天の王朝

天の王朝

PR

×

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2007.09.21
XML
テーマ: いい言葉(573)
カテゴリ: 文学・芸術
クレオパトラと薔薇
薔薇

エジプトのクレオパトラがバラ好きであったことは、よく知られています。ローマの将軍シーザーやアントニウス(アントニー)を迎えたときには、宮殿全体をバラで飾り、廊下にはバラの花びらを20センチほど敷き詰めたとも伝えられています。

絶世の美女とされるクレオパトラですから、シェークスピアの『 アントニーとクレオパトラ 』にもバラがたくさん出てくるのかと思ったら、そうでもないんですね。読み進んでもなかなかバラが出てこない。もちろん、舞台監督によっては舞台をバラで飾る場合もあるでしょう。しかし戯曲を読むかぎり、バラのバの字も出てきません。

シェークスピアがわざとバラを出さないようにしたのかなと思っていたら、第三幕にようやくバラが登場しました。アクティウムの海戦でローマ軍と戦っている最中に敵前逃亡したクレオパトラとアントニー。その敗北に落胆しているクレオパトラのもとにローマから使者が来ます。そのときにクレオパトラは次のように言います。

Cleopatra
What, no more ceremony? See, my women!
Against the blown rose may they stop their nose
That kneel'd unto the buds.

ceremonyは礼儀、作法という意味ですね。クレオパトラはローマからの使者が一人だけだと聞いて、失望したようです。my womenは侍女たち。the blown rose は「咲いてしまったバラ」、つまりアントニウスのものになってしまったクレオパトラのことですね。stop one’s nose という慣用句はありませんが、stop one’s earsという慣用句が「耳をふさぐ」という意味であることを考えると、「鼻を覆う」とか「嗅ぐのを止める」という意味になると思います。最後の行のthatはtheyを修飾しています。kneel'dはkneeled ですね。the budsは蕾(つぼみ)ですが、処女、もしくは誰の男のものでもない女性を指すでしょうか。roseとnoseは韻を踏むのによく使われます。言葉にリズムが出てきますね。


えっ、儀礼はそれだけか! そらご覧、侍女たちよ!
蕾にはひざまずいた者たちも、咲いてしまったバラの前では香りを嗅ごうともしないようだ。 

バラの芳香をこよなく愛し、花弁から抽出したローズ・オイルで肌の手入れを欠かさなかったというクレオパトラにとって、その香りを無視されることは屈辱以外のなにものでもなかったでしょう。敗戦が決定的となり、アントニーも亡くなった後、ローマの囚われの身になるよりはと、毒蛇に胸を咬ませて自殺しました。

バラとは縁の深いクレオパトラですが、クレオパトラという名のバラは聞いたことがありません。バラの名前としては、 ノーブル・アントニー (Noble Anthony)が有名ですね。なぜノーブル(気高い)と言われるかですが、これもシェークスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』から来ています。シーザーが暗殺された後、その棺を前にアントニーが演説します。そのときの演説に感銘した市民が”most noble Antony!”などと口々に叫びます。その有名な演説については、またの機会に紹介したいと思います。
(続く)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.09.21 14:05:18
コメント(8) | コメントを書く
[文学・芸術] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

MartaTek@ President The US president raged at NATO allies o…
立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…

カレンダー

バックナンバー

・2026.10
・2026.09
・2026.08
・2026.07
・2026.06
・2026.05
・ 2026.04
・ 2026.03
・ 2026.02
・ 2026.01

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: