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“ビッグ・オー”の名曲(その3) “ビッグ・オー(The Big O)”ことロイ・オービソン(Roy Orbison)の名曲選をお届けしてきましたが、ひとまずこの第3回で区切りにしたいと思います。 1980年代初頭、ヴァン・ヘイレンが「オー・プリティ・ウーマン」をカバーしましたが、それに先駆けて、1977年にリンダ・ロンシュタットがロイ・オービソンの曲を取り上げてヒットさせました。リンダによって全米3位となったのが「ブルー・バイ・ユー(Blue Bay You)」という曲ですが、元々はロイ・オービソンが1963年にリリースし、全米29位、全英3位となったナンバーです。 折角ですので、今回はリンダ・ロンシュタットの歌唱もお聴きいただきましょう。近年はパーキンソン病の発症に引退の発表と心配な状況が続いていますが、とにかく往時の彼女の歌唱力と表現力はずば抜けていました。もちろん、この「ブルー・バイ・ユー」もその実力が存分に発揮されたものだと思います。 [収録アルバム]Roy Orbison / In Dreams(1963年)Linda Ronstadt / Simple Dreams(1977年) イン・ドリームス [ ロイ・オービソン ] 【メール便送料無料】Roy Orbison / Ultimate Roy Orbison (輸入盤CD)【K2016/10/28発売】 (ロイ・オービソン) 【メール便送料無料】Linda Ronstadt / Simple Dreams (輸入盤CD)(リンダ・ロンシュタット) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年06月29日
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“ビッグ・オー”の名曲(その2) ロイ・オービソン(Roy Orbison)の名曲選、第2回目です。続いては少々メジャーではない、けれども超名曲(と思う)をお届けしたいと思います。「リア(Leah)」(当時の邦題は「思い出の恋人」)というナンバーで、1962年に「ワーキング・フォーザ・マン」というシングルのB面に収録された曲です。1964年には『モア・オブ・ロイ・オービソンズ・グレイテスト・ヒッツ』にも収録されています。 さらに、この曲は前項の「イン・ドリームス」(元々は1963年にシングル発売され、全米7位、全英6位)が1987年に再発(この時は目立ったチャートアクションはなし)された際にもB面として収録されました。 そのようなわけで、1987年、ブルース・スプリングスティーンやエルヴィス・コステロをはじめとする豪華メンバーでの演奏(アルバム『ア・ブラック・アンド・ホワイト・ナイト・ライブ』としてリリース)での「リア」をどうぞ。 [収録アルバム]Roy Orbison / More of Roy Orbison’s Greatest Hits(1964年)Roy Orbison and Friends / A Black and White Night Live(1989年)その他、各種ベスト盤類にも収録。 【メール便送料無料】Roy Orbison / All Time Hits 1 (輸入盤CD) (ロイ・オービソン) ブラック・アンド・ホワイト・ナイト/ロイ・オービソン[CD]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年06月28日
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“ビッグ・オー”の名曲(その1) ロイ・オービソン(Roy Orbison,1936年生まれ、1988年没)は、1960年代~70年代に主に活躍したシンガーで、“ビッグ・O(オー)”の愛称で知られています。本ブログでは、いくつかのアルバムやユニット活動のほか、代表曲としては、「オンリー・ザ・ロンリー」と「プリティ・ウーマン」こそ取り上げたものの、他の曲を取り上げる機会がなかなかありませんでした。そこで、今回は彼の名曲選を3回ばかりアップしたいと思います。 そのようなわけで、1回目は何と言ってもこの曲、「イン・ドリームス(In Dreams)」です。1963年にシングル発売され、米国内にみならずイギリスでもヒットしました。 独特のファルセット、ロカビリー調の雰囲気、そしてソングライティングの妙、とロイ・オービソンの特徴が凝縮されたナンバーです。よき時代のよきミュージックという言葉はまさしくこのような曲と演奏のためにあるような気さえしてきます。彼が伝説になったのは、このスタイル、もしくはこのスタイルのイメージが晩年まで(といっても52歳という若くしての急死でしたが)維持されたことだと思います。良くも悪くも(個人的感情としては“良くも”ですが)、50歳を超えた彼は“ひと昔前の年配者”の貫禄(50歳越えれば貫禄が出てきて、60歳にもなれば立派なお爺さんだったあの頃、という話です)がありました。 そのようなわけで、亡くなる前年(1987年)の姿もご覧ください。 [収録アルバム]Roy Orbison / In Dreams(1963年)その他、ベスト盤類にも多数収録。 プレイリスト:ヴェリー・ベスト・オブ・ロイ・オービソン/ロイ・オービソン[CD]【返品種別A】 イン・ドリームス [ ロイ・オービソン ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年06月26日
