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2025年12月25日
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カテゴリ: 本にまあ
「差別はたいてい悪意のない人がする」(キム・ジヘ著、 尹怡景ーユンイキョンー訳、大月書店)を読みました。

この本には「見えない排除に気づくための10章」という副題がついています。私たち自身が意識しないで差別者になっている、ということを気づかせる本、という意味です。​ 以前読んだ本 ​で「純ジャパ」が「ハーフ」を知らず知らずのうちに差別してしまう、マイクロアグレッションという言葉に注目をしました。しかし、そうした特殊な関係性の中だけでなく、無意識の差別は社会のあらゆるところで起こっています。

著者はある、ヘイト表現に関するシンポジウムで自分のことを「決定障害」と表現します。

何ごともすぐに決められない、うじうじした性格の自らを卑下した表現のつもりでした。しかしある参加者に「どうして決定障害という言葉を使ったの」と問われるまで、著者は自分が持っている「障害」という言葉への否定的なニュアンスが、障害者を何かが足りない、何か劣った存在として意味づけていることに気づいていなかったのです。

著者のような専門家でも無意識にこうした「過ち」を犯してしまう。まして一般の人はどうでしょう。

そういった疑問をなげかけた本書ですが、専門的な理論なども紹介していながら一般の読者にも非常に分かりやすいのは適切な例が豊富なこととともに著者の論理の展開が分かりやすく、訳者もまたすぐれた能力をもっているからだと思います。韓国でベストセラーになり、日本でも版を重ねている理由が分かります。

差別の何たるかや解消に向けた指針を示す本書は、中高生から一般の大人までが差別を学ぶ絶好のテキストです。








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最終更新日  2025年12月25日 11時09分53秒
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