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2018.06.22
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去る 6 月 9 日、サントリーさんにお招きいただきまして
サントリー登美の丘ワイナリーを訪問しました。

今、サントリーさんがどんなことに重きをおいてワインを造っているのか、
それをこの目で確かめてまいりました。( ゚Д゚)ゞ

結論といいましょうか、イベントテーマは
世界を感動させる日本ワインを 』。

・サントリーさんにとって登美の丘ワイナリーとはどういう存在なのか?
・これまでとこれからの取り組みについて



当日はサントリーの皆さん、ブロガーさんたちと甲府駅で合流、さっそくワイナリーへ。

サントリー登美の丘ワイナリー

まずは挨拶とスケジュールの説明からの簡単な座学です。
所長が交代され、後ほど栽培担当の方にもお会いできるとのこと。

復習も兼ねて、サントリーワインと登美の丘ワイナリーの歴史を学びます。



・自然災害や戦争などの世界情勢がワインの生産や品質を左右してきたこと
・ときには他事業の資金源としてワイナリーが売られそうになったこと


などなど...。

安定して生産されているように思われるサントリーさんのワインですが、
ここまでの道のりは決して平坦ではなく、
順風満帆とはいかなかったのですよ、という内容でした。

まだお話は続いたのですが、畑を見学しましたのでその様子も交えながら。

この日は雨予報だったのですが、皆の「雨だけはやめて!」
という強い思いが通じたのか、とてもよいお天気に。

サントリー登美の丘ワイナリー


これまでに見学したことのない畑、品種でいえば甲州を中心に見学しました。
なぜ甲州なのかといいますと、将来への取り組みのひとつとして、

・甲州の栽培面積拡大と、ワインの更なる品質向上

が掲げられているからです。
甲州好き、白ワイン好きとして、これは嬉しい!ヽ(*´∀`)ノ

ついでに言いますと、日本ワインを飲み始めてから、


ヨーロッパ品種よりも甲州で勝負したらよいのでは? "

と個人的に感じていたので、ついに来たか!とわくわくします。
(他ワイナリーの甲州が世界的な賞をすでに取っていますし。)

サントリー社内だけでなく、山梨県のワイン組合でも
「どんな甲州を世界に売り出していくのか」
ということが今まさに議論されているとのこと。

日本として方向性がいるのか~と知りました。

ワイナリーそれぞれの味でもいいと思うのですが、
まあなんだ、いろいろあるんでしょうね。

それにしても、欧州を追いかける姿勢から、
日本だからこそ造ることのできる、
独自のワインを世界へ送り出そうとしているのはすごいことだなぁと感じます。

そうそう、サントリーさんの目標として
「登美甲州」の商品化があるとのことで、そちらも楽しみです。
(どうなるかは未知数とのことでしたが、頓挫しないことを願います...。)

話は変わって、相変わらずとても気持ちのよい展望台にも行きました。ヽ(・∀・)ノ

サントリー登美の丘ワイナリー
ぶどうの木が青々としています。

温度差、日照時間など、ぶどうの栽培に適している場所であることを再確認。
日差しは強いのですが、さわやかで心地よい風が吹き抜けていました。

ちなみに、2016 年 3 月に訪問したときはこんな感じ。

サントリー登美の丘ワイナリー

どんな手入れをしているのか、どのくらいの高さまで枝が成長するのか、
そんな話を聞かせてもらったのを覚えています。

前回の訪問時から共通して思うことは、
自然と対話しながら、自然と寄り添いながらぶどうを育てているのが
よく伝わってくるということ。

そして、この登美の丘ワイナリーはサントリーワインの原点であり、
とても重要な拠点として捉えられていることもよく分かりました。

で、今回は初めてぶどうの花を見ることができました!

