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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 5(その4) 70年代曲選の第5弾、4回目となる今回は、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)のまさしく全盛期を代表するシングル曲を取り上げてみたいと思います。 1976年にリリースされ、全米1位、全英5位、全豪3位、さらにカナダでは1位というヒットを記録したのが、この「今夜きめよう(Tonight's the Night (Gonna Be Alright))」というナンバー。ロッド最大のヒット曲で、上記の米チャートでは8週連続1位にとどまり続け、さらに1977年の年間売り上げ1位となっています。 さて今回も後世のビデオ映像をもう1本と思います。2016年(去年)のライヴの歌唱の様子をご覧ください。個人的にはがむしゃらな感じのロッド・スチュワートが好きなのですが、これはこれで楽しめる映像だと思います。既に70歳を超えたロッド・スチュワート(この映像の時点で71歳、現在は72歳)ですが、そう思うと驚異的な70歳ですね。いまさらですが全然“お爺さん”には見えません(笑)。 [収録アルバム]Rod Stewart / A Night On The Town(1976年) 【メール便送料無料】Rod Stewart / A Night On The Town (輸入盤CD)(ロッド・スチュワート) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年08月31日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 5(その3) 続いては、元気と勢いのある1曲を選んでみたいと思います。テキサスの3人組バンド、ZZトップ(ZZ Top)の「タッシュ(Tush)」です。今では“長い髭”がお馴染みの彼ら(フロントのビリーとダスティ)ですが、まだ長い髭にはなっていなかった頃のナンバーです。1975年のアルバム『ファンダンゴ』からのシングル曲(ちなみに同作からのシングルカットはこれが唯一)として、全米20位にチャートインしたナンバーです。まずは同盤収録の元のバージョンをどうぞ。 1980年代にはサウンドが変化し、コミカルなビデオなども大衆受けしましたが、その後は再び真面目な(?)方向に回帰しながら、現在までバンド活動を続けています。 そんなわけで、最近というわけではありませんが、21世紀に入ってからのライヴ映像をということで、もう1本ご覧ください。カッコよさ満載のギター(特にスライドギター)は健在です。 3人ともが60歳代後半になって、まもなく70歳が見えてきたところですが、まだまだ元気な姿を披露し続けてもらいたいものです。[収録アルバム]ZZ Top / Fandango!(1975年) Forever YOUNG::ファンダンゴ!(リマスター&エクスパンデッド) [ ZZ・トップ ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年08月30日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 5(その2) 続いては、1971年に録音され、1973年に全米およびカナダでNo. 1ヒットとなったこの曲です。ロバータ・フラック(Roberta Flack)は、1939年生まれ(2017年現在も78歳で存命中)の米国人女性シンガー。この曲を含め複数の全米1位のヒット曲を持ち、1973年と1974年に2年連続でグラミー賞を獲得しています。 今回取り上げるのは、1974年のグラミー受賞(それも最優秀レコード、最優秀楽曲、最優秀女性ボーカルの三部門受賞)となった曲です。「やさしく歌って(Killing Me Softly with His Song)」を当時のライヴのテイクでどうぞ。 元のスタジオ・ヴァージョンも捨てがたいのですが、せっかく動画でということを考えると、上のこの動画になりました。飾らず変に彩らないストレートで美しい熱唱。この動画を初めて見た時、筆者のハートはググッと掴まれてしまった感覚に襲われました。 さて、もう一つは後世のカバー、それもヒップホップのグループが1990年代になってカバーしたものです。フージーズ(Fugees)は、いろんな音源を取り上げてサンプリングしたり、意外な曲をカバーしましたが、それによっていろんな問題(元のアーティストから訴えられたりクレームがついたりする)も起こりました。 この曲のリミックス・バージョンも用意されたそうですが、ロバータ・フラック本人からの抗議を受けてお蔵入りになったそうです。ともあれ、フージーズはこの曲でグラミーのベストR&Bグループ賞に輝き、同時にアルバムもベストアルバム賞を獲っています。[収録アルバム]Roberta Flack / Killing Me Softly(やさしく歌って)(1973年)Roberta Flack / The Best of Roberta Flack(1981年)など各種ベスト盤類にも収録。Fugees / The Score(1996年) [枚数限定][限定盤]やさしく歌って/ロバータ・フラック[CD]【返品種別A】 【メール便送料無料】Roberta Flack / Best Of Roberta Flack (輸入盤CD)(ロバータ・フラック) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年08月29日
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 5(その1) 前回の70年代曲選から半年以上が経過しましたが、あらためてその続編ということで、“70年代ロック&ポップス名曲選”の第5弾をお届けしたいと思います(アルマンド・マンサネーロの名曲選も途中なので、間に挟みながらになるかもしれませんがご了承ください)。第5弾の1回目を飾るのは、ボストン(Boston)初期の有名曲です。 トム・ショルツ(Tom Scholz)のデモテープが認められ、1976年にアルバム『幻想飛行(Boston)』でボストンというバンドはデビューしました。そこからシングルカットされ、ビルボードのチャートで全米5位まで上昇したのが、この「宇宙の彼方へ(More Than A Feeling)」でした。 ともあれ、まずは曲をお聴きください。 これを見事なまでに歌いこなしたブラッド・デルプは、残念なことに2007年に亡くなりました(自宅で倒れているところを発見され、後に自殺であると報じられました)。現在もメンバー変更を経てボストンというバンドは続いていますが、オールド・ファンにとっては“やっぱりデルプだよね”の声が強いだろうと思います。 そのようなわけで、もう1本、往時(1979年)のライヴの様子をご覧ください。 [収録アルバム]Boston / Boston(幻想飛行)(1976年) 幻想飛行/ボストン[CD]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年08月28日
