偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2024.12.05
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カテゴリ: 友人ほか
 昨日(4日)は、健人会の集まりで大津市石山まで出かけて参りました。
 昔の仕事仲間の集まりであるが、元々は彦根営業所に勤務したことのある人たちの中の有志の集まりが発祥で、その後、滋賀県内在住とか滋賀県下事業所に勤務経験があるとか、何らかの形で「近江」に関係のある人たちの集まりに変化したよう。やがてそのような要件を必要としなくなったのか、どちらにも無関係のヤカモチにもお誘いがあり、いつの頃よりかこれに参加するようになったという次第。
 この日は、囲碁例会の日でもあったのだが、健人会の方を優先することとしました。
 11時55分JR石山駅前集合、12時15分料亭新月にて開宴というのが世話人・草麻呂氏からの案内メールの内容。
 予定していた電車よりも1便か2便早い電車に乗ったので、石山駅到着は11時21分。
 改札を出ると、草麻呂氏ら数人が既に到着されていて、ヤカモチもこれに合流。
 その後、現地合流の鯨麻呂氏と岡〇氏を除く全員が揃ったので、料亭新月の送迎マイクロバスで石山駅を出発。
 ということで、この日の出席者は、杉〇氏、只麻呂氏、鯨麻呂氏、岡〇氏、草麻呂氏、徳〇氏、今〇氏、竹〇氏、森〇氏、正〇氏、北〇氏、生〇氏、〇庭氏、平〇J氏とヤカモチの全15名。常連で会の中心メンバーでもある平〇氏は検査入院とかでご欠席でありました。検査結果が問題ないことを祈ります。
 草麻呂氏のご発声で乾杯。開宴。
​​​
(前菜)<参考> 日本料理・新月
 食レポは柄でもないので、致しませんが、前菜だけは写真に撮りましたので掲載して置きます。
 そして、羹の椀が出て来て、その蓋を開けると・・。

(椀の蓋の内側に紫式部)
 蟹と何やらの羹でしたが、食った尻から何を食ったかを忘れてしまうという特技の持ち主のヤカモチ。記憶がありません(笑)。
 もっと正確に言うと、出された料理への関心も薄く、その説明を受けてもいい加減にしか理解しないのがヤカモチ流であります。
 NHK大河ドラマ「光る君へ」で、石山寺にも人気が出て、参詣客が押し寄せているとのことで、石山寺にほど近い料亭・新月もお客さんの予約が増えているのではないかと推察します。そんなことで、このような図柄のお椀を新調されたのかもしれません。
 こういうお心
​​
遣いも、観光客にとっては嬉しい「おもてなし」と言えるでしょうね。
​​​   もみぢ葉も瀬田の流れも馳走なり (偐芭蕉)

(瀬田川)
 料亭の2階の部屋からの眺めです。
 上の偐芭蕉の句は、「わが宿は蚊のちいさきを馳走也」という松尾芭蕉の句のパクリです。
 料亭・新月の西方の国分山に芭蕉が4ヶ月の間滞在した幻住庵址があり、それが復元された建物が存在している。
 10年ほど前に、同じくこの健人会に出席するついでにこの幻住庵に立ち寄ったことがあるのだが、元句である芭蕉句は、金沢の蕉門俳人・秋之坊が幻住庵を訪ねた折の挨拶吟で、「これといった接待もできないわが家では、蚊の小さいことがせめてものもてなしだ」という意味の句である。
 勿論、料亭・新月の料理は十二分に美味しく、文句のない「おもてなし」であったのだから、偐芭蕉の方の句は「もみぢ葉も瀬田川の眺めもそれに加えてのおもてなしである」という意味である。
<参考>​ 幻住庵へ(上) ​ 2013.9.6.
    ​ 幻住庵へ(下) ​ 2013.9.7.
 各人の近況報告のスピーチとなり、それも「遊び」というテーマで話すべし、というのが司会役の草麻呂氏からのご指定。
 ヤカモチとしては、自転車、万葉集、囲碁、読書会、ブログ位しか思い浮かばないところ、この幻住庵の連想から、芭蕉の句を話の切り口にすることとし、「 行く春を近江の人と惜しみける 」をとり上げました。
 この句は、芭蕉自身でもお気に入りの句であったようで、かなりいい出来の句であると思っていたようです。ところが、大津の医者にして芭蕉の弟子でもあった江差尚白から「行く春」は「行く歳」と言い換えることもでき、「近江の人」も例えば「丹波の人」と言い換えることもできるから、どうしても「行く春」「近江の人」でなければ句が成立しないという必然性がない。従って余り出来がよくない凡庸な句であると批判されたそうな。
 これを根に持ったか、頭に来たか、芭蕉さんは尚白のことをよく思わなくなったらしい。わが手許の本でも、尚白の項では「
(芭蕉とは) 後に離反」とあるから、この一件が原因かもしれない。尚白の批判も小賢しいと言うべきであるが、芭蕉も懐の小さい奴だという気がするエピソードではあります。しかし、人の琴線が奈辺にあるかは人それぞれであるから、それは置くこととしましょう。
 このエピソードを紹介し、尚白さんが置き換え可能とした「行く歳」を頂戴することとし、「行く歳を近江の人と惜しみける」にすれば、この日の健人会の集いにピッタリ当て嵌る句ではないか、というようなことをお話しました。
 ということで、この記事のブログタイトルにもこのパクリの句を採用させていただいた次第。
 で、自転車遊び、囲碁遊び、
​​
万葉遊び、ブログ遊びの日々であることを話し、このパクリ句を更に万葉調のパクリ歌にしてみようと、自分の順番が回って来るまでの間に作った歌がこれ。

ゆく歳を 惜しみつどはな 思ふどち みな ( ) ( ) きくも  あれと願 ひて

​​​ ​<行く歳を惜しみ集まりましょう、心通じ合うこの場の友人皆がつつがなくあることを願って>​
 まあ、これも道祖王の「あらたしき年の始に思ふどちい群れてをれば嬉しくもあるか」
(万葉集巻19-4284) のパクリですから、パクリ歌人偐家持の面目躍如であります(笑)。
 これを犬養節で朗唱して、スピーチの締めとしました。
 まあ、皆さんそれぞれに愉快なスピーチで、アチラコチラから色んな突込みが入り、その突込みにもまた他からの突込みが入るということで、さながら集団漫才といった成り行き。何とも楽しい3時間でありました。
 午後3時を少し過ぎ、散会することとなりました。

(料亭・新月)
 これは、散会後、JR石山駅まで送っていただくマイクロバスが料亭玄関先に横づけしたところを撮った写真。
​​ 次回は、来年4月9日にまたこの料亭・新月に集まることにしようと決めての散会でありました。
<参考>​健人会関係過去記事は​ コチラ ​。





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最終更新日  2024.12.05 09:35:23
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