不当に追跡され逮捕され、うかつにも自白してしまい、あげくは本物のワルたちと一緒に護送車に乗せられた時の被疑者の恐怖、初めての拘置所での絶望感などが、よく描かれておりました。Tobeyは拘置所を甘く見ていたのでしょう。でもいくら自分に真実があっても誰もが、あんな場所で強く闘えるわけじゃないですからね。こういうときこそ真実を見逃さないHoratioの眼力が冴えて、事件の本質を見抜き、何とかTobeyを助けようとするわけですが、思いがけないことが起こってしまう。まさかあんな脱獄騒ぎがあるとは。運命は皮肉です。 最初からHoratioの勘は正しかったですね。(当然か)検察は48時間のうちに起訴しなければならないのですが、今のシステムでは被疑者にはそんな時間を与えられていないというのが、このエピソードのミソでしょう。何とか救ってやりたいと思うHoratioの気持ちとはうらはらに、恐怖のどん底で人は自分を変えざる得なくなってくる。 H : "Tobey, this place is changing you."不運は重なり、Tobeyはまた別の殺人の疑いを持たれ今度も自白してしまう。しかも、今度は本当に殺してしまうとは。 それには気の毒な状況があり、今後の裁判の行方が気になります。正当防衛など情状酌量などがあるのでしょうか。そうでなければなんだか、やるせないなあ。Horatioも何とか力になりたいと思ってもどうしようもありません。 "Here's what I think, here's what I know, let it at the end of the day, the truth is all we have."「本当のことを言ってくれ、我々に判るのは真実だけ。」と、諭すように言う様子がプロの厳しさながら、心がこもっていて、良かったと思います。決して脅したり、無理強いはしませんでしたね。 今回は被疑者Tobeyを演じ得る人がかなりお上手で、つい彼の言動に引き込まれてしまいました。それとHoratioのお顔のアップが多かったような気が。ところで、なぜかこのエピでDCは風邪を引いていたのか、鼻声で、いつもよりさらに声のトーンが低くなっておりました。(爆) 一方、殺された奥さんを巡っては夫も、船を見に来たカップルも酷い話ばかりでしたね。始めは、Trippエピだと聞いていたので、被疑者を誤って逮捕したあとHoratioと対立するのか、と思いましたがそうではありませんでした。しかし、あの大柄なTrippが走る走る!真夏(?)のフロリダの太陽の下、汗を吹き吹きゆっさゆっさと一生懸命。そこに、HUMMERに乗った黒ずくめのHoratioが汗一つかかずに涼やかに到着する。全く、好対照でありました。(爆)