小説を書こう!

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2009.01.07
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 テストは、その前の私立中学と比べようも無いくらい難しかった。それぞれの科目のテストにおいて前半部分は何とか解くことができたけど、後半部分ははっきり言ってほとんど歯が立たなかった。テストの途中昼食を挟むことになったのだけど、私は家から持ってきた弁当をつつきながら、
「やっぱり駄目か…」
 と自分の心の中で呟いたりしていた。そのとき突然、私の席の横に座っていた子に、
「前の試験なんて気にせずに行こう。なるようになるよ」
 と声をかけられた。私は驚きながら視線を右隣に向ける。その子はテストを前にして特に神経質になるわけでもなく穏やかに笑っていた。その子は塾のテストなどで私とほとんど同じような点数を取る子だった。つまり、学力においては私とそれほど差があるとも思えない。それなのにこんなにも余裕のある表情をしていることに驚いた。
 その子のこの言葉に対して何と返したのかは憶えていない。きっと、あいまいにうなずいて済ませたりしていたのだろう。
 そのような感じでテストは終わっていった。前の私立中学校と同じように、一週間後に合格発表があった。今回も平日にあたっていて、私は母親に合格発表を見てくるように頼んだ。ただ、今回は前回とは違って、私は合格することはできなかった。学校から帰ると母親に、
「落ちてた」
 と言われ、その後に、「嫌だった」というような意味のことを言われた。私が不合格であったことに少なからずショックを受けたのだと私はその言葉を受け取った。
 その話には後日談がある。
 その一ヵ月後くらいに、何かの手続きが残っていたのだと思うけど塾にもう一度行くことがあった。そしてその時に、私の隣に座ってテストを受けていた子がその中学に合格したことを知ったのだ。私は彼の日頃の成績ではその難関中学に合格するのは難しいと勝手に思っていたので、はっきり言って驚いた。でも、だからといって「悔しい」と思うことは無かった。ただ、「ああ、そうなんだ…」と事実を受けとっただけだった。






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Last updated  2009.01.07 08:03:42


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