小説を書こう!

小説を書こう!


プロットは、たとえ少しも視覚的効果の助けがなくとも、出来事の展開を聞いている者が恐怖で身震いし、起こっていることに同情を感じるように組み立てられなければならない

アリストテレス



2009.01.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類



「どこに希望があったのだろう…。どこに未来があったのだろう…」
 小さな声で呟いてみる。それによって何かが変わることを期待したのだけど、当然、何一つ変わらなかった。私はそれまでのように薄暗い自分の部屋で、一人佇んでいる。さっきまでと、この世界は何一つ変わらなかった。
「生まれてきてから、二十九年も生きてきた。その二十九年のどこかで、私は選択肢を誤ってしまったのだろうか。だから今、暗闇の中でどこへ向かえばいいのかも分からずに、呆然と立ち尽くしているのだろうか…」
 きっと、そうなのだと思った。
 ただ、私の人生において一つや二つ、大きな選択肢があったというわけではない。そうではなくて、その二十九年間の一日一日の中に小さな選択があった。その一日一日の小さな選択が積み重なって、私は今の私にたどり着いていた。それは誰のせいという訳でもなくて、一つの事実なのだ。そして私が今、何よりもしなければならないことは、その事実を受け入れることなのだと思った。その事実を受け入れた上で、これから先どのように生きていくのかを考えることなのだと思った。
 残念だけど、過去は変えることはできない。だけど、「今」だったら変えることができるんだ。そしてこれから先の私の人生は、「今」の積み重ねであって、それ以外の人生なんてこの世の中に存在しないんだ。

 私はゆっくりと立ち上がった。そして部屋を出て、階段を降りていった。









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Last updated  2009.01.25 11:04:35


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