天の王朝

天の王朝

PR

×

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2008.01.05
XML
テーマ: いい言葉(574)
カテゴリ: 文学・芸術
▼酒と薔薇2


'And which is the blessedest,' Cumhal said,
'Where all are comely and good?
Is it these that with golden thuribles
Are singing about the wood?'

「では皆が見目麗しく、良き人たちばかりならば」
とクーアルは言った。「一番祝福されているのは誰ですか?
黄金の香炉を持ち、森を歌いさまよう
者たちでありましょうか?」


'With the secrets of God half blind,
But I can see where the wind goes
And follow the way of the wind;

「私の眼は光り輝いている」とデェシイは言った。
「神の秘密を湛えながら半ば盲目となりつつも、
しかし私には、風がどこから吹いているかを見ることもできれば、
風の後を追っていくこともできる」

'And blessedness goes where the wind goes,
And when it is gone we are dead;
I see the blessedest soul in the world
And he nods a drunken head.


風が止むと、私たちにも死が訪れる。
私にはこの世界で最も祝福されたものが見える
酩酊して頭をたれるものが見える」

'O blessedness comes in the night and the day
And whither the wise heart knows;

The Incorruptible Rose,

「ああ、祝福されしものは、夜となく昼となく現れる
どこに現れるかは、賢き心が知る。
ワインの赤さの中に祝福を見出すものもいる、
あの朽ちることのない薔薇に」

'That drowsily drops faint leaves on him
And the sweetness of desire,
While time and the world are ebbing away
In twilights of dew and of fire.'

薔薇はその人の上に色淡き葉と、
欲望の甘き香りを落とす。
一方、時とこの世界は、
露と炎のたそがれの中で、衰え消えていくのだ。

ここで詩は終わります。この世界で一番祝福されているものは誰かとのクーアルの質問に対して、木の精、もしくは賢者であるデェシイは、すべて風の吹くところはどこも祝福されていると答えます。おそらく風は生命の息吹のこと。賢者は、生きていることが実は祝福であるのだと説いているようでもありますね。

my eyes are blinkingは、そのまま訳すと「私は目をしばたたかせている」となりますが、blinkは眼の中の輝きと解しました。何しろ神の秘密を湛えているわけですから、まばたきではイメージが合いません。デェシイが木であるとすると、木漏れ日のきらめき、あるいは、緑の葉に反射する太陽の光、ということになるでしょうか。木であるなら、「半ば盲目」という説明にも納得してしまいますね。木は目が見えなくても、風の行方を知ることができます。

その賢きものが知るという「祝福」が、酔っ払いが見る葡萄酒の赤さの中にあるというのも面白いですね。ここでやっと薔薇が出てきます。永遠の美しさ、祝福の象徴としての赤い薔薇です。その薔薇の祝福の中にいる間だけは、時間は止まったようになります。心の欲するままに生きる甘美な世界――幸福は熱中や没頭の中にあるということでしょうか。だけどその間にも、外の世界では時が進み、衰退への道を歩むのだと賢者は言っていますね。ここにも、イェイツがよく描く、この世とあの世の世界の対比があるように思われます。そのようなことを踏まえながら、前後半を通してお読みください。偶数行で脚韻を踏んでいますが、blindとwindだけは正しく韻を踏んでいません。もしかしたら、windを[waind]と読ませたのかもしれません。

ところで、私もよく葡萄酒を飲みます。これからは、光にワインレッドを透かし、祝福を感じながら飲ませていただくことにいたしましょう。

今日の薔薇は、房咲きの赤い薔薇。

祝福

たくさん祝福されているように感じますね。

明日は「秘密の薔薇」です。
(続く)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.01.05 11:33:41
コメント(8) | コメントを書く
[文学・芸術] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…
たぬき@ Re:サノノミコト(神武天皇)になぜ神が付いたのか(07/29) ジンム。と読まずに 大和言葉風味、古代語…

カレンダー

バックナンバー

・2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11
2025.10
2025.09
2025.08

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: