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2023.07.07
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テーマ: 読書(8265)
カテゴリ: 本日読了
2023/07/07/金曜日/腫れ上がり






〈DATA〉 新潮文庫
編者 太宰治
昭和49年3月30日  発行
平成21年4月20日 四十刷改版
令和5年1月10日 四十五刷


〈私的読書メーター〉〈

率直に言えば、太宰治はそんな好きな作家ではない。

そもそも教科書の 『走れメロス』 が初対面というのもいけなかった。教えられる道徳がイヤな年頃にこれはフィクション過ぎた。

周囲の文学少女に背中を押されるように読んだ 『人間失格』 は読むのが苦しい作品だった。

それから何年も経って3.11の事を伺った方から勧められて読んだ 『駆け込み訴え』
大変驚くべき作品だった。その才能は信じられた。

本作はそれに連なる作品で、心理描写と言葉が溢れもつれ、渦の中に引き込まれる勢い。

新潮文庫版には他に短編四つが含まれる。

『女の決闘』 は、当時の逐次刊行6回に登壇した、何というかオリジナルを解説しつつ太宰治文学を建築する講座、のような実験的作品。

その技巧の手の内をどこまで披露したかは私なんぞには理解及ばぬ。それに比べると 『乞食学生』 は素朴ながら、太宰治という人の美質が素直に表現されて、また師匠の井伏鱒二のような諧謔を持ち合わせ、わたしなんか大好きだなあ、これ。

熊本君の鼻エピソード、バスを待ちながら爆笑堪える。ゼンチンナイグの鼻などにじむ。

しかし。後年この人喰い川と地元の人に言われた玉川上水での入水自殺が重なる事実を呼び起こせば、腹に下駄の後、背中に冷水、ピカピカの革靴。


↓桜桃忌6/19 2023


↓6/17の山梨の桜桃 2023





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最終更新日  2023.07.07 09:51:59
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