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2023年10月13日
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カテゴリ: 本にまあ
「97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ」(松原かね子 松原惇子著、中央公論社)という本を読みました。


超高齢の母親と娘が二人の格闘の日々を綴ったエッセイで、我が家の状況と似たところがあるかと思い、本屋で手に取りました。そしてちょっと読んで爆笑。これは是非買わねば、と思いました。何しろお母さんの方がパワフルすぎます。そして、母も娘も超がつくぐらいの独立心のある人たち。

母親が97歳、娘が75歳、そして弟が一人。家族構成的にも年齢的にも我が家とよく似ています。

購入の際は我が家と似ているから参考になるかもと期待したところはあるのですが、似たところもありながら全然ちがうところも多々ありました。我が家とちがうのは母娘がとにかく独立独歩の精神を持っているところです。やむを得ない理由で娘が40年ぶりに実家に戻り二人で同居生活を始めるのですが、とにかくリズムが合いません。

二人の生活パターンが全く違っていて、知らず知らずお互いが迷惑をかけ、かけられてしまいます。

同居し始めたとき母親は80歳半ば、娘は60歳半ば。世間の多くの親子ならもう少し妥協し合い、うまく同居生活をこなしていきそうなものですが、この親子はとにかく個人主義が徹底しています。数年の間は我慢して暮らしますが、結局はまた別居する道を選びます。それができるのも母親が高齢にかかわらずスーパーパワフルだからです。

二人は決して仲が悪いのではなく互いが相手の生き方を尊重している、本当の個人主義者たちなのです。

しかし母親が怪我をしたりしていよいよ施設に入るときが訪れます。同居生活は合わないけれども互いの信頼は深いこの母娘。母は娘の判断を信じて何ら施設に関する希望を出さず、娘の提案してくれた施設にすんなり入居。実はこの母、家が大好きでいつもぴかぴかに掃除をして料理も上手でオシャレな人でした。そんな自分の城である家を離れ、施設に入るのは無念だろうと娘は思っていました。

しかし、母は渋ることもなく入居。最初から喜んで施設の生活にとけ込みます。そういう潔さや切り替えの早さ、決断力というパワーも母にはあったことに娘は感心します。




私の家族と似ているかと思って買ったのですが、とても似ているとは言えませんでした。その意味では介護や対処の仕方の参考にはなりませんでしたが、内容が面白くて読んで元気を一杯もらえる本でした。

帯にある通り「この97歳、すごすぎる」お母さん。
私もしっかりと生きる力を身につけて、こんな超高齢者を目指します。





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最終更新日  2023年10月13日 12時23分30秒
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