天の王朝

天の王朝

PR

×

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2007.11.13
XML
テーマ: いい言葉(573)
カテゴリ: 文学・芸術
喜劇のバラ9(ウィンザーの陽気な女房たち
バラ園

シェイクスピアの「喜劇のバラ」も今日が最後。その最後に私が選んだのは『ウィンザーの陽気な女房たち』です。この作品はシェイクスピアが書いた喜劇の中でも傑作であるとされています。ただし、バラは一箇所だけ。物語の主流とはほとんど関係のない場面で、ウェールズ人の牧師エヴァンズが歌う詩の中で出てきます。

ひょんなことから医者のキーズと決闘することになったエヴァンズが、決闘前の緊張を紛らわすために歌うんですね。

To shallow rivers, to whose falls
Melodious birds sing madrigals;
There will we make our peds of roses,
And a thousand fragrant posies.

川の浅瀬へ、その流れに向かって、
美しい声の鳥が恋歌をさえずる
そこで私たちは、バラの花壇と


1行目のfalls(滝)は「落差」という意味から流れと訳しました。2行目のmadrigalsは恋歌を歌った叙情短詩のこと。三行目のpedsはbeds(花壇)の間違いです。実はエヴァンズ牧師はものすごく訛っているんですね。だからbedsがpedsになってしまいます。最初に登場した時から、発音の違いから、トンチンカンなことばかり言っています。さらに、うろ覚えで歌っているためか、オリジナルな歌とは微妙に違っています。オリジナルは次のようになっています。

By shallow rivers, to whose falls
Melodious birds sing madrigals.
And I will make thee beds of roses,
And a thousand fragrant posies;

一行目は「川の浅瀬へ」ではなく「川の浅瀬のそば」になっています。三行目は「私たちが花壇を作る」ではなく「私があなたのために花壇を作る」が正しいんですね。まあ、あとは大体同じですね。

この詩はクリストファ・マーロウの『情熱的な羊飼いの恋の歌』の一節です。マーロウはエリザベス朝演劇の基礎を築いた劇作家の一人。シェイクスピアと同年(1564年)の生まれですが、シェイクスピアよりも若くして人気作家となり、シェイクスピアが劇作を始めた年(1593年)に死んでいます。この「偶然の一致」と、語彙や用語の使い方が似ているなどの理由から、マーロウは実は死んでおらず、何か理由があってシェイクスピアと名前を変えなければならなかったのだ、という説もあるんですね。

確かにマーロウの最期には、謎があります。1593年5月30日、マーロウはロンドン近郊の居酒屋で起きた喧嘩に巻き込まれてナイフが刺さり、不慮の死を遂げたとされています。当局はこれを単なる事故(過失)として処理しましたが、どうやら今では、謀殺だったのではないかとの見方が有力になっているそうです。

なぜ、マーロウの口を封じなければならなかったか。それが謎なんですね。政治活動や諜報活動にかかわっていたため、殺されたのかもしれません。無神論者のグループとのかかわりから殺されたとの見方もあるようです。

しかし、シェイクスピア=マーロウ説を唱える人たちは、居酒屋でのマーロウの死は偽装であったと信じています。無神論者の嫌疑をかけられたマーロウが偽装喧嘩殺人事件をでっち上げ、自分が死んだことにして当局の追及を逃れ、シェイクスピアという別人に成りすまして、創作活動を続けたというんですね。

もっとも、シェイクスピア別人説はほかにもあり、その候補として哲学者のフランシス・ベーコン、第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア、外交官ヘンリー・ネヴィルらの名前が挙げられています。複数作家説もありますね。



ところで、ウェールズ訛りの愛すべき牧師エヴァンズの運命ですが、それは喜劇ですから、決闘で死ぬなんてはずはありませんね。物語の最後まで、cheeseをseese、butterをputterと発音するなど、その訛りを武器にして、喜劇を盛り上げておりました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.11.13 08:36:05
コメント(8) | コメントを書く
[文学・芸術] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ウィンザーの陽気な女房たち  
furafuran  さん
こんにちは。

