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2006年03月22日
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カテゴリ: 日本語クラス
出稼ぎ斡旋の仕事をする40代後半の女性の個人レッスン


 かなり肥えていて、金髪にブリーチした短髪、化粧っ気はないが、柔らかいドレープの入ったエレガントな夏らしい黒ワンピに身を包み、繊細なヒールの高いサンダルを履き、ブラジルでは高級車の部類に入る日本車に乗ってやってきました。
パッと見は 「 身なりはきちんとしている、肥えた普通のブラジル人のおばちゃん 」って感じ。


 日本へ出稼ぎに行く日系人の斡旋の仕事を始めてかれこれ10年になるそうで、本人曰く、かなりやり手なのだとか。
他の州からの希望者があれば、彼らに会いに他州へ飛ばなければならないので、しょっちゅう飛行機で飛び回っているし、土曜日曜もないほどに働きまわっているのだそうです。
そんな彼女は多忙から、日本語を習って欲しいと前々から言われ続けているにもかかわらず、今まで先延ばしにしていたのだそう。
この度は娘が日本語を始めたので、自分も思い切って習う事にしたのだといっていました。



 そーんな彼女、まあ自慢する自慢する!!






おもむろに財布を取り出し、 愛知万博の500円記念硬貨 を「生産数が限定されている貴重なものなのだ」と見せてくれたり(←大したものじゃないけど、非常に貴重なものだと信じているよう)、



日本に行った際には毎晩社長がレストランへ連れて行ってくれて、しゃぶしゃぶやら懐石やら食べまくり太ってしまったのだとか、



自分の社長の自宅は巨大で、中庭には日本庭園があり、自動で屋根があいたり閉まったりするのだとか、



自分の娘は漫画が好きで、日本に行くたび30冊ぐらい買って来てやるのだとか(←コレも大したことないけど、ここでは贅沢なことなのでしょうね)、



自分は多忙だから、家の仕事は全て住み込みのお手伝いさんにやらせているのだとか、





私が授業を進行しようとしているにもかかわらず、こういうことをたったの一時間の授業内に延々と話すわけですよ。




あなた何しにここにきてるんですかー?



と何度も聞きたくなりました。





ま、これはありがちなことですけど、なんといっても私が感じたのは、彼女の会話を通して、 ブラジル人一般のもつ価値観の基準 をまざまざと見せ付けられたことです。










それ以上の贅沢はない。



金で買えないものはない



カネ以上のパワーはない



金を持っている人は才能があるし、人間的にも上だ。





そういう風に感じられて仕方がありません。





努力して収入アップした暁には、そこで満足することなく、もっともっと収入の上の人が視界に入るようになります。


最初は30万欲しいなと思っていて、そのレベルに達すると、今度は50万の人が羨ましくなる。その次は70万、100万・・・・カネへの欲望はとどまることがありません。
とにかく全ての基準及び目標は「 カネ 」。
カネさえ手に入れば、全ての幸せが手に入るとマジで信じている。

人間の欲望って尽きることがない とはよく言われますが、それが手に取るように見えるのが ブラジル人の金に対する欲望でしょう。


この強力なブラジル人のオーラに包まれて身動きが出来なくなりそうになります。冷静に物事を観られなくなったことが私にでさえも少しはありました。
この渦中にいて、負のエネルギーに影響されず、何が大切かをしっかりと持ち続けていくのはかなり至難の業だと思います。強い信念と意見を持った人
のみに可能な気もします。



そのおばさんは とにかく昼も夜もなく働きまわり、その自分の売り上げの多額の報酬を手にしても、もっとカネをもっと!と働きまわっているのでしょう。
彼女はいつの日か自分の収入に満足するのでしょうか。
収入が莫大になったとき、彼女の幸せが訪れるのでしょうか。
幸せって、金で買えるものなんでしょうかねー。
私には「カネ信仰依存症」という名の病気にしか見えませんが(←他人に目に見える迷惑をかけないからあまり問題視されないのでしょうな)、彼女自身がハッピーなのなら他人がとやかく言うこともありませんし。



 今の時代仕事の種類は細分化されて、より専門的になってきました。例えば昔だと靴屋で全ての履物が売られていたものですが、今や「子供靴専門店」「スニーカー専門店」など、専門の店が流行るようになってきました。(←日本は知らないけどブラジルではね)
私達の仕事はどんどん専門的になってきたように思います。仕事量も昔と比べるとずっと増え、毎日その専門の仕事に集中している時間がほとんどだと思います。でも、世の中にはその増えた専門の数だけ、楽しみも無数に増えていると思います。
仕事だけに打ち込む毎日だと、その仕事により詳しくなり、収入も増えるかもしれないけど、その他の世界に目が向ける時間と余裕がなくなってしまうのではないでしょうか。
いわば、自分の打ち込む仕事というのは 世の中の0.0000000001%の世界しか見ていないかもしれないということですよね。
そんな人生って つまんなくないかー?と思ってしまうわけです。




昔から気になっていた絵画の世界に飛び込んでみるとか、


カヤックに乗ってみたいから講習をうけてみようとか、


いろんな書物を読んで、自分の考えをまとめてみたり、影響されてみたり、



たまには外国の映画を観て、他の国の人がどう感じどう考えているのかを楽しんだり、


ただ夕暮れをのんびりと眺めてみたり。




人生って、余裕が必要ですよね~。って、なんだか自分に言っているような気もしてきました。(笑)
それこそが贅沢かなーと日々思います。
四六時中働いて稼いだお金で高級品を次々と購入するのみが幸せなのでしょうかね?



 そりゃあ生きる為に金は必要だし、そのために朝晩働かなければならないというのはやむをえないと思います。
でも、それを通り越して「カネ・ゲット!」「消費のための消費」が目標になってしまったらつまんなくねえ~?と不真面目な私は思ってしまうわけですねー。



 確かに世の中はカネと権力を持った人によってコントロールされています。法律は金持ちによって作られ、貧乏人はそれに翻弄されてます。
んじゃ、そのパワーを持った人が頂上で、偉くて、幸せ?
SMAPの『世界にひとつだけの花』じゃあありませんが、みんな幸せの形は違うはずなのに、目指すところが同じというのはおかしいし、みんなそう信じているのはもっと異常。



逮捕されたホリエモンは若くして財を築き上げ、やっていることがどうこうは別として、あそこまでできたのは凄い。

そして、アイススケートの荒川さんも生まれ持った才能を生かし、努力してあそこまでたどり着いたのはすごい。


自分で建築の本を読んで、自分で家を建ててしまった人も凄い!


一人で外国語を習得してしまった人もすばらしい!


外国へ行って、努力してその国での生活を楽しんでいる人も凄い(私?)



いろいろ「凄い」はあるのに、金が絡んだらなんか変なことになってしまう。


そういう基本的なことを忘れずに ブラジルで生きていくって、なかなか大変だと、そのおばさんを通して考えてしまったのでした。





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最終更新日  2006年03月22日 01時12分04秒
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