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マンサネーロ名曲集~続編(その2) アルマンド・マンサネーロ(アルマンド・マンサネロ、Armando Manzanero)の名曲選の続編を不定期でお届けしています。今回は、「ミア(Mía)」というナンバーです。元々は1969年の両面シングル(A面は「フェリシダー」)として発表され、2001年にはセルフカバーのデュエット集『ドゥエートス(Duetos)』でミゲル・ボセー(スペイン人のポップシンガー)との共演の新録ヴァージョンも吹き込んでいます。今回は、オリジナルのマンサネロの歌唱をお聴きください。 続いて、上述のミゲル・ボセー(Miguel Bosé)との共演ヴァージョンをどうぞ。 さて、“三大テノール”の一人と言われるプラシド・ドミンゴ(Plácido Domingo)は、マンサネロの曲を取り上げたりしています。この人はスペイン出身ということで、やはり母語であるスペイン語の曲を歌うと一層の迫力があります。 これを聴いた後で他のアーティストによるカバーを聴いてもくすんでしまいそうな迫力です。今回は調子に乗ってプラシド・ドミンゴのものをもう一つご覧いただこうと思います。こちらの方は作者マンサネロとの共演です。お互いにリスペクトしあっている感じがよく伝わってくる映像です。 【メール便送料無料】Armando Manzanero / 20 Exitos Originales (輸入盤CD) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年08月26日
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儚きグループによる幻の好盤 キャロル・キング(Carol King)は、1960年代に当時の夫とのコンビでライターとしてヒット曲を多く書き、その名をとどろかせたが、ソロのアーティストとして本格的に活動するようになったのは、1970年以降のことであった。それまでの間、若い頃に何枚かのシングル(いずれも売れずに終わった)、1962年にシングル1枚を出しているので、キャリア上は“デビュー”していたわけだけれど、アルバムリリースには至っていなかった。 そんな彼女が最初に制作したアルバムは、ソロ活動への伏線だったと思われるものの、3人組のグループによるものだった。バンド名はザ・シティ(The City)。メンバーは、キャロル・キングのほかは、ギターのダニー・コーチマー(ダニー・クーチ)が、ベースのチャールズ・ラーキー(後にキャロル・キングの二人目の夫となる)が名を連ねていた。さらにゲストとして、ジム・ゴードンがドラムスを担当した。 ザ・シティが残した唯一のアルバムが、1969年リリースのこの『夢語り(Now That Everything's Been Said)』である。オードというレーベルに吹き込まれたのだけれど、その発売元が変更(CBSからA&Mに移った)というタイミングのために早々に廃盤となり、“幻の盤”になった(後に1993年に日本で世界初CD化された)。 全体として、名盤『つづれおり』(過去記事前編・後編)に続いていくことになる作品と言われたりもするものの、ソロ作品と比べるとバンド感(というか“グループ感”といった方がしっくりくるような気がする)が強い。曲自体は、1曲(9.)を除き、いずれもキャロル・キングの共作ナンバーが並ぶ。 注目曲は1.「スノー・クイーン」。詞もリズムも幻想的な感覚が印象的だが、1980年代に入って“再発見”されてラジオのエアプレイで好評を博したという曲でもある。ほかには、緊張感とソングライティングの妙がよく出た表題曲3.「夢語り(ナウ・ザット・エヴリシングズ・ビン・セッド)」がよく知られる。さらに、個人的好みをもう少し入れると、2.「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」、8.「レイディ」、12.「オール・マイ・タイム」なんかもいい。それから、唯一、自作ではない9.「マイ・スウィート・ホーム」。上記の“グループ感”がよく感じられるこのナンバーもまた、本盤の注目曲と言えるように思う。[収録曲]1. Snow Queen2. I Wasn't Born To Follow3. Now That Everything's Been Said4. Paradise Alley5. Man Without A Dream6. Victim Of Circumstance7. Why Are You Leaving8. Lady9. My Sweet Home10. I Don't Believe It11. That Old Sweet Roll (Hi-De-Ho)12. All My Time1969年リリース。 シティー/夢語り 【CD】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年08月24日
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絶頂期のアウトテイク集 1980年代、アメリカのロック・ヒーローはと問われれば、きっと多くの人がブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)と答えることだろう。そんな彼の華やかな頃のアウトテイクが詰まったのが、4枚組アウトテイク集『トラックス(Tracks)』のディスク3ということになる。 内容は、1982~83年の『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』のアウトテイクが大半を占め(1.~12.,14.)、その他は1987年の『トンネル・オブ・ラヴ』に収録されなかった楽曲(13.,15.~18.)が並ぶ。特に前者のアルバムから外れたナンバーが多いが、12.や14.などのように、シングルB面として発表されたものも含まれている。 『ボーン~』のアウトテイクの質の高さには特に目を見張るものがある。今さらながら、同盤は2枚組でもよかったのではないかと思わされるくらいだ(売れることを想定していたので、1枚じゃないといけなかったのだろうけれど)。特に、個人的に当時の段階から公表して欲しかったと思うのは、2.「マイ・ラヴ・ウィル・レット・ユー・ダウン」、3.「ディス・ハード・ランド」、10.「ブラザーズ・アンダー・ザ・ブリッジ」、11.「マン・アット・ザ・トップ」といったあたり。シングルB面で公表はされていたものの、12.「ピンク・キャデラック」(ナタリー・コールによるカバーでも知られる)も外せない好ナンバー。 他方の『トンネル・オブ・ラヴ』の方では、何と言っても名曲の16.「ザ・ウィッシュ」がいい。他にシングルB面で発表された18.「ラッキー・マン」は、ぜひアルバムにも収録して欲しかったナンバーである。[収録曲]1. Cynthia2. My Love Will Not Let You Down3. This Hard Land 4. Frankie5. TV Movie6. Stand on It -alternative version-7. Lion's Den8. Car Wash9. Rockaway the Days10. Brothers Under the Bridges '8311. Man at the Top12. Pink Cadillac13. Two for the Road14. Janey, Don't You Lose Heart15. When You Need Me16. The Wish17. The Honeymooners18. Lucky Man1998年リリース。 【送料無料】Bruce Springsteen / Tracks (Box) (輸入盤CD)(ブルース・スプリングスティーン) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年08月23日
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“自覚的”に変革を求めたザ・バーズの第5作 『ミスター・タンブリン・マン』のところでも少し述べたことだけれど、ザ・バーズ(The Byrds)の音楽は、自然発生的というよりは、しばしば“意図的”もしくは“自覚的”なものだったと言っていいように思う。 1960年代後半、ロック音楽がその後十数年の流れに続く新たな胎動を起こしている中で、“なんかやってみたら偶然出てきた”というのではなくて、いろいろと試行錯誤しながら新たなものを意識して創り出そうというものであった。その当時も、そうしたことに無自覚だったアーティストもいただろう。けれども、当時の多くのアーティストやバンドは、ずっと後に比べて言えば、“自覚的”な人がいっそう多かったのではないかと推察する。そして、ザ・バーズはその自覚的な姿勢を如実に示しているバンドの一つであったのではないかというのが筆者の見立てである。 本盤『名うてのバード兄弟(The Notorious Byrd Brothers)』は、1968年発表の、グループとしては5枚目の作品に当たる。制作途中でデヴィッド・クロスビーが脱退するが、その理由は、彼の自作曲の14.「トライアド」をめぐる孤立と、バンドがアルバム完成までのつなぎとしてシングル発表した2.「ゴーイン・バック」(G・ゴフィンとC・キングの有名曲)の採否をめぐる対立だったという。さらにクロスビーの脱退の結果、先に脱退していたジーン・クラークが本盤完成のために一時呼び戻されるという事態も起こったが、この辺りのメンバーの対立騒動も、考えようによっては、上述の“自覚的姿勢”の強さを想起させるエピソードと言えなくもない。 従来のバーズのサウンドと比べるとストリングスやホーンの使用が目立つが、アルバムのトータルの音作りに貢献していて、個人的にはいい印象を持っている。『霧の五次元』からのサイケな要素を残しつつ、カントリーなロック・サウンドをベースにしつつもポップさに欠けていない。ある意味、絶妙のバランスの上に成り立った好作と言っていいように思う。全米ではそれ以前の作品ほどのヒットとならなかったものの、イギリスで12位にランクインしたのも頷ける。 曲単位で注目したいのは、唯一のシングルとなった2.「ゴーイン・バック」。そして、アルバム本編には収録されなかった(現在はボーナストラックとして収録の)D・クロスビー作の14.「トライアド」。他にいくつか個人的お気に入りを挙げると、4.「ドラフト・モーニング」(オリジナルのエンディング付きは16.で聴くことができる)や9.「部族集会(とライバル・ギャザリング)」なんかもいい。そう思うと、当時のデヴィッド・クロスビーは本当にいい曲を作っていたということか。ついでながら、1990年代の再発で追加されたボーナストラックも結構楽しめる。上記14.「ドラフト・モーニング」もそうだけれど、それ以外には、クロスビーが嫌々参加している(?)「ゴーイング・バック」の初期ヴァージョン(15.)、さらには7.「今が転機(チェンジ・イズ・ナウ)」のデモ・ヴァージョンの17.「ユニヴァ―サル・マインド・デコーダー」なんかが収められているのも面白い。[収録曲]1. Artificial Energy2. Goin' Back3. Natural Harmony4. Draft Morning5. Wasn't Born to Follow6. Get to You7. Change Is Now8. Old John Robertson9. Tribal Gathering10. Dolphin's Smile11. Space Odyssey~以下、CD(1997年)のボーナス・トラックボーナス・トラック~12. Moog Raga (instrumental)13. Bound to Fall (instrumental)14. Triad15. Goin' Back (version one)16. Draft Morning (alternative end)17. Universal Mind Decoder (instrumental)1968年リリース。 名うてのバード兄弟(Blu-spec CD2) [ ザ・バーズ ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、ぜひバナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年08月22日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。 INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-L)・つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-C)へ → つづき(D-H)・つづき(I-L)・つづき(M-R)・つづき(S-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー (1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2017年08月21日
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マンサネーロ名曲集~続編(その1) しばらく前に7回に分けてお届けしたアルマンド・マンサネロ(アルマンド・マンサネーロ、Armando Manzanero)の名曲選ですが、まだまだ名曲は多くあるということで、続編をやりたいと思います。前回と同様、7回を目標に不定期でお届けしますので、よろしくお付き合いください。 でもって、この続編の1回目は、「コンティーゴ・アプレンディー(Contigo aprendí)」という曲です。表題は“君から学んだ”の意で、一緒に過ごしたことで気づかなかった様々なことを知ったという内容の詞です。 「アドーロ」、「ソモス・ノビオス」、「雨のつぶやき」などと並ぶマンサネロの代表曲ということで、それこそ星の数ほどのこの曲のカバーは存在します。まずは、本人との共演ものをということで、エディー・マルケス(Edith Márquez)との共演映像をご覧いただきたいと思います。 もう1つ、最後はなかなか面白い試みのものをご覧ください。タニア・リベルターとの共演なのですが、マンサネロはこの曲を歌い、タニアは「ソモス・ノビオス」を歌っています。調和しているのかいないのかなどと考えながら聴いていると、いつしか曲は一つになって「ノ・セ・トゥ」で終わるという、なかなか凝った試みです。このアレンジというか曲の組み合わせは、1995年のライヴ盤『リベルター・デ・マンサネロ』の中でも披露されていますが、今回はもっと最近の、いっそう円熟味が増した二人の共演の様子をご覧ください。 【メール便送料無料】Armando Manzanero / 20 Exitos Originales (輸入盤CD) 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年08月20日
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本ブログの累計アクセス数が1,900,000 HITを超えました。この場を借りて、ご覧いただいている皆様に感謝申し上げます。次は200万の区切りを目指して、ぼちぼちとマイペース更新で頑張っていこうと思います。これからもよろしくご愛顧ください。 以下のブログランキングに参加しています。お時間の 許す方は、ぜひ“ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年08月17日
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忘れ去られた奏者のベツレヘム盤 ハル・マクーシック(Hal McKusick,ハル・マクシックまたはハル・マキュージックと表記される)は、1924年マサチューセッツ州生まれのアルトサックス、クラリネット、フルート奏者。2012年に87才で亡くなっている。1940年代から活動し、50年代にはジョージ・ラッセル、ビル・エヴァンス、リー・コニッツ、ジョン・コルトレーンなどと共演している。けれども、生涯を第一線の奏者として過ごしたわけではなく、彼のリーダー作は50年代後半の一時期に限られる。聴き手からすれば、“あっという間に消えた幻の奏者”かもしれないが、本人にとってはもっと多様な人生を楽しんだ結果だったのかもしれない。 今回の盤は彼がベツレヘムに残した吹込みによるもの。『イースト・コースト・ジャズ・シリーズ・8』というタイトルがついているものの、彼の演奏は、“東海岸(イースト・コースト)”と“西海岸(ウェスト・コースト)”という分け型では何ともつかみがたい部分がある。言うならば、本盤は、西の白人系クールジャズのイメージを東に持ってきて演奏したという感じだろうか。 彼の代表盤としてよく名の挙がる『トリプル・エクスポージャー』(1957年録音)は既にこのブログで取り上げているが、そちらとは違って、本盤ではギター(ガリー・バルブレイス)の存在感が大きい。このギタリストは、1955~56年当時、マクーシックと行動を共にしカルテット演奏をしていた。マクーシックによれば、ジェリー・マリガンがトランペットと絡み合う演奏(こちらの過去記事を参照)を聴いて、それを自身の演奏とギターの組み合わせに置き換えたらどうなるだろうか、と考えていたとのこと。なるほど、ピアノレスのカルテットで、このアルトサックスの演奏の雰囲気(さらには、上から撮影したアングルのジャケット写真)も合点がいくだろう。 筆者のお気に入りの演奏を少し挙げておきたい。サックスに力点を置いて選ぶと、一押しは7.「バイ・イアン」。ギターのソロや掛け合いもあるけれど、哀愁いっぱいのこのアルトが何とも言えない美しさと抒情性を醸し出す。同じような観点からは、2.「恋の味をご存知ないのね(ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ)」、5.「マイナー・マターズ」など、聴き逃せない曲が並ぶ。同時に、ギターの存在感という観点から気に入っているのは、6.「ブルー・フー」や8.「ホワッツ・ニュー」といったところ。“マリガンの東海岸的展開”とも言える本盤は、二番煎じではなく、サックス(およびクラリネット)とギターに置き換わったことで、その事情が分かると実に楽しめる盤ということになるのではないかという気がしている。[収録曲]1. Taylor Made2. You Don't Know What Love Is3. They Can't Take That Away from Me4. Lullaby for Leslie5. Minor Matters6. Blue-Who7. By-Ian8. What's New9. Interwoven10. Give 'Em Hal[パーソネル、録音]Hal McKusick (as,cl), Barry Galbraith (g), Osie Johnson (ds), Milt Hinton (b)1955年2月17日 録音。 イースト・コースト・ジャズ・シリーズ NO.8 [ ハル・マキュージック ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 “ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年08月17日
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スペインの天才ピアニスト×ラテンの名曲たち テテ・モントリュー(Tete Montoliu)は、スペイン、カタルーニャ(カタロニア)地方のバルセロナ出身の盲目のピアノ奏者。スペイン人として最初に世界的名声を得ることになったジャズ奏者である。 彼の主な吹込みは、1960年代から本格化し、亡くなる1990年代までにまたがっているが、本盤『ボレロス(Boleros,邦盤ではテテ・プレイズ・ボレロと表記されている)』は、1970年代後半に録音されたもの。 上記のように、テテ・モントリューはスペイン人だけれども、取り上げている楽曲は、ラテン系の曲が中心である。したがって、それら楽曲の作者もメキシコ人(2.と6.のアルマンド・マンサネーロ、4.や9.のアルバロ・カリージョ)、キューバ人(5.のエルネスト・レクオナ)、プエルトリコ人(8.のボビー・カポー)などとなっている。また、表題にあるように“ボレロ集”なので、ラテンといっても、ジャズ・サンバ的な(ブラジリアンな)ノリを期待すると裏切られる。パーカッションこそ入っているものの、あくまで落ち着いたボレロがメインの作品で、それらの曲のスペイン人的(あるいはカタルーニャ人的)解釈が繰り広げられているというのが正確だろう。 