とうとうレギュラーからMeganが去ったわけですが、唐突という感じは否めませんでした。最近現場には出ず、元気がない雰囲気はありましたが、これはもう「大人の事情」というものでしょう。今のところセビーリャ刑事がHoratioの精神的サポートをしてくれているという感じでしょうか。ラスト、「みんなでビールを飲みに行こうかと思って。」と誘いに来ていました。彼女とはケミストリーがあるので、もしかしたら、Wanda De JesusがHoratioの「相手役」と考えられていたのかも知れません。 しかし、Horatio自身も誰かを失って心の傷が癒えていないところをちらりと見せます。 "I almost walked once."「俺も辞めようかと思ったことがあった。」でも彼が捜査官を辞めることはないでしょう。意味ありげに見るのは、Raymond Caineの写真。いよいよPilotから周到に用意されたレイモンド・アークが始まります。 余談ですが、このHoratioのオフィス、この後使われることはなかったような…現場にいれば、机と電話だけで良いのですから、要らないわね。(笑)また、Raymondの写真はこの後に出てくる人とは違うようです。 メインのストーリーで、Girl's Detention Campが出てきますが、これは軍隊式の「更生施設」と言ったらいいのでしょうか、日本では公にはないですね。ここのSergeant役でTony Toddが出ていました。SFドラマ関係ではお馴染みで、こういう場にはぴったりですね。そして本当に背が高い。 「塀がないから規律が必要だ」という更正施設にわざわざ入り込んだ被害者。彼女にとって、母親との暮らしの方が「監獄」だったということで皮肉ですね。芸能界で生き残るために、15歳の娘に「身体を売れ」と言わんばかり。事故とはいえ彼女の死に方も無惨でしたね。 Horatioが被害者の母親に言った"I told you, that I figured out who did this, didn't I?"(だから、犯人を見つけると言ったでしょう。)という言葉は、実行犯を検挙できなかったHoratioの悔しさが表れていると思っても良いのかも知れません。あるいは事件を引き起こした本当の原因は何かということでしょう、いつもながら印象的ですね。 ただ軍隊形式の更正施設にも、Horatioはあまり共感を寄せていないように見えました。非行に至った少女たちが本当に求めている物は何なのか、Horatioは思いを寄せていたのかも知れません。 「誰も話を聞いてくれない。」というジュリーに、「私が聞くわ。」というCalleighは親身になって相談に乗ってくれるお姉さん、という感じで良かったです。