2006.08.29
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 マクドナルドに腹が立つ。

 受付のおねいちゃんの背後にいるのっぽでメガネの店長を呼びつける。「当店のものに何か非はございましたでしょうか」のようなことをいう。のっぽでメガネの店長の背後にいる紺の背広がやってきた。銀色に輝くネームプレートが階級を表している。階級付きにお目にかかれるのはチャンスを運良く生かせたということだ。
 このことはあくまでもきっかけにすぎない。やがてマクドナルドを象徴する何者かがあらわれて、最後にマクドナルド自身が登場する。
 マクドナルドのハンバーガーを食べるために並ぶ客は奴隷だ。ラーメン屋に並ぶのは乞食だし、牛丼を食らうのは家畜だ。
 マクドナルドのは奴隷だから乞食や家畜よりは扱いが一つ上だ。しかし奴隷は奴隷である。その証拠に、注文が済んだ奴隷は左手に一歩寄って、次の奴隷の注文のためにレジを開けなければならない。ときには後から注文した奴隷のほうが先に食料にありつけることもあるから不条理なことはなはだしく、尊厳がまるでないところがいかにも奴隷らしい。
 貴族と奴隷との関係を考えたときにまず、マクドナルドのおねいちゃんを真っ先に軽蔑する。奴隷から労働力を直接搾取しているのは、筋肉質でムチを持った男だ。「奴隷のようにこきつかわれる」は、筋肉質の男にムチで打たれることを指している。マクドナルドのおねいちゃんは、このムチを持った筋肉質の男である。一様に匿名性を帯びているかのように、角の生えた金色の仮面をかぶっている。おねいちゃんの顔はどれも一緒だ。
「こちら単品のほうでよろしかったですか?」
「580円ちょうどからお預かりします」

「左手に一歩進んでお待ちくださいこちらベーコンレタスバーガーになります」
 こんな下等な言語を使うのは家畜以下だが、マクドナルドを背景にしていることをもってかろうじて中産階級たらんとしている。家畜以下の分際で。マクドナルドはハンバーガーを量産して奴隷からの搾取を拡大しようとしているばかりか、家畜以下の量産にも余念がない。
 マクドナルドに腹をたてろ。
 さしあたって攻撃すべきは、おねいちゃんだ。





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最終更新日  2006.08.30 00:20:08
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