2003.01.02
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年末に飲みすぎたのと、正月で食いすぎたので、
カラダの中か濁ったような感じになってしまった。
腰のあたりがしびれて、重かった。うまく血液がまわってないきがした。
だから、自転車でちょっと走ろうと思った。
タイヤに空気をつめて、チェーンに油を塗った。
テレビのニュースを見てたら、天皇陛下が手を振ってる映像が写った。
年始の、一般参賀は、1月2日らしい。
すぐにテレビの画面は、箱根駅伝に切り替わった。
皇居まで、自転車で行ってみようと思った。

黒いドロップハンドルを漕ぎ出した。
山手通りから目白通りに入り、江戸川橋を目指した。
通勤と、同じ経路だ。
ドロップハンドルは、普通の自転車より、だいぶ軽くて軽快だ。
踏み込むたびに、ぐんぐんスピードがあがる。
でも今日は風が強い。車体も軽いから、ふらつく。
だいぶ栄養を溜め込んでるオレのカラダは燃費が悪く、
非効率的にトルクをかけてるから、体力はなくなってゆく。
目白通りには、高い建物はないから、日が当たり暖かだ。
背中がうっすらとあせばんでくる。
飯田橋から九段へ向かった。

なぜか少し後ろめたい気持ちになりながら、警官と対峙した。
警官がオレを見てるような気がする。なに見てるんだよ。
にらみ返した。睨み返したまま、九段坂を登り、
そのまま皇居を一周し、桜田門のあたりに向かおうとした。
内堀通りを竹橋へ向かおうとしたところ、警官にとめられた。

もう一度違うルートから、皇居方面へ自転車を向かわせたが、
今度は、「あー、自転車ダメだよダメ」と、横暴な口調の警官だった。
若い。無言で一瞥した。そして、自分の意志でUターンできるまで
そこにとどまり、自分の意志でUターンした。
仕方なく、丸の内から日本橋へ向かっていった。
どこへ行くつもりもなかった。なんとなく道をだどっていた。
「クスキューズミ?エクスキューズミー?」
2回目でようやく気付いて、「はい?」といった。
エクスキューズミー?といった声の主は、女性の外国人。
「×××ギンザ?」
何語かわからなかったが、「銀座」だけ聞き取れた。
でも彼女の指は、全く逆を指していた。
きっと銀座へ行きたがってるに違いない。
でも逆だ。それぐらいはわかる。オレは役に立つ。
「銀座は向こう」
とだけ言って、オレは二本指をかざしてウインクした。
顔は、うまく笑えてただろうか。
寒さでひきつってなかったろうか。





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最終更新日  2003.01.03 03:30:45
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