マーロウとシェークスピアは、いろいろな研究がされているのですね。書き手自身が一番ミステリアスだったということかしら。 (2007.11.13 13:10:10)

Re:ウィンザーの陽気な女房たち(11/13)  
白山菊理姫  さん
furafuranさん
こんばんは。

>マーロウとシェークスピアは、いろいろな研究がされているのですね。書き手自身が一番ミステリアスだったということかしら。

シェイクスピアについては、遺書は残っているようですが、あまり資料がないために、他人説や複数説が出てくるようです。教育をそれほど受けてないのに、あのような戯曲を書けるはずはないとの偏見も背景にあるのかもしれませんね。マーロウの死に関しては、まったく謎のままです。二人ともミステリアスですね。 (2007.11.13 21:46:42)

誰がケネディを殺したか  
katagiri41  さん
を通して、読ませていただきました。m(_ _)m
(^-^)/大変、参考になりました。ありがとうございます♪^^ (2007.11.13 22:42:50)

Re:誰がケネディを殺したか(11/13)  
白山菊理姫  さん
katagiri41さん
こんばんは。

>を通して、読ませていただきました。m(_ _)m
>(^-^)/大変、参考になりました。ありがとうございます♪^^

SF小説のネタにでも使ってください(笑)。
事実は小説のはるか上をいっているかもしれません。ハワード・ハントらCIAや亡命キューバ人といった実行犯はわかっているのですが、彼らを操っていた張本人は謎のままです。もしかしたら爬虫類的宇宙人が本当に裏で糸を引いていたのかもしれませんね。そして今も・・・。 (2007.11.13 23:35:50)

シェークスピア  
薔薇を用いて、作品ごとに、いろんな表現がされてきたのですね。

ミステリアスな説が飛び出すほどのカリスマ性を、生で見てみたくなりました。 (2007.11.14 00:08:50)

Re:薔薇シリーズ34(11/13)  
ほわいと さん
白山菊理姫さん、こんにちは。

シェイクスピア他人説は興味津々です。ひょっとするとホントにそうなのではと思ってしまいます。
(2007.11.14 00:23:34)

Re:シェークスピア(11/13)  
白山菊理姫  さん
ヤンチャリカ☆358さん
おはようございます。

>薔薇を用いて、作品ごとに、いろんな表現がされてきたのですね。

シェイクスピアはずいぶんバラを使っていますね。最初はシェイクスピアのバラは3回ぐらいやって、お茶を濁そうと思っていたのですが、調べれば調べるほど出てくるので、ついつい回数が増えてしまいました。バラのほかには、ユリもよく出てきます。

>ミステリアスな説が飛び出すほどのカリスマ性を、生で見てみたくなりました。

本当に実在したのかも含めて、会ってみたい人物の一人ですよね。劇場で彼の作品を観て、想像するしかありませんが、もしかすると集合無意識の領域に分け入って、実際に出合うこともできるのかなとも思っています。 (2007.11.14 09:48:55)

Re[1]:薔薇シリーズ34(11/13)  
白山菊理姫  さん
ほわいとさん
おはようございます。

>シェイクスピア他人説は興味津々です。ひょっとするとホントにそうなのではと思ってしまいます。

ちょっと頭の禿げ上がった肖像画が有名ですが、これも本物かどうかよくわかりませんね。シェイクスピアか、シャクスピアかでも、議論が分かれているようです。400年も前の人ですから、なかなか証拠は出てきませんが、一人だけで書いた作品は意外と少ないようです。オリジナルのストーリーも少ないですね。実質的には複数説が正解なのかもしれません。 (2007.11.14 09:56:19)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

MartaTek@ President The US president raged at NATO allies o…
立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…

カレンダー

バックナンバー

・2026.07
・2026.06
・2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11
2025.10

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: