。

「アイスストームで奴が凍ったらラーニーが頭部を俺が胴体を粉砕する!」

 ネスターのアイスストームが炸裂。マッドゴーレムの体を冷気の竜巻が飲み込み凍らせていく。

「行くぞラーニー! 撃槍ゼクスミニアド!!」「ぬううりゃああああああっ!」

 凍結したマッドゴーレムの頭部を投擲した斧が粉砕、続いて螺旋の波動が胴体を粉砕。その際青い宝石が砕けるのが見えた。

「次!」

 三番手にはアンノウン枠からモスマンが登場。
 鱗粉爆撃と高速飛行で攻めてくるも冷静に対処し無傷で撃破。

 最後にアンデッド――

「ウフフフフフフフフフ……」

 コウモリの群れが現れ人型を形成する。現れたのは煽情的なドレスを着た金髪の女性。

「ヴァンパイアだと!?」

 アンディが叫ぶ。

「妾はクレメンタイン・ヴァン・ヴァスベルゲじゃ」

*** 

 ――チーム月光の控室でモニターを眺めている華月が眉を顰める。

「仙丈隼磨め、クレメンタインまで手中に治めておったか」

「華月様、お知り合いで?」斎藤が言った。

「下品な女だ。昔我が殺した」

 ――華月が白峰家当主になって間もない頃。
 東京に進出してきた海外の妖の勢力があった。その勢力の内一つの長がクレメンタインであった。

「下品といいますと?」

「うーむ……」

 華月は口ごもる。

「私がお答えしましょう」ジークベルトは華月の髪を梳かしながら言った。

「クレメンタインは西洋のヴァンパイアで城を持ってました。従者は全て若い男で毎夜クレメンタインが玉座に座る際に廊下に全裸で向かい合わせに立たせて体を撫でまわしながら魔力を注ぎ歩いて、玉座に着く同時に従者たちを絶頂させその体液を集め楽しんでいたのです」

「……そうでしたか、確かに下品ですね」渋い顔をする斎藤。

「変態ですな」佐久間が言った。

「東京でも男を漁り次々と従者に変え調子に乗っていたところ退魔組織に見つかり白峰家に討伐依頼が来て華月様が対処されたのです」

「ジークベルト、何故お前がそこまで詳しい? まだ白峰家に居なかったであろう」

「それは白峰家に仕えるようになった時に記録を読み漁り関係者に話を聞きに回りましたからね」

「そうかまぁそれは置いておいて。クレメンタインは中々面倒な相手だ、あの勇者らは勝てるか分からんぞ」

「仙丈隼磨は少しバランス調整をミスったようですね」

「千里眼を持つあの男がそんな簡単な調整をしくじるとは思えんが……棄権させることを想定しているのか?」

「クレメンタインが動きます!」佐久間が言った。

***

「並みの魔力じゃねえぞありゃあ……ヴァンパイアロードだ」

 片手にメイス、片手に書を構えるアンディ。

「男三人に女一人か……魔術師と僧侶は好みでない、女は問題外じゃ」

 右手から血を噴出させ剣を形成するクレメンタイン。

「まずはお前だ戦士の女!」

 予備動作無しの空中移動でラーニーに接近、首を狙った一撃、咄嗟の反応で盾を構える。

「なっ!?」

 特殊合金製のラーニーの盾をいともたやすく切り裂くクレメンタインの剣。盾との衝突で軌道は僅かに逸れラーニーの顎の皮を切り裂いただけで済んだ。

「は、小賢しくもいい反応じゃ。並の戦士なら今の一撃で首が飛んでいたぞ」

「ファイヤボルト!」

 ネスターが火の玉の魔術を放つ。クレメンタインの左側に出現した血の盾がそれを反射した。反射された火の玉はネスターの横を通り過ぎて闘技場の壁に激突。

「天よ光よ導きたまえ守りたまえ……」

 詠唱を始めるアンディ。

「させぬ!」

 新たに血の槍を形成して投げつけるクレメンタイン。そこにケンが割り込み鏡のように磨かれた盾で受け止める。

「【ミスリルの盾】だ!間に合った!!」

「邪魔だ少年、お前は妾が飼ってやる下がっておれ」

「黙れ!撃槍ゼクスミニアド!!」

 螺旋の波動を放つケン。クレメンタインは血の盾で受け止めるが3秒程度で破損、左腕を失った。

「……これはこれは。大したものじゃな」

 クレメンタインの左腕が再生を始める。血が泡のようにふくらみ形を作る。

「裁きの剣!」

 詠唱が終わったアンディが書を掲げると天井に無数の光の剣が出現。クレメンタインに降り注ぐ。

「今だやれ! ゼクスミニアドを奴の心臓にぶち込め!!」

 アンディが叫ぶ。ケンはミスリルの盾をラーニーに渡し再度ゼクスミニアドの構え。クレメンタインは血の盾を上に展開し降り注ぐ裁きの剣の雨を耐えている。

「鬱陶しい! この程度で妾を攻略できると思うなよ!!」

 血で出来たボウガンを構えるクレメンタイン、狙いはネスター。

「ネスター!」「ああ!」

 威力は低いが即放てる魔弾をばら撒きクレメンタインを牽制するネスター、その間にラーニーはミスリルの盾を構えてネスターの元に駆け寄る。

「ええい鬱陶しい光の剣じゃ!」

 裁きの剣の降り注ぎはまだ止まらない。クレメンタインは頭上に血の盾を構えたまま移動を始めた。

「範囲から出ればこんなもの!」

「おりゃあ!」

 ラーニーがミスリルの盾を前に突き出し体当たり。クレメンタインの体勢が崩れる。

「アイスジャベリン!」

 ネスターの氷の魔術。鋭い無数のつららがクレメンタインに襲い掛かる。上からは裁きの剣、横からはアイスジャベリンを受けハリセンボン状態となった。

「ぎゃああああああああああああっ!」

「ここだ! 撃槍ゼクス――」

 必殺の一撃を構えるケン。目の前のクレメンタインはハリセンボンで隙だらけ。そう思っていた。

「ミニアド!!」

続く





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Last updated  May 27, 2024 12:08:20 AM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
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久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
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