偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2009.11.29
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カテゴリ: 若草読書会

 一昨日、27日の夜は大学同期の友人達と一足早い忘年会。半年ぶりの再会でありました。
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(心斎橋の中華料理店で同期の忘年会)

 そして、昨日28日~今日29日は若草読書会の仲間との明日香一泊小旅行でありました。お天気の方が予報では傘マークが出ていたりと心配だったが、両日とも好いお天気で楽しい旅行となりました。初日のオプショナル・ツアー・サイクリングは先に 24日の日記 参照) 下見をしたコースを、ほぼ3時間で回り、予定通りでした。途中でそれぞれゆっくり時間も取れ、(一部の登り坂は別として)、皆さん快適なサイクリングを楽しんで戴けたようです。参加者全員が初めて訪れる処ばかりというコース設定が良かったか(笑)。土曜日なのに、斉明天皇陵で上から降りて来る男性一人、暫くして後から登って来る女性一人に行き遇っただけ。東地区とは大いに違う「マイナーさ」が味なのだ。
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 (飛鳥駅前の案山子)

 駅前の案山子に迎えられて、サイクリング参加者全員が12時5分には集合。駅前でレンタルサイクルを借り、出発。高取川に出たところで、「これが万葉の檜隈川だ。」と説明しながら、檜隈川に因む万葉歌などを紹介していると、前のうどん屋さんのご主人が笑いながら我々を見て居られた。小生が下見の時に、昼食の場所と心づもりしていたレストランへと進む。ところが、そこは一杯のお客様で、席についてオーダーを始めると「客が多勢なので、40分位待って戴かないと・・」という話。とてもそんなには待てないので、先程の人なつっこい感じのご主人の「うどん屋さん」 (注) に引き返すことに。ご主人も我々を覚えて居られて、「あの時に入らはったら良かったのに」とご主人に冷やかされる。そんなことで、出発は午後1時ちょっと前となったが、まあ、予定通りの出発時間であったから、文句はない。
(注)11月24日の記事の高取川の写真に写っている「ちゃんこ鍋」の旗の揚
    がっている店である。
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 (もみぢ)
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 (大田皇女墓の紅葉)

 コースのご紹介は既に済んでいるので、詳細は省略。
 与楽鑵子塚古墳の近くで目にし「ナンキンハゼ?」
(注) かとご紹介した木についての後日談を紹介して置きます。
 この古墳の近くで「セニア・カー」に乗った80いくつとか仰っていた「おばあちゃん」にお会いした。上の木は何という名かと尋ねると、「鉄砲の木」だと仰る。戦時中に銃の木の部分の材料に使うべく軍に供出されたらしい。だから、この辺りでは「鉄砲の木」で通っているらしい。
(注) 11月26日の記事 の冒頭の写真の木
 益々、何の木か分らない。大きな葉が繁ると仰っていたから、アオギリ(梧)かな、と思ったりしたが、それにしては幹が緑っぽくなく、白っぽいのが気になる。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると、色んな木を思い浮かべるがどれもしっくり来ない。「鉄砲の木」という答がでてしまっては、この大先輩のご意見に従うしかない。
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(「鉄砲の木」説のおばあちゃん)
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 (槇麻呂さん)        (和麻呂さんと3人の郎女)

 宿は石舞台から少し行った祝戸地区にある「祝戸荘」。明日香村で一泊されるなら、どうぞ祝戸荘をご検討してみて下さいませ(笑)。我々の部屋は男性が「間人」、女性が「額田」、智麻呂ご夫妻はバリアフリー部屋の「大津」。どの部屋も万葉集に登場する人物の名が付けられていて趣がある。「家持」の部屋は何処なんだ(笑)?食事は「古代食膳」 (注) 、万葉の貴族の食事はこのようなものではなかったかと考察して、考案復元されたもの。我々の今回の旅に似合いの食事である。
(注)古代食膳「万葉あすか葉盛御膳」の献立
     酒<にごり酒>
     飯(いい)<赤米(赤米・白米混)黒米(黒米・白米混)>
     炙(あぶりもの)<鴨肉、あまごの塩焼き、茄子煮びたし鰹かけ>
     韲(あえもの)<帆立貝柱の雲丹あえ>
     羹(あつもの)<赤米麺、山菜、ショウガ、稚鮎の甘露煮>
     膾(なます)<もずく・甘海老・ずいきの酢物・酢蓮根>
     煮(にもの)<とこ鮑、八幡巻き、銀杏、戻し椎茸の甘煮>
     茹(ゆでもの)<高菜の胡麻油いため、枝豆、里芋>
     果子(かし)<蘇(古代のチーズ)、焼栗、山桃、白いちじく、果物>
     (すずほり)<大根の梅風味>
       「すずほり」の漢字は、草カンムリにサンズイと且ですが、このブ
        ログでは使えない文字なので省いています。
030.JPG (古代食膳)
 ちょっと箸をつけてしまってからの撮影なので、一部しか紹介できません。

 夕食後は、智麻呂さんの部屋「大津」に全員集合して、持参のビール、日本酒、ワインなどを飲みながら、明日香村にある犬養万葉歌碑の歌、全16首の観賞と各自が用意して来た和歌を掲出して観賞する歌会。サイクリング中に作った即興歌などもあってワイワイ、ガヤガヤ。