ぶどうの花

もっとこう、小さな花びらがいっぱいの可愛らしい花が
たくさんついているのかと思ったら、これが開花の状態とのこと。
わ、分かりづらいかもしれない...。(--;)

登美の丘には 25 ヘクタールもの広さのぶどう畑があるとのことで、
この広さを基本的にはたった一人で管理されているというのだから驚きです。
(もちろん、繁忙期には増員するとのこと。)

そんな「たった一人」の栽培担当は、
今回のイベントでブロガーたちの心を鷲掴みにして離さなかった、
「ゲンちゃん」こと和田さんです。

ちなみに、「ゲンちゃん」のゲンの字は「弦」だそうですよ。
とてもさわやかなお姿は、他の皆さまの記事をご覧くださいませ。

甲州

棚と垣根、2 種の方法で栽培されている甲州を見学、
詳しくお話を聞きました。

長くなりますが、わたくし自身の備忘録でもありますので、お付き合いください。

・甲州は樹勢が強く(どんどん枝を伸ばそうとする性質)、
実を育てやすいかといえばそうでもない
 → 日本の品種なら、実を成らせるのは容易だと思い込んでいたので驚き

・ぶどうには「花ぶるい」という性質(開花後の結実期に実を落とす習性)があり、
それを利用して余分な実を落とす
 → 花が終わったあとの房をデコピンするように弾くとボロボロ落ちる

・「棚」「垣根」といった育て方があるけれど、人によって育て方が異なる

・枝を思った方向に伸ばすため、ホルモンバランスをコントロールする
 → 木に 5 mm くらいの切り込みを入れることでそれが適う

・まだ収穫年数が浅いこともあるが、垣根のほうが収量が少ない、
ただ、より凝縮されたぶどうができる

果物をこよなく愛する和田さんのお話はすごく分かりやすくて楽しくて、
このお方が育てるぶどうからできるワインはさぞおいしかろうと感じました。

ぶどうに限らず、農業の後継者不足が騒がれて久しいけれど、
和田さんのような人たちがいると思うととても心強く感じます。

そういえば前所長の渡辺さんですが、
より責任ある立場になられて、イキイキとお仕事をされているそう。

新しく所長になった庄内さんは、
何年か前まで登美の丘ワイナリーでお仕事をしていた経験ありとのこと。

第一印象はとにかく穏やか、
でも経験に裏打ちされた強さも秘めておられそうな雰囲気。
とてもにこやかなお姿は、他の皆さまの記事をご覧くださいませ。

ワインの味わいは造る人たちによって変わり、また、人柄が出てくるので、
新たな体制で造られる登美の丘ワイナリーの味が
どんなものになるのかとても楽しみです。

個人的には、南アフリカやシチリアのワインのような、
飲んだら「これは日本のワインだな」とひと口で分かるような、
そんな特徴的な日本ワインを造ってほしいなぁなんて思っています。(´ω`*)

ぶどう
品種は失念しましたが、花が終わって実が膨らんできた房も。

畑見学の途中で、今回も醸造施設や樽熟庫を見学しました。
醸造施設は撮影禁止箇所もあるので写真ナシ。

今回もお気に入りの看板「良いワインは よいぶどうから」は健在でした。

スクリューキャップをつける機械が新しく導入され、
ジャパンプレミアムシリーズがコルクからスクリューへと順次変わっているそうです。

リサイクルの観点から社内でも意見が割れ、導入が遅くなったとのこと。
新鮮さ、フレッシュな味わいを楽しんでもらいたいワインに使われるそう。

ワインたちがすやすやと眠る樽熟庫へも。

樽熟庫

品種によっては樽熟成を必須としていないというお話もありました。

何度か書いていることですが、
わたくしは専門的なワインの勉強をしたことがなく。

おいしいから、という理由でワインを飲み始め、
どういう風にワインが造られているのか、どういう風にぶどうを育てるのか、
といった真面目な部分(?)の大半はサントリーさんから学んでおります。

五感すべてを使って知るので記憶に残りやすいですし、
ワインというお酒がとても手間ひまかけて造られているのがわかります。

楽しくおいしくワインを飲むだけでも充分なのですが、
もし何かワインについて知りたいなと感じることがあるのでしたら
ワイナリーを訪れてみる、というのもおすすめです。

ちなみに、今回は一般のお客さんたちも施設を見学したり、
ワイナリー内を散策されていました。皆さん、とても楽しそうでした。(●´艸`)

話を戻して。
歴史的価値が気になるセラーへも。

地下セラー

「登美」90 年代のマグナムボトルもありましたよ!
大きなボトルのほうが熟成がゆっくり進むとのこと。

最近、登美の丘ワイナリー 100 周年を記念して販売もされたそうで、
探してみたところ軒並み売り切れておりました。

畑や施設を見学したあとは、いよいよテイスティングです。

続く◎

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今回は簡潔に 1 本にまとめよう!と思いましたが無理でした。┐(´-`)┌





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最終更新日  2018.06.25 11:55:51


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