アルバム全体の特徴はというと、収録曲の美しい演奏につきるが、何と言っても聴き逃せないのは、マンサネロの代表曲でもある2.「アドーロ(Adoro)」。この美しさは本盤随一だと思う。他に注目の演奏としては、これまたメキシコ人のアルベルト・ドミンゲスによる3.「ミエンテメ(Miénteme)」。冒頭のアルゼンチン人作曲家マリオ・クラベルによる1.「ソモス(Somos, 邦盤ではメイビー)」。トリオ・ロス・パンチョスで知られる9.「サボール・ア・ミ(Sabor a mí, 邦盤ではビー・トゥルー・トゥ・ミー)」は上記2.に次ぐ名演。7.「ポル・エル・アモール・デ・ウナ・ムヘール(Por el amor de una mujer,邦題は、愛ゆえに)」も本盤収録曲中ではかなり上位に来る美しい演奏。アルバム締めくくりの10.「ポインシアーナ(Poinciana)」(日本語では鳳凰木と呼ばれる木のこと)は、アメリカ人の作曲によるスタンダードだけれども、キューバのフォークソング(「ラ・カンシオン・デル・アルボル(La canción del árbol)」)が元曲だとのこと。 テテ・モントリューが初めての人も、そうでない人も、美しさに傾いたジャズ・ピアノが好きな向きには一聴の価値がある名演奏盤だと思う。[収録曲]1. Somos2. Adoro3. Miénteme4. Sabrá Dios5. Siboney6. Somos novios7. Por el amor de una mujer8. Piel canela9. Sabor a mí10. Poinciana[パーソネル、録音]Tete Montoliu (p), Manuel Elías (b), Peer Wyboris (ds), Rogelio Juárez (perc)1977年5月録音。 【メール便送料無料】テテ・モントリュー / テテ・プレイズ・ボレロ[CD] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年08月16日
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円熟味に溢れたピアノ・トリオの楽しみ方とは? トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)は、かつてサイドマンとしての活躍が多かった(といっても、『オーバーシーズ』をはじめとする彼の名義盤には名盤もあるけれど)。だが、ある段階からリーダー作が中心の活動へと移っていった。若い頃の“名盤請負人”的なイメージそのままに、リーダー作でも外れがなく、安定した好演奏を披露するといったのが、一般的なこの人のイメージと言えるだろうか。 もう一つ、80年代以降のトミー・フラナガンの特徴と言えそうなのは、“円熟”だと思う。キレや勢いがなくなったというわけではない。若い頃からのよさはそのままに保ったまま、味が深くなったというのが特徴だと言えるのではないかと思う。そんなわけで、1989年のピアノ・トリオでの録音盤が今回の『ジャズ・ポエット(Jazz Poet)』であるが、この盤を取り上げてみたのには、さらに別の理由もある。 いきなり大きな話になってしまうのだけれど、ジャズを聴くときに“覚悟を決めて聴くか”、“BGMにしてよいか”、換言すれば、“気負いいっぱいに聴くか”、“頭からっぽでさらりと聴いてもよいか”という問題がある。円熟のフラナガンはそんなことも考えさせてくれるというのが、そのもう一つの理由である。そして、結論から言うと、覚悟を決めて聴く必要も、気負って聴く必要もどこにもないんじゃないだろうか、という気がする。コアなジャズ・ファンからは叱られるかもしれないことは承知の上であえて述べると、こういう盤を聴くと、どちらの聴き方も正解という気にさせられてしまう。じっくりと聴けば集中して楽しめるし、さらりと流してしまえば、それはそれで“美しい音楽”の体験となり得る、といった具合である。本盤がそういうことを考えさせてくれるというのは、何よりもトミー・フラナガンという人の“腕前”にあるのだろう。 さらに本盤で聴き逃せないのは、ベースのジョージ・ムラツである。レギュラー・トリオとしてフラナガンと演奏をしていたので、本盤でもメンバーに入っているわけだが、この人のベースは何とも魅力的な音を出す。ピアニストが優れたベーシストと組んだら素晴らしい音楽ができ上がるなどと言われたりするけれども、本盤はそのお手本のような盤でもあるように感じる。 おすすめ曲をいくつか挙げておきたい。1.「レインチェック」は奇をてらわない小気味よさが心地よい。3.「柳よ泣いておくれ」は上で触れたジョージ・ムラツの良さが光る曲の一つ。7.「セント・ルイス・ブルース」の演奏はブルースらしさと抒情感がいっぱいで個人的にもお気に入り。他には、淡々とした雰囲気がなぜか気になって仕方ないのが、10.「ボセ・アブソ」。これら以外の曲も含め、通した聴いた後にはアルバム表題の意味がはっきりと浮かんでくる。そう、トミー・フラナガンの多彩な演奏は、いろんなアプローチから演奏する曲を“語る”ことのできる詩人(ポエット)なのだと思う。[収録曲]1. Raincheck2. Lament3. Willow Weep For Me4. Caravan5. That Tired Routine Called Love6. Glad To Be Unhappy7. St. Louis Blues8. Mean Streets9. I'm Old Fashioned10. Voce Abuso[パーソネル、録音]Tommy Flanagan (p)George Mraz (b)Kenny Washington (ds)1989年1月録音。 ジャズ・ポエット [ トミー・フラナガン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年08月14日
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スティット、本領発揮のアルト・ワンホーン盤 本盤『ソニー・スティット・ウィズ・ザ・ニューヨーカーズ(Sonny Stitt with the New Yorkers)』は、1957年に吹き込まれたもの。本盤を含めこの時期のスティットのルースト盤は安定感があると言われ、長いスティットのキャリアの中でも評価が高く、絶頂期などと評される(他にはこちらの盤などもルーストだったりする)。 実際、このアルバムは安定感と安心度の高い盤だと言える。アルトのワン・ホーン盤で、パーカー死去が1955年だからもちろんその後の吹き込みということになる。上述の安定感・安心感の背景としては、ハンク・ジョーンズのピアノが一役買っている点も聴き逃せない。 1.「ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ・アー・フリー」の軽快さ、3.「春の如く(イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング)」の威風堂々とした構え、4.「チェロキー」の勢いあるフレージング、6.「ボディ&ソウル」のメロディを生かした伸びのある演奏…と曲ごとに見ていくと、意外といろんな曲調の演奏が収められている。けれども、すべてを結ぶ1本の軸が“雄弁さ”であると言ってもいいだろう。バピッシュなスタイルがどうこうとか、パーカーとの比較がどうこうとか、そういう聴き方がある一方で、この“雄弁さ”にただ圧倒されるという聴き方もあっていいように思う。いろんなタイプの曲があり、ノリのいいものから落ち着いたものまで、一つの色に染まったアルトが語り歌う、その演奏をただ聴く。邪念を払って(?)そんな風に聴くのも心地よいのではないかと思ってみたりする。[収録曲]1. The Best Things in Life Are Free2. Engos, the Bloos3. It Might As Well Be Spring4. Cherokee5. I Didn't Know What Time It Was6. Body and Soul7. People Will Say We're In Love8. Bloosey9. Birds' Eye[パーソネル・録音]Sonny Stitt (as)Hank Jones (p)Wendell Marshall (b)Shadow Wilson (ds)1957年8月30日録音。 ソニー・スティット/ソニー・スティット&ザ・ニューヨーカーズ[SHM-CD] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年08月12日
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派手にはならず着実なブルース・ロックの脈流(後編) 前作の『ブルー・マター』は1968年に吹き込まれ、翌69年に入ってからリリースされた。その後、サヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)は、わずか半年ほどでさらに次の作品となる本盤『ア・ステップ・ファーザー(A Step Further)』を世に送り出す。 表題(“一歩先へ”の意)の通り、従来の演奏から一歩踏みだして、新たな試みがまずは耳につく。それは、ホーンにストリングスを導入したり、コンガをパーカッションにしてみたりという演奏面での実験である。ホーンを入れるというのは前作の追加曲として収められているシングル(「グリッツ・エイント・グローサリーズ」)でも見られたが、この音の面での工夫が2.、3.、4.の3曲にわたっている。その意味で、従来の編成で演奏される冒頭の1.「メイド・アップ・マイ・マインド」は、個人的にはお気に入りのナンバーだけれども、このアルバムの試みの中では例外的と言ってもいいのかもしれない。 ところが面白いことに、いろんな音が加えられて新境地を開拓しようとも、最後はデイヴのこの演奏、そしてシモンズの“いかにもブルース・ロック”なフレーズなのである。そうした点で、一聴すると雰囲気が違っているかもしれないが、実は本質においては変らぬ演奏を続けていると評するのが適当なのかもしれないと思う。 ちなみに以上は、アルバム前半の話で、今回もまたアルバム後半はライヴ音源となっている。LPで言うと、A面(1.~4.)とB面(5.)でスタジオ録音とライヴ録音に分かれている。後半は、勢いに乗ったブギー・メドレーになっている。都合5曲分、時間にして22分間ほどで、1トラックのみのメドレーとして収録されている。 このライヴ部分を聴いていて特に思うのだけれど、前作以降、サヴォイ・ブラウンのメンバーには、後にこのバンドを脱退してフォガット(Foghat,参考過去記事(1)・(2)・(3))を結成することになるメンバーが出揃った。変に大衆受けに走るのではなく、英国ブルース・シーンの中で着実に音を発展させ、しかし中心部分は崩さないというのが、この頃のサヴォイ・ブラウンの好盤の連続に結びついていたのだろう。[収録曲]1. Made Up My Mind2. Waiting in the Bamboo Grove3. Life's One Act Play4. A. I'm Tired / B. Where Am I5. Savoy Brown Boogie (Live): A. Feel So Good / B. Whole Lotta Shakin' Goin On / C. Little Queenie / D. Purple Haze / E. Hernando's Hideaway1969年リリース。 【送料無料】 Savoy Brown / Blue Matter / Step Further 輸入盤 【CD】 【メール便送料無料】SAVOY BROWN / STEP FURTHER (輸入盤CD) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年08月10日
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派手にはならず着実なブルース・ロックの脈流(前編) サヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)は、1966年にキム・シモンズを中心に結成されたイギリスのブルース・ロック・バンド。付け加えるならば、はるか後の2013年にとうとう初来日したというグループでもある(無論、来日時のヴォーカルはユールデンではなく、2009年からのメンバーであるパット・デサルボ、ガーネット・グリムという布陣での来日だった)。 1967年にデビュー盤(英のみ)、1968年にバンド名と陣容を見直したセカンド作を発表後、1969年にはスタジオ録音とライヴを併せた盤を2枚リリースしている。1枚は『ブルー・マター(Blue Matter)』、もう1枚は『ア・ステップ・ファーザー(A Step Further)』であった。今回はこれら2枚のスタジオ/ライヴ録音混成アルバムを前編・後編の2回に分けて取り上げてみたい。 1.~5.がスタジオ録音で、最大の聴きどころとなっているのは、1.「トレイン・トゥ・ノーホエア」。曲名は“行き先のない列車”だけれども、このバンドの行き先はしっかり見据えられており、変に大衆受けに走らないブルース・ロックの路線が明確に出ている。それ以外に個人的に推したいのは、2.「トーリング・べルズ」と6.「グリッツ・エイント・グローサリーズ」。前者を聴くと、こういう辛気臭い演奏(もちろんいい意味で!)を堂々とアルバムに収めてしまうところに自信と信念のほどを感じる。後者は、スタジオ録音の曲だけれど、米国向けシングルを追加したもので、ホーンセクションが印象的ながらも結局はヴォーカルとギターが注目しどころになっているというのが、このバンドらしい。 7.~9.は1968年12月6日に行われたライヴ演奏が収められている。ツアーが控えており、アルバム完成のためにライヴ・テイクを加えることになったらしい。これら3曲はいずれも尺が長く(各曲の長さは、およそ8分、9分、7分)、演奏をじっくり(まったり?)