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2007.12.02
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テーマ: いい言葉(573)
カテゴリ: 文学・芸術
ロマンス劇のバラ1(ペリクリーズ


ロマンス劇は、シェイクスピアが晩期に書いた喜劇の一種ですが、明らかにそれまでの喜劇と違う物語を展開しているので、こう分類されました。そのほか『シンベリン』『冬物語』『テンペスト』がこの作品群に数えられています。

特徴としては、長い間離れ離れになっていた家族が再会して「めでたしめでたし」で終わります。そして、魔法など超常的な要素が入ってきます。同時にしばしば、ギリシャ神話やローマ神話の神々が登場します。

『ペリクリーズ』には、14世紀に実在したとされる老詩人ガワーの霊がよみがえり、古い話を語りだすという形をとっています。ガワーは幕が変わるごとに現れて物語を進行させます。こうした構成をとること自体、結構超常的ですね。

その物語を紹介します。シリアの美しい都アンティオックの美しい王女を娶ろうと諸国から求婚者が集まって来ます。ここまでは、よくある設定です。ところが、アンティオックの王はその娘とできちゃっているんですね。「きんしんそうかん」ってやつですか。王は娘を手放したくありませんから、求婚に来た男どもに難解な謎解きをさせて、それが解けないと次々と処刑してしまいます。

物語の主人公でタイア領主のペリクリーズも、王女の美しさに引き寄せられて(なんか、灯に集まる虫みたいですね)、求婚者の列に加わります。しかし謎解きの解が、王と王女のただならぬ関係を示していることに気づきます。秘密を知ったからには命が危ないと、ペリクリーズは逃走。見抜かれた王も刺客を放ち、ペリクリーズを追わせます。

その後の話はかなり端折りますが、ペリクリーズは船で逃げる途中、大嵐で遭難し、ペンタポリスに漂着します。その王国の宮廷で開かれる槍の試合でペリクリーズは見事優勝し、王女セイザと結婚します。そうするうちに、ペリクリーズを追っていたアンティオックの王と王女が死んだとの報が入ります。ペリクリーズはもう安全です。そこで身重のセイザを連れて、故郷のタイアへと船で帰国の途につきます。

ところが再び船は大嵐に遭遇。嵐の最中、セイザは船上で娘マリーナを出産しますが、そのまま息絶えてしまいます。船上に死体があるかぎり嵐は収まらないという船乗りの訴えで、ペリクリーズはやむなくセイザを棺に入れて、海に葬ります。しかし、セイザは死んでおらず、漂着先のエフェサスの医師の治療で息を吹き返します。

一方、ペリクリーズは妻セイザが死んで悲嘆にくれています。まだ乳飲み子のマリーナを長旅に連れて行くのは無理だと判断し、かつて町の人々の命を救ったことがあるサーサスのクリーオン夫妻にマリーナを預けることにしました。



しかしマリーナは、殺される前に海賊にさらわれ、ミティリーニの売春宿に売られてしまいます。マリーナは売春を拒み、客には説教をして追い返します。はきだめに鶴。そこへミティリーニの太守ライシミカスが現れます。

そのときのライシミカスと売春宿の女将の間で交わされる台詞の中でバラが出てきますが、それは明日のブログでご紹介します。
(続く)

昨日は神代植物公園の紅葉を見に行きました。見事な紅葉でした。しかもバラもまだ咲いていたので、今日ご紹介するバラの写真は、紅葉をバックにしたバラです。

バラと紅葉





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最終更新日  2007.12.02 11:26:33
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