2006.07.03
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何か新しいことを始めようとするときや始めてからしばらくは、体内にものすごくチカラが溜まってしまいあふれ出させるしかなくなるのだがそれをうまくいなすことができない。そのチカラを視覚的なものとして例えば溶岩とかに置き換えるとすると、火口から噴き出す溶岩が爆発の衝撃でもってある程度の方向性を獲得しつつ地表へと流れ出るに連れて、一方では岩や土や木々や自分自身を炭化させながら土台を固めていって、その上を流れる新しい溶岩のスピードを速めてゆくというような現象に似ているのかもしれない。ある局面では燃え尽きるためだけに生まれたチカラAが、次世代のチカラBのためのアクセルの役割を果たしているとして、役目を終えたBは次のCのための礎となり、やがて何代にもわたってそういったサイクルは繰り返される。
ここで「チカラ」と呼んでる視覚的には溶岩みたいなものが、仮に「欲求」だとすると、それを食い止めようとするもう一方の勢力が「理性」ということになるのだけれども、対抗するにはそれはあまりにも弱い。火山のフモトに住む人間は噴き出す溶岩を根本から止めたいとは思っているがそれは無理なので、溶岩が迫ってきたら逃げ出すか、土嚢を積んで溶岩の道筋を変えてやって財産を守ろうとするぐらいしか手がないわけだけれども、全体的な被害の総量としては、結果あまりかわらない。
人間が火山に勝てないのとほぼ同じ確率で、理性も欲求にほとんど勝てない。欲求が肉体を混乱に陥れた挙句、火が消えるのと同じ速度で自然に消滅した後に、あのときちゃんと理性を働かせて行動したかどうかという点だけが、人としての尊厳や存在理由を裏付けるための橋頭堡になり得るのだ。
当初の予定とはものすごく話が逸れているかもしれないけれども、橋頭堡という言葉を始めて使った。始めての言葉を使うときにも結構なチカラは必要で、うまくコントロールできないことが多い。コントロールできないチカラを理性はどういなしていくかというと、チカラ任せにしておくか、方向をある程度分散して1箇所にかかる負荷を軽減するかしかない。そして負荷を軽減させる手段の一つとして、こうして作文として発表して、誰かにストレスを肩代わりしてもらうことは非常に有効だ。
株をはじめたときもミニカー収集のときも、かつては自転車をはじめたときや、今まさに釣りに取り組んでいるときも、決まってこうして作文にして発表し、情熱を分散しようとしている。
かきっぱなしでいいという点ではこれはマスターベーションには違いない。でも同じような気持ちをいつか、抱いたこともあるようなないような。恋とか。





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最終更新日  2006.07.04 01:02:09
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