と楽しめるのだけれど、変則的な点がある。それは、クリス・ユールデンが喉を傷めていて、デイヴ・ぺヴァレットが代役としてヴォーカルを務めているというところ。なので、ユールデンの声を期待する人はがっかりするかもしれないし、確かにデイヴのヴォーカルにもうちょっと粘り気が欲しいと思わないでもないが、演奏自体はお見事というか圧巻なので、スルーするのはもったいない。 後編(『ア・ステップ・ファーザー』)へ続く。[収録曲]1. Train to Nowhere2. Tolling Bells3. She's Got a Ring in His Nose and a Ring on Her Hand4. Vicksburg Blues5. Don't Turn Me from Your Door6. Grits Ain't Groceries (All Around the World)7. May Be Wrong8. Louisiana Blues9. It Hurts Me Too1969年リリース。 【送料無料】 Savoy Brown / Blue Matter / Step Further 輸入盤 【CD】 【メール便送料無料】Savoy Brown / Blue Matter (輸入盤CD) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年08月09日
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2017年08月08日
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“サーフィン・サウンド”を代表するアルバムの真価 いやはや、とにかく暑い…。そんなわけで、今回は夏、そして海、といった典型的イメージに合致する一枚を取り上げてみたいと思う。べたと言われそうではあるが、ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の『サーフィンU.S.A.(Surfin' U.S.A.)』である。 ザ・ビーチ・ボーイズは、1961年にカリフォルニアで結成されたロック・グループで、本盤は彼らの第2作に当たる。裏ジャケに廃されたメンバーの写真は、上段にブライアン・ウィルソン(ヴォーカル、ベース、キーボード等)、その下には左から順にカール・ウィルソン(ギター)、デニス・ウィルソン(ドラム)、デヴィッド・マークス(ギター)、マイク・ラヴ(ヴォーカル、サックス)となっている。ブライアン、カール、デニスの3兄弟を中心としたメンバーだが、カールとデニスは既に鬼籍に入っている(デニスが1983年、カールが1998年に死去)。長いキャリアの中ではメンバーの入れ替わりや分裂騒動があるが、一応、現在までグループとしては存続している。 さて、デビュー間もない本盤の頃の彼らに話を戻そう。メンバーは全員1940年代(1941~48年)生まれ。なので、1963年リリースのこのアルバムの時点では、全員が10代後半~20歳過ぎのまさしく“ボーイズ(少年たち)”である。本盤表題曲の「サーフィンU.S.A.」は全米チャートで3位のヒットとなり、本作自体もアルバムチャートの2位と大きな人気を呼び、彼らの出世作となった。 12曲と収録曲数は多いものの、いずれも2分前後(時間的にいちばん長いのが表題曲の2分半)なので、アルバムのトータル収録時間としては、わずか24分ほど。とはいえ、これらの曲を通して聴くにつけ、彼らの“前”と“後”、それぞれの流れがよくわかる。 “前”というのは、ビーチ・ボーイズというグループが生まれてきたバックグラウンドである。いわゆる“サーフィン・サウンド”とか、“サーフ・ギター”とか言われるもので、メンバーのうちデニスの趣味が反映されたものだったらしい(逆に、曲作りに関わっていたブライアンにその趣味はないとのこと)。当時の南カリフォルニアの地元スター、ディック・デイルが“サーフィン・サウンド”というのを売り文句に使った最初の人物だったという。実際、11.「レッツ・ゴー・トリッピン」はそのデイルの曲で、これを含めてサーフィン系インスト曲が5曲収められている。 さて、一方で“後”というのは、二種類に分けられるように思う。一つは、『ペットサウンズ』へとつながっていく、当時の音楽界全般の流れとの関係。ブライアン・ウィルソンがこの側面の主役であるが、彼が手掛けた曲の中に明確にこれというものはないが、部分部分にその片鱗があるということは言えそうな気がする。他方で、コーラス・ワークも“後”への流れという風に考えてよいだろう。場合によっては当時のビーチ・ボーイズを、後々のウェスト・コースト・ロックの源流の一つに見なすような見解もある。ビーチ・ボーイズというと、1.「サーフィン~」のイメージがあまりに強いという人もいるだろうけれど、単なる一過性ヒットであるだけでなく、ロック音楽史的にちょっと振り返ってみると、違った聴き方もできるのかなと思ってみたりする。[収録曲]1. Surfin' U.S.A.2. Farmer's Daughter3. Misirlou4. Stoked5. Lonely Sea6. Shut Down7. Noble Surfer8. Honky Tonk9. Lana10. Surf Jam11. Let's Go Trippin'12. Finders Keepers1963年リリース。 サーフィン・U.S.A.+1/ザ・ビーチ・ボーイズ[SHM-CD]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2017年08月06日
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フアン・ガブリエル追悼盤から2曲 前回更新記事のの『アモール・エテルノ・アル・ディ―ボ(Amor eterno al divo)』ですが、入手が難しい盤のようです。そんなわけで、その内容紹介を兼ねて、2曲ばかり動画でピックアップしてみたいと思います。 まずは、ロス・ダニエルス(Los Daniels)による「ノ・テンゴ・ディネーロ(No tengo dinero)」。フアン・ガブリエル追悼と題した記事(参考記事)で代表曲の一つとして取り上げましたが、その曲のカバーです。 ロス・ダニエルスは2007年に結成・デビューし、イズマエル・サルセード(ヴォーカル)、アルフォンソ・ディアス(ベース)、カルロス・パロマ―レス(ギター)、ラシード・ドゥラン(ドラムス)の4人から成るメキシコのロックバンドです。これまで5枚のアルバムをリリースしていて、当初はメキシコのローカル・レーベルでしたが、現在はソニーからアルバムを出しています。 さて、もう1曲は、ラ・マルディータ・ベシンダー・イ・ロス・イホス・デル・キント・パティオ(La Maldita Vecindad y los Hijos del Quinto Patio)による「ロ・パサード、パサード(Lo pasado, pasado)」です。元々は1978年にホセ・ホセ(José José)が発表したナンバーですが、フアン・ガブリエルもこれを持ち歌としました。 ちなみに、ラ・マルディータ・ベシンダー・イ・ロス・イホス・デル・キント・パティオという長い名のこのバンドは、1980年代に形成され、1980年代末にメジャー・デビューしたメキシコのバンドです。途中で活動を休止したりメンバーの変更があったりしながらも、現在も存続していて、ロックにとらわれず、パンクやスカなど多様な要素を取り入れた音楽を展開してきたバンドです。 何だかここのところラテン系の更新が続いてしまっていますが、なるべくいろいろ取り混ぜて更新して行こうと思っています。[収録アルバム]Varios Artistas / Amor eterno al divo(2016年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年08月05日