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明るく元気なロックの王道盤 1970年代、アメリカ西海岸のカレッジ・バンドから始まり、ロスやハリウッドのクラブで活動をしていたヴァン・ヘイレン(Van Halen)は、1978年にデビューした。元々は、オランダ生まれでカリフォルニア(ロス近郊)で育ったエディ・ヴァン・ヘイレンとアレックス・ヴァン・ヘイレン(オランダ語ではファン・ハーレンと読むらしい)の兄弟が中心となり、形成されたバンドで、前者がギター、後者がドラムを担当し、ヴォーカルのデヴィッド・リー・ロス、さらにはベースのマイケル・アンソニーが加わり、このバンドが形成されたとのことである。 ヴァン・ヘイレンは、デビュー後まもなくセールスを上げ、知名度も上昇し人気を集めていったが、1983年末にリリースされた第6作『1984』は、その絶頂期を示す代表的作品である。チャートでは、マイケル・ジャクソンの『スリラー』に1位を阻まれこそしたものの、この時までのバンドの作品としては最高位の2位を記録し、2か月で100万枚を超えた。さらに、このアルバムは、現在までに2000万枚を売り上げたとされる。都合4曲がシングルカットされ、2.「ジャンプ」は全米1位の大ヒットを記録した。他のシングル曲は、7.「ウェイト」、3.「パナマ」、6.「ホット・フォー・ティーチャー」である。 上記のシングル曲の中では、2.「ジャンプ」や3.「パナマ」が個人的にはよく聴いたナンバーである。他に注目したいのは、1.の「1984」という曲。曲というよりは、2.のイントロのような役割で、これがアルバム冒頭のワクワク感を高める効果を出している。あと個人的な好みでは4.「トップ・ジミー」、8.「ガール・ゴーン・バッド」がいい。 なお、絶頂期真っただ中ながら本盤を最後にデヴィッド・リー・ロスはバンドを脱退(後に復帰)することとなり、次作ではサミー・ヘイガーがヴォーカリストを引き継いだ。さらに余談ながら、本アルバム名は『1984』で通っているが、ジャケットではローマ数字での表記(MCMLXXXIV,Mが1000、Cが100、Lが50なのでこれで1984)となっている。[収録曲]1. 19842. Jump3. Panama4. Top Jimmy5. Drop Dead Legs6. Hot For Teacher7. I'll Wait8. Girl Gone Bad9. House 1983年リリース。 1984/ヴァン・ヘイレン[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年06月25日
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社会批判とロック 1984年にメジャーデビューしたメキシコのロック・バンド、EL TRI(エル・トリ)のスタジオ10作目となったのが、1996年発表(録音は前年)の『オジョス・エン・ラ・ボルサ(Hoyos en la bolsa)』というアルバムである。デビュー当時から社会問題に関わる曲を発表していたのだけれど、このアルバムは特に政府批判や社会批判といったテーマが目立つ1枚となった。 そのような特色はタイミングの問題もあったのだろう。EL TRIの前身であったスリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド(Three Souls In My Mind)の時代、ロックは政府から規制を受けていて、いわばアンダーグラウンドな存在だった(ちなみにその当時は米国アーティストのコンサートもまだ解禁されていなかった)。けれども、1990年代になってロックが市民権を得るようになり、その先駆者である彼らが政治的・社会的メッセージを発する環境ができていた。そのようなわけで、以下に見るように、政治的な内容を含む曲が多く見られる。 私的な好みから注目曲を挙げていきたい。1.「トド・セア・ポル・エル・ロカンロール(すべてはロックンロールのために)」は、好曲だがおそらくはアルバムの構成としては“おとり”のナンバーと思われる。