やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2020/07/18
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カテゴリ: 沢登り
メンバーは、CLにK山君、SLにやまやろう
(記録も)、S竹さん、Yたさん、Dさん、
松っつあんの6名。

田籾川は剱岳北方稜線の北端にある、
烏帽子山(標高1274m)を源流とする
流れである。

5:00 会館集合。沢靴を忘れて取りに戻った
松っつあんをスーパー農道沿いで拾い、
県道125号線を布施川右岸沿いにクルマを
走らせる。

田籾の集落で水の状態を確認。濁っていない。
そのまま標高を上げ、嘉例沢集落の跡地を
通過して、​ 嘉例沢森林公園 ​キャンプ場の
駐車場にクルマを置く。遡行準備に入る。

6:05 ハーネス、ヘルメットを
付けて出発。林道を歩いて南下する。

6:17 1/25000地形図に「嘉例沢森林公園」と
縦書きされている斜面の「例」を横切る枝沢
から入渓(下降)。

ここ(標高770m)から標高340mの田籾川まで
の下降アプローチだ。

2008年7月の富山労山の記録を参考にしている。
林道を離れて直ぐに水流が出てくる。
枝沢だが水量は多い。

6:35 標高520m付近に滝があり、
K山君は樹木に支点を取って懸垂下降を
始めた。が、左岸をよく見たらロープなし
で下降が可能。

後続はロープを使わず降りたが、回収まで
に30分近くかかった。

この後はロープなしで田籾川本流まで歩き
通した。

大人数でジャブジャブと歩いていると
水が濁る。水面下の石の並びや水深が
分からないので、下手に足を入れると
捻挫するおそれがある。

見えている石に足を乗せることが大切。



抜けられるかもと、思っていた。


7:45 田籾川に合流する。小休憩。


流れの上下に堰堤あり。これは下の堰堤。

1/25000地形図には堰堤の記載はないが、
YAHOO!地図では2か所に堰堤記号が
ちゃんと付いている。

その情報はどこから?


上流の堰堤は右岸に踏み跡があり
簡単に巻ける。

7:59 田籾川遡行開始。

水量は沢の規模にしては多いと感じる。
連日の降雨で増水しているのだ。
そして水が冷たい。


沢登りって感じの雰囲気。


順番待ちのおっさんず。

8:17 標高390m地点に直爆が現れる。
巻くしかない。


右岸のルンゼを詰めて、草につかまりながら
泥斜面をトラバースする。


高巻き中に見た、小鹿熊山東面の
林道らしき水平の切れ込み。


小さなルンゼをクライムダウンして
再び流れに立つ。


すぐさまゴルジュ滝が現れる。
水量が多く中央突破は無理(水も冷たい)。
高巻くには右岸のルンゼを詰めるしかない。


さあどうする。高巻きは6名もいると
とても時間がかかる(特に懸垂下降)。

午後から雷雨の予報となっており、
この先突っ込んで、遡行中に降られたら
逃げ場がない。

CLのK山君に判断をゆだねるが、S竹
さんは昨夜からもう抜けることはない
という考えをにじませていたな(慎重)。


8:53 往路下山と決定。
それが安全かつ確実。
再び高巻き。

この先に進むのは、訓練ではなく
本番になる。今シーズン初めての
沢訓練は、身体慣らしの雰囲気で
来ているので、そこまでしなくても
いいではないかという思い。


直爆をルンゼから撮影。


下山と決まればさくさくと沢を下る。

調子に乗ってホイホイ歩いていたら、
岩につんのめって首まで水に浸かった。
防水袋に入れていたおかげで、カメラ
(RICOH GRII)は無事であった。

高巻き中に見た林道に出て、田籾の
集落まで道を下り、タクシーで駐車
地点まで戻る案も出た。

やらんでよかったわ。そちらの方が
間違いなく時間がかかっていただろう。

9:22 下降してきた枝沢に戻る。休憩。


9:40 枝沢を登り返す。
遡行なのにぜーぜー息が上がる。

先頭のCLのペースが早かったのだ。
他のメンバーも早いと思っていた
ようだ。先頭交代。

沢登りは疲れないペースでゆっくり
登るものなのだよ。


枝沢でも十分遡行の訓練になる。

10:20 沢の分岐。見覚えある左方が往路。
CLは右方に進むので笛で引き留めた。

枝沢を詰めればどこでもいずれは尾根に
出るのだが、ロープを出す滝が出ないとも
限らない。

無用なリスクを避け、ロープなしで帰れる
ことが分かっている往路を引き返すのが最善。


ここで休憩。サワガニの残骸が
苔むした岩の上に転がる。


CLが進みそうになった右方の流れ。
行ってみたい気分にはなるがー。

10:41 分岐で往路と別の枝沢に入り
そうになる。GPSで正しい(登りたい)
ルートを確認する。


10:52 往路でロープを出した滝場。
あえて直登する松っつあんとK山君。
訓練だもんね。おらは巻いたw


ホールドが多数あるので、ロープ
なしで進む。

11:00 霧が濃くなり周囲が暗く
なってきた。雷雨が心配だ。


11:18 林道に出た。
濃霧の中の鳥のさえずり。
枝沢の往復でも今シーズン最初の沢訓練
としては十分な内容であった(往復5時間)。

ええ、構図はしっかり意識しています。


11:34 キャンプ場の駐車場に到着。

給水枡に満たされた冷たい湧水で顔を洗う。
林道の下りは濃霧の運転。標高を下げると
雲間に青空も見える。

下山判断が早かったか?とも思ったが、
帰宅して15時頃から魚津は雨になった。
山はもっと早くに崩れていただろう。


今回の遡行の軌跡。
引き返したゴルジュ滝から烏帽子山
までは、まだまだ長い。

遡行していたら一日仕事だろうね。





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Last updated  2020/07/24 09:48:33 AM


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