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1940(昭和15年)、戦争の靴音が次第に高くなる中、”弾丸ライナー”という言葉がうまれた。打球を放ったのは巨人軍の4番・川上哲治、命名者は大和球士さんだった。 4月1日、後楽園球場。この年著しい飛躍をみせた名古屋軍と巨人軍の激突。9回裏、走者をひとり置きフルカウントから川上が剛速球を叩くと、左翼手の守備位置前に”弾丸ライナー”となって飛び、あまりに当たりが強すぎたためにワンバウンドした球が吉田のスパイクに当たり、ファールグラウンドへ飛んでいく二塁打となって、巨人軍がサヨナラ勝ちした。 大和さんは「川上の壮絶な弾丸ライナーは、いまだに筆者の眼底に焼き付いて離れない。打球が強すぎて野手がボールを一瞬見失い、スパイクに当てて高くハジクなどは稀有の出来事に属し、筆者の知る限りにおいては2回あるのみ」と記している。 写真は『激動の昭和スポーツ史 プロ野球(上)』(ベースボール・マガジン社)より。
2023.04.30
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法政大先発の篠木健太郎(3年、木更津総合)は、終始安定したピッチングを見せました。今日の成績は8回、被安打5、奪三振8、与四死球2、そして今日の最速は155キロ。できるならば9回も!と思ったけれども投手交代。二番手として吉鶴翔瑛(3年、木更津総合)がマウンドに。スコア2-0、法政にとっては連勝して勝ち点1を目前にした余裕の継投に見えましたが・・・2回戦(4月9日)慶應大 000 000 003 =3法政大 200 000 000 =2(慶)谷村、〇小川琳、外丸(法)篠木、●吉鶴、塙【試合経過】法政は初回、三塁に走者を置いて、4番・内海貴斗(4年、横浜)が右翼スタンドへ放り込み、2点を先制した。その後は法政・篠木、慶應・谷村然(4年、桐光学園)の好投で両者ともに「0」行進が続いた。そして迎えた9回表、法政ベンチは篠木に代えて、吉鶴を救援に送った。慶應この回の先頭打者は、4番・廣瀬隆太(4年、慶應)。昨日からまったく当たっておらず、今日も篠木は廣瀬から2三振を奪うなど完璧に抑えていた。そんな経緯ゆえ廣瀬は投手交代を聞き、胸を撫で下ろしていたのではなかったか。案の定、廣瀬は初球をたたくと、打球は左前に転がって出塁した。一死後、代打・佐藤一朗(4年、慶應)は左中間を破る適時二塁打を放ち1点を返すと、続く水鳥遥貴(3年、慶應)が初球にバントを敢行。しかし急速に押されてファールにすると、すかさず慶應ベンチは動いた。カウント0-1、打席の途中に村上真一朗(4年、城北)を代打に送る。そして直後の2球目、村上の打球はグングン伸びてスタンドイン、逆転の2点本塁打となった。法政にとって悔やんでも悔やみきれない一球となった。 投手の継投はむずかしいものだなぁ・・・としみじみ思います。せめて9回、廣瀬までは篠木に任せていればなどとも思うけれど、それは結果論ですね。 さて、今日の注目選手は慶應・斎藤快太(3年、前橋)。今日の試合は2安打を放ち、ショートの守備もうまい。見ていてワクワクする選手です。(写真)法政・内海貴斗。この直後、ボールは右翼スタンドに消えて2点本塁打に。(写真)慶應・斎藤快太。
2023.04.09
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東都2部が4日に開幕しました。 東洋大-東京農業大は、初戦から延長戦(タイブレーク)にもつれる接戦でしたが、東洋大が10回に3点を挙げて先勝。そして、続く第2戦も好ゲーム。スコア3-3の同点で迎えた9回裏、東洋大が二死一・三塁の場面に、東農大の松村力(3年、敦賀気比)がまさかの”サヨナラ・ボーク”。三塁走者が生還し、あっけない幕切れに。結果、東洋大が辛くも勝ち点1を挙げました。2回戦(4月5日、UDトラックス上尾球場)東農大 000 100 200 =3東洋大 003 000 001X =4(農)高野、長岡、石森、小島拓、林、府川、●松村(洋)岩崎、〇野澤【試合経過】東洋大は3回、制球の安定しない農大投手陣から4つの四死球と2本の安打を絡めて3点を先制すると、農大は6回、代打・重政拓夢(3年、関東一)の左中間越えの適時二塁打で1点。さらに7回には二死二・三塁の好機に3番・井口真之介(4年、東農大三)が左中間を破る適時二塁打を放って同点とした。 そして迎えた9回裏、東洋大の攻撃。農大の投手は7回途中から登板した松村。一死一・二塁の場面に5番・橋本吏功(4年、花咲徳栄)に左前へ安打を浴びるも、レフトから本塁への好返球で生還を狙う二塁走者はタッチアウトとなり(二死一・三塁)、いよいよ延長戦突入かと思われた。しかし次打者が打席に入ったその直後・・・、松村は一塁へ牽制を試みたが、一塁手がベースについていないのに気付き送球せず。この時、松村の足がプレートに触れたままだったためボークと判定されて、三塁走者が生還しゲームセット、あっけない幕切れとなった。 この試合でボクが注目したのは、東農大の松村投手。7回裏二死満塁の場面で登場し打者を三ゴロに打ち取ると、派手なガッツポーズとともに「ウォーッ!」と雄たけびをあげるなど気合十分。最後は”サヨナラ・ボーク”を招いてしまったけれども、今後もぜひ見てみたいと思える投手でした。(写真)松村力(3年、敦賀気比)
2023.04.08
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