blog the seventeen(いまの気持ちを17文字で)

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2013年08月25日
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沖縄本島北部、山原(やんばる)の国頭村でなかなかできない、貴重な体験をしました。

ホテルで新聞を見ていると国頭村まつり開催の記事が。
その中に「森のセラピー・森林ガイドツアー」というイベントが載っていました。
やんばるの森をじっくり見てみたい。しかもガイドつきだから、と即決。

ところが「貴重な体験」は森そのものではありませんでした。

新聞の情報は時間しか出ていません。「まつり」自体は国頭中学校が舞台。
そこで書いていた時間20分前に国頭中学校に行きましたが、それらしい人がいません。
露店の屋台の設営をしている人がちらほらいましたが、それだけ。

尋ねると役場に電話をかけてくれました。


事前申込?聞いてませんけど。新聞にはそんなことは書いいてませんでした。
電話で交渉してくれていますが、保険やらお昼ご飯やらの準備が必要だったとか。

ここで、沖縄の最強おばー登場。

彼女は村出身で現在は名護在住。
いまは誰もいない実家の、掃除とお参りに来たついでに森に行くことに今朝決めた、と。
やっぱり彼女も「事前申込がないので」と断られていました。

でも、「意地でも行くと決めていたさー」(あとで本人から聞いた話)。

二人でなんだかんだと交渉して(詳細は略)結局行けることになりました。
お弁当ももらえることに。しかし集合場所はここ、国頭中学校から数キロ先の山の上。
ということで私はおばーの運転する軽に乗せてもらい、二人で森林公園に向かいました。

そこには10人ほどの参加者がいました(平均年齢60歳代。おばーが最高齢)


5人いるガイドのうち、私とおばーには40代男性のガイドさんがつきました。
この3人組で4時間弱、やんばるの森の森林浴(森セラピー)を堪能。

ツアー中もその後も、おばーとはうち解けて色んな話をしました。

昔は森にある、自然の材料を使ってミノ(合羽)やザル、カゴなどを作ったこと。
戦後すぐの頃は毎日、採ってきた山菜のお汁ばかり食べていたこと。


いまはとても楽しく暮らしているといった話を聞き、幸せな時間が過ぎていきました。

「実家に寄ってください。誰もいないけど」ということばに図々しく道草。
田舎の小さな家でいまは誰も住んでいないけれど、きれいに片付けられた家でした。
庭にはシークァーサーの木がたわわに実をつけています。

「誰も食べないですから、採っていってください」

そういって袋をくれ、自分も「もっと採りましょうね」とどんどん収穫していきます。
「これくらいでいいです」と言っても「なんでね。もっと採りなさい」と、
収穫作業をやめさせてくれません(笑)。

そして、自分が採った分も全部わたしてくれました。

「これじゃ、一生分ありますよ」
「半分に切って絞って冷凍しておけばいいのに」
「じゃあ、全部内地に持って帰ります」


私が奈良の庭に残してきたイチジクやブドウが熟し切って落ちるのが惜しい気持ちと同じです。
おばーの気持ちを思うと、邪険には扱えないと思いました。




でも、この数百個のシークァーサーをどうしよう。


・・・・とりあえず持って帰りますので、お近くのみなさんどうぞ取りにいらしてください。







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最終更新日  2013年08月25日 08時34分29秒
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