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2022年07月14日
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是枝裕和監督が撮った韓国映画「ベイビー・ブローカー」を観ました。

赤ちゃん好きなので最初から最後までずっと赤ちゃんが出てくるのを楽しみにしていました。
実際、かわいい赤ちゃん(ウソン君)は出てきましたがカメラの主な焦点は大人たち。
赤ちゃんのかわいい表情や仕草を期待した私にはその点ちょっと期待外れ。

まあそれは仕方のないこと。大人たちの心の移り変わりを描いた映画なのですから。

例によってネタバレになるようなことは書きませんが、観ているうちにデジャブ感がしてきました。
途中からこれは「万引き家族」なのか、あるいは「そして父になる」なのかと思い始めました。
性は違いますが「母になっていく」過程が描かれるのは「そして父になる」を思わせるストーリー。

血のつながらない大人の男女や子どもが一緒に生活するところは「万引き家族」。


ある種のストックホルム・シンドローム(人質が犯人に引かれていく現象)にも似ています。
そんなところも「万引き家族」的な描き方。

監督が是枝さんだから、芯になる部分が似通ってしまうのでしょうか。
いや、是枝裕和さんは「そして父になる」「万引き家族」とこれを3部作にしたかったのかも。
「そして父になる」「万引き家族」「ベイビー・ブローカー」

ただ欲を言えば舞台を韓国ではなく日本にして欲しかったなと思います。

韓国に土地勘がなかったり、韓国での孤児の扱いなどの社会的背景を知らなかったり。
韓国に通じていない日本の観客には若干わかりにくいところがありました。
フランス版「カメ止め」のように、日本版「ベビブロ」を観てみたい気がします。

「家族の絆」とは。

家族が多様化しているとは言え、今もほとんどの人が当たり前と捉えて疑問すら持っていません。

だからこそ強いものにしていかなければならないもの。


本作は私たちにそれを再考する時間を与えてくれる作品です。





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最終更新日  2022年07月14日 16時01分04秒
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