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2023.03.27
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テーマ: 読書(8272)
カテゴリ: 本日読了
2023/03/27/月曜日/薄曇り、道に薄紅の小さき降る






〈DATA〉 集英社 / 著者 加納朋子
2022年5月30日  第一刷発行


  「小説すばる」
南の十字に会いに行く 2017/6月号
星は、すばる 2020/10月号   
箱庭に降る星は 2020/12月号
木星荘のヴィーナス  2021/2月号
孤舟よ星の海を征け 2021/4月号
星の子 2021/6月号
リフトオフ 2021/8月号

 単行本化にあたり、加筆修正


〈私的読書メーター〉
加納朋子さんだし基本はジュブナイル。併せて昔懐かしい少女漫画の王道のような展開に、誰も安心して〈沼っち〉読書になること請け合い。母のケアが受けられない七星の、学校で迎える初潮の戸惑い。母は少女期に両親が離婚し、父は、研究を諦められない母親が出奔という幼児体験をもつ。凄惨なイジメやストーカー、汚い大人の存在、災害、思わぬ事故による夢の喪失などなど、書き連ねると辛い話題のてんこ盛り。が、これらが時空を超えて結びつくときピタリと幸いの像を成す。これこそ物語。現実にも最年少女性飛行士がT大医学卒のシンクロ奇跡。〉


ピタリと幸いの像を結んだその刹那、
巡る星座の星空の如く、はや様相は変節を遂げる。

ここが心地よいと断じても留まることはできない
お約束。

今の幸せも流転の内に不協和音を生ぜしめ、辛いモノヘと相関していくのが、 生じ滅していく生命の理

しかし嘆くなかれ、
それとてもほんの束の間のカタチならん。

願わくば、日本のロケット、日本のジェット、
次のステージでピタリと仕合わせ果たさんか。









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最終更新日  2023.03.27 14:40:52
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