若草も もみつやいつし 草 黄葉 ( もみぢ )  日をや重ぬる それぞれの秋 (偐家持)

 かくして、第一日目のさ夜は更けてゆくのでありました。歌会終了後、男どもは「間人」の部屋にて飲み直し。凡鬼さんと謙麻呂さんが先ず眠りに付き、次に祥麻呂、槇麻呂、和麻呂と続いて、夜更かし家持一人では眠るほかなく、。煙草を一服して床へ。zzzzZZZZ。続き2日目は、またページをあらためて。
 <参考>  祝戸荘ホームページ
祝戸荘ブログ






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最終更新日  2016.05.06 17:20:45
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Re:明日香小旅行・若草読書会の仲間と(11/29)  
nanasugu  さん
案山子可愛らしいですね。
宮沢賢治のお話に出てきそうな案山子さんたち^^

古代食膳に激しく(笑)興味があります! (2009.11.30 21:39:07)

有難うございました。  
小万知 さん
あらゆる所にお心くばりをいただいた明日香の楽しい旅でした♪  
2日間お疲れ様でした。
是非訪ねたかった大田皇女の墓、森閑とした木立の中に黄葉や見事な紅葉、若草メンバーの貸し切り状態で贅の極みでした。
御陵の中は美しい模様に履き清められ、どなたが置かれたか幾枚かの色鮮やかな紅葉が供えられていました。
けん家持様が朗々と吟じられた万葉歌が献納され、皇女様のお耳に届けられたことでしょう。
与楽鑵子塚古墳は円墳で何か魅力的でした。
お会いしたおばあ様から、戦争中は古墳の石室を防空壕にして危険から身を守られた事や田んぼに身を伏せた話など貴重なお話を伺うことができました。
夕食のテーブルで色々なお料理が須恵器に盛られていたのは感動でした。
(2009.11.30 23:01:31)

nanasuguさんへ  
けん家持  さん
 イーハトーブですかな(笑)。最近は各地で案山子祭やっていますね。
 昨年のブログでもご紹介しましたが、飛鳥川上流の稲渕地区でも、毎年11月中旬頃まで、あぜ道に愉快な案山子を沢山立て並べて、行楽客を楽しませてくれます。今回の旅行は、時期が遅かったので、もう撤去されているだろうと、訪ねませんでした。
 さもありなん。古代食膳はnanasuguさん向きの話題でしょうね(笑)。万葉貴族たちは結構グルメな食事をしていたのですな。庶民の古代食膳を献立にしたら、客は二度と来ないから、何処に行ってもそれを試すこと出来ませんが、「食」に殆ど関心のない偐家持なら、庶民的古代食膳でも一向に構わないのですが。
(2009.11.30 23:48:53)

Re:有難うございました。(11/29)  
けん家持  さん
小万知さんへ
 楽しい読書会になりましたね。滅多に行くことのない西地区でしょうから、皆さんをご案内できて、よかったです。心配した坂道や階段も、苦情が出ることもなく、皆さんがなかなかの健脚でいらっしゃることを再認識しました。大田皇女の墓を訪ねるのはもみぢの秋が一番良さそうですね。一番いい季節に訪問できてよかったです。
 与楽鑵子塚古墳も近く発掘調査が始まるでしょうから、何かすごい出土品が出て、わくわくさせてくれるといいのですが。行きあったおばあちゃんのお話、面白かったですな。防空壕として使用した話も興味深いものでしたが、タヌキ汁の話はカチカチ山みたいで愉快でした。
 何はともあれ、天気に恵まれ、皆それぞれに楽しんで、いい2日間でした。
 小生は解散後のオマケのサイクリングも出来て、満足でした。
(2009.12.01 00:16:00)

Re:明日香小旅行・若草読書会の仲間と(11/29)  
木の花桜  さん
こんばんは。
すばらしい小旅行でしたね。
何度も拝見に来たのですが、気おくれしてコメントを書けませんでした。
読書会の主宰をされているのですね。ゼミの先生と行く雰囲気が最高にいいです。
それにつけても、家持先生はタフです!! (2009.12.03 00:19:53)

木の花桜さんへ  
けん家持  さん
おはようございます。
 この読書会は小生が高校生だった頃に通い始めたキリスト教会の青年会の仲間の何人かと始めたもので、当初は男ばかりでやっていました。随分の年月が経ってから、それぞれの奥方や女性元青年会員らがこの活動を知る処となり、希望して参加され、現在に至っています。元牧師の智麻呂氏を慕っての集いという側面もありますが、全員が青春時代からの友人ですから、誰が主宰という意識はありませんね、まあ、それらしき人と言えば、終始中心になってリードして戴いている凡鬼さんでしょうね。いつの頃からか、万葉に関連する時だけは小生が講師役をつとめたりするようになりましたが、それぞれが輪番で講師役をやっています。
 ところで、昨日平山画伯がお亡くなりになりましたね。画伯揮毫の万葉歌碑の前で皆で記念写真を撮ったばかりなので、驚いています。出身地の生口島にある平山郁夫美術館もしまなみ海道自転車旅行の際に立ち寄りましたので、思いひとしおです。合掌。
(2009.12.03 09:58:00)

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