犯罪はどれも許せないけれど、今絶対に許せない物の一つがドラッグなのでしょう。人の命を預かる医師たちが、若者を使って「合法(脱法)ドラッグ」を売り、巨額の利益を得ている。そんなことをHoratioが許すはずはありません。このドラッグのもたらすものは、本当に悲惨です。気軽に試した若者たちの命までも奪うのです。 州検事はなぜ実行犯(cook)のKimbleを逮捕しようとしなかったでしょうか。薬品が法律に触れないからか?そして過去にもこういう事が起こったのか?わざわざ法律の枠を越えても逮捕するようなことはしたくないのか? 役人たちの事なかれ主義の中、若い命がまた奪われる…Horatioの最後の言葉が意味深です。 "For me, it is about the victims, specially one to want to die young, too soon." あまりに若くして死んでいってしまう。 このHoratioのこだわりに州検事は「君の弟は良い警官だった。」と言います。そして、弟の墓に参るHoratio。意味ありげなシーンが続きますね。 (補足)弟のRaymondの享年が墓碑銘では1968-1993になっていて、25歳で死んだことになりますが、この設定は後で変更になります。制作側の話だと、ベガスとのクロスオーバーエピで、"I lost someone once."と言っていたのは、必ずしもRaymondのことを指していたのではない、ということでした。 タイトルの"Bunk"の意味は、”Liar"(嘘つき)から来ているのでしょうね。そしてこの辺りから、Carusoの役作りにもどこか自信のようなものが感じられて、嘘をつき通す容疑者たちに挑戦的な表情、キザな言葉遣いが続きます。"I'm just saying, THANKS."「一言言いたいのは、『ありがとう』だ。」徐々にHoratio像ができあがっていくのがわかります。セヴィーリャ刑事の押しの強さも小気味よくなってきましたね。 いつものHoratioウォッチとしては、冒頭の化学防護服を着たHoratioも良いですね~。ナイス・コスプレでしょう。そして遅刻したスピードに「昨日と同じ服を着ているから」と言うHoratio。本当に部下をよく見てます。しかし、それを頭ごなしに叱ることはしません。言葉使いは至って穏やか。「そういうこともあるな。」という感じでしょうか。 Speedも嘘(渋滞していた)をついていたことがばれて急にねじを巻いた感じでした。Speedには"Pam"という彼女がいるのですね。