今日は何故か家で一人お留守番です。
だから、という訳でもありませんが、 ビターcさんのブログ
に書き込んだ偐家持の歌をここに転載して置きます。
ビターcさんは本ブログをお気に入りに登録戴いた最初の方で、長野県上田市ご在住。千曲に旅行した際には、メールを頂戴したりもしたブログ友・メル友であります。この方にお贈りした歌は実に47首にもなっていました。
偐家持がビター朝臣C麻呂に贈りて詠める歌47首
信濃路を ゆける五輪の 聖なる火 ひとを繋げる 火とやならまし
神の火に ひと争ひを 止むなるを 国威の火とや いつしなりけむ
信濃なる 浅間の山に 立つ雲の なびける見れば 妹し恋ふらし
春暮れて 千曲の川の さや風は 浅間の山ゆ 吹きて来るかも
雪柳 白き 焔 に 咲き群れて 我を迎へし ふるさとの家
ほのぼのと ま白き花の 好き好きに 風にぞ揺れし 花ゆきやなぎ
ゆきやなぎ 咲きて何やら うれしきに 妹としゆける ふるさとの道
モクレンの 花の下かげ 信濃路を ゆけば遠山 霞みてはるか
モクレンの 香りほのかに 夕影の 信濃の春を うらうらゆかむ
我 を待ちし 固きたけのこ 父の笑み 何とは言はね ふるさとの風
八重原の 田の 面 の風の 道ゆけば 父とゆきにし 日にや恋ふらむ
我が背子の 愛 でし茄子はも 紫の 花の咲き 初 め さ夜 葉々包 み
くちなしは 咲けど悲しき 片恋の 花にしあれば 涙 含 めり
くちなしの 花咲く朝の 道ゆく子 露に濡らさね 赤き裳裾を
上田原 暮れかかりぬる 黒雲 の 空に 戦 の 影や見えける
もののふの 残せる 思 ひの 上田原 雲立ち風は 徒 に吹く
夕照の 光やはらに 銀輪の 影に暮れゆく 日をぞ惜しまむ
スローライフ なりせば見ゆる もののあり 過ぎゆく道の 草もいとしき
珠敷くや 苔さみどりに 木末 吹く 湿 れる風の 我包みゆく
朝露も 赤きトマトに 残るらむ 我育みし いのち 斎 ひつ
我が背子は 空の 詩人 雲とゆく 夏野の朝の 空駆けるらし
浅間山 遠みはるけく 白雲の 立ちてありけり 雷電の里
夏草は 風にさやぎて 道の駅 寄れば浅間の 山に雲立ち
千曲川 流れ流れて ありにけり 大屋が原の 夏の夕暮れ
青き実は 空の色にぞ 染むなれば 遠き夏野の 空の味する
玉かぎる ほのかに見えし 大空の 二人の道の 今日は逢ひてし
山の端に いざよふ雲は いちしろく まろびぞ出でし 恋の色かも
笑みし子の 手に 金色 の 光あり 明日をはばたく 翼とならめ
夕されば 胡瓜の蔓を つたひ来る 天使の影の 空に見ゆらし
夕されば 水面 鏡に 背子の 思 ひ 映しゆくらし 千曲の川は
くれなゐに 空燃ゆるらし 夕暮れて なほしぞ行かむ 千曲川の辺
よきことの よしとあれかし 千曲なる 上田の空も 山も燃ゆなる
蝉鳴ける 朝にオクラの 花咲きて やはらに時は 流れゆくなり
なすことも なしや上田の 茄子の朝 オクラ枕き 朝寝するらし
ぬばたまの 黒きアゲハの 舞ひ来れば 夏野の空に 小百合花咲く
をのこやは 悲しかるべき かまきりの 妹し恋ふれば 命果てなむ
穂の 上 吹く 薄 の風に あきらけき 月は照りたり 千曲ぞ恋ひし
柿の実の 枝もたははに 日は照りて 白き浅間の 山に向かひぬ
白鹿と なりて菩薩の 導ける かけゆゆかしき 湯里のけむり
蓼科の 山青みかも 南風 連れ来や春の 近づくらしも
春待ちの 雪野の原は 光りてし 花咲くときの 近づくらしも
春待つや 関の松が枝 渡る風 雪の浅間の 山ゆ吹くらむ
五郎兵衛の 桜の枝の 芽吹く風 雪の浅間も 春や待つらし
春浅き 信濃 外山 の 城跡に 浅間見むとて 我は来にけり
信濃なる 外山 の城の 跡踏めば 雪の浅間に 雲立ちなびく
浅間山 雲立ちなびき いや遠に ゆきて見が欲し 千曲の春を
布引きの 岩に糸引く 白滝の 絶えずもあらめ また還り見む

偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
New!
MoMo太郎009さん
New!
七詩さん
New!
ビッグジョン7777さん
New!
☆もも☆どんぶらこ☆さん
New!
龍の森さん