( 承前 )
漸く龍穴への下り口に到着。
時折、雪が舞う。
杉群
の みち
来
しわれに 雪舞ふは 室生の神の
祝
(偐家持)
鳥居を潜って細い階段道を川原へと下って行くと板屋の質素な参拝所がある。土足厳禁とあってスリッパが置いてある。靴を脱いでスリッパに履き替える。処が、前日の雨でスリッパの中が濡れている・・失敗。靴下が濡れてしまいました。
どうやら、先程、ひとしきり舞った雪は龍神がわれを歓迎してのそれではなかったようだ(笑)。
この流れは、下の龍穴神社の横の小川へと流れ下り、室生川へと流れ込んでいる。
<参考>奥宮(龍穴)については、龍水さんのブログにもっといい写真が掲載されていますので、 コチラ もご参照下さい。
上の道に戻る。道脇に羊歯が群生している。
室生寺の奥の院から山上にかけて群生する羊歯は暖地性羊歯の北限地とかで天然記念物に指定されていた筈。
上りには息が荒くなった坂道も下りは一気、県道28号に忽ちに出る。行きはよいよい帰りは「速い」である。
龍穴への登り口と龍穴神社の中間辺りで、室生川の上流側と下流側を撮影したのが次の2枚の写真。
(室生川・上流側 右手奥が龍穴の入口、左手山中に道がある。)
(室生川・下流側 道が右にカーブした処に室生龍穴神社がある。)
室生寺山門前に戻って来た。時計を見ると11時55分。
橋のたもとの橋本屋という理屈に合った名の、昔からある食堂で昼食とする。
昼食後、久し振りに室生寺に入ってみる。
正面の山門の奥には、本坊と護摩堂があるが、ここは一般参拝者は入れない。ご参拝者は右に進んで拝観料お支払いの上、仁王門の方へとお進み下さいませ。
室生寺は、山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈願がこの地でなされ、それによって平癒したとして、勅命により国家護持のため建立されたことに始まるという。
女人禁制の高野山に対して女性の参拝も許したことから「女人高野」とも呼ばれることはどなたもご存じの通りである。
仁王門を入ると金堂へ続く石段がある。
この石段の道は鎧坂と呼ばれる。シャクナゲの咲く季節には花の坂ともなる。
金堂内の、釈迦如来立像や十一面観音菩薩像や十二神将像などはなかなかに見応えがある仏像である。
本堂の左側の石段を上ると室生寺のシンボルとも言える五重塔であるが、それは次回とし、本日はここまでです。( つづく )
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