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ロック系アーティストによる追悼盤 “ディーヴァ(diva)”はよく耳にする表現だけれど、その男性形はあんまり聞くことがない。ご存知の人も多いだろうけれど、ディーヴァはイタリア語で“神がかっている”という意味で、女性形だと“歌姫”とか“女神”とか訳されたりする。 その男性形(divo)を表題にして2016年にリリースされたオムニバス盤が、この『アモール・エテルノ・アル・ディーボ(Amor eterno al divo)』である。直訳すると、“ディーヴォへの永遠なる愛”。何のことか意味不明かもしれないが、ソニー・メキシコで編まれたというのがミソだったりする。筆者が入手したのは2017年になってからだったが、リリースそのものは2016年11月。そう、2016年8月に急死したメキシコの国民的シンガー、フアン・ガブリエル(Juan Gabriel,過去記事(1) ・(2) )こそがその“ディーヴォ”であり、この盤はロック系のシンガーやバンドによる彼へのトリビュート盤というわけである。 冒頭の1.「テ・ロ・ピド・ポル・ファボール(Te lo pido por favor)」は、フアン・ガブリエルの有名曲であるだけでなく、このカバー自体もよく知られたカイファネス(Caifanes)によるもの。以下、有名バンドのマルディータ・ベシンダー・イ・ロス・イホス・デル・キント・パティオ、グラミー受賞者でもあるフリエタ・べネガス(フリエッタ・べネガス)、ラテン・グラミー受賞バンドとしても知られるDLD(かつてのディルドDildo)など、なかなか豪華な顔ぶれが並ぶ。個人的にベストは、上記の1.と、ロス・ダニエルスによる7.「ノ・テンゴ・ディネーロ」。 ともあれ、“フアン・ガブリエルに捧ぐ”とか“偉大なるシンガーへの追悼”とか大々的に謳っていないところが個人的にはよいと思う(ついでながら、フアン・ガブリエルはシンガーソングライターというわけではなく、他人の曲を解釈する“歌手”だったので、作曲者や作詞者としてクレジットされているわけでもない)。権利の関係でそう謳えなかったのか、はたまた、わざとそういう風にしたのかはわからない。けれども、もし後者だとしたら、なかなか洒落た“追悼盤”だと思ってみたりするのだけれど。[収録曲] *( )内はアーティスト名1. Te lo pido por favor (Jaguares)2. Lo pasado, pasado (Maldita Vecindad y los Hijos del 5to Patio)3. Inocente pobre amigo (Panteón Rococó)4. Siempre en mi mente (Julieta Venegas)5. He venido a pedirte perdón (Aterciopelados)6. Te sigo amando (DLD)7. No tengo dinero (Los Daniels)8. El noa noa (Vicentico)9. Caray (Agrupación Cariño)10. Querida (Motel)11. Debo hacerlo (Aleks Syntek)12. Así fue (Playa Limbo)13. Amor eterno (Allison)14. Juro que nunca volveré (Los Planetas)15. No me vuelvo a enamorar (Pastilla)16. Hasta que te conocí (Elis Paprika)2016年リリース。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年08月04日
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リンダが歌うスペイン語曲(その3) その1とその2では、それぞれアルバム『カンシオネス・デ・ミ・パドレ(ソングズ・オブ・マイ・ファーザー)』とその続編アルバム『マス・カンシオネス』から2曲ずつ取り上げました。今回のその3では、それ以後のアルバムからの曲を取り上げてみます。 『マス・カンシオネス』に続くアルバム『フレネシー』(1992年)はまたもスペイン語のアルバムでしたが、マリアッチ/ランチェラな雰囲気全開の前2作に対して、ボレロを中心にしたスタンダード曲集となりました。その表題曲、「フレネシー(Frenesí)」をどうぞ。 それでもってもう1曲は、さらに次のアルバムに収録の曲です。1993年にリリースされた『ウィンター・ライト』ではさすがに英語のナンバーを歌うことに回帰しているのですが、そこにひっそりとスペイン語のナンバーが1つだけ紛れ込んでいます。「アドンデ・ボイ(Adónde voy)」という曲で、テキサス出身のメキシコ系フォークシンガー、ティッシュ・イノホサ(Tish Hinojosa)の曲です。 実はこの曲は単独で一度記事にしているのですが(過去記事)、その後に更新した動画紹介記事の動画リンクが切れていましたので、ティッシュ・イノホサの原曲も以下に挙げておきます(こちらの方はタイトルが「アドンデ・ボイ(Adónde voy)」ではなく「ドンデ・ボイ(Dónde voy)」となっています)。 [収録アルバム]Linda Ronstadt / Frenesí(1992年)←「フレネシー」を収録。Linda Ronstadt / Winter Light(1993年)←「アドンデ・ボイ」を収録。 【メール便送料無料】Linda Ronstadt / Frenesi (リマスター盤) (輸入盤CD)【K2016/5/6発売】(リンダ・ロンシュタット) 【中古】 Winter Light / Linda Ronstadt / Linda Ronstadt / Elektra / Wea [CD]【メール便送料無料】【あす楽対応】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年08月01日
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