ブルースもしくはブルースロックを意識したこのバンドの曲・音作りとしてはいわば王道のナンバーである。2.「パメラ」は、母親に殺された幼女(その子の名前が表題のパメラ)の物語。5.「エル・ファンタスマ(亡霊)」は、メキシコ市の地下鉄(これがまた以外にも発達している)を題材にした、個人的にはいい感じの曲である。7.「ルータ・シエン」は、当時に廃止された“ルート100”なるバス路線の労働者の問題を取り上げている。9.「ケ・レグレセ・サリーナス」は、当時の前大統領(カルロス・サリーナス・デ・ゴルタリ、任期1988~1994年)を痛烈に批判したもの。“年老いたハゲの野望(la ambición de un viejo pelón)”などという詞を見ると、いかに挑戦的で痛烈な社会批判かがわかる。表題曲の10.「オジョス・エン・ラ・ボルサ(袋の穴)」は、当時のメキシコという国家の“財布”がいかにザル状態かを批判した曲で、結局のところそのツケを払わされるのは一般市民であるという内容の曲。他にも、大学批判の4.「ラ・カハ・イディオタ」やテレビ局批判の11.「エル・カナル」といったナンバーが並ぶ。 といった具合で、社会や政府の批判といったトーンの濃いアルバム(言い換えるとメキシコ国外では受けにくい内容)となった。とはいえ、個人的にはお気に入り盤で何百回繰り返して聴いただろうかというほどである。メキシコからすると“外来”のロックやブルースロック的な音楽をやるグループがその音楽スタイルを消化し、果ては米国とは関係ない国内の諸問題を社会的に取り上げて歌にする…。そこには二つの意外性があると言ってもいいかもしれない。一つは、元々のそうした音楽ジャンルが醸成されたアメリカと関係のない文脈で音楽的な展開があったということ。もう一つは、メキシコ社会が1996年段階でこういう“言論の自由”を受け入れていたことである。 “老練バンド”な位置づけになってきたEL TRIであるが、スペイン語ロックの確立への貢献以外に、案外、こういた社会的側面というのも見直されていいのかな、と思ったりもする。[収録曲]1. Todo sea por el rocanrol2. Pamela3. Perdónanos la deuda4. La caja idiota5. El fantasma6. El enmascarado de látex7. Ruta 1008. Trabajo pesado9. Que regrese Salinas10. Hoyos en la bolsa11. El canal1996年リリース。↓ベスト盤DVDです↓ Lo Mejor De El Tri [DVD] [Import]【中古】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年06月24日
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方向性が示された第2作 スティーリー・ダン(Steely Dan)は、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーを中心とするグループだが、メンバー・チェンジも多く、実質的にはこの二人のプロジェクトという言い方がされたりすることも多い。スティーリー・ダンのデビューは1972年のことで、デビュー盤『キャント・バイ・ミー・ア・スリル』は、シングルのヒットもあって結構売れた。対して、翌73年の第2作に当たる本盤『エクスタシー(Countdown to Ecstasy)』は、シングルのヒットは出ず、少なくともセールス的には地味に終わった。 とはいえ、この盤はその後のスティーリー・ダンの方向性が定まったという意味で、重要な作品だったと言えるように思う。なによりも、ドナルド・フェイゲンがヴォーカルとして定着した点は大きい。彼個人はヴォーカルを担当したがらなかったようだけれども、結果論から言うと、彼がヴォーカルを担当するようになって、スティーリー・ダンも成功したし、後の彼自身のソロの道も開かれた。 その一方、“ライヴではなくスタジオで最高の完成度を”というスティーリー・ダンの理想像も、既にこの作品でも始まっていたように思われる。より後の作品ほどではないにせよ、一つ一つの高い完成度の追求は、この時点で既に始まっていた。例えば、1.「菩薩(Bodhisattva)」なんかは、計算された正確な演奏を追求していたことがよくわかる。その一方で、4.「ユア・ゴールド・ティース」、6.「マイ・オールド・スクール」、などいくつもの曲で、後の作風として固まっていくものの原型が示されているように思う。それから、個人的な好みとしては、終盤の7.「ヴレ・ヴ(パール・オブ・ザ・クォーター)」と8.「キング・オブ・ザ・ワールド」の2曲もお気に入り。全体としては、荒削りな部分もいくらか残しつつも、スティーリー・ダンらしさというものがしっかり出ていた作品と言えるように思う。[収録曲]1. Bodhisattva2. Razor Boy3. The Boston Rag4. Your Gold Teeth5. Show Biz Kids6. My Old School7. Pearl of the Quarter8. King of the World1973年リリース。 エクスタシー [ スティーリー・ダン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年06月21日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。少々間が空きましたが、ここしばらくの最新記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-L)・つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-C)へ → つづき(D-H)・つづき(I-L)・つづき(M-R)・つづき(S-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです) をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2017年06月18日
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軽快で心地よいワン・ホーン盤 1924年、インディアナ出身のジェイ・ジェイ・ジョンソン(Jay JayもしくはJ. J. Johnson)は、1940年代からビッグ・バンド等で活躍し始め、1950年代にかけてジャズ・トロンボーンの地位を確立したトロンボーン奏者である。ソロの名義ではおもに 1950年代~60年代のものが親しまれているが、本盤『ファースト・プレイス(First Place)』は1950年代後半から1960年代初頭にかけての、コロンビア所属期のアルバムのうちの1枚である。 1957年録音の本盤では、J・J・ジョンソンは軽快かつ歌心いっぱいにワンホーンでの演奏を繰り広げる。もともとトランペットやサキソフォンに比べて地味だったトロンボーンの地位を押し上げたのは彼の役割が大きかったわけで、その意味で、決して数多くないトロンボーンのワンホーン盤として貴重かつ内容充実の1枚であると言える。 録音メンバーは、当時はまだ20代~30代前半だったとはいえ、今となってはゴールデン・メンバーといったメンツである。収録曲はスタンダード曲が中心だが、特徴としては超有名曲のオンパレードといった風情ではなく、J・Jのオリジナルを混ぜつつもおとなしめの選曲と言える。 お気に入りをいくつか挙げてみたい。まずは、ソニー・ロリンズ作の2.「ポールズ・パル」。元のサックス奏者的メロディがありありではあるのだけれど、これをトロンボーンで料理するとどうなるか、J・Jの腕前が発揮された1曲である。軽快な7.「ビー・マイ・ラヴ」は、トロンボーンで演奏するのが何とも心地よいさりげない名演。9.「ニッケルズ・アンド・ダイムス」は、せわしない雰囲気ではあるが、こういう曲調こそトロンボーンの魅力が伝わりやすいように思う。他にスロウ・ナンバー(例えば3.や8.など)では、じっくり聴かせる、ある種、予定通りのトロンボーンの魅力がよく伝わってくる。J・J・ジョンソンに何らかの親しみがある人にもお薦めだけれど、何よりも、“ジャズ・トロンボーン”なるものを初めて聴く人にぜひこの手の盤は早いうちに聴いていただきたいと思ってみたりする。[収録曲]1. It's Only a Paper Moon2. Paul's Pal3. For Heaven's Sake4. Commutation5. Harvey's House6. That Tired Routine Called Love7. Be My Love8. Cry Me a River9. Nickels and Dimes[パーソネル、録音]J. J. Johnson (tb)Tommy Flanagan (p)Paul Chambers (b)Max Roach (ds)1957年4月11日録音(2., 3., 5., 6., 9.)同4月12日録音(1., 4., 7.)同4月26日録音(8.) [期間限定][限定盤]ファースト・プレイス/J.J.ジョンソン[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年06月17日
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マンサネーロ名曲集(その7) メキシコの有名コンポーザーでシンガーのアルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)の名曲選、間を空けながら更新してきましたが、今回で一区切りです。最後は、ふたたび彼の代表曲の一つで締めたいと思います。 「エスタ・タルデ・ビ・ジョベール(Esta tarde vi llover)」というナンバーで、「雨のつぶやき」という邦題が与えられています。1967年のヒット曲で、英訳もされ「Yesterday I Heard The Rain」の表題でカバーされました。まずは、マンサネロ自身の歌唱をどうぞ。 上述の通り、この曲は英訳されていろんなシンガーによってカバーされるようになりました。例えば、トニー・ベネットのほか、ペリー・コモやディオンヌ・ワーウィックがカバーしています。スタンダードとして定着した結果、ジャズ奏者によっても解釈されています。そんなわけで、ここでは、有名ピアニストのビル・エヴァンスによるこの曲を取り上げておきたいと思います。1973年、郵便貯金ホールでの演奏(エディ・ゴメス(b)、マーティ・モレル(ds)とのトリオ、『ライヴ・イン・トーキョー(The Tokyo Concert)』に収録)をどうぞ。 この曲のカバーは本当に星の数ほどありそうなのですが、2つほど紹介したいと思います。まずは、しばらく前に個別に取り上げたスペインのバンド、プレスントス・インプリカドス(参考記事(1)・(2)・(3)・(4))によるカバーです。 最後はカフェ・タクバ(Café tacvba,参考過去記事)とマンサネロ本人の共演ライヴの様子です。途中に乱れがありますが、全然毛色が違うと言えそうなオルタナ系バンドのヴォーカル(ルベン・アルバラン)が原作者と一緒に歌い上げる「エスタ・タルデ・ビ・ジョベール」もなかなか気に入っています。 また機会をみてマンサネーロ名曲選の続きをやりたいとは思いますが、ひとまずはこの辺で。 【メール便送料無料】ARMANDO MANZANERO / SERIE PLATINO (輸入盤CD) 【メール便送料無料】ARMANDO MANZANERO / ESENCIAL ARMANDO MANZANERO (輸入盤CD) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年06月14日
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本日、当ブログの累計アクセス数が1800000HITを超えました。たくさんの方々にご覧いただき、この場を借りて、あらためて感謝申し上げます。関心をお持ちのジャンルの記事が続かない時もあるとは思いますが、温かい目でご覧いただければと思います。今後とも引き続きご愛顧願います。 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 “ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年06月12日
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マンサネーロ名曲集(その6) アルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)の名曲選、ひとまずは第7回(つまりは、今回プラスあともう1回)まで続けようかと思っています。 さて、今回は「ノ・セ・トゥ(No sé tú)」というナンバーです。ビデオ映像をいろいろと見ながら、やっぱりこれかなということで落ち着いたのが、フランシスコ・セスペデスとの共演のヴァージョンです。ひとまずは曲をお聴きください。 比較的新しい映像だろうと思いますが、マンサネーロも今年(2017年)の誕生日(12月)で御年82歳を迎えます。60~70歳代の円熟のマンサネーロの映像を見るとついついいろんな曲を聴きたくなってしまいます。ちなみに、共演のフランシスコ・セスペデス(Francisco Céspedes)はキューバ出身で、メキシコに帰化した有名ミュージシャン。この人の歌唱も実にいい味を出しています。 続いては、このシリーズで既に複数回登場しているルイス・ミゲル(Luis Miguel)による歌唱です。1990年代初頭に『ロマンセ』というラテン・スタンダード集のようなアルバムが出たのですが、筆者的にはその中でも特に印象に残った曲の一つです。その時期(90年代前半?)の圧巻の歌唱をご覧ください。 余談ながら、ルイス・ミゲルにはいろいろと批判も付きまといますが、マンサネーロ自身も当時しか関係はなく、助言も何も彼は人の言うことなど聞かない、などというコメントを残したりもしているようです。まあ、そうは言っても、この歌自体は文句のつけようがなく見事なわけですが(苦笑)。 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年06月10日
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奇才ピアニストが才能に満ちたアレンジャーと出会った結果は… よく“無人島へ持っていきたい盤”(無人島に行ってもレコードプレーヤーやCDプレーヤーがあるわけではないので、どうせ聴けないとは思うが)という言い方をすることがある。でも、“それほどじゃないんだけど、やっぱたまには聴きたくなるんだよね~”という感じのアルバムも、その一方にたくさんある。セロニアス・モンク(Thelonious Monk)の『モンクス・ブルース(Monk’s Blues)』は、そんな盤の代表的1枚なのではないかと個人的に思ったりする。 実際のところ、モンク盤を1枚だけ選べと言われると、『ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック』や『ブリリアント・コーナーズ』、『モンクス・ミュージック』や『セロニアス・モンク・トリオ』など他の代表盤がいくらでもあって、迷ってしまう。そんな時に本盤は話題にすら上らない。ジャズの入門書でも同じことが起きていて、この盤が取り上げられることはほぼないけれど、やっぱりどこか外せない感が残ってしまうのである。 さて、セロニアス・モンクのピアノが普通ではないのは周知の通りである。型破りで自由奔放なマイペースの独自世界、それを真に満喫するならばソロ盤(例えばこちらやこちら)で聴くのがいいかもしれない。けれども、大きな編成の中でモンクの独自世界がどうなるのかというのも、これまた面白いのである。そして、この盤の仕上がりの立役者は、アレンジャーとしても素晴らしい業績を残したオリヴァー・ネルソンであった。 そのようなわけで、聴きどころは代表曲や有名曲にネルソンのアレンジが施されているという点。そして、それをモンクが飄々と弾くというところが興味深い。そのようなわけで、5.「ブリリアント・コーナーズ」や9.「ストレート、ノー・チェイサー」といった代表曲が特に面白い。しかもCDでは10.「ブルー・モンク」と11.「ラウンド・ミッドナイト」が収録されていて、本編の仕上がりには及ばないとはいえこれらのテイクが聴けるのも有難い。 だいぶ前に“バップの高僧”というニックネームなど、セロニアス・モンクの“近づき難さ”という話題について書いたことがあったのだけれど、こうした作品を聴くとますます“実は近づき難くはなかったのだ”というイメージが膨らむんじゃないかと思う。最終的にこれが代表作や最高作であるかと言われると決してそうではない。けれども、こういう“近づきやすい”盤はもっと聴かれてしかるべきであるとも思ったりする。[収録曲]1. Let's Cool One2. Reflections3. Little Rootie Tootie4. Just a Glance at Love5. Brilliant Corners6. Consecutive Seconds7. Monk's Point8. Trinkle, Tinkle9. Straight, No Chaser10. Blue Monk11. Round Midnight[パーソネル、録音]カルテット:Thelonious Sphere Monk (p), Charlie Rouse (ts), Larry Gales (b), Ben Riley (ds)追加ミュージシャン:Buddy Collette, Tom Scott, Gene Cipriano, Ernie Small (sax)Bobby Bryant, Conte Candoli, Freddie Hill (tp)Lou Blackburn, Bob Bralinger, Billy Byers, Mike Wimberly (tb)Howard Roberts (g)John Guerin (ds)1968年録音。 モンクス・ブルース +2 [ セロニアス・モンク ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年06月09日
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マンサネーロ名曲集(その5) アルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)の名曲集を不定期更新でお届けしていますが、今回取り上げるのは、「アマネセール(Amanecer)」(直訳すると“夜明け”)というナンバーです。 1977年の曲ですから、もう40年も前の曲なのですが、このシンプルな曲の悲しげな雰囲気が何とも耳から離れません。ちょっと“劇的”なのにはそれなりに理由があって、この曲は先の「ナダ・ペルソナル」と同様、TVドラマの曲として提供されたものでした。カリブの島マルティニークを舞台にしたドラマの主題曲がこのナンバーだったというわけです。ともあれ、「アマネセール」をお聴きください。 さて、この曲をライヴでやっているものをと思い、探してみましたが、あんまりいろいろとある訳ではなさそうです。他と似たようなパターンで恐縮ですが、1997年リリースの、ラテンの歌姫タニア・リベルターとの共演ライヴ(なのにタニアは全然歌っていません)のものをお聴きください。 時々言われることですが、アルマンド・マンサネーロはその辺にいるおじさんのような風貌です。しかも背丈は池乃めだかのような感じ(一度間近で見たことがありますが、本当に小さかったです)。ところがどっこい、才能や歌声は見た目の印象と何の関係もないことを思い知らせてくれるのがマンサネロという言い方もできそうです。こういう歌唱を冷静に聴くと、この人は、本当に惚れ惚れとする“カッコいい”声をしているように思います。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年06月07日
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有名シンガーソングライターの実質的デビュー盤 ジミー・ウェッブ(Jimmy Webb)は、1960年代にソングライターとしての才能を開花させ、グレン・キャンベルの「ウィチタ・ラインマン」や「恋はフェニックス(By the Time I Get to Phoenix)」、フィフス・ディメンションの「ビートでジャンプ(Up, Up and Away)」などをヒットさせた。そんな彼にとって、実質的にソロ・アーティストとしてのデビュー作となったのが、1970年にリリースされたこの『ワーズ・アンド・ミュージック(Words and Music)』である。 実は、1968年に『ジミー・ウェッブ・シングズ・ジミー・ウェッブ』という“デビュー盤”が出されている。けれども、同盤はデモ音源を本人に無許可で編集してアルバム化したもので、ウェッブ自身は“自分にとって最も深刻なハンデ”だったと嫌悪感を露わにしている。これを言葉通りに受け止めるならば、アーティストとしての自覚をもって取り組んだ最初の盤がこちらの『ワーズ・アンド・ミュージック』だったということになる。 上述の通り、ソングライターとしての名声を先に得た人物で、作詞作曲を一人でこなすだけあって、本盤の収録曲は9.以外はすべて本人の作。演奏と歌唱については、全体としてはあまり凝ったことはせず、比較的シンプルで素朴な作りになっている。何よりも、ソングライティングの才能の素晴らしさ、つまりは“素材”のよさを楽しみたい盤と言っていいように思う。このような観点からすると、いちばんのお薦めは、2.「P.F.スローン」。“極上のマスターピース”と呼ぶにふさわしい名曲である。他に3.「ラヴ・ソング」、4.「ケアレス・ウィード」、10.「ワンス・ビフォー・アイ・ダイ」あたりがいい。それから、6.~8.は「ミュージック・フォー・アン・アンメイド・ムーヴィー(制作されていない映画のための音楽)」と題された組曲風になっていて面白い。 本盤を含めて、この人の作品群は、評論家筋では高い評価を得るものの、一般には必ずしも広く受け入れられないというパターンの典型となっている。したがって、ありがちな結論ではあるのだけれど、もっともっと幅広い層から聴かれてよい盤だと思う。[収録曲]1. Sleepin' in the Daytime2. P.F. Sloan3. Love Song4. Careless Weed5. Psalm One-Five-O6. Music for an Unmade Movie I: Songseller7. II: Dorothy Chandler Blues8. III: Jerusalem9. Three Songs: Let It Be Me/Never My Love/I Wanna Be Free10. Once Before I Die1970年リリース。 【中古】 ワーズ・アンド・ミュージック /ジミー・ウェッブ 【中古】afb 【輸入盤】JIMMY WEBB ジミー・ウェッブ/ORIGINAL ALBUM SERIES(CD) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年06月05日
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ルーツ探求のメキシカン・アルバム 1960年代末にデビューし、1970年代~80年代前半にかけて大きな人気を得たリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)。出身は米国アリゾナ州だけれど、曽祖父がドイツからの移民で、しかもこの曽祖父はメキシコ人と結婚したのだという。そんなこともあって、“ロンシュタット”というドイツ風に響く苗字の一方で、彼女はメキシカンな血も引いているというわけである。 そんなリンダ・ロンシュタットが1980年代後半になって制作したのが、『ソングズ・オブ・マイ・ファーザー~カンシオネス・デ・ミ・パドレ(Canciones de mi padre)』というアルバムだった。表題(英語・スペイン語とも)にあるように、“我が父の歌たち”という、ルーツの一つであるメキシコ音楽に絞ってその楽曲を取り上げたものである。 どんなメキシコ音楽家というと、マリアッチの定番曲集とでも言えそうな風情である。演奏もメキシコ風、コーラスや掛け声もメキシコ風、そしてリンダ自身のヴォーカルで時々見られる“こぶしの効いた”歌い回しもメキシコ風である。そういえば、リンダ自身の言ではいちばん影響を受けた歌手はメキシコの女性歌手ローラ・ベルトラン(Lola Beltrán)だったとか。 正直、リンダのスペイン語は特別うまいわけではない(と言って下手なわけでもない)。けれども、持ち前の歌唱力を存分に生かし、そして何よりも自らのルーツ探求ということで、“外国語”で真摯に取り組んでいる姿勢が好印象を与える。特におすすめの曲は、1.「ポル・ウン・アモール(Por un amor)」、3.「アイ・ウノス・オホス(Hay unos ojos)」、6.「イ・アンダレ(Y ándale)」、8.「ラ・チャレアーダ(La charreada)」、13.「エル・ソル・ケ・トゥ・エレス(El sol que tú eres)」といったところ。[収録曲](併記されているほぼ直訳の英訳を( )内に記しました)1. Por un amor (For a Love)2. Los laureles (The Laurels)3. Hay unos ojos (There Are Some Eyes)4. La cigarra (The Cicada)5. Tú sólo tú (You, Only You)6. Y ándale (Get on with It)7. Rogaciano el huapanguero (Rogatian The Huapanguero)8. La charreada (The Charreada)9. Dos arbolitos (Two Little Trees)10. Corrido de Cananea (Ballad of Cananea)11. La barca de Guaymas (The Boat from Guaymas)12. La calandria (The Lark)13. El sol que tú eres (Sun That You Are)1987年リリース。 【メール便送料無料】Linda Ronstadt / Canciones De Mi Padre (リマスター盤) (輸入盤CD)【K2016/4/29発売】(リンダ・ロンシュタット) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年06月04日
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マンサネーロ名曲集(その4) 連続になりますが、今回もメキシコの大作曲家アルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)の名曲選の続きです。ここらで少々マイナー気味な曲も取り上げたいと思います。とかいっても、現地メキシコの人たちには“どこがマイナーなのか”と叱られてしまいそうですが、「ノス・イソ・ファルタ・エル・ティエンポ(Nos hizo falta el tiempo)」というナンバーです。 直訳すると、“僕たちには時間が足りなかった”。要するに、うまくいかなかった恋愛のことを歌った曲です。熱い恋愛をこなすメキシコ人にとっては、恋や愛は熱くて普通なのでしょうが、マンサネーロはそれを内省的歌い上げるというのを得意にしています。 この曲の有名アーティストによるカバーも一つぐらいということで、もう1本お付き合いください。「ソモス・ノビオス」でも登場した、ルイス・ミゲル(Luis Miguel)によるヴァージョンをどうぞ。 この手のメキシコ的“ラヴ・ソング”は若いシンガーが歌うとどうしても“エロく”なってしまうのですが、ルイス・ミゲルのはそれはそれでなかなかの歌唱だと思います。 ↓この曲は含まれませんが、マンサネーロのベスト盤類です↓ 【メール便送料無料】ARMANDO MANZANERO / SERIE PLATINO (輸入盤CD) 【メール便送料無料】ARMANDO MANZANERO / ESENCIAL ARMANDO MANZANERO (輸入盤CD) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年06月02日
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