blog the seventeen(いまの気持ちを17文字で)

blog the seventeen(いまの気持ちを17文字で)

2024年01月24日
XML
カテゴリ: 本にまあ
「扉の向こう側」(ヤマザキマリ著、マガジンハウス)を読みました。



漫画家でエッセイストのヤマザキさんの経験談をご自身のイラストつきで掲載した短編集です。元は雑誌の連載だそうですが、私は本書で初めて読みました。絵のスペースを含めて4~5ページずつのショートストーリーが30編弱。ヤマザキさんの子どもの頃から最近までの色んな人との出会いが時間を前後しながら描かれています。

沖縄に移動する機内の2時間で読めるとふんでいたのですが、読んでいると一気に読んでしまうのがもったいなくなりました。

短編ながら一つ一つの物語に透明感があり、何気ない日常が描かれているようでいてドラマがあり、良質の短編映画を見ている気分です。新たなストーリーを繰るとそれまでとは全く別の世界に誘われます。どんどん読み進めないで一つ一つをじっくり味わった方がいいと思い、沖縄に行く飛行機では半分ほどで本を閉じました。

沖縄にいた2週間の間は読まず、昨日、関西に戻る飛行機のなかで「満を持して」残りの半分を読みました。

初めてひとり旅をした少女時代のイタリア、ブラジル移民日系一世の人との機内の出会い、幼い頃の祖母との短い同居生活、ボランティアで訪れたキューバで会った貧しい大家族。ヤマザキさんは軽々と国境を越えさまざまな世界に生きる人々を読者にとって身近な存在にしてくれます。そして、本の帯にあるように「自分に見えてる世界なんてほんのちっぽけ」だと私たちに気づかせてくれるのです。

おかげで沖縄から関西への2時間の飛行機の旅があっという間でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年01月24日 10時59分55秒
コメント(0) | コメントを書く
[本にまあ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: