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【コンセプト】音楽の振動に誘われ催眠的な白昼夢を思い出してください。感情を解き放ち、史上最高の音楽祭の1つウッドストックの思い出を呼び覚まそう。この象徴的なイベントに触発されたレプリカ『ミュージックフェスティバル』は、60年代の自由で刺激的な雰囲気の祭典。この刺激的なオードトワレは、音楽が伝えるポジティブな感情を楽しむ伝説のサマーフェスティバルを再現。パチョリのやみつきになる甘さはウッディな香りをもたらし、調香師の独自のコンセプトであるウィードアコードの香りと合わさり大麻の魅力的な香りを作り出します。煙霧のなかで音楽に身を任せ深い琥珀色とムスクの要素を伝える革のギターストラップの香りに身を任せてください。サマーフェスティバルはエネルギーであふれ、自己表現、自由、音楽のビートをかき立てます。あなたの気分を高め、音楽だけが重要な場所にあなたを連れて行くための素朴で中毒性のある香り。活気に満ちた雰囲気はビートとともに気持ちを高揚させ、音楽と一体となり忘れられない思い出に。【香調】トップ:ウィード、ヴァイオレットリーフ、レッドアップルミドル:パチュリ、バルカンタバコ、インセンスラスト:レザー、ヴァージニアセダーウッド、サイプレス■感想:私の好み度<65-85>トップからおぉっとーと仰け反る煌めきを思わせるシャープさと煙たさ。徐々に甘さと香りのイメージが温もり、熱気となり雨に軽く濡れ湿気た革、ギリシャ・トルコあたりのオリエンタルなお香、タバコ。あぁ濃い、濃すぎる…と毎回仰け反るのに、スプレーした手首を繰り返し鼻へとあててしまう中毒性。香りの変化展開はわかりやすい。ミドルになるとこの開催された『ミュージックフェスティバル』は夜、深い夜らしいと気づく。酔っ払い、タバコはもちろん、怪しげなやりとりを誰も咎めない空間。アメリカのでっかい大地でバカみたいに広い会場でいろんな意味で酔いしれ「そうっ私たちは魂でつながってるラブアンドピース!」…という危うさ。会場入り/つけて15-30分はそのノリに乗れないし冷めた目というか鼻で匂いを分析しようとしていた。でも1時間もすると「あれあれ?何かいい気分になってきたかも?」とリズムをとっている自分に気づき、さらには雰囲気に飲み込まれアッハッハーと笑ってる感覚。トップのそれぞれ個性の強い香りが調和して甘さ煙たさ葉っぱ甘いリンゴお香革森土埃と言葉もくっつけて表現したくなる密着感。ロックのお酒の氷が溶けアルコールの角がとれ口当たりがよくなるような香りの変化。音楽が止みふと我にかえるのと同じように、甘さの中から引き立つサイプレス。ラストノートは好き。ヒッピー世代、アメリカでその時代を過ごした人にはぐっとくるのかな。昭和平成の氷河期世代の私でさえそんな文を書かされてしまうグルーヴ感のある香り。■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性はやや長めから長め。■液の色・ボトル淡いサンドベージュ約φ11×h60mm[2ml] フランス製■季節秋冬。■年齢20代後半以降。ベストは40代以降から50代前半まで。ユニセックス。前半はやや男性向き。後半は女性向き。夜。■リンゴつながり。基本的に『ミュージックフェスティバル』とは違うタイプですがその作品のなかに感じるリンゴと似ているなぁと思うのがニナリッチ『ニナ(2006)』『ニナルージュ(2019)』。キャラメルリンゴ、バニラリンゴ、リンゴ飴のような甘ったるさ。■リピートは?年に数回は気になる香り。2mlで何度も楽しめたのでとりあえず保留。
2023.10.24
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【コンセプト】エーゲ海に浮かぶギリシャのパロス島、潮風を肌で感じる爽やかなセーリングでの心地良い時間を想起させるレプリカ オードトワレ『セーリング デイ』。この香りを纏えば、流れていく潮風を頬で感じ、照りつける太陽の暖かさを背中で感じることができ、目の前には底なしの深い海が広がるでしょう。アクアティックアコードとコリアンダーで再現された深海の爽やかな香り、そしてレッドシーウィードエッセンスとアンバーグリスでウッディ系のアクセントをプラスして表現された水中の香りをお楽しみください。【香調】トップ:アクア、アルデヒド、ジュニパーミドル:コリアンダー、イリス、ローズラスト:シーウィード、アンバーグリス、アンバーウッド■感想:私の好み度<70-75>パウダリーウォーター×ウッディマリン×アルデヒド。スプレーするとキラッとペッパーとジュニパーのフレッシュなスパイシー、追いかけてくるマリンノート。「うーん、マリン系はあまり好きじゃないから2mlを使いこなすのも時間がかかりそう」と思って様子をみるとふわりふわりと船上で体感するおだやかな波の揺れのようにアイリスのパウダリーとローズ。ドライのカモミールのような香りとコリアンダーは浜に打ち上げられたまだ湿った海藻の塩っぽい匂いをうっすらと思わせます。本筋に海らしさはあるけれど、さらにウッディさも加わるのでマリン系が苦手でも飛び込める香り。(逆にマリンノートをメインに感じたい人には物足りないかも?)アルデヒドの存在がしっかりとしているのでやや人工的な硬さがあるけれど、香りの持続がいいです。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性は普通からやや長め。EDTにしてはロングラスティング。■液の色・ボトル淡いライトブルー約φ11×h60mm[2ml] フランス製■季節春から初夏。塩味はあるけど海だ夏だと強く主張しないため通年でも。■年齢20代以降。やや女性向き。フローラル、ウッディの加減によっては男性も、20代ならオフィスも可。■似てるかも?マリン系は詳しくないけれど、似たもの・近いものは多くある香り。■リピートこのマリン系は好きですが、2mlで楽しむのがちょうどよいのでなし。
2023.10.23
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【コンセプト】理髪店の清潔で爽やかな雰囲気の中で昔から続けられている男性の身だしなみを整える儀式を想起させるレプリカ オードトワレ『アット ザ バーバー』。革砥で剃刀を研ぐ乾いた音とシェービングブラシの泡のイメージの記憶を呼び起こす豊かな香りが、トンカビーン、ブラックペッパー、バジルアコード、ラベンダーで再現されています。【調香師】Louise Turner/ルイーズ ターナー【香調】トップ:バジル、ビターオレンジ、ブラックペッパーミドル:ラベンダー、ローズマリー、ゼラニウムラスト:ホワイトムスク、モス、レザー、トンカビーン■感想:私の好み度<70>ラベンダー×モス。理髪店!な香り。ペッパーが強めに鼻を刺激、バジル、ラベンダー、ローズマリーのハーブが弾けます。シャープさが落ち着くとビターオレンジの甘さとゼラニウムのフローラル。ここは「女性も使えそう?」と感じる部分。でもさらに30分ほど経過するとフゼアらしいモスと軽い革の香り。トンカビーンの甘さはライト。やはりこの香り、ここは理髪店。幼少期に通っていた親戚の美容院は、入ると左右に仕切られ理容室・美容室の間取り。それぞれアールデコ・アールヌーボーと華やかな装飾。美容室はマダムたちの香水の香りに満ちていて理容室はトニック、昭和の時代らしくタバコの匂いもまざるそんな大人の社交場は子供ながらに「ここは違うなー(遊ぶとこじゃない)」と遠慮しながらもよく分からない憧れも感じる空間でした。……そんなことを思い出した香り。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトルほぼクリア約φ11×h60mm[2ml] フランス製■季節通年。■年齢30代以降、男性向き。オフィス可能。今は理容室・男性整髪料もフローラル・フルーティな香りが多いため20代には男性らしさよりおじさんっぽく感じるかも。でも、昭和当時のガツンとくるパンチはなくそのあたりは現代的にアレンジされています。■似てるかも?ゲラン『ジッキー(1889)』の遠い親戚、暖簾分けした分家のような距離感。『アットザバーバーズ』の方が圧倒的にライト、カジュアルですが、ラベンダー・ローズマリー・トンカビーン・レザーの割合は近い感覚。『ジッキー』はシトラスがリッチでジャスミンで女性的。■リピート好きだけど、なし。
2023.10.22
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【コンセプト】明るい太陽がふり注ぐイタリア、シチリア島の暑い夏の日、心地良い香りに包まれ疲れを癒すため、爽やかなレモンの木陰で昼寝をする至福の時間へと誘うレプリカ オードトワレ『アンダー ザ レモンツリー』。カラマンシーライムアコードで再現されたはじけるレモンのすっきりとしたシトラスの香りとコリアンダーとシダーウッドで再現された木陰のみずみずしいフローラル系の香りのマリアージュをお楽しみいただけます。【香調】トップ:ライム、プチグレン、カルダモンミドル:コリアンダー、マテ、グリーンティーラスト:セダー、シスタス(ロックローズ/ラブダナム)、ムスク■感想:私の好み度<70>シトラス×コリアンダー×ソープ×マリンスプレーするとライムのビターな酸味、カルダモンのスパイシーさのあるシトラスのような香り、そして甘みのあるグリーンティー…とそれぞれが突出することなく調和。1分後にはコリアンダーが重なりこの香水はここで一番好みが分かれると思います。人によってはややメンズっぽく感じるかもしれません。数分後にはムスクが石鹸のように香るためコリアンダーの主張は控えめになるものの基本シトラス×コリアンダーがベース。そして潮風を思わせるペタっと甘塩っぱいマリン。作品名にある『レモン』だけで「レモンが強め」と想像していましたが正確に『レモンの樹の下』という情景、風景も込められているためレモン感は控えめで、パウダリーなシトラスとグリーンティーの石鹸。シトラス2.5、パウダリー2.5、コリアンダー2、グリーンティ2、マリン1■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通、持続性は普通からやや長め。EDT、またシトラス系にしてはしっかりめ。2時間経過しても少し体が温まるとシトラス&コリアンダー&ムスクの甘さのある香りを感じます。■液の色・ボトル淡いライムグリーン約φ11×h60mm[2ml] フランス製■季節3月から8月。通年も。■年齢20代から。ユニセックス。カジュアルよりですがオフィスもあり。■思い出したシトラス系。・アザロ『オーベル(1995)』「ラムネのような甘さに柚子。オーベル、いい香りだったなぁ…」と検索したところ廃番が復活してました!ちなみに同シリーズ『ピンクトニック(2005)』『オレンジトニック(2006)』は廃番。・キャロン『オーデキャロンピュア(1996)』廃番。シュワっとしたラムネっぽいシトラスにパウダリーフローラル。『オーベル』よりもシトラスが控えめだった記憶。・セルジュルタンス『フルールドゥシトロニエ/レモンの花(2019)』ホワイトムスクの石鹸っぽさ、フローラル感があり、ほんのり甘さがあります。■リピートスプレー直後まで好きでコリアンダーあたりからやや苦手。2mlで楽しめたのでフルボトル購入なし。
2023.10.19
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■コンセプトブルックリンに潜む心を浮き立たせるジャズの音色に包まれたプライベートジャズクラブに漂う親密な雰囲気を想起させるレプリカ オードトワレ『ジャズ クラブ』。空間を包み込む大人の自信を感じさせるスパイシーで豊かなカクテルの香り、サックスの音色とコクのあるウイスキーを思わせる温かい香りが特徴です。ラムアブソリュートとバニラビーンで再現されたアンバーラムの芳醇な香り、タバコリーフとピンクペッパーで再現された高級葉巻のエレガントでスモーキーな香りをお楽しみください。■調香師Alienor Massenet/アリエノール マスネ■香調:トップ:ピンクペッパー、ネロリ、レモンミドル:ラム、クラリセージ、ジャワ ベチバーオイルラスト:ベンゾイン、タバコリーフ、バニラビーン■感想:私の好み度<75-80>スモーキーウッディ:シックで使いやすいタバコ系。トップはネロリ、レモンがやや甘めのシトラスさを、ピンクペッパーは華やかにピリっと引き締めるように。それは30秒くらいで、すぐにラムの甘さ、タバコが漂いはじめ『ジャズクラブ』の世界へ誘います。男性が使えばしっくりくるのはもちろんですが女性にもなじみやすいラム&タバコになっています。ただ女性らしいフローラルを好む方にはこの香りでもメンズフレグランスらしさを強く感じるかもしれません。ミドルからは、クラリセージ、ベチバーの甘さのあるウッディなアロマが抜け感となりラム&タバコでもどっしりとした濃さ重さに偏りません。このあたりがこの作品の使いやすさになるようです。ラストになると、いろんな葉っぱの渋みがブレンドされ薬草っぽくなり、ラムにベンゾイン、バニラでラムキャンディス(ラム酒に氷砂糖漬け)のような甘い酒シロップが合わさって、薬草酒×スモーキー(タバコ)フレーバー。この薬草感のせいか、なんだかちょっと健康的に思えたり(笑)ジャズクラブでの高揚に充実感を保ちながら帰路につき自宅でホットミルクかハーブティーを飲み眠りにつく…とラストのラスト(トップから2-4時間以降)は意外にも入眠向きな香り。先日この香りとともに春吉で飲み、帰宅して蕎麦茶。『ジャスクラブ』か『いつもより多い酒』なのか、それともすべてなのか…目覚めることなくよく眠れました。■液の色・ボトル淡いイエローブラウン約φ11×h60mm[2ml] フランス製■拡散性・持続性拡散性はやや高め、持続性はやや長め。EDTにしてはしっかりめ。■季節季節は秋冬。10月から3月あたりまで。■年齢30代以降、男性、やや夜向き。40代以降ならオフィスもありかも。女性なら30代から。■タバコつながり。トムフォード『タバコバニラ(2007)』と比べると『ジャズクラブ』はかなりライトで若々しく使いやすい。(そもそもトムフォードの作品は濃くヘヴィが多め)『タバコバニラ』は軸にあるアルコール&タバコ&バニラは同じですが、ドライフルーツがあることでその甘さも引き立っており、成熟、アダルトより。■リピートは?2mlでしっかり楽しめたのでフルボトル購入はなし。だけど、このタバコフレーバーは使いやすい。
2023.10.18
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【コンセプト】イタリア、フローレンスの清々しく晴れた日曜日の朝、洗い立てのやわらかいリネンのシーツに包まれて過ごす心地良い時間をイメージしたレプリカ オードトワレ『レイジーサンデー モーニング』。爽やかで清潔感のある心を落ち着かせる香りがやさしく肌を包み込みます。スズランとホワイトムスクによって再現されたフレッシュなシーツを想起させるフローラルムスクの香りと窓から注ぎ込む温かい太陽の光を表現するアイリスとアンブレットシードの香りをお楽しみいただけます。【調香師】Louise Turner/ルイーズ ターナー【香調】トップ:ペア、ミュゲ、アルデヒドミドル:イリス、ローズ、オレンジブロッサムラスト:インドネシアンパチュリリーフ、アンブレットシード、ホワイトムスク■感想:私の好み度<65-70>正統派リネン×ミュゲ×ムスク。トップは霧に包まれるようなホワイトフローラル。朝のきらきらとした光のようなフレッシュな石鹸の香りはちょっと鼻の奥を刺激。ベッドのぬくもり、日曜の朝という安心感、今日はどう過ごそうという期待感。コンセプトのままだなぁ…と思う香り。ミドルから強めにくる王道フローラルのミュゲ、ローズ、アイリス。夢見心地なトップから「早く起きなさいっ」と布団を引き剥がされるような勢いは「日曜の朝と思ってたけど、月曜の朝?!」とハッと現実に戻る感覚。ここで香りの動きが止まる、固定されるようになるのはアルデヒドなのかな?私にはこの部分が濃く若干息苦しい。だけど、その濃さのおかげかラストまで香りの濃度とフローラルは華麗なまま。数時間するとしっかりお日様にあたり温もりのある洗濯物を思わせるパウダリーフローラル。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトル無色透明。約φ11×h60mm[2ml] フランス製 ■季節通年。石鹸っぽく使いやすい。こだわるなら春から初夏。■年齢10代後半以降。女性向き。大学生ならデート。20代の社会人ならオフィスにも。30代以降はカジュアルシーン。きれいなやさしいお姉さんなイメージ。■似てるかも?思い出せないけどよくある香り。『シャネル』『ディオール』『ランコム』の香水をブレンドした感じ。つまり百貨店の化粧品フロアっぽくもある。■リピート2mlで楽しめたのでボトル購入はなし。私のキャラクターに合ってないのもある。
2023.10.17
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■コンセプトフランスの海岸線の町、暑い夏の日に海辺を歩いた鮮やかな記憶を閉じ込めたレプリカ オードトワレ『ビーチ ウォーク』。照りつける太陽の下、あたたかい砂の上で感じる潮風、口の中で感じる塩味、そして日焼け止めの甘い香りの記憶を呼び起こす温かく幸福な香りが特徴です。ココナッツミルク、ムスク、ベルガモット、イランイランによって再現された懐かしい香りをお楽しみください。■調香師・Jacques Cavallier/ジャック キャヴァリエ・Marie Salamagne/マリー サラマーニュ■香調:トップ:ベルガモット、ピンクペッパー、レモンミドル:イランイラン、トランスルゾン、ヘリオトロープ、ココナッツミルクラスト:セダー、ホワイトムスク、ベンゾイン■感想:私の好み度<75>パウダリーココナッツミルク。トップにしては甘めのシトラスのレモン、ベルガモットでイランイランが大人な甘さとひねりを足しています。春の野原に広がる黄色や白の花々のような牧歌的フローラル。それに少し潮風のようなマリンノートを感じ「ここは海辺に近い野原なのかなぁ…」と景色が広がります。人の声と波音が調和し大人や恋人たちがゆっくりと過ごす浜辺。ミドルになるとココナッツとヘリオトロープで夏らしさのあるパウダリー。このバランスが素晴らしくココナッツドリンクのクリアさまではいきませんがよく冷えた杏仁豆腐のような爽やかな甘さ。そこにヘリオトロープの桜餅系のパウダリーが絶妙にブレンド。この二つのノートが好きな方は試してほしいです。優れた点は他にもあり、日本の夏でも使いやすいこと。ココナッツの夏らしさ、ヘリオトロープの風呂上がりのようなパウダリーが高温多湿につぶされずきれいに香ります。イランイランが多いと私はクラシカル、エキゾチックに感じがちですが『ビーチウォーク』では平凡なグルマンにならない隠し味のような配合でパウダリーの奥に潜むことで大人な甘さに整えています。また、私には強いとケミカルな甘さに感じリラックスできないベンゾインがほどよいバランスだった点もよかったです。ざっくり表現するなら、リゾート地のホテル・雑貨店の香り、コンセプトにもあった『日焼け止めを塗った』人とすれ違った時、の香り。■液の色・ボトル淡いベージュ約φ11×h60mm[2ml] フランス製■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はやや弱め。■季節4月から8月。ベストは初夏!ココナッツの甘さが強くなるなら真夏は不可。季節感をあまり意識しないなら秋冬の重さはないけれど通年も。■年齢20代以降。やや女性向き。ココナッツの甘さが悪目立ちしなければオフィスでも。シアーな甘さが石鹸っぽいので甘めが好きな男性、20-30代前半までならアロハシャツで。サーファーなら、もう少し塩っぱさ、スパイシーな作品が似合うかも?■『ココナッツミルク』つながりなら…ミュウミュウ『フルール ド レ(2023)』マンゴー×オスマンサス×ココナッツミルクで『マンゴーポメロサゴ』というデザートをコンセプトとした作品。『ビーチウォーク』と比べるとグルマン・フルーティーが強いお菓子系。■リピートは?サンプルで十分楽しめボトル購入なし。系統は違うけど、夏の浜辺ならボビイブラウン『ビーチ(2009)』が好き。3本くらいリピートしてるかも!
2023.10.16
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2020年12月『レプリカシリーズ10種(各2ml)』購入。・ビーチ ウォーク/Beach Walk(2012)・フラワー マーケット/Flower Market(2012)・レイジー サンデー モーニング/Lazy Sunday Morning(2013)・ジャズ クラブ/Jazz Club(2013)・アット ザ バーバーズ/At The Barber's(2014)・バイ ザ ファイアプレイス/By the Fireplace(2015)・ミュージック フェスティバル/Music Festival(2017)・セイリング デイ/Sailing Day(2017)・アンダー ザ レモンツリー/Under the Lemon Trees(2018)・ウィスパーズ イン ザ ライブラリー/Whispers in the Library(2019)ボトルでは3種類の展開。10ml(¥5,280-)、30ml(¥11,880-)、100ml(¥23,540-)生きているうちに多くの作品を知りたいなぁ、そのなかで最高だというものにいくつ出合うかなぁ、と宝探し感覚の趣味が香水。少数精鋭のセットものは欲望を満たし懐にやさしい。とはいえ香水も高騰し続けていますが。今日は『フラワー マーケット/Flower Market(2012)』【コンセプト】2012年。活気に満ちたパリのフラワーマーケットを包み込む爽やかで豊かな香りを想起させるレプリカ オードトワレ『フラワー マーケット』。茎を切ったばかりの繊細でフレッシュな花々や緑、水滴を纏う花びら、まるで美しい花に恋しているような鮮やかな緑の葉、いたるところにさまざまな花が並んでいるにも関わらず、どの花もそれぞれに美しい…そんなフラワーマーケットの心を満たす香りを閉じ込めたフレグランスです。フリージアとグラースローズのブーケの香りはフリージアアコードとチューべローズで、切り立ての茎と舞い落ちる葉の香りはグリーンリーフアコードとシダーウッドで再現されています。【調香師】・Jacques Cavallier/ジャック キャヴァリエ・Marie Salamagne/マリー サラマーニュ【香調】フローラルグリーントップ: グリーンリーフアコード、フリージアアコードミドル: ジャスミンサンバックアブソリュート、ジャスミングランディフローラムアブソリュート、グラースローズアブソリュート、チュベローズアブソリュートラスト: ピーチアコード、シダーウッドエッセンス、オークモスアコード■感想:私の好み度<70>フレッシュホワイトフローラル。シュワっと弾けるフリージアとグリーンの始まり。その奥にピーチをうっすらと感じるフルーティーさは1985-1995年あたりの作品を思わせる香調。前半は肌の上で香りが浮き体臭と交わらない印象。後半からは様々な花で作ったブーケの香りがふんわりと肌のミルキーな匂いと混ざり合う不思議な変化。開放感と太陽/日向の匂いのある青空市場で広がる花々の香り。ミドルは青味のライラックのような匂いが香水的でありながらもリアルに表現。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。EDTにしてはしっかりとした定着。トップがレベル100なら、十数分後60、1時間後20、でそれが半日しっかり持続するイメージ。■液の色・ボトル淡いウォームピンク。約φ11×h60mm[2ml] フランス製■季節3月から7月。通年でもいいですが軽やかな陽気なので春が一番似合います。■年齢20代後半以降から。女性向き。オフィスでも。■ちょっと似てるかも?・CK『エタニティ(1988)』メインのグリーンノートとフリージアのボリューム。『フラワーマーケット』が軽やかでシンプル。・グッチ『エンヴィ(1997)』トップのグリーンノートのシャープな表現は強弱の差があるものの似ています。フリージア、ジャスミン、ローズなどのフローラルバランス、『フラワーマーケット』でのグリーンリーフが『エンヴィ』でのミュゲにあたるグリーンフローラル、ピーチの扱われ方、オークモス、セダーの大人っぽさ(シック感)、共通点が多いので『エンヴィ』の代わりを探している方は少し近いかも?『エンヴィ』がシャープより『フラワーマーケット』が花粉っぽくフルーティーかな。ちなみに室温管理した『フラワーショップ』の花屋独特の匂いを求めるならフレデリックマル『カーナルフラワー(2005)』がおすすめ。『フラワーマーケット』は太陽の元で感じる花の香り、『カーナフフラワー』は花屋店内の青い香り。 ■リピート2mlでしっかりと楽しめたのでフルボトル購入はなし。
2023.10.15
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【コンセプト】「咲き誇るバラそのものの香り」を目指した華やかでみずみずしいダマスクローズの香りには、特別なパートナーシップを結ぶ花農家で栽培された、青山フラワーマーケットのオリジナルローズ「NUMBER5」を摘み取って抽出したエキスがアクセントとして使用されています。■感想:私の好み度<75>スパイシーローズ。トップからローズ!最初はバラの花束で嗅ぐローズらしさとフレッシュな青み。レモンとゼラニウムも感じます。「なるほどたしかに!」な再現性の高さ。十数分すると、青みはあるけれど重めになり、カシスのようなフルーティな甘さが少しでてきますが、基本軸のローズから大きくぶれません。ジャスミンでフローラルの厚みが強化されるような感覚とピンクペッパーでキリっとした表情。パチュリで大人っぽいまとまりのよいラスト。強いフルーティーやグルマンがなく、キリッとしたローズを求める方に。個人的にはトップのバランスが最高。それ以降はスパイシーな刺激が強めなためリラックス効果より日常のちっちゃな気合い向き。「よし、がんばりますか」とスイッチオン。就寝前には寝付きにくいかも。■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性はやや長め。EDTですがEDP並み。 ■液の色・ボトル液は無色透明。キャップは円柱形、ボディはどっしり円柱形でクリアガラス。スプレー部分は艶ゴールド、アトマイザーは固定で取り外し不可。白ラベルに黒で品名など。タグには一輪のバラ『NUMBER5』。サイズ:約φ50×h78mm[40ml]日本製 ¥3,850-しっとりとしたデザインの箱はプレゼントにも。■季節通年。■年齢問わず。女性向き。現代のベーシックなローズでつかいやすいタイプ。■リピート1本で満足できそうでなし。好きな香りだけど、このタイプのローズでリピートするなら資生堂『ばら園』。ちなみに…今なら数量限定の『オスマンサス』を買うかな。そのうち『リリー(カサブランカ)』も!
2023.10.14
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【コンセプト】2018年。ウダイプールはインドのラジャスタン州にある白亜の都市。ピチョーラ湖の畔にあり「東洋のヴェネチア」と呼ばれます。このフレグランスは濃厚で繊細な香りを持ち、地中海の夏とマハラジャたちの庭園を彷彿とさせます。歓喜あふれる高級な材料の組成となっており、活気に満ちたほとばしるようなロマンチシズムを讃えるのにぴったりです。【香調】活気に満ちた、誘惑を感じさせるムードトップ:ベルガモット、ピンクペッパー、マグノリアミドル:ジャスミンサンバック、ガーデニア、ロータスフラワーラスト:パチュリ、カシミアウッド、ムスク■感想:私の好み度<70>フローラルウッディ×ムスクジャスミンサンバックを中心とした香り。スプレー直後はトニックウォーターのような爽やかな渋み。なるほどユニセックスタイプ…と思っていたら水仙を思わせる透き通りながらも丸みのある香りに気付けば少しパウダリーな花の香りがどっと押し寄せます。トップのトニックっぽさはベルガモットとピンクペッパー、その後に感じるのはジャスミンサンバック、ガーデニア、ロータスとクリーミーなホワイトフローラル系が強く出ます。このあたりになると男性が使うにはフローラルの主張が強めかな?と感じます。表情豊かな作品で、始めと終わりでは全く異なります。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル色は淡いイエロー。10mlボトルは円柱形の白地に黒でペイズリー柄。サイズは約φ23×h105mm[10ml]イタリア製詳細は『シャンタン』の記事で。■季節季節は2月~5月。9月~11月。トップの印象は夏ですが、その後フローラルが意外と篭る香り方で夏は不向き。10月下旬に使用したところ、トップの印象は変わりませんがミドル以降のフローラルがややシャープ、エッジのあるイメージでよく表現すれば80年代後半から90年代にかけてのアメリカの香水に感じるパワフルさを、わるく例えるならタイヤの擦れた匂い(ワイルド感)を秘めているフローラル。■年齢20代後半以降。女性向き。男性にはミドルから花の香り/ジャスミンが、ラストに向けてグググっとその絢爛さを増すのでそのあたりを考慮して選ばれるのをおすすめ。■リピート普通な印象。嫌いではありませんが、フローラルの部分で日によっては少し酔いそうな濃さ。
2023.10.13
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【コンセプト】2004年。光と闇が交互に訪れ、草木と苔が鬱蒼と茂る魔法の森を彷彿とさせる香り。エレガントで包み込みこむようなムードがタイムレスでクラシックなフレグランスです。【香調】原始的で知的なムード。トップ:ベルガモット、グレープフルーツ、バーベナミドル:ホワイトローズ、サンダルウッド、グアヤクウッド、シダーウッドラスト:ウェストインディアンサンダルウッド、ムスク■感想:私の好み度<75-80>ビターウッディ×バーベナムスクトップは冷たさのあるバーベナに、うっすらとした甘みと苦みのベルガモットとグレープフルーツ。「あぁライトなさっぱりとした香りか」とジャッジしたくなりますが実はオリエンタルなふくよかさを控えめに持つ作品。冷たい雰囲気は保たれローズは冷気のように甘さは感じにくいフローラル、ウッディはフレッシュな苦みがあり、枝打ちされたばかりの森を歩いているよう。そんな香気が霧のようにかかるムスクはデリケート。秀逸なのはラストまで香りの良さを保つこと。手首にスプレーした香りがぬるま湯で手洗いしても落ちず淡いながらも香りが大きく狂わない。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はやや長めから長め。EDTとは思えないロングラスティング。ビターなパウダリーがシアーに長く香る。香り匂いに敏感な日本でこのような香り方はありがたい。■液の色・ボトル色は無色透明。10mlボトルは円柱形の白地に黒でペイズリー柄。サイズは約φ23×h105mm[10ml]イタリア製詳細は『シャンタン』の記事で。■季節通年。■年齢20代以降。幅広い年齢層、性別、シーン問わず。洗濯したての衣類の柔軟剤のようで清潔感のある香り。約20年前発表の作品ですが、今もベーシックな香りとして通用する作品。■リピート10mlならリピートするかも。
2023.10.12
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【コンセプト】インドのマハラジャが支配する都の背景を構築する放浪精神と生命力にあふれる女性、ジプシー女の野生的なポエジー。マジカルなインドの女性たちは、宝石のように色とりどりの高級な真珠のようです。常に喜びにあふれて人を魅了する、周囲を飽きさせない、眩しく輝く人にぴったりなフレグランスです。とてもフレッシュなレモン、しっとりとしたダマスクローズ、心地よいミモザの香りのコンビネーション。。。官能的なアンバーとホワイトムスクは、ピンクペッパーのアクセントでより活き活きと、そしてラブダナムの繊細な香りが徐々に台頭し、それらはエジプシャンアカシアの素晴らしい香りの中に溶け込みます。人に驚きと喜びとを与えるような予測できない女性らしさのために捧げる香り。【香調】フローラルオリエンタル。トップ:ピンクペッパー、イタリアンプリモフィオーレレモン、ポリゴナム(姫蔓蕎麦)ミドル:エジプシャンアカシア、ミモザ、ターキッシュローズラスト:アンバー、ムスク、シスタスラブダナム■感想:私の好み度<65>イエローフローラル(ミモザ)×アンバームスクトップの十数秒はピンクペッパーのツンツンとしたスパイシーさとレモンの苦味が混ざりその後ミモザが強く出て数分後に落ち着くと徐々に控えめにローズ。このミモザのパウダリーな主張が私には80年代の懐かしさを思わせます。クラシカルなパウダリーとは違い、キラキラバブル時代のゴージャス感。トップのパンチは強いですが15分ほどすれば落ち着きます。ミドルに入るとトップの勢い(とにかくこの作品はトップのインパクトが強い!)が薄まりミモザが中心にありながらも表現方法が変わりエアリー。香水にありがちなミドル以降の重さ、こもった、よどんだ感じがなくトップとは対照的。このあたりからラストだけなら75-80と好印象。ラストになるにつれメンズフレグランスの苔の感じもあるのでオフィス以外であれば男性も使えるかも。ただ男性の場合はかなり限定されそうです。ミドルからは楽しめる日もありますがちょっと苦手。この香りを選ぶときは「あの香りか…よし!」と少し構えるほど自分の気持ちと距離がある香り。2013年の作品ですが80年代を思わせます。■拡散性・持続性拡散性、持続性も高め。通常よりも少なめの扱いで。■液の色・ボトル液の色は無色透明。オレンジベースにペイスリー柄のボトル。■季節季節は1月から6月あたり。ミモザの印象が強いので花が咲く3月あたりに意識してつけるのもあり。トップの強さが落ち着けば涼しげなイメージがあるのでスプレー後30分、1時間経過すれば梅雨の6月も大丈夫かも。オレンジ系のパッケージで女性的なイメージですが以外とスタイリッシュ、クールでアクティブな女性に似合うスパイシーさ。■年齢80年代なら20代でも似合うかも。2023年の20代ではさすがに老ける。40代後半、50代以降の女性が安定。■似てるかも?思い出したのはブシュロン『セルパンボエム(2020)』。このターキッシュローズ×ラブダナムの部分はよく似ている。■リピートトップがなじめない、落ち着かないのでリピートなし。
2023.10.11
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【コンセプト】2010年発表。エトロが歴史あるフレグランスブティックを構えるミラノの通りの名を冠した「ヴィア ヴェッリ」。快活でフレッシュなベルガモットから立ち上がり、イリスとムスクが混ざり合ったフローラルノートへ。そして、官能的で温かみのあるアンバーの香りを放ちます。ホワイトペッパーとカルダモンのスパイシーなアクセントが、フローラルオリエンタル調の香りを奏でます。フェミニンでありマスキュリンな洗練んされた佇まいのかけがえのない香り。【香調】フローラルオリエンタルトップ:ベルガモット、ホワイトペッパーミドル:イリス、ローズ、ジャスミン、ゼラニウム、カルダモンラスト:アンバー、ムスク、サイプレス■感想:私の好み度<75-80>『シャンタン(2016)』同様に時代を問わないタイプの香り。トップはベルガモットのフレッシュさにホワイトペッパーのライトなスパイシー。カルダモンの爽やかさとジャスミンが印象的なアロマティックなタイプ。イリス、ローズのフローラルさはあるものの、サイプレスの森林浴系のイメージが強いので深い森の中でぽつぽつとローズやイリスが咲くような香りのバランス。朝が弱く、動き出すまでに体も頭も時間がかかる…という私にはソフトな爽快感で始まるため朝にもピッタリ。■拡散性・持続性拡散性・持続性ともにEDTですが意外とあり、拡散性は普通からやや強め、持続性は普通からやや長め。2-3時間。■液の色・ボトル色は記載漏れ。ボトルは円柱形の白地に黒でペイズリー柄。サイズは約φ23×h105mm[10ml]イタリア製詳細は『シャンタン』の記事で。■季節季節は春夏。4-8月。要素の多くが爽やか(爽やかなローズ、爽やかなジャスミン、爽やかなムスク…)。アロマのウッディな香りが好き、であれば年齢問わず、通年も。昼向き、カジュアル。どちらかといえば女性向き、男性でも許容範囲のフローラル。■年齢20代以降。年齢、やや女性よりだけど、性別問わず。■リピートコロンの扱いほどライトではないけど、気持ちになめらかに入ってくる香り。セット品での10mlの再会に期待。
2023.10.09
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【コンセプト】中国の山東省の絹織物「山東絹/さんとうぎぬ(shantung)」が由来。経糸は普通の絹糸、緯糸は玉糸/筋糸で平織りした表面に畝模様がある生地。蕾から開いたばかりのバラの花のフレグランスが、春のそよ風のように、爽快感と楽観的な気分をもたらします。どこまでもフレッシュなイタリアンマンダリンの香りをブラックカラントの甘さとライチのフルーティなアロマで滑らかに包みます。ローズの花びらが春のようなフレッシュさとピュアな女性らしさを強調します。【調香師】Mathieu Nardin/マチュー ナルダン・エトロ『Jacquard(2014)』・エトロ『Shantung(2016)』・エトロ『Man Rose(2017)』・エトロ『Udaipur(2018)』・グタール『Tenue de Soiree(2016)』・グタール『Nuit et Confidences(2017)』・ミラーハリス『Rose Silence(2015)』・ミラーハリス『Tea Tonique(2015)』・ミラーハリス『Étui Noir(2016)』・ミラーハリス『Lumiere Dorée(2016)』・ミラーハリス『Peau Santal(2018)』・ミラーハリス『Scherzo(2018)』・ミラーハリス『Secret Gadenia(2019)』・キリアン『L'Heure Verte(2021)』・キリアン『Musk Butterfly(2021)』・キリアン『Fièvre Verte(2023)』・キリアン『Smoking Hot(2023)』【香調】トップ:マンダリン、ブラックカラント、ライチミドル:ローズペタル、ピオニー、インセンスラスト:カシミアウッド、シダーウッド、ムスク■感想:私の好み度<80>ライチ×ブラックカラント×ピオニーピオニーとライチを中心とした作品はシノワズリ、中国風に感じられることが多く『シャンタン』もその一つ。時代を問わない女性的なフローラルフルーティ。トップは透明感のあるフルーツの甘い香り。マンダリンの甘さにトロッとしたブラックカラント、ややクリーミーなライチ。その印象を残しながらローズペタル、ピオニー、インセンスへ。ピオニーの表現がとても好みで軽やかに華やかさが広がります。ベースノートのウッディ、ムスクは感じ取ることができますが、一般的な作品よりトップ・ミドルのフルーティ、フローラルを底上げする役割で持続性も高めてくれるようです。また私が感じるエトロらしさ(透明感があるビターシトラスウッディ)もこれ。ライチ&ブラックカラント3、ピオニー2、ウッディ&ムスク2、ローズ1、マンダリン1、インセンス1■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。香りのまとまりが一番よい時間が長い、という点はかなり優れています。■液の色・ボトル液は淡いイエロー。ボトルは『エトロ パース・スプレー トリオ/10ml×3種(¥10,890-)』のセット品。円柱形でシルバーベースにマットシルバーでアイコニックなペイズリー柄。キャップは引き抜くタイプ。ネックは固定され詰め替え不可。ただし、サイズが・本体φ16×h97mm・スプレー口部分φ14-15であればケースの再利用は可能。ちなみにカルティエ『リヴェール ドゥ カルティエ/10ml』の試験管状の丸底ボトルはぴったりでした。箱の大きさは、約w115×d120×h38mm。紙箱の表面(左右の側面は除く)にエトロオリジナルの生地が化粧貼り、手前部分がマグネットで留められ奥へ開く仕様。キャップ、本体カバーを取り外しアトマイザー本体もネックホルダーから外してそこへカルティエ『リヴェール ドゥ カルティエ/10ml』がピタッと!■季節3-5月がベスト。高温多湿の時期はブラックカラント、ライチの甘みがややくどく重い。■年齢20代は華やかなシーンにも纏えそうですがそれ以降の年齢にはやや普段使い向き。■似てるかも?<ピオニー&ライチ>・グッチ『エンヴィミー(2004)』のトロピカル、バニラを引くと『シャンタン』っぽいかも。・クロエ『クロエEDP(2008)』基本は同じでクロエの方がフローラルの甘さが強めでフェミニン。・パルファムドゥマルリー『デリナEDP(2017)』がバニラでグルマンより。ルバーブでフルーティがより複雑。 さっぱりウッディさを求めるなら『シャンタン』。<ピオニーメイン>・アルマーニ『ピヴォワンヌ スジョ/蘇州牡丹(2014)』やや西洋よりだがピオニーと中華風の表現が近い。・クルジャン『ア ラ ローズ(2019)』ローズ強めで、寄り添うようにライチ&ピオニー。洋梨でやや西洋的フルーティ。・アクアディパルマ『ペオニア ノービレ(2016)』ピオニーが濃い。フルーティ(ラズベリー)もあるけどフローラルが強い。・ステラマッカートニー『ステラ イン トゥ(2006)』ウッディで少しスパイシーなピオニー。・ランコム『ピヴォワンヌ プランタン(2019)』上記4作品よりピオニーがさらに強くシンプルでややスパイシー。<フローラルとフルーティーのニュアンスが似ている>・エルメス『パンプルムス ローズ(2009)』・エルメス『ルバーブ エカルラット(2016)』■リピートピオニー&ライチという組み合わせが流行もあり強い個性はありませんが丁寧に作られ美しさを感じる作品。リピートするならまた10mlになりそう。現在発売中のセット内容は・シャンタン EDP・ウダイプール EDP ・ホワイト マグノリアEDP
2023.10.08
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【コンセプト】夢の中で訪れた中国の王宮の庭。夢に包まれたオスマンサスの香りは神秘的な輝きに満ちたフレグランスに。中国にかかる雲の上にある庭。真珠のような霧、お茶の蒸気、それらは太陽の光の下で輝く。まるで緑の歩兵隊のように金木犀の森が広がる。いきいきとした植物が茂る香りが道を切り開き王宮へと導く。宮廷の女性たちが身を包む地味なシルクの上着に、酔わせるような香気あふれるフローラルの香りが滲んでいく。彼らの去ったあとには、何とも言えない神秘の香りが・・・【調香師】Jean-Christophe Hérault/ジャン・クリストフ エローデリケートで可愛らしい金木犀の香りは魅力的。まさにアジアの花だ。夢の中で、中国の王宮の庭に足を踏み入れた。オスマンサスの森を夢見た。霧に包まれ、フレッシュだがしっかりとした香り、そしてファンタジーの香りが漂う。・クリード『Aventus(2010)』・コムデギャルソン『Amazingreen(2012)』・ダヴィドフ『Cool Water Parfum(2021)』・ヴァレンティノ『Valentino Uomo Born In Roma Coral Fantasy(2022)』【香調】トップ:ベルガモット、レモン、アプリコットミドル:オスマンサス、ティー、ヴァイオレットリーフラスト:オレンジブロッサム、サンバックジャスミン、パチュリ■感想:私の好み度<65>オゾンメロン×オスマンサス。トップはレモンの輪切りに桃入りのフォンダンウォーター。お茶の香りがたち始めるミドル以降にオスマンサスらしさが漂ってきます。コンセプトの王宮の庭、金木犀の森といったスケールではなく、庭に植えてある1本の金木犀の香りが窓を通して秋の空気も含み漂ってくるような感じ。。これまで住んできた家にも金木犀が植えられていたことが多くノスタルジックで気持ちが温かくなる香り。<追記2022/3>香りが変化してしまった。以前に感じていたオスマンサスはなく、メロンを皮ごと砂糖で煮詰めたような苦い甘さ、潮風と汗が混じったようなマリンノート。■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通、持続はかなり淡いトーンで長ーくといった感じ。消え入りそうでそうならず、淡いトーンが半日くらい続きます。■液の色・ボトル淡いイエロー■季節あわーくながーく香るので通年でも。■年齢石鹸っぽさがあり、年齢問わず。女性向き。アクアっぽくなるなら20代前半の男性にも。■問題点『ラ ダーム ブランシュ』『ア イリス』『オスマンテ』各15mlの3種類のセット品を2021年4月購入。2022年3月に3作品とも香りが変化、劣化。香水歴30年以上、手元には常に100種類以上、現状200-300種ありますが一年もせずこの変化は初めて。常温(高温でも27-28度)、オフシーズンのものは遮光で保管し大半は5~10年問題がなく使い終えるためサークルドゥパフューマーの作品は香りが安定しないのかも??ちなみに長期にわたり高品質なのはシャネル。2007年購入の『ココ マドモアゼル パルファン』は現役です。(リニューアル後は不明ですがネイルポリッシュ/ヴェルニも長持ち!)■リピート上記の問題点もあり、なし。ブランドは継続中、立ち上げから7人の調香師、発表点数7作品と変わらず。2015年『Osmanthé/オスマンテ』から動きがなく、新作の見込みはなさそう。
2023.10.07
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【コンセプト】レザーテイストに高貴なイリスとサフランをブレンドした大胆な組み合わせ。恋の言葉がにあう本当の大人たちへ。オペラ座のサフラン色の赤いベルベットの椅子に座るのはシルクのドレスに身を包むエレガントな女性。琥珀色の肌の彼女の首には真珠のネックレス。エレガントに束ねたブロンドの巻き毛の空間に香る”イリス“は、この控えめで高貴な女性を飾る、花のティアラ。【調香師】Nathalie Feisthauer/ナタリー・ファイツアーイリスは女王のような香り。 そのトーンは恋の言葉。その高貴な性質を表すには大胆な香りの組み合わせが必要で、レザーっぽい香りと高貴なカラーのサフランをイリスにマリアージュ。・アザロ『Eau Belle D’Azzaro(1995)』『Orange Tonic(1997?)』・ニナ リッチ『Les Belles de Ricci(1996)』・エルメス『Eau de Merveilles(2004)』・エタ リーブル ドランジュ『Putain des Palaces(2006)』【香調】トップ:ペア、ベルガモットミドル:イリス、サフラン、スズランラスト:ベチバー、アンブレット、ムスク■感想:私の好み度<55>パウダリーペアー×フローラル。フルーティーイリス。トップはみずみずしい洋梨の甘さとグリーンのスズランのブーケ。時間の経過で徐々に甘さと重さがくどくなり、ラストは粘り気のあるパウダリーで鼻につく。【購入から約一年後】洋梨の香りは煮詰まり蜂蜜のようになり、パウダリーさは姿を消した。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性は普通。■液の色・ボトル淡いイエロー■季節春。■年齢20代以降。女性向き。20代ではシーン問わず。30代以降はカジュアル。■問題点『ラ ダーム ブランシュ』『ア イリス』『オスマンテ』各15mlの3種類のセット品を2021年4月購入。2022年3月に3作品とも香りが変化、劣化。香水歴30年以上、手元には常に100種類以上、現状200-300種ありますが一年もせずこの変化は初めて。常温(高温でも27-28度)、オフシーズンのものは遮光で保管し大半は5~10年問題がなく使い終えるためサークルドゥパフューマーの作品は香りが安定しないのかも??ちなみに長期にわたり高品質なのはシャネル。2007年購入の『ココ マドモアゼル パルファン』は現役です。(リニューアル後は不明ですがネイルポリッシュ/ヴェルニも長持ち!)■リピート上記の問題点もあり、なし。ブランドは継続中、立ち上げから7人の調香師、発表点数7作品と変わらず。2015年『Osmanthé/オスマンテ』から動きがなく、新作の見込みはなさそう。
2023.10.06
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【コンセプト】軽やかで空気のようなグラースに咲くチュべローズ。恋人の首へのなめらかなキスを表現した羽のようなフレグランス。【調香師】ジュリー・マッセ/Julie Massé私はチュベローズに夢中。特にグラースに咲く“生きたチュベローズ”と呼ばれる花に。この女神の持つ軽やかで空気のような性質を強調することによって、優しくはかない抱擁、恋人の首(うなじ)へのなめらかなKISSを表現したかったのです。・クレージュ『Blanc de Courreges(2012)』・アルマーニ『Pivoine Suzhou(2014)』『Si Intense(2014)、Si Passione(2017)、Si Fiori(2019)』【香調】トップ:カシス、レモンミドル:ローズアブソリュート、チュベローズラスト:カカオレジノイド■感想:私の好み度<65>ウォータリー or エアリーなチュベローズにカカオ風味。『白衣の貴婦人』という名前通りたおやかで儚げな印象。トップはレモンがそれなりに爽やかさはありますが繊細でマイルドな甘みのある香り方。レモン生搾りといったシャープではなく酸味の角がとれたシロップのような甘み。それにカシスのベリー系の甘さもほんのりと混ざります。トップが消え入りそうになり、ここからミドルで香りが盛り返す…わけでもなく。香りを強さ100、弱さ0とするならスプレー直後『100』、数分後『50』、1時間後『20』と急激に淡くなります。そのためミドルからのローズ、チュベローズのフローラル部分では50レベル以下になっており、EDPにしてはかなりシアー。カカオも他と同様に淡く、トップからの流れに溶け込むというよりフロートのイメージ。グルマンのチョコというより、スパイスっぽいダークチョコ/カカオの香り。調香師の言葉『軽やかで空気のような性質を強調することによって優しく儚い抱擁…』といったあたりは共感できます。■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通、持続性はかなり弱めから弱め。■液の色・ボトル淡いイエローボトルは長方形でクリアガラス、フロントにラベル。キャップは引き抜くタイプ、スプレー部分は固定され取り外し不可。サイズは約w27×d21×h84mm[15ml]フランス製■季節通年。透明感のあるウォータリーなチュベローズで、EDPですが使用感は『EDT・EDC』のような軽さ。■年齢10代後半以降。やや女性向き。いい意味で「上品な柔軟剤」のような香り。香水に手厳しい日本でも使いやすい香り・香り方なため幅広いシーンに。■問題点『ラ ダーム ブランシュ』『ア イリス』『オスマンテ』各15mlの3種類セット品を2021年4月購入。2022年3月に3作品とも香りが変化、劣化。香水歴30年以上、手元には常に100種類以上、現状200-300種ありますが一年もせずこの変化は初めて。常温(高温でも27-28度)、オフシーズンのものは遮光で保管し大半は5~10年問題がなく使い終えるためサークルドゥパフューマーの作品は香りが安定しないのかも??ちなみに長期にわたり高品質なのはシャネル。古いものでは2007年購入の『ココ マドモアゼル パルファム』は現役。(リニューアル後は不明ですがネイルポリッシュ/ヴェルニも長持ち!)■リピート日常に溶け込みやすい石鹸系フローラル。中心にある香りはとてもよいですが、香りと香りの繋ぎ目が合わず車の運転でギアチェンジが不慣れで回転数を合わせられず乗り心地の悪さがあるような点が残念。上記の問題点もありなし。ブランドは継続中、立ち上げから7人の調香師、発表点数7作品と変わらず。2015年『Osmanthé/オスマンテ』から動きがなく、新作の見込みはなさそう。
2023.10.05
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2023年6月2日限定発売アディクション『ザ ネイル オイル』3種類、税込2,750円『想像の旅へと誘うアロマで指先のケアを。 香りで気持ちを支える自然由来成分配合のネイルオイル。』・イタリアンサマー(ライム&アンバーの香り)・サンデーマーケット(ゼラニウム&グリーンの香り)・ノルディックフォレスト(ラベンダー&セダーの香り)成分は共通で香りが違います。ネイル、ハンドケア好きで3種類購入し、使い始め4ヶ月経過。気分やその日の香水との相性など使い分けサボることもあるけど連続して使用中は甘皮との境目が整い、爪の乾燥が防げます。(1) イタリアンサマー■コンセプトイタリアのジェラートショップで真夏にシトラスソルベを楽しんだ記憶を表現した香り。ライムではじける幕開けにコリアンダーやバジルがスパイシーさを添え清涼感にツイストを。その後はフローラルへ移ろい、次第にアンバーが支える温かみのある世界へ。ひと夏の思い出をドラマティックに描きます。■香調:ライム & アンバートップ:ライム、グレープフルーツ、コリアンダー、バジルミドル:ミュゲ、ジャスミン、ネロリラスト:アンバー、セダーウッド、ムスク■感想:私の好み度<85>ライムのビターなシトラス!コンセプト通り!でわざわざ語ることもない。3種類のなかでは一番メンズフレグランスのような雰囲気。(2)サンデーマーケット■コンセプト朝早く、ヨーロッパのマルシェで花束を買い求めたときの心地良さを閉じ込めた香り。リーフィーグリーンとシトラスが茎を切った瞬間のフレッシュさを体現し、さらに軽やかなフローラルブーケが、清々しい華やかさを添えていきます。その後フランキンセンスやムスクが奥行きを作りながら、晴れやかな空気をまとめます。■香調:ゼラニウム&グリーントップ:リーフィーグリーン、ベルガモット、レモン、ライムミドル:ゼラニウム、ローズ、ジャスミン、ミュゲラスト:ムスク、パチュリ、サンダルウッド、フランキンセンス■感想:私の好み度<80>ほんのりフルーティーな甘みのあるグリーンフローラル。『花束を受け取ったときのあの香り!』とこちらもコンセプトに頷いた表現。フィグリーフのようなフルーティなグリーンっぽさも。3種類のなかでは一番フローラルで、使いやすい香りかも。(3)ノルディックフォレスト■コンセプト北欧の涼しげな森林で散歩をしながら深呼吸をしているときの心地よさを表現した香り。ラベンダーやシトラスがふわっと香り立ち、 ジャスミンやミュゲのフローラルと混ざり合った後、乾いた印象のシダーウッドやヒノキが加わり軽やかな森林のレイヤードへ。静寂のなかにいるような、落ち着きとくつろぎのムードを表現しています。■香調:ラベンダー & セダートップ:ラベンダー、ベルガモット、オレンジミドル:ローズ、ジャスミン、ミュゲラスト:セダーウッド、ヒノキ、パイン、ヒバ■感想:私の好み度<90>アディクションの定番品『ザキューティクルオイル』の『かっこよさ』に近い香り。塗りはじめはうっすら甘さのあるオレンジにすっとしたフローラル。それはローズ、ジャスミン、ミュゲをはっきりと嗅ぎとることはできないものの王道ブーケのフレッシュさは感じ取れます。マッサージし続けると透明感のあるウッディが広がりアロマティックに。3種類のなかでは香りの変化がわかりやすく、夜・就寝前におすすめ。■質感さらっと伸ばしやすく、それでいてしっかりコーティングされるような使用感。使用量は1滴、米粒1-3粒程度で両手がケアできます。■私の使用方法日中使用する場合は、塗布しマッサージ、その後軽く水で手洗いしティッシュで水分をおさえると物をべたつかせることなく爪先は軽く保湿。その場合でも鼻に指をあてると香りは感じとれます。就寝前は、洗い流さずティッシュで余分な油分をふきとり終了。ちなみに手首、首筋、こめかみにも塗布できるそうです。■容量・容器10ml、四角柱ボトルでスポイトキャップ。本体はクリアガラスに黒でロゴタイプに商品名。キャップは黒で回転式。スポイト先端は底から5ミリ程度浮いてる位置。ちなみに丸いシールは香りを区別しやすいよう貼りました。サイズ:約w25×d25×h82mm[10ml]日本製(製造販売元コーセー)■特長・肌なじみの良いオイルと、うるおいの膜を作るオイルをブレンド ・手指の乾燥やささくれを防ぎ、甘皮をやわらかくする高保湿設計・アロマフレグランスとしても使用可能・8つのフリー処方(パラベン、グルテン、フタル酸ジエチル、鉱物油、 合成カンファー、トリフェニルリン酸、キシレン、スチレン酸)・ヴィーガンフレンドリー・自然由来指数95%*を実現(水を含まないISO16128準拠)■全成分スクワラン、マカデミアナッツ油、香料、アルガニアスピノサ核油、オリーブ果実油、カニナバラ果実油、ゴマ種子油、サフラワー油、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコトリエノール、トコフェロール、パルミチン酸レチノール、ホホバ種子油、DPG、コーン油、コメヌカ油。■定番品『ザキューティクルオイル』のスペック・12ml ¥2,200-・香り:オーガニック認定ジュニパーベリー精油とゼラニウム。・全成分:トリエチルヘキサノイン、ミネラルオイル、イソノナン酸イソトリデシル、 ポリブテン、オリーブ果実油、ゴマ油、シア脂、トコフェロール、ホホバ種子油、 酢酸トコフェロール、BHT、オクチルドデカノール、フェノキシエタノール、 香料、紫201。■選ぶヒント・メンズフレグランスのシトラス系好き『イタリアンサマー』・グリーンフローラルが好み『サンデーマーケット』・アロマティックが好み『ノルディックフォレスト』■まとめ『ザキューティクルオイル』愛用者には馴染みやすい香り、質感と思います。私はリピートしていますが、限定品は気分転換となりました。香りの流れは一般的なネイルオイルに比べ幅広さは感じ取れます。ざっくり表現するとアロマティックな香りを求める方におすすめ。(バニラ、ベリー、ピーチなどの甘さはなし)リピートしたいですが、限定品でさすがに売り切れてるかも。その場合は『ザキューティクルオイル』を買うはず。
2023.10.04
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【コンセプト】2015年発売。「白鳥の湖」を踊る黒鳥のようにミステリアスで人を魅了する二面性を持つ香り。繊細でソフトで活発なタッチはやがて享楽的でパワフルで人の心をとらえる香りとなる。【調香師】デルフィーヌ ルボー/Delphine Lebeau・Ballerina N°3/バレリーナ 3(2015)・Ballerina N°4/バレリーナ 4(2018)・Ballerina N°5/バレリーナ 5(2019)・Rose Nue/ローズ ニュ(2017)・Le Magnolia Rosine/マグノリア ド ロジーヌ(2018)・Mon Amie La Rose/モナミ ラ ローズ(2019)・Eloge du Vert/エロージュ ドゥ ヴェール(2019)・Vanille Paradoxe/ヴァニーユ パラドークス(2019)【香調】リッチ・ウッディ・フローラルトップ:フューシャフラワー、ローズのつぼみ、ブラックペッパー、ピンクペッパーミドル:ブラックローズ、バイオレットリーフラスト:サンダルウッド、ウード、カシュメラン*、キャラメライズバニラ、セダーウッド、パチョリ、アンバー(*ムスキー、フローラル、ウッディを感じる合成香料)■感想:私の好み度<75-80>スモーキー×グルマンローズスプレー直後から5-10秒で感じ思い出した作品ジバンシー『Ysatis(1984)』トップ:マンダリン、オレンジブロッサムミドル:チュベローズ、ジャスミン、イランイラン、ローズラスト:アンバー、パチュリ、ムスク、ベチバー、バニラ『バレリーナ N°3』と『イザティス』を結びつけたのは、パチュリ、アンバー、サンダルウッドなどのベースの重厚感濃密度。約30年前という記憶の底に埋もれた香りを一瞬にして掘り起こされるのも香水の面白さ。『イザティス』な雰囲気が去ると枯れ葉を燃やしているような燻った煙たさが広がります(ウード)。トップからのこの展開は緩急があり、ミステリアスで翳りのある雰囲気はサブタイトルを『ブラックスワン』としていいほどモノトーンの世界観。ミドルでまた思い浮かべた作品が同年発表のニナリッチ『レクスタス(2015)』。それにスモーキーなテイストを足し、ラストを軽くしたのが『バレリーナ N°3』。カラメルソースの焦げた渋い甘さのグルマンで大人っぽいのは似ていますが、『レクスタス』はただそこに合わさるのがベンゾインでより甘さが最後まで引きずるのに対し、『バレリーナN°3』はウードが渋さを保ちつつも、カシュメランによるムスク・フローラル・ウッディが繊細で軽やかに香るのでラストに明るさ軽さを感じます。この二作品を『使いやすさ』で考えたときは『レクスタス』がおすすめ。■拡散性・持続性拡散性・持続性はやや長めから長め。ウードの煙たさが中心になるため、香水慣れしていない人には不思議な匂いかもしれません。■液の色・ボトル記載漏れ■季節10月から2月。■年齢20代後半以降。女性向き。夜向き。■似てるかも?『レクスタス』の派生作品はオリジナルから大きく軌道を外れず、コアな香りが共通しているように感じます。なかでも下記三作品が好みで、スモーキーもOKなら『バレリーナ N°3』はおすすめ。『レクスタス(2015)』トップ:ピンクペッパー、ピーチ、ペアーミドル:ローズ、ジャスミン、ホワイトフラワー、ラズベリーラスト:キャラメル、アンバー、ムスク、パチュリ、ベンゾイン、シダー『レクスタス ローズレジェール(2016)』トップ:ペアー、ベルガモットミドル:ターキッシュローズ、ブルガリアンローズ、ピオニー 、ミュゲ、ラズベリーラスト:ホワイトムスク、バイオレット、パチュリ『レクスタス ローズアブソリュ(2017)』トップ:ピンクペッパー、ブラックペッパーミドル:ローズ、シダーラスト:ベンゾイン、バニラ、パチョリ、ムスク■リピートレクスタスシリーズがまだ数本あるためリピートはないかな。
2023.10.03
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おそらくこれが『バレリーナ』かな?【コンセプト】2014年発売。香りのインスピレーションの源になった『ローズバレリーナ』というバラは小さくてシンプルな花を咲かせる。その花たちが風のリズムにのって揺れ動く様は、オーケストラに合わせて優雅に踊るバレリーナたちを想わせる。繊細でありながらフルーティーな可愛さをも持ち合わせた上品なバラの香り。【調香師】デルフィーヌ ルボー/Delphine Lebeau【香調】フローラル・フルーティー乳白色のベースにバラと桃のアコードで甘くて洗練された香り。トップ:ペアー、ピーチ、フリージア、ベルガモットミドル:ローズ、ピーニー、バイオレット、ラズベリーラスト:ミルク、バニラ、ムスク、サンダルウッド■感想:私の好み度<75>かなり石鹸、かなりベビーパウダー。トップは包みを開封し広がるフレッシュな石鹸のような香り。シトラス、オレンジの甘みが徐々に広がりローズらしさも同時に漂う。ラストは体温があがると『天花粉』という表現がしっくりくる昭和世代には懐かしさのあるパウダリー。正統派でいつの時代にも似合う作品。同じくパウダリー系に感じた『ローズデネージュ(2016)』と比べると、よりパウダリーが強め、フルーティーが華やか。『ローズデネージュ/雪のバラ』=冬のバラ『バレリーナNo.1』=春のバラ■拡散性・持続性記載漏れ■液の色・ボトル記載漏れ■季節通年。■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィスでもシーンを問わないベーシックなパウダリーフローラル。■リピート好きな香りですが2mlで満足。
2023.10.02
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【コンセプト】2018年発売。パルファンロジーヌパリのクリエイターマリーエレーヌロージョン/Marie Hélène Rogeonにとってマグノリアは幼いころに夏を過ごしたブリタニーの思い出。大きなマグノリアの木のベルベットのようにクリーミーな花。その柑橘系のフレッシュな香りと足もとのローズブッシュの香りが重なり辺りを満たす・・それは彼女にとって太陽のように明るく幸せを感じる香りの記憶です。純粋でナチュラルなマグノリアの香りのエッセンスとローズとの組み合わせはロジーヌならでは。夏を運んでくるようなシンプルでフレッシュな香り。マグノリアの花の香りはジャスミンやオレンジフラワー(ネロリ)、レモンの香りをともない、華やかで上品、素敵な女性のイメージです。【調香師】ピエールブルドンは純粋でナチュラルなマグノリアの香りを表現しデルフィーヌルボは女性らしいタッチを加えました。マグノリアのエッセンスをもとにした香りは清々しい女性にピッタリです。ブランドオーナー&クリエイターのマリーエレーヌロジョン、息子ルイロジョンがマグノリアの花を表現した作品。ピエール ブルドン/Pierre bourdonデルフィーヌ ルボー/Delphine Lebeauデルフィーヌ ルボーはパルファンロジーヌでは多くを担当。・Ballerina No.3/バレリーナ 3(2015)・Ballerina No.4/バレリーナ 4(2018)・Ballerina No.5/バレリーナ 5(2019)・Rose Nue/ローズ ニュ(2017)・Le Magnolia Rosine/マグノリア ド ロジーヌ(2018)・Mon Amie La Rose/モナミ ラ ローズ(2019)・Eloge du Vert/エロージュ ドゥ ヴェール(2019)・Vanille Paradoxe/ヴァニーユ パラドークス(2019)【香調】シトラス・フローラルトップ:シトラス、ブラックカラント、フリージアミドル:マグノリア、ローズ、ピオニー、ミュゲラスト:ホワイトムスク■感想:私の好み度<85>ソフトオレンジ&ローズ。ブラックカラントとフリージアのそれぞれの甘さとシトラスのスタートはややトロピカルよりのフルーティ。若々しく元気で可愛らしい印象。ミドル以降にミュゲの少しビターなグリーンノートがひょっこり顔を出し時折香りに変化をもたらします。湿度が高いときには紅茶の茶葉を思わせスモーキーさにローズを感じキームン/祁門のような芳香。私はキームンが好きでこの香水もすきです。全体的にも軽やかで重さはありません。重厚感や骨格を求めるとかなり物足りないかも。2019年11月『ソリフロール ド ロジーヌ(15ml×3種/¥15,400-)』購入。一年後に久々に使ってみたところ家人から「オレンジみたいないい匂い」と好評「たしかにつけてて心地良い香り」と自分も感じ、『マグノリア ド ロジーヌ キット(50ml現品、10mlスプレー)¥15,400-』購入。■拡散性・持続性拡散性やや強め、持続性やや長め。もわんっとしたフルーティーな甘さが香り続けます。■液の色・ボトル液はほぼ無色透明。キャップはクリアでネックにベルベットの白いリボン(ベルベットは片面のみのシングルタイプ)このリボンは輪ゴムでかけられ取り外し可能。個人的にはリボンよりもタッセルタイプがロジーヌらしく感じます。スプレー部分は艶ゴールド、固定され取り外し不可。キャップの固定具合はややルーズ。ボディのフロストガラスはサテンのようななめらかな質感で凝視するとシマーパールのように見えます。フロントにエンボスでブランドイニシャル『R』フォルムは正面からは角丸四角形、上部からだと楕円形、底は高台。リボンとの調和がとれたエレガントで可愛らしさのあるボトル。サイズは約w55×d34×98hmm[50ml]フランス製■季節春から初夏、3月から6月。季節感に強くこだわらなければ秋冬も。■年齢20代以降。女性向き。20代であれば若さを惹きたてる香り。幅広いシーンに。30代以降なら春色が似合う方。■ローズ好きなら…踏み込むべきパルファンロジーヌの世界!ローズの香りに特化し、現在30-40種類のローズ作品があり様々なブランドのローズから探すより近道かもしれません。とはいえ、香水の世界はひろがるほどに道は険しく目指す地は遠い…だが、たのしい!私は『マグノリアドロジーヌ』がロジーヌでは今一番すき。私が知る・好きな『マグノリア』の共通点は『シトラス、明るい、キラキラ』下記と比べた場合にフルーツの甘さが一番ありながら穏やかなのがロジーヌ。・フレデリックマル『オードゥマグノリア(2014)』→大人の青春シトラス(ちなみにゲラン『マンダリンバジリック(2007)』好きならマルも好きかも?)・アクアディパルマ『マグノリアノービレ(2009)』→シトラスピオニー■リピート50ml+10mlとしっかり楽しんできたので、これで終了かな。
2023.10.01
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ブログで伝えたいなぁと思うことはあるもののまぁそのうち…と前回の日記から半年経過。いろいろあるけど元気に暮らしています。今日どうしても言いたかったのは『チョモットボーテ ブランド終了』ということ!私のブラシデビューはシュウウエムラで黒軸にシルバーの金具とプロフェッショナルなデザイン。的確にアドバイスをされるBAさんに何年か担当していただきその間少しずつブラシも買い足し、今でもいくつか使っています。シュウウエムラから本格的にメイクに興味をもち世界がひろがりそこで出合ったのが『チョモットボーテ』。約20年前?発売のピンク軸の白鳳堂製のブラシはシュウウエムラとは違うポップさ。キットで買い、その後単品、限定で白軸、黒軸あたりまで買い足しました。若い頃から化粧の回数は少ないためそれ以降ブラシを増やすことは減っていましたが「今年のコフレはどうかなぁ?」とフラフラしていたところブランド終了と知りました。あぁぁ…オンラインでは本日9月25日(月)まで半額セール。個人的に今年のホリデーコフレ『ブラシ編』として、これから注文してきます。
2023.09.25
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【コンセプト】2016年発売。思いもかけず初雪の中に咲くバラにインスピレーションを得て創られた優しくピュアなフレグランス。寒さはバラをさらに際立たせ弱々しい様子だが実は強いバラ。匂いはそのままでほんの少し湿り気があり、穏やかでパウダリーで優雅な香りに包み込まれる。【調香師】Nicolas Bonneville/ニコラボンヴィルパルファンロジーヌパリでは下記4種を担当。・La Cologne de Rosine/ラコン ド ロジーヌ(2015)・Le Muguet de Rosine Edition Limitee/ミュゲ ド ロジーヌ(2015)・Rose des Neiges/ローズ デ ネージュ(2016)・Rose Griotte/ローズ グリオット(2021)【香調】パウダリー・ローズトップ:霜にあたったマンダリン、ピンクペッパー、ライチ、ウォーターメロンミドル:ローズ、ホワイトバイオレットラスト:サンダルウッド、アンブロクサン*、ヘリオトロープ、ムスク *天然のアンバーの代用として開発された人工香料■感想:私の好み度<75>パウダリーフローラル×ウッディローズベビーパウダー!トップはややクラシカルな印象のローズにピンクペッパーのアクセントが少々。バイオレットとヘリオトロープの粉雪のようなパウダリーさにはほんのり冷たさが。(実際に、肌にあたるとアルコールの気化熱とは違うメントールの清涼感あり)体温で温められるとウッディを早めに感じ、温州みかんのジュースのようなやさしい甘み、スイカの潮っぽいマリンノートも。このミドルあたりにくるとモダンな印象になります。ラストには、サンダルウッド&アンブロクサン/アンバーが5、パウダリーフローラル3、ローズ2、と土台となる香りが力強くオリエンタルな甘さも感じられクラシカルに戻ってきます。手洗いやお風呂などで、香水をつけた部分に水/湯が触れると、それはとても上品なパウダリーな香りが舞い上がります。わかりやすく例えればベビーパウダーの香り。このひと時のパウダリーは夢見心地で最高!■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性はやや長めから長め。■液の色・ボトル液の色はやや黄緑がかった淡い黄色。15mlボトルは円柱形で、本体はクリアガラスに銀色で品名、キャップはシルバーで上部にマゼンタピンクでローズのロゴマーク。サイズ:約19×h113mm[15ml] フランス製。50mlボトルは、ベビーブルー×ピンク×グレーのカラーリング。そこから私が連想するのは、マリーアントワネット。ドレスのブルー、バラ・頬のピンク、髪のグレー、ソフィアコッポラの映画『マリーアントワネット』の世界観。劇中でキルスティンダンストが手にしても溶け込みそう。コンバースのスニーカーのように(笑)■季節秋冬、春。『雪のばら』という名前を意識して冬仕様にも。夏はラストのパウダリーフローラルがやや重めかも。■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィスにも馴染む綺麗めで清潔感のあるローズ。年齢、シーンをあまり問わない。■リピート15mlで十分に楽しめたのでリピートの予定はなし。
2023.03.30
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【コンセプト】2019年発売。ロジーヌのローズガーデンで咲き誇る“ブラッシュ・ノワゼット”の茂みは、のびのびとした田園風景をイメージさせる。そのバラの形、色、香りはシンプルで美しい。「モナミ・ラ・ローズ」はバラの豊かで繊細な香りを表現し、そこにホワイトティーの爽やかさ、栗の柔らかさを組み合わせたデリシャスなフレッシュフレグランス。【調香師】デルフィーヌ ルボー/Delphine Lebeau(マリーエレーヌロージョン/Marie Hélène Rogeon)パルファンロジーヌパリでは多くを担当。・Ballerina No.3/バレリーナ 3(2015)・Ballerina No.4/バレリーナ 4(2018)・Ballerina No.5/バレリーナ 5(2019)・Rose Nue/ローズ ニュ(2017)・Le Magnolia Rosine/マグノリア ド ロジーヌ(2018)・Mon Amie La Rose/モナミ ラ ローズ(2019)・Eloge du Vert/エロージュ ドゥ ヴェール(2019)・Vanille Paradoxe/ヴァニーユ パラドークス(2019)【香調】フレッシュローズ・ソリフロールトップ:イタリアンベルガモット、ホワイトティー、梨の花、バンブーサップ(樹液)ミドル:ローズエッセンス、ロータス、クラリセージ、ジャスミン、ピオニーラスト:チェスナッツ、ヘーゼルウッド、シダー、ムスク■感想:私の好み度<75-80>春っぽい陽気な洋梨×ローズ。トップはホワイトティーの甘くさっぱりとした香りに、かすかに焼き芋のような甘さが栗?かわからないけど少しひねりも。主役はローズ&洋梨で、時間の経過により背景が変化。洋梨の甘み、やや丸みのあるバンブーが軽快に、3-5分後からミドルにかけて栗のせいか秋っぽいコクのある甘さが移ろう。さらにピオニーが重なると、ステラマッカートニー『ステラ(2003)』のローズを思わせます。(『ステラ』全体と比べると『モナミ』の方が明るく若くフルーティー)ミドルでは少し重さを感じる日もありますがスッキリと香る時のラストノートは、グタール『プチシェリー(1998)』のようなローズ×洋梨。そのシアーさは匂いに敏感な日本でも許容範囲かと。そして、消え入るまで香りが調和しメインが感じられる点は最高。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。『ローズ アブソルモン』ほどの持続性はありませんが、ロジーヌ作品は全体的に『やや短めから普通』な印象ですがその平均値よりは持続性が高め。 ■液の色・ボトル液はほぼ無色透明。ボトルサイズは約φ19×h107mm[15ml]、フランス製。キャップはゴールド、本体はガラス。2019年購入『ソリ フロール ド ロジーヌ/Les Soliflores de Rosine』より。1種類の花(soli + flore)をテーマにした作品ライン/シリーズで『ミュゲ ド ロジーヌ/Le Muguet de Rosine (2015)』はスズラン『マグノリア ド ロジーヌ/Le Magnolia de Rosine(2018)』はマグノリア『モナミ ラ ローズ/Mon Amie La Rose(2019)』はチェスナッツの3種類、各15mlがセットになった商品。¥15,400-(写真手前は『Rose des Neiges』15ml) ■季節春3-4月、秋10-11月。湿度があると洋梨の甘さがペタッとするので初夏、梅雨入り前までが良さそうです。■年齢20代以降。女性向き。ペールピンクのふんわりひらりとしたブラウスやワンピースの雰囲気。■ロジーヌで近いかも?『ミュゲ ド ロジーヌ』の洋梨濃度と同じかそれよりやや弱めな印象。この二作を比べると『モナミ ラ ローズ』の方が洋梨というより青リンゴのニュアンスに感じるかも。■リピート15mlで満足。レギュラーサイズの購入なし。
2023.03.29
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【コンセプト】2015年発売。5月1日に1年の幸せを願って親しい人にスズランの花束を贈るというフランスの素敵な習慣からインスパイアされた“ミュゲ ド ロジーヌ”スズランの花言葉は「幸せの再来」スズランのフレグランスを創るにはローズの香料はなくてはならない香りの一つ。ロジーヌのローズガーデンでひっそりと咲いている白いスズランの可憐な香りを表現するのはトルコのローズとエジプトのジャスミンとジューシーな洋ナシのアクセント。フレッシュでいてエレガントな香り。【調香師】ニコラボンヴィル/Nicolas Bonneville(マリーエレーヌロージョン/Marie Hélène Rogeon)パルファンロジーヌパリでは下記3種担当。・La Cologne de Rosine/ラコン ド ロジーヌ(2015)・Le Muguet de Rosine/ミュゲ ド ロジーヌ(2015)・Rose Griotte/ローズ グリオット(2021)【香調】フルーティ・フローラルトップ:ベルガモット、ペアーミドル:ミュゲ、トルコのローズ、エジプトのジャスミンラスト:ホワイトムスク■感想:私の好み度<70>幸福感のある洋梨×ややグリーンフローラル。2019年購入『ソリ フロール ド ロジーヌ/Les Soliflores de Rosine』より。1種類の花(soli + flore)をテーマにした作品ライン/シリーズで『ミュゲ ド ロジーヌ/Le Muguet de Rosine (2015)』はスズラン『マグノリア ド ロジーヌ/Le Magnolia de Rosine(2018)』はマグノリア『モナミ ラ ローズ/Mon Amie La Rose(2019)』はチェスナッツの3種類、各15mlがセットになった商品。¥15,400-ちなみに現在のソリフロールラインは『Rose Griotte/ローズ グリオット(2021)』(はチェリー)を入れ全4作品。洋梨のジュース、ゼリー、シャーベット系の透明感のあるフルーティーな香り。(洋梨のタルトなど焼菓子の甘さではありません)この表現は洋梨でなく桃ですがキリアン『Good Girl Gone Bad』での『果実の美しいリアルさ』と似ています。洋梨の甘さが落ち着くとミュゲの青苦さ、ジャスミンが混じった香りが開くミドルからこの品名に『ミュゲ』とあることに納得します。ロジーヌらしさのローズについては、洋梨5、ジャスミン2、ミュゲ1.5、ローズ1、ホワイトムスク0.5といった割合でローズ度は低めの作品。ミドルの印象が長く、強く、ラストのホワイトムスクについてはかなり控えめ。香水の多くに表現、感じられるラストノートがほぼないのでトップ&ミドルの印象だけを楽しみたい人にはおすすめです。■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性はやや弱めから普通。■季節3-6月。湿度が高いと甘さがくどく感じるので梅雨前まで。■年齢20代半ば以降。女性向き。フルーティーで甘いけれど、ほんのり微かな青い苦味もあり20代ならオフィスでも。30代以降はカジュアルでリラックスした時間に。■ミュゲを求めるなら?『洋梨っぽさはなく、スズランらしいものがいい』というのであれば土っぽさ、植物の苦味も含まれたシンプルなスズランとしてカルティエ『ピュールミュゲ(2020)』■リピート洋梨×ミュゲの組み合わせはマッチしていますが私は日によってはくどさに感じサンプル、ミニサイズでこの作品は満足です。
2023.03.24
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【コンセプト】2013年発売。真珠のような白に淡いピンクが重なり合う花びらを持つムスリーヌローズは、幸せな花嫁が纏うドレスのよう。人生でもっとも美しい一日の感動と幸せをホワイトボトルに詰め込んだフェミニンで繊細な香りはまるでマリッジブーケ。【調香師】ベノア ラポウザ/Benoist Lapouza (マリー エレーヌ ロージョン/Marie Hélène Rogeon)ロジーヌパリでは下記2点担当。・Glam Rose(2011)・Vive la Mariée(2013)近年ではキリアン『エンジェルズシェア』も。【香調】ソフト・フローラルトップ:ベルガモット、ネロリ、ライチ、グリーンミドル:サンバックジャスミン、オレンジブロッサム、ローズ、マグノリア、ピオニー、フリージアラスト:パチュリ、アンバー、トンカビーンズ、シダー、ムスク、サンダルウッド、プラリネ、バニラ■感想:私の好み度<75>フローラル×ローズ。トップは軽やかなシトラスとグリーンノートをメインにライチのやさしくてほんの少し複雑な甘さ。ジャスミン、ローズ、マグノリア、ピオニー 、フリージアと王道といえるフローラルノートが重なるとトラディショナルな香りに整いつつもトップのライチの微かな甘みがモダンな表情を保つため、完全にクラシカルへ傾きません。ローズメインでありながらも前に出過ぎず多様なフローラルノートが楽しめます。ミドルラストまでローズは心地よく漂い、香水らしいパウダリーさにバニラ、トンカビーンズ、サンダルウッドの甘さが存在はするけれど重くなくつける人/花嫁を主人公として引き立てる控えめさがあります。ヴィーヴ ラ マリエ(結婚万歳・新郎新婦万歳)という名前から清楚感に明るさ幸福感があるローズの香り。フルーティーさが程よく、これ以上だとややくだけた感じになりよく考えられたバランスと思います。■拡散性・持続性拡散性はやや弱め、持続性は普通。■季節通年。一番似合うのは3月から6月。■年齢20代半ば以降。一番は20-30代。女性向き。■似てるかも?ローズに特化したブランド・メゾンですから違う印象のローズで結婚式に選ぶなら…「ローズ ド ロジーヌ(1991)」様々なローズに包まれたい。「ゼストド ローズ(2002)」フレッシュで軽やかなシトラス系ローズ。「ミュゲ ド ロジーヌ(2017)」洋梨のフルーティー系ローズ。スズランの季節にも。20-30代の参列者にも。■リピート好きですがサンプルで満足でき、レギュラーボトル購入はなし。ちなみにロジーヌ作品で日本一番人気は『ゼストドローズ』で、世界的人気はこの『ヴィーヴ ラ マリエ』!
2023.03.23
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【コンセプト】2002年発売。南フランスの摘み取ったばかりのフレッシュなローズをフレグランスに再現。ペールイエロー、ほぼ白の古典的なローズに触発されています。シトラスの香りがアクセントでバラとマテ茶などが気持ちをリフレッシュさせながら穏やかに。“Zest/ゼスト”とは『趣、風味、熱意』といった意味。(柑橘類の皮での『風味』)【調香師】デルフィーヌ・コリニョン/Delphine Collignonフランソワ・ロベール/François Robert・La Rose de Rosine/ローズ ド ロジーヌ(1991)・Rose d’Ete/ローズ デテ(1998)・Ecume de Rose/エキューム ド ローズ(2002)・Un Zest de Rose/ゼスト ド ローズ(2002)・Une Folie de Rose /フォリー ド ローズ(2004)・Rose de Feu /ローズ ド フュ(2005)・Rose d’Homme/ローズ ド オム(2005)・Diabolo Rose/ディアボロ ローズ(2007)・Rose Kashmirie/ローズ カシミール(2007)・Un Zephir de Rose/フォリー ド ローズ(2008)・Lotus Rose/ロータス ローズ(2012)【香調】シトラス・ローズトップ:レモン、ベルガモット、オレンジピール、ドライフルーツミドル:ローズ、グリーンティー、ジャスミンラスト:マテ茶、アンバーグリス、ムスク■感想:私の好み度<85-90>フルーティーローズスプレー直後から数分は、かなりリアルなローズ。ローズの花束に顔を近づけ吸い込んだ時の花と茎葉の香り!くどくないやさしい甘さでおだやかなローズ。その後はローズは中心にありながらもリアルさからは離れていき、レモン、ベルガモット、オレンジピールなどのシトラス風味、つまり作品名の『Zest』にあたり、ほどよいビターさと爽やかな甘みが広がります。そのシトラス感も少し角が取れていくとグリーンティーを感じるように。ジャスミンは表にでてくることはなく、ローズメイン。とはいえ、ローズローズしているわけでなく、シトラス、グリーンティーのエッセンスをふわっともたせ爽やかなそよ風のようなローズ。ラストのアンバーグリス、ムスクも強くでないので、パウダリーよりフローラル&フルーティーをメインに感じたい人におすすめ。逆に香水らしいどっしりとした骨格、個性を求める人には物足りなさがあるはず。■拡散性・持続性拡散性はやや低め、持続性は普通。■季節季節は春から初夏、3月から7月。シトラスのビターさがでるようなら梅雨時期も問題なし。秋冬もライトなフローラルを好むなら通年。■年齢年齢は20代以降。女性向き。清潔感とほどよい華やかさを持ちオフィスでも好印象。■似てるかも?トップのリアルなローズが落ち着くとエリザベスアーデン『グリーンティー(1999)』ローズ版?トップ:ベルガモット、キャラウェイ、ルバーブ、レモン、オレンジゼストミドル:グリーンティー、ペパーミント、ジャスミン、カーネーション、フェンネル、セロリシードラスト:アンバー、オークモス、ムスク『Zest』つながりで…コーダリー『ゼスト ド ヴィーニュ(2011)』トップ:アマルフィレモン、グレープフルーツ、プチグレン、ベルガモット、オレンジブロッサムミドル:ビターオレンジ、オレンジ、マンダリン、グレープ、ウッディラスト:オークモス、パチュリ『シトラス風味』は似ておりローズやフローラルから離れた作品を試したい方におすすめ。■リピートロジーヌで日本一番人気な作品はこの『ゼストドローズ』。私も御多分にもれずロジーヌ上位に入ります。個性はないけれど幅広い気分に馴染む香り。現品購入予定。
2023.03.22
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【コンセプト】ロジーヌ最初のフレグランス。1991年発売。トルコ、ブルガリア、モロッコなどの代表的な産地のバラをブレンドしたゴージャスな香り。“バラの中のバラ”と謳われる、まさにパルファン・ロジーヌのプリマドンナ。透明感がありモダンでユニーク。【調香師】フランソワ・ロベール/François Robertパルファンロジーヌパリでは多くの作品を担当。・La Rose de Rosine/ローズ ド ロジーヌ(1991)・Rose d’Ete/ローズ デテ(1998)・Ecume de Rose/エキューム ド ローズ(2002)・Une Folie de Rose /フォリー ド ローズ(2004)・Rose de Feu / ローズ ド フュ(2005)・Rose d’Homme/ローズ ド オム(2005)・Diabolo Rose/ディアボロ ローズ(2007)・Rose Kashmirie/ローズ カシミール(2007)・Un Zephir de Rose/フォリー ド ローズ(2008)・Lotus Rose/ロータス ローズ(2012)【香調】フローラルパウダリートップ:トゥールーズのスミレ、タジェテス(マリーゴールド)、イランイラン、ローズミドル:ローズオットー(トルコ、ブルガリア、グラース産)、ジャスミン、イリスラスト:トンカビーンズ、ベンゾイン、ペルーのバルサム■感想:私の好み度<75-80>正統派ローズ。スプレー直後は透明度の高いスミレ、イランイランの濃さと、レモンのようなシトラスを感じます。それぞれが平均的に主張するバランスで集中するとスミレの青味のパウダリー、イランイランの妖艶さ、シトラス、ローズ、と同時に存在するけれど住み分けているような印象。そこからイリスのやや土っぽいパウダリーが足され、ジャスミンはイランイランの後ろ?に隠れがち。トンカビーンズ、ベンゾイン、バルサムの配合バランスのせいかちょっぴり男性整髪料を思わせるラストになり、意外と女らしさ全開の作品ではないと感じました。ほどよく古典と現代が混ざり合ったローズ。そのため流行に左右されにくく10年、20年後でもスタンダードな香り。■拡散性・持続性拡散性はやや弱め、持続性は普通からやや強め。手首につけた香水は軽い水洗い数回では消えません。■季節通年。■年齢20代半ば以降。女性向き。20代後半から30代半ばまでは、特におすすめ。■近いかも?ロジーヌ作品のなかではイランイランが終始しっかりとした『ローズ ド ロジーヌ』。アルデヒドを抜きローズを弱めたシンプルなシャネル『N°5(1921/1986)』のようで年齢・気持ち的に『N°5』はまだ少し早いという人は、『ローズ ド ロジーヌ』から入るといいかもしれません。■リピートサンプルで満足でき、レギュラーボトル購入はなし。
2023.03.21
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【コンセプト】「ローズ グリオット」は恋がはじまるような美味しそうな甘いチェリーのワクワクする香りと、はじけるようにみずみずしいベルガモット、タンジェリンで始まります。やがて包み込まれるようにやわらかなサクラ、ローズ、ピオニーなどのフローラルノートが繊細で愛らしいイメージをもたらします。フランスでは花が咲く5月頃、ルネッサンスの象徴である清らかさと繁栄を連想させるチェリーは、美しさと柔らかさの代名詞。古くから芸術家たちが愛の物語を書くインスピレーションになったと言われています。赤くハート型をしたチェリーの果実は、動き出す新しい恋を後押ししてくれるかも・・ 「ローズ グリオット」はそんな女性達に寄り添うフレッシュフローラルフレグランス。調香師 ニコラ・ボンヴィルによって創作された「ローズ グリオット」は繊細な桜の花、酸味のあるチェリーの果実、そしてバラのバランスがとれた香り。【調香師】Nicolas Bonneville/ニコラボンヴィルパルファンロジーヌパリでは下記3種を担当。・La Cologne de Rosine/ラコンドロジーヌ(2015)・Le Muguet de Rosine Edition Limitee/ミュゲドロジーヌ(2015)・Rose Griotte/ローズグリオット(2021)【香調】フレッシュフローラルトップ:ベルガモット、タンジェリン、ピンクペッパー、梨ミドル:桜、サンバックジャスミン、ピオニー、金木犀ラスト:ホワイトアンバー、シダー、ムスク、ヘリオトロープ■感想:私の好み度<80>ローズ×チェリー『Griotte』は『サワーチェリー』のこと。甘さと爽やかさのバランスがよいチェリーに日本人に受けやすいライトなフローラル。バランスは、フルーティ6、ローズ4。香調をみるとなにやら複雑そうですがそれぞれが感じとれるというより形成されることでローズ×チェリーになったイメージ。トップらしいフレッシュさからのフローラルの甘みにパウダリーという香水らしい流れもありますがローズ×チェリーが基本軸。『マグノリアドロジーヌ』『ミュゲドロジーヌ』よりも、透明感、明るさ、爽やかさっぱりとしたフルーティさ。上記のフルーティーが甘ったるいと感じる場合は『ローズグリオット』は少しライトでいいかも。■拡散性・持続性拡散性はやや弱め、持続性はやや短め。■液の色・ボトル液はほぼ無色透明。ボトルはサンプルで2ml。50mlボトルはパルファンロジーヌパリのレギュラーボトル同型でカラーリングはキャップはクリア、タッセルは赤、ボディはフロストガラス。■季節通年。ベストは桜の季節。■年齢20代以降。シーン問わず。女性向き。20代前半の若さに最も似合う可愛らしさ!■これが好きなら、次に展開するのはこれ?bdk Perfums『Bouquet de Hongrie/ハンガリーの花束(2016)』洋梨、苺のフルーティー×ローズ。『ローズグリオット』よりローズとパウダリーが強く、全体的に化粧品っぽい印象もあるため『ローズグリオットの姉 or 従姉妹』のように感じた作品。洋梨とローズのバランスは近いものがあり。■リピート私の年齢にはミスマッチですがとても好み。10-15mlがあればリピートしたいかも。
2023.03.12
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【コンセプト】私たちを魅了してやまないバラの多面性は、香水に物語の風景や深みやロマンスを与える。抽出方法により2種類の素晴らしい香料が採れる唯一の花、それがバラ。そこからもたらされる香料はローズアブソリュートとローズエッセンス。「ローズ アブソルモン」はローズアブソリュートの特徴をいかして創作された。それはやわらかで深みがありセンシュアスな感覚。調香師のセルジュ・オリヴィエラはそれらを理想的に生かして温かみのあるフレグランスに昇華させた。【調香師】Serge de Oliveira/セジュル ド オリヴェイラパルファンロジーヌパリでは下記4種を担当。・Bleu Abysse/ブルーアビス(2019)・Rose Par Essence/ローズパーエッソンス(2020)・Rose Absolument/ローズアブソルモン(2020)・Bulle de Rose/ピュルドローズ(2021)【香調】ローズ。トップ:フリージア、ラズベリー、ゼラニウムミドル:ローズ、シナモン、ハニー、イリスラスト:アンバー、ラブダナム、パチュリ、カストリウム、ペルーバルサム■感想:私の好み度<75>フローラル×ローズ×パチュリ(+ハニー)。私が知るロジーヌパリ13種類では正統派ローズ。フローラルを軸とし控えめなフルーティ。『ローズグリオット』はチェリーなローズ。『ミュゲドロジーヌ』『モナミラローズ』は洋梨のローズ。と、フルーツとローズが半々か、フルーティ強めといったバランスですが『ローズアブソルモン』はフローラルローズ+時々淡くグルマン。トップは蜂蜜の臭みが少しありやや重め。日によって蜂蜜というよりメープルシロップ×ホットケーキのグルマンに。ゼラニウムでローズのフローラルな表情に幅と動きを。ミドルからは香りが安定。パチュリの湿り気のある重さが増しながらローズが長く存在。注意点として、10~12時間はローズが中心ですがそれ以降になるとハニーとシナモンのせいか蜂蜜の臭み、グラスに残ったビールのような匂いが出やすくなるため朝スプレーし、日中を過ごし、夕方からメインイベントがある予定では、朝の付着をリセットした方が香りは断然美しいです。よって、香りの良さはトップから8〜10時間目安に使用がおすすめ。■拡散性・持続性拡散性は高め、持続性はかなり強め。15時間でも感じます。■液の色・ボトル液はほぼ無色透明。ボトルはサンプルで2ml。50mlボトルはパルファンロジーヌパリのレギュラーボトル同型でカラーリングはキャップとタッセルリボンは白、ボディは黒。『ローズパーエッソンス』はその逆のカラーリング。■季節秋から春。ツンとしたグリーンの棘っぽい表情も持ち合わせているけれど、温もりがある作品。■年齢20代後半以降。職場にはやや豪華?デート向き。20代前半には落ち着き要素が多めかも。(同じロジーヌパリなら上記のフルーツ・ローズ半々の作品をおすすめ)30代以降には合わせやすいローズ。いずれにしても女性向き。■リピート2mlで楽しめたのでレギュラーサイズ購入予定はなし。家で仕事のヒキコモリスタイルな私の暮らしには出番が少ないかも。でも、そんな私を外へ誘ってくれるような香り。
2023.03.07
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【コンセプト】私たちを魅了してやまないバラの多面性は、香水に物語の風景や深みやロマンスを与える。抽出方法により2種類の素晴らしい香料が採れる唯一の花、それがバラ。そこからもたらされる香料はローズアブソリュートとローズエッセンス。「ローズ パーエッソンス」はローズエッセンスの特徴をいかして創作された。それは比類ないメタリックさとグリーンなフレッシュさ。調香師のセルジュ・オリヴィエラはそれらを理想的に生かして若々しさのある香りに仕上げた。パルファンロジーヌパリの真骨頂ともいえるローズフレグランス。【調香師】Serge de Oliveira/セジュル ド オリヴェイラパルファンロジーヌパリでは下記4種を担当。・Bleu Abysse/ブルーアビス(2019)・Rose Par Essence/ローズパーエッソンス(2020)・Rose Absolument/ローズアブソルモン(2020)・Bulle de Rose/ピュルドローズ(2021)【香調】メタリックローズトップ:ベルガモット、シトラス、タンジェリンミドル:ルバーブ、ターキッシュローズ、メタリックノートラスト:アンブロクサン、ムスク、サンダルウッド■感想:私の好み度<60-65>鉄粉の錆×ローズ。スプレーするとツンとライムのような柑橘グリーンに鈍い生ぬるさ。トップのグリーンが穏やかになるとローズらしさを感じてくるものの再び鈍い生ぬるさが増してくる。これは製品説明での『メタリックさ』にあたり、私には錆びた鉄、血液を思わせる匂いで一度気になると鉄ばかり感じてしまいます。ただ、ローズ部分については『ローズ系香水の原液?』といったストレートさで、これをベースにカクテルし幅広い香水が作り出せそうな基本的な香り。ミドル、ラストでも、鉄×ローズが70-80%、パウダリー20-30%の印象。ムエットでは鉄っぽさがかなり控えられ、冷たさ透明感があるローズがメイン。一方、肌では鉄が出やすくかなり印象が違うため、いつも以上に肌での試香をおすすめ。ムエットだけなら即決購入しそうなほど好きな香り。■拡散性・持続性拡散性はトップは短時間ではあるけどやや強め、それ以降は普通からやや弱め、持続性は普通。■液の色・ボトル液はほぼ無色透明。ボトルはサンプルで2ml。50mlボトルはパルファンロジーヌパリのレギュラーボトル同型でカラーリングはキャップとタッセルリボンは黒、ボディは白。『ローズアブソルモン』はその逆のカラーリング。■季節通年。秋冬の湿度が低い時期が生ぬるい鉄の臭みが出にくい。■年齢20代後半から。女性向き。オフィスでも使えますが、匂いに敏感な人には鉄の部分が微妙かもしれないので外出時、シーンを適切に選ぶ香り。■似てるかも?鉄の香りで思い出したセルジュルタンス二作品(1)『鉄の百合(2013)』(私の好み度 85)(2)『ベルリンの少女(2013)』(私の好み度 70-80)『鉄の百合』も生ぬるい血の匂いですが『ローズパーエッソンス』が生々しさは上。『ベルリンの少女』は冷たい鉄、鋳物の冷たさといった感じ。これら二作品は女性をコンセプトとし表現が的確で切ないものでした。三作品で好みの順は『鉄の百合』→『ベルリンの少女』→『ローズパーエッソンス』。■リピートローズは好きですが2mlで十分楽しめ、通常ボトルの量を使いこなす自信がなくリピートはありません。
2023.03.04
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■調香師Anne Flipo/アン フリッポ■香調トップ:マンダリンオレンジ、ブラックカラントミドル:ターキッシュローズ、ジャスミンサンバック、デザートローズラスト:ホワイトムスク、パチュリ、ラブダナム、サンダルウッド■感想:私の好み度<70-75>フローラル×ローズ×パチュリおだやかなマンダリンオレンジ、ブラックカラントでスタート。いろいろ混ざり合うことで少しメロン/マリンのニュアンスに感じることも。果実の生っぽさより、香水・化粧品としての果物の表現が強い。鼻腔を刺激するようなスプラッシュ、シャープさはトップにしてはやや低め。十数分後にブラックカラントがシロップを思わせるペタッとした甘さに傾き、ローズ、ジャスミンが混ざるあたりではよくある香りと感じます。ラストに向かうにつれローズ中心のフローラルにホワイトムスクの石鹸のような香りとパチュリもあることでミドルでは今ひとつ感じられなかった煌めきがラストではグッと押しあがり磨き上げられた気品を感じさせます。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■ボトル・液の色1968年発表のスネークの神秘的な美しさを表現した『セルパン ボエム(serpent/蛇・bohème/ボヘミアン)』コレクション。そのスネークスキンを忠実に再現したジュエリーがモチーフ。ミニチュアボトル(4.5ml)のサイズは約w27×d26×h58mm。フランス製。フロントにブランド名などが黒で印字。正面からみると底にむかってカーブし窄まり、上からは中心が膨らんだ形状。表面は正面と側面はフラットですが、裏/奥面はスネークスキンで凸凹。少し離してみると洋酒瓶の細工のようにきれいなカッティング。キャップは艶のゴールド。液は淡いオレンジイエロー。■季節秋冬から春。透明感がある香り方の日もあり通年も。■年齢20代以降。女性向き。オフィスに向き30代前半までがおすすめ。華やかなシーンは20代半ばあたりまで。香りが調和することでその世代特有の魅力が増しそう。ミドル以降はとてもエレガントでフレッシュな幸福感溢れるイメージでブシュロンのジュエリーを合わせた花嫁に。■同じではないけど思い出した作品・ステラマッカートニー『ステラ EDP(2003)』ローズ×フローラル(ピオニー)×アンバー・エトロ『ラジャスタン EDP(2013)』ローズ×フローラル(ミモザ)×ムスク×アンバー・ゲラン『モンゲラン EDP(2017)』ローズ×ジャスミン×バニラ・ジバンシイ『ランテルディ EDP(2018)』チュベローズ×洋梨、調香師同じ。・サンローラン『リブレ EDP(2019)』ラベンダー×バニラ、調香師同じ。これらの『雰囲気』が好みなら大きく外さないかも?『ステラ』のローズの香り方を濃くすると『セルパンボエム』のラストに近い。『ラジャスタン』のターキッシュローズ×ラブダナムの雰囲気に近い。■リピートは?トップのメロン/マリン(系は苦手)×フローラルが強いと香水酔いしそうな日も。4.5mlでしっかり楽しめ現品購入の予定はなし。
2023.03.01
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【コンセプト】守られているような温かい感覚で、自由奔放な女性らしさにオマージュを捧げる、マンゴーポメロサゴにインスパイアされた新作のフレグランス、ミュウミュウ フルール ド レ オードパルファム。食欲をそそるジューシーなマンゴー、繊細なオスマンサス(キンモクセイ)の花びら、そしてまろやかなアロマのココナッツミルクの香りが五感を包み込む、大胆で洗練されたフローラルでフルーティなフレグランスです。【香調】トップ:ジューシーマンゴーハート:オスマンサスベース:ココナッツミルク■感想:私の好み度<75-80>タピオカココナッツミルク&マンゴー。香調から『これは好きかも!たぶん…外さないはず』とアットコスメで一番少量の30mlを注文。『FLEUR DE LAIT /フルール ドゥ レ』直訳で『牛乳の花』。なんだろなぁと調べると『ミルクフラワー』→『ベトナムの花 Hoa sua』→ミルクの濃厚な匂い、ミルク色の花、樹皮がミルクのような色…???と迷走し深追いは止めコンセプトにでてきたワード『マンゴーポメロサゴ』を調べる。【マンゴー】mango【ポメロ】pomelo(グレープフルーツ、文旦、八朔に似た柑橘類)【サゴ】sago(ココナッツのデンプン)ココナッツミルクにマンゴーピューレ、ポメロの果肉、サゴが入った香港発祥冷たいスイーツ。シンガポール、マレーシア、台湾など東南アジアで人気。食材からすると『ココナッツミルク、タピオカ(キャッサバのデンプン)、マンゴープリンを合わせたようなもの』で香調の『マンゴー、オスマンサス、ココナッツミルク』から想像し、実際に試香してみた結果ほぼ想像通り。香水ボトルをお菓子に見立てマンゴーソースが流れ出るイメージフォト/動画はなかなか忠実な表現。トップにしては拡散範囲が狭めですがマンゴーとココナッツ、それぞれのトロピカルな爽やかな甘みと青みは感じます。徐々にそれらはとろみを思わせるような甘み…マンゴーピューレにココナッツミルク、そしてコンデンスミルクを合わせたイメージとなり、さらにオスマンサスのフローラルの香りがこちらも爽やかな桃のような甘さからとろみ系の甘さへと広がり、『マンゴー&ココナッツ』『オスマンサス』が輪唱のように香りの厚みを感じる重なり方。ミドルからスイーツらしい甘い美味しさになり、これが『マンゴーポメロサゴ』の出来上がり!なのかな?最後まで美しく枯れない点はとても優れています。ラストまで香りの変化は少なめ。1-2時間するとたまにオスマンサスのフローラルがふわっとしますが、トップの印象で香りの判断を7-8割してよい作品。骨太作品のラストに存在するアニマリックやインセンスな雰囲気はないので「トップの印象が好き」「香りの変化を求めない」人におすすめ。■拡散性・持続性拡散性はやや弱めから普通、持続性はやや長め。自分が楽しむための範囲で香りが包み込んでくれる『香りの着ぐるみ』のような香り方。自身で香りをしっかり感じそこで完結。常に香りを感じ取りやすい(鼻が香りに慣れ感じなくなることがない)。■液の色・ボトル液の色はクリア。ボトルは、キャップの装飾があるため高さがあるデザイン。購入した30mlでも大きく感じるため、50ml、100mlともなるとかなりの存在感かも。キャップのトップはコインを立てたようなツマミでベビーブルー、ボトムはゴールド。ボトルのネックはベビーブルーに『miu miu』のロゴがゴールド。ボディはバッグ『マテラッセ』『クリスタル』シリーズのようなキルティングを思わせる凹凸の膨らみのあるダイヤ型カット。ミュウミュウ初香水『ミュウミュウ EDP(2015)』の同型、色違い。サイズは、約 w51×d40×h108mm[ 30ml] フランス製。スプレーは広がりが少なく点に近いながらも肌あたりがやわらかでエレガントな設計。そのため手首など面積が小さい場所にもピンポイントで噴霧できます。■季節季節は春~初夏。マンゴー、ココナッツで夏の香りですが、通年でも。■年齢年齢は10代後半以降。女性向き。学生、20代のカジュアルシーン向き。ラフな雰囲気の職場なら20代でも。10代向けのグルマンとしては少しばかり大人っぽく(ミドルのフローラルが濃く香る場合)、30代以降の大人なグルマンとしてはガーリー(ココナッツが引き立つ場合)。■思い出したマンゴーの香水。(1)マークジェイコブス『デイジー エバー ソー フレッシュ/Daisy Ever So Fresh EDP(2022)』トロピカルフルーティー×ローズ。ミュウミュウよりクリア、グルマンの甘さはなく、トップはマンゴー、パイン、マンダリンとフルーティが明るく弾けそれにローズが分かりやすく(ローズらしく)重なり合う。オリジナル『デイジー(2007)』の少しツンとくるフローラルさも感じます。(2)エルメス『ナイルの庭/Un Jardin Sur Le Nil(2005)』マンゴー×グリーン×アロマティック。ミュウミュウより透明感があり、グルマンの甘さはなくアロマティック。リピートし、今でも好きな作品。上記の作品をそれぞれ『ローズのマンゴー』『アロマのマンゴー』とするなら、ミュウミュウは『グルマンのマンゴー』。マンゴー好きで『ココナッツミルクも好き』なら気に入るかも!■リピート好きな香りですがこの30mlで満足できそうでリピートはありません。
2023.02.26
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2019年購入『トラベルスプレィセット』7.5ml×4本、アトマイザーがセットで¥22,550-(現在¥26,180-)ちなみに単品50ml ¥32,780-、クラッチケース付50ml ¥47,300-【コンセプト】― 甘美な花々の旋風 ―イノセントでありながらも、官能的。アプリコットのように香るオスマンサスやオレンジブロッサム、メイローズの甘美な香りで始まるこの可憐な印象は、そう長くは続きません。淑女の装いを脱ぎ捨て、やがて艶めかしく官能的なチュベローズ、ジャスミンサンバック、そしてナルシスが溢れ出す…。純粋で無邪気でありながら挑発的な、甘美な花々の誘惑から逃れることは叶いません。【香調】オレンジブロッサム、オスマンサス、チュベローズ調香師:アルベルト・モリヤス■感想:私の好み度<90>ピーチ/アプリコット×オスマンサス×ナルシス。トップのキリっとして少し苦味のあるジューシーさはシャリ感のあるリンゴの皮をむいているような青さ。アルコールが落ち着くとピーチ系の甘さにオスマンサスが広がりローズ、チュベローズ、ジャスミンなどのフローラルの甘さが覆い被さるように現代的な表現で。更に甘く重めにナルシス/スイセン、ピーチ×オスマンサスとこの作品のコアな香りが出揃う。それ以降大きな変化はなく、店頭でジャッジする場合10-15分程度の印象で決めて良さそう。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性は普通からやや長め。 ■液の色・ボトル(アトマイザー)液はほんのりイエローですがほぼ透明。アトマイザーは金属とプラスチック。アトマイザーのみで約130g。スプレー7.5mlをセットすると約148g。(シャネルのヴェルニ2本分(120g)よりも重い…)形状は少し膨らみをもたせた四角柱。ベースは大理石調の白、それに艶ゴールドのプレートが縦巻。前後面は大理石調白プレートにエンボスで神話アダムとイヴをモチーフとし、蛇、りんご、葡萄。キャップ上部はイニシャル『K』の彫刻。(ちなみにデザイン違いの黒ボトルも130g、ギリシャ神話アキレスの盾がモチーフ)交換方法は、スクリューキャップを外しスプレー部分を付け替えるだけ。リフィルを使い切っても、スプレー部分とリフィルボトル本体があればそれに継ぎ足しアトマイザーは引き続き使えます。・サイズ:約w25×d25×h89mm[130g]・リフィルボトル:約φ16×h67mm[7.5ml] フランス製■季節夏以外。秋が一番。■年齢20代半ば以降。オフィスなら20-30代半ば。ややカジュアル向け。■リピート連日使用するには飽きるというか少し息が詰まる香り。でも常備しておきたい好きな香り。 ■似てるかも?これが好きならGGGBも好きかも?【ディオール:バラッドソヴァージュ】<クリーミービターイチジク×バニラ>ユニセックスの香りですがどちらかといえば女性的。トップ:ベルガモット、プチグレン、オゾンノートミドル:フィグ、ヘディオーネ、オレンジブロッサム、ローズ、フィグツリー、ソーラー、シーラスト:ラブダナム、pebbles/ペブレス?小石?、アンバーウッド、バニラトップが落ち着くととても似ているのがキリアン。ディオールに比べるとキリアンは香りの変化が少なくシンプルですがキリアンのメインになるビターなピーチのような部分(オスマンサス)が似ています。キリアンが短編小説ならディオールはその香りに更に物語を足した長編のような感じ。大人っぽいのはディオール。ガーリーなのは名前からもキリアン。【アクアディパルマ:ブルー メディテラネオ フィーコ】フィグメインの作品ですが、果実のねっとりとした甘さと青みと苦みがなんとなくキリアン系。キリアンのみずみずしい白桃のような甘さを女性が、アクアディパルマが男性、とペアリングさせるのに素敵な組み合わせ。ひとりでも下半身にキリアン、上半身にアクアディパルマと合わせるとキリアンの甘さがベースノート的に持続しつつ、ライトなアクアディパルマが流れるように香るコンバインもおすすめ!【トムフォード:ビターピーチ】トップはカルダモンのスッとする爽やかさとオレンジのシトラス系が十数秒。すぐにぺったりとした甘い蜂蜜×キャラメルのような甘さ(LUSHの石鹸『みつばちマーチ』によく似ています)にヘリオトロープのパウダリーさにピーチがかぶさると一瞬奇妙な苦味が走りますがおそらくダバナ(柿渋、渋皮っぽい?)なのかなと思われます。これが去るとラム・コニャックが広がり思い出すのがキリアン。トムフォードの甘いピーチ、キリアンのフレッシュなホワイトピーチ。キリアンはヘネシー家の御曹司でコニャックやアルコールの芳醇な香りを多くの作品に感じるのが特徴。ビターピーチでコニャック、ラムが漂っていることでも、キリアンのGGGBにつながったのかもしれません。【サトリ:ソネット】第一印象は「キリアンの和風版!」共通するのは『オスマンサス』、ともにメイン。金木犀の甘さは桃に似ていますが、両者とも白桃・桃の皮の青味があり『ソネット』ではスイートオレンジ、イエローマンダリンがあることでシトラスの酸味がツンツンとしてクラリセージのすっきりとしたハーバルな匂いが、キリアンではジャスミン、ローズ、チュベローズ、水仙のフローラルブーケが入りアンバーの甘さがあることで西洋的な匂い、という違い。キリアンが好きで、その系統の香りの幅を広げたい方には発見があるかもしれません。【パルファンロジーヌパリ:ミュゲドロジーヌ】洋梨のジュース、ゼリー、シャーベット系の甘いけれど透明感のあるフルーティーな香り。(タルトなど焼き菓子の香ばしさがある甘さではない)この表現はキリアンはピーチであるけれど『果実の美しいリアルさ』と似ています。その洋梨の甘さが落ち着くとミュゲの青苦さとジャスミンの透明感が混じった香りが開きミドルからこの品名に『ミュゲ』とあることに納得。パルファンロジーヌらしさのローズについては、洋梨5、ジャスミン2、ミュゲ1.5、ローズ1、ホワイトムスク0.5といった割合でローズ度は低めの作品。【セルジュルタンス:ラヴィエルジュドゥフェール】同じ香りではないけれど、、、少女から女性へと変わろうとしている無垢で繊細さ脆さ、それに初々しい妖艶さを表現しているのがキリアン。
2022.10.18
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■コンセプト『匠の手技を結集した硝子瓶から肌に一滴、贅沢に香りを嗜むパルファム。』資生堂150周年の限定品でベネフィークからは3品。・パルファム(32ml)¥22,000-・オードパルファム(50ml)¥9,900-・ルームフレグランス(180ml)¥4,950-■香調:心まで浄化されるようなボタニカル・フローラルフルーティーの香り。トップノート:つけた瞬間、さわやかさが香り立つフルーツ。ベルガモット、マンダリンなど。ミドルノート:透明感があふれ幸せを予感させるフローラル。オレンジフラワー、スプリングカトレアなど。ベースノート:安らぎ感のある落ち着くベースノート。ウッディ、ムスクなど■感想:私の好み度<70-75>第一印象は『今っぽいシャンプーの香り』ほどよくアロマティックな爽やかさ、軽やかなフルーティーさ。ベネフィークのブランドカラーのオレンジを思わせます。トップはハーバルで甘みのあるシトラス。アルコールのひんやりとした感じもあり冷蔵庫で冷やしたミカンの缶詰っぽさも。それにジューシーな洋梨、マスカット、青リンゴといったグリーン系フルーティに青いバナナ、カシスの葉(なんとなーくディプティック『ロンブルダンロー』の葉の感じも)と果物の美味しそうな香りが、果実そのものではなく化粧品らしさを持たせ香水用としてデザインされています。ミドルのフローラルが私には強く香らずトップのフルーティが強く続きますが朧げながらも思い出したのがオリジンズ『フロリックフローラル/2003』。春の陽射しのような安心感のあるフローラルブーケ。ラストもミドル同様にフルーティがどっしりと構えますがさすがにトップのクリアでスプラッシュなトーンはなくシロップのような濃厚な甘さに傾くもののそれでも香水のラストにあるパウダリー、ウッディな感じにならず。終始、フルーティフローラルのバスアイテムを使用したお風呂上がりのような香りは『きれいなお嬢さん(20代)お姉さん(30代)』の印象でアラフィフの私には照れくささがあります。ちなみに、ベネフィークのスキンケアを使用中でしたら化粧水、乳液、クリームといったスキンケアを混ぜたような香り。「乳液の香りの香水があればいいのに…」といった方におすすめ。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性は長め。私はアトマイザーに移し替え、スプレーして使用中。■液の色・ボトル公式によると…こだわりの装丁・匠の目と技術を駆使して成型したガラスです。・匠の手技による資生堂伝統の金糸巻で仕上げました。・全25個のパーツを使い手作業で仕上げたパッケージです。液の色は無色透明。ボトルは、本体は球体、キャップは蕾型で緩やかな波のような流れの凹凸でトルネード状。おそらくベースはクリアで表面にオーロラ加工でオレンジピンクをメインにゴールドイエロー、オレンジといった偏光だけどエレガントな発色。首に金糸が巻かれ封印。糸の根元にシールラベル。約φ50×h88mm[32ml] 日本製■季節一番似合うのは春、3月から5月。日本人を対象としていると思うので通年でも。■年齢年齢は20代半ばから30代前半。女性向き。20代であればオフィスでも。40代以降はカジュアルシーンに。購入のきっかけは久々の資生堂新作香水ということ。これまで買ったボトルタイプ・1975年『ホワイトローズナチュラル』(通常販売品)・2010年『ローズルージュ/パルファン』32ml/¥21,000-・2011年『ローズロワイヤル/パルファン』32ml/¥20,000-・2019年『令和元年記念香水/32ml+白粉』¥12,000-『ローズルージュ』は残量約15%で香りはさすがに劣化。『ローズロワイヤル』は残量約5%で変化はしているけれど使用可能。『ホワイトローズナチュラル』は花瓶として再利用。高品質なガラスで花瓶使いはかなりおすすめ。これらの香水では一番フルーティでキュートな作品。■リピートは?この1本で5年以上使えるはずなのでリピートはなし。(ただサンプルでよかったスキンケアは買うかも。拭き取り化粧水リセットクリアNは好感触!)
2022.10.08
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パルファンサトリ『ソネット』のムエットでの感想。■コンセプト夕暮れ時の透明な日差しが 部屋の奥まで伸びて花の香りが呼んだから 庭のテラスへおりてみた橙色の星の花を 白いハンカチに包んで私と似た面差しの 6つの少女が笑っている花は時を告げるように 季節とともに巡ってくる追憶のとき 少し褪せた家族の写真に思い出が韻を踏んで 幾世代も訪れるくり返し ソネット(叙事詩)のように■香調:フルーティフローラルトップはマンダリンのシトラスと、クラリセージのティーノートから爽やかに始まります。そして甘い桃のようなオスマンサス(キンモクセイ)の香りは、やわらかいフローラルの広がりに、やがて、木の暖かいラストノートへと移ろっていきます。トップ:スイートオレンジ、マンダリンイエローミドル:オスマンサスabs(金木犀)、クラリセージ、バイオレット、ローズラスト:サンダルウッド、ボワドローズ■感想:私の好み度<80>ピーチと金木犀第一印象は「キリアン『Good Girl Gone Bad/GGGB(2012)』の和風版!」共通するのは『オスマンサス』、両作品ともにメイン。金木犀の甘さは桃に似ていますが、両者とも白桃・桃の皮の青味がありますが『ソネット』ではオレンジ、マンダリンでシトラスの酸味がツンツンとしてクラリセージのすっきりとしたハーバルな匂いが、『GGGB』ではジャスミン、ローズ、チュベローズ、水仙のフローラルブーケが入りアンバーの甘さがあることで西洋的な匂い、という違い。『GGGB』が好きで、その系統の香りの幅を広げたい方には発見があるかもしれません。そして「金木犀らしいのは?」という点で、金木犀(フローラルさ)と桃(フルーティさ)で考えると…『ソネット』は、金木犀 7:桃 3、『GGGB』では、桃 7:金木犀 3、といった割合に感じる私は『ソネット』が花のイメージに近いです。フルーティな金木犀なら『GGGB』。ここ5年で『GGGB』はお気に入りベスト5に入るので『ソネット』も購入するはず。
2022.09.08
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パルファンサトリ『ニュアージュローズ』のムエットでの感想。■コンセプト南仏コートダジュールの夜明けや夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む…そんな美しい情景を香りに託しました。目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる…。ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。■香調:フローラルブーケトップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。トップ:ピンクペッパー、ラフランスミドル:ローズドメ、ダマスクローズ 、バイオレット、ジャスミン、ミモザラスト:イリス(ニオイアヤメ)、サンダルウッド、アンブレットシード■感想:私の好み度<80>洋梨とローズラフランスの香りがこんなにリアルに表現された香水は初めて。『ハナヒラク』のメロン、『ひょうげ』の日本茶といい香水らしさがありながらも優れた具象化の作品がパルファンサトリは多い。そこに真紅の『色』と花の『束』を思わせるローズの香りは花のフローラルさと蜜っぽさを少し含んだイメージでそこに華やかな強さを感じるのはピンクペッパーかな。公式では『フローラルブーケ』、私は『フルーティーローズ』。フローラルの表現と重さは『桜』でも感じた「日本人調香師だなぁ…」と和の心と日本人特有のこだわり/感性が同様に存在。西洋人にとってはかなり物足りない評価かも。ムエットで一部しか嗅ぎ取れなかったけれども好みの香り。購入してみたい。
2022.09.05
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上の写真は島根県『足立美術館の和三盆』。自宅用でうっとり、お土産でもかわいい!と喜ばれたお菓子。とてもおすすめ。パルファンサトリ『ワサンボン』のムエットでの感想。■コンセプトキラキラとした微細な輝きに覆われて、口にふくむと淡雪のようにふわりととろける…そんな極上の砂糖菓子をイメージしました。ワサンボンは、日本の砂糖、和三盆のことですが、言葉の音からフランス語に似せて、Wa sent bon〈和のいい香り〉という意味もこめています。いかにも伝統的な和の香りではなく、愛らしい女性の仕草を軽やかに包み込むような、ニュアンスのある香りに仕上げました。■香調:グルマンキュンと甘酸っぱいレモンのトップノートから、甘いさっくりとしたお菓子の香りがひろがります。近くにいる人まで癒してしまうようなスイートでやわらかな、幸せ感漂う香水です。高品質なイリスの香料を贅沢に使用しているため、甘さもしつこく感じられません。トップ:レモン、マスカットミドル:ミモザアブソリュート、ミュゲ、アーモンド、シュガー、ハニーラスト:バニラ、イリス(ニオイアヤメ)、グアイヤックウッド■感想:私の好み度<65>(世界香水ガイド★1→25)バニラ×ミュゲ×パウダリームエットだからか喉に少々イガイガとくる苦味はミュゲの尖った部分?そこが気になると昭和世代にはキンチョールっぽく思えてしまう。軽いバニラ・砂糖っぽさは現代的なものではなく、私が幼少の頃、昭和50年代/1975-1985年あたりにお菓子で感じたバニラの匂い。今でもたまにヨーロッパのバニラフレーバーのお菓子で出合うことがあり懐かしさを感じます。また「ミルク」という表現より「牛乳のくさみ」があり、それはハニーとアーモンドからのようで牛乳が苦手(カフェオレは好き)な私はこの部分は眉間にシワ…とはいえ、ミニボトルがあれば再度試香したいです。
2022.09.04
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2020年9月発売パルファンサトリ『 トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り(1.5ml×5種) 』より■コンセプト辛夷(コブシ)、白木蓮(ハクモクレン)、そして朴(ホオ)の花冬を耐え、固いつぼみの殻がはじけて白い花が咲くなよやかな草花の上で、力強い木の花がどんどんと開いていく朴(ホオ)の花の蕊は、花開く意思を持つ「ハナヒラク」とき、道がひらける■香調:ドライオリエンタル朴の巨木の白い肉厚の花が、大地から得た生命力をみなぎらせて「ハナヒラク」ように、フルーティなトップノートから、マグノリア類に特徴的なクリーミーなフローラルが徐々に姿を現します。存在感あるホワイトフローラルのミドルノートは、マットにもかかわらず内側から光り輝くような明るい香り。ラストは、日本人にはどこか懐かしいみたらし餡や味噌餡の甘さに、イリス、ウッディをバランスよく合わせ、ドライにふんわり香り続けます。アブソリュートやエッセンスなど、花の天然香料をふんだんに使い、質感にこだわりました。肌残りが軽やかです。トップ:クリーミーメロン、ベルガモット、ガルバナムエッセンスミドル:マグノリアエッセンス、チュベローズアブソリュート、ジャスミンアブソリュート、 イリスバター、ローズエッセンス、イランイラン、カモミールブルーラスト:味噌餡、焦がし醤油、ビーズワックス、サンダルウッド、グアイヤックウッド■感想:私の好み度<30>(世界香水ガイド★4→80)生メロン果汁×ホワイトチョコレートトップ1分以内は生々しいメロン果肉の種部分の甘さと微かな苦味と塩味があり、たいへんリアル、かなりリアル、そのまま!とも思えます。香水好きで1000種類は使用・試香してきましたがこれほどの作品は初めて。メロンの漬物のような青さと塩っ気、徐々にクリーミーな甘さが足されメロンクリームソーダのよう。そしてホワイトチョコレートのような甘さでメロンチョコっぽく。トップはそんな多くのイメージが浮かびお腹も満たされそうな展開。ミドルからは、マグノリア、チュベローズ、ジャスミン、イリス、ローズ、イランイラン、カモミール…とフローラル要素がふんだんにつかわれていますが味噌、焦がし醤油との絡み具合のせいか、いずれもねっとりとした花粉の生っぽさ、発酵臭を思わせます。集中すればそれぞれの花の芳香(フローラルさ)を感じ取れますが、この作品の花に当てられたスポットは生っぽさで、しかも際立っています。終始、メロンの香りが中心(どの時間帯でも80%は存在)。果汁、クリームソーダ、チョコレート、と形?は変化していきますがメロンのコース料理のような作品。さて、私の好みが<30>というのはパルファンサトリのなかではもちろんですがここまでの評価は過去に10作品あるかないかといったほど、正直、この香りは苦手を超え嫌いです。直近では断トツ。眠る前に手首につけたところ2時間は寝付けなくなるほど。そもそもメロン・ウリ系は苦手な香りで、食べることも。(でもキュウリを食べるのは好き、キューカンバーの香りは嫌い)辛うじて果肉の部分は美味しさを感じ取れますが、種部分の濃縮された甘さと青臭さは美味しいのだろうと分かるものの好みません。また、食後に濃厚な甘さから喉がイガイガするのもあり苦手。とはいえ、これは好みで受け入れられないだけ。『ヒョウゲ85-90』『サトリ/85』『桜/85』『シルクイリス/75』『ニュアージュ/80』『ソネット/80』はフルボトルを検討するほど魅力的。『ハナヒラク』は対極にありますが、調香師の生み出す力を見せつけられ感服です!■拡散性・持続性拡散性は普通、持続性は普通からやや長め。■季節季節は4月から7月。トロピカルさがあり初夏は特に似合いそう。甘いけれどもべったりとした重さはなく日本の気候だからこそ扱いやすいかも。■年齢年齢は20代後半から。カジュアル。女性向き。男性で似合う人は限られそうですがウッディが出やすければお勧め。なにより、メロンが好きな人には100%おすすめ!■リピートは?ボトル購入はありませんが、数年に一度は試香し再確認したくなる香り。「メロンの香りなら『ハナヒラク』だ!」とインパクトのあった作品。
2022.08.30
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2020年9月発売パルファンサトリ『 トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り(1.5ml×5種) 』より■コンセプトシンプルなシルクのシャツに、パールのネックレスをさらりと着けた美しいひと。月のきらめきのように細やかな光の粒子が、白いオーラとなって、その素肌から匂い立ちます。■香調:ホワイトフローラル・イリス光沢のあるホワイト・イリスが柔らかく軽く香りつづけます。トップノートは、あっさりとしたシトラスの後ろに、桃のうぶ毛のような淡い香りが巧みに隠され、まろやかさを出しています。イリスの繊細さをそこなわないよう、ラストは色彩をおさえたサンダルウッド・ムスクの優しさが包みこみます。トップ:レモン、ベルガモット、エレミ、リーフィグリーンミドル:イリスバター、バイオレット、ミモザアブソリュード、ローズアブソリュードラスト;オリバナム、サンダルウッド、ホワイトムスク■感想:私の好み度<75>(世界香水ガイド★4→80)モダンパウダリーフローラル、少し白桃にレモンメレンゲ。ネーミング通り、シルク×イリスのイメージ。「コットン、リネン、シルク、ナイロン、ウールからだと何をイメージする?」と香水好きにこの香りで質問すると「コットンならもう少しナチュラルで温もりを、リネンならラフで涼感が…なめらかさと光沢感からシルク?」なんて回答が得られるのでは…と想像をしたほど、シルクの表現がたしかにシルクだよなぁと漠然としながらも納得(笑)イリスは作品によってはクラシカルなパウダリー、春の日差しに温められた土っぽさを微かに感じますが『シルクイリス』でのイリスは2000年代・現代的で、少しフルーティー(ピーチという表現より白桃)で明るさ、空気を含んだレモンメレンゲを思わせ爽やかさを感じます。また、バイオレット、ミモザ、ローズも同様に現代的でフレッシュ。『ひょうげ』『サトリ』『桜』ときて『シルクイリス』もまた調香師の日本人の感性が織り込まれ丁寧に作られてるなぁと素人ですが長年多くの香水を使ってきた経験から感じます。■拡散性・持続性拡散性はミドル以降は普通からやや強め、持続性については普通からやや長め。透明感と清潔感のある香りですが持ちがしっかりとしているため使用量はやや調整、気を遣った方がいいかもしれません。■季節季節は主に春ですが、パウダリーが中心なので通年でも。■年齢20代後半以降。それ以前の方だと合わないわけではありませんが、自身の持つ若さを優先させた香りが良いと思います。どちらかといえば女性向きですがオリバナムのウッディがでやすいなら男性にも。シルクとはいいませんが白いシャツとあわせて。■リピートは?『ひょうげ』『サトリ』『桜』の次に買うかも。
2022.08.27
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2020年9月発売パルファンサトリ『トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り(1.5ml×5種)』より■コンセプト16世紀の茶人「古田織部」は、千利休の「人と違うことをせよ」という教えを忠実に実行し、大胆で自由な気風で、美の新しい価値観を茶の世界に作りました。織部焼の特徴である濃い緑と黒のデザインは、いまもモダンです。 古くは『宗湛日記(そうたんにっき)』に「セト茶碗ヒツミ候也。ヘウケ(ゲ)モノ也」と称賛されたように、織部の「ひょうげもの」という異名も今ではよく知られるようになりました。■香調<グリーンシトラス>ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりと立つ個性的な香りのあとには、あたたかくパウダリーな甘さが残ります。他に類のない香りに、古田織部の粋(いき)を重ねて「ひょうげ」と名付けました。男性も女性もお使いいただけるパルファンサトリのシェア-フレグランス。トップ:グリーンリーフ、セージミドル:ジャスミン、バイオレット、パチュリラスト:ウッディ、アイリス■感想:私の好み度<85-90>(世界香水ガイド★4→80)『これは抹茶に玄米茶!』肌に乗せた瞬間から空気の流れがない倉庫から送られてきた荷物のようなやや湿ったカビ臭さ、埃くささを1分程度感じます。それからは茶葉を石臼で挽いているような香りが力強く広がりここで芳香といえます。徐々に丸みを帯びてくるとお茶屋さんから漂う焙煎の香ばしさと甘み同時にみかんを皮ごと直火で焼いたような少し苦い酸味をほんのすこーし感じ『和風のグリーンティー(エリザベスアーデン)』っぽい。中心にあるのは日本茶。最初は抹茶、甘味と香ばしさを感じると玄米茶も思わせます。初めてつけた直後は「???」と首を傾げましたがそれ以降の香りの展開はとても和みます。ラストまでグリーンリーフは中心にあり、ドライダウンのウッディさはステラマッカートニー『ステラ』を思い出しました。ローズ×ピオニー×アンバーで洋酒っぽさのある香りであの感覚が合う人なら系統は違いますが「ひょうげ」は好きだと思います。パルファンサトリはムエットも含みますが8種類を試したところ日本人調香師だからこそ行き着いたと思われる和の表現は心に響き沁みるものが多いです。なかでも『ヒョウゲ』はお茶を嗜む日本人には人気が高いと思います。日本の風土にあった作品が多いので、日本での香水の間口がより広がるきっかけにもなるといいな。<商品名について>2008年発表では『織部』、2019年11月から『ひょうげ』へ。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性はやや長めから長め。穏やかな香りですがロングラスティング。■季節季節は通年。日本の夏にたおやかに使える香り。秋冬では程よいお茶の温もりのよう。お正月にも。■年齢年齢は20代半ば以降。ユニセックス。とてもニュートラル。オンオフ使える香り。10-20代の方には若さから漲る溌剌とした力に香水が負けてしまうかも?40代の男性からふわっと香るとセンスの良さ、香水選びの上級者と感じます。■リピートは?パルファンサトリのレギュラーボトルは50ml。30mlがあればすぐに購入する香り。
2022.08.24
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2020年9月発売パルファンサトリ『トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り(1.5ml×5種)』より■コンセプト同じ重さの黄金より価値のある最高の沈香木・伽羅の香り。その香りが一本の道筋となって香炉から立ち上るさまを、女性の凛とした姿勢になぞらえています。和室では、光のやわらかなほの明るさに立居振舞がより美しく映えます。さらさらとした衣擦れを余韻として、立ち去った後の静寂にその女性の面影を追う…そうした日本の美意識をこの香りにこめました。■香調:<ウッディ・オリエンタル>辛・苦・甘・酸・鹹(しおからい)の五味を持つといわれる伽羅の香。この五味のうち、一の辛味は肉桂(シナモン)・丁子(クローブ)のスパイシー、苦味は可可阿(カカオ)、甘味を香草蘭(バニラ)でそれぞれ表現。酸と鹹は、苦橙(ベルガモット)と樫の木の苔(オークモス)のシプレーをわずかに使うことで陰翳を深めました。 これらの五味を白檀(サンダルウッド)や乳香(オリバナム)を中心とするウッディでまとめあげ、全体として優しさとあたたかさを醸し出すようさまざまな香料を調合。伽羅の香りに象徴される和の世界観を表現しました。トップ:ベルガモット、コリアンダーミドル:シナモン、クローブ、カカオ、バニララスト:オリバナム、サンダルウッド、アガーウッド■感想:私の好み度<85>(世界香水ガイド★4→80)ブランド名、そして調香師自身のお名前である『サトリ』試香してきたパルファンサトリでは、一番重く、伝統的、オリエンタル。オリエンタルの濃さとしてはライト。西洋人が思い描くものでなく、日本人に馴染みのあるオリエンタル。松栄堂が源氏香をコンセプトにしたお香を思い出した雅で華やかな香り。パルファンサトリの作品説明は的確で、コンセプトも明記されていることでその世界観とともに香りも想像しやすいものが多いですがなかでも『サトリ』は文で思い浮かべ、嗅ぐことで奥深く知ることができます。しかも、調香師が日本人、日本語で語られ日本人にはダイレクトに伝わりさとりさんの表現に無駄な装飾がなく(イメージで語る調香師は意図がわからないことがある)この作品については私が語ることもなくほぼ同意だなぁというもの。私の好みは、フローラル、フルーティ、グルマンと現代的な作品が好きで・アルマーニ『コードファム』・イプサ『イプサオードパルファム』・クルジャン『バカラ540』・資生堂『ばら園』・ステラマッカートニー『ステラ』・マークジェイコブス『マークジェイコブス』・ロシャス『マドモアゼルロシャス』といった感じでいわゆるオリエンタル系はありません。そこに『サトリ』はガシっ!と心を鷲掴み。初めての試香(サンプルボトルで点で肌につけた)ではオリエンタルの部分が強くでて香りの全てを把握できませんでしたがスプレーボトルに詰め替えたところトップの広がりをつかめ良さを感じ取れました。私のような好みで、オリエンタルの世界も広げたい人におすすめ。■拡散性・持続性拡散性はやや強めから強め、持続性はやや長めから長め。程よい淡さで長時間繊細に香り続けます。■季節通年。線香の香りが四季を通して生活に溶け込むように、この香りも。■年齢30代以降。女性向き。オフィスでも可能ですが、20代ではちょっと渋いかも。30代以降ではオフィス・オフでも似合い、着物姿ならまるで焚き染めを施したよう(現代は着物のために香袋が安心)。■リピートは?私のオリエンタル部門、第一位として検討。
2022.08.23
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2020年9月発売パルファンサトリ『トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り(1.5ml×5種)』より■コンセプト「をとめらのかざしのために、遊士(みやび)をの蘰(かずら)のためと、敷きませる、国のはたてに咲きにける、桜の花の、にほひはもあなに」万葉集 若宮年魚麿万葉の時代から、日本のアートの中に描かれ続けてきたさくら。雅やかに春を告げ、散りぎわも美しいこの花を、私たちはこよなく愛してきました。花びらが風に舞うごとく、より軽やかに匂い立つように、日本の美を香りに託し、丁寧に処方を組みました。■香調:フローラル明るくみずみずしい花の甘さが、うすべに色のふんわりパウダリーに変化します。やさしくもきりっと美しい日本の「さくら」。匂い袋のような和の花の香りです。トップ:シソ、チェリーミドル:サクラ、ジャスミン、ローズラスト:モス、ムスク、ウッディ、インセンス■感想:私の好み度<85>(世界香水ガイド★4→80)『日本人が投影する桜』『桜』の作品で好きなゲラン『チェリーブロッサム(1999)』(『パープルファンタジー(2001)』と同じプリーツボトル)バイオレットのニュアンスでゲランらしさ、日本的なパウダリー、ふんわりとした軽さ。たまに恋しくなる香り。そして「これは桜!」と感じたサトリ『桜(2004)』ゲラン『チェリーブロッサム』と同じではないけどこれもまた日本人が思い浮かべる桜に近いかも。サトリの作品(おそらく全てにいえますが)この感性に頷けるのは調香師が日本人であり、茶道・香道も嗜まれることが大きいはず。どちらも体験教室程度の私でもあの世界観を香りで思い出しました。トップはラムネのようで甘く角がなく爽やか。終始まろやか、いい意味でぼんやりとした桜の香り以外の印象も。シソは梅干しを仕込む赤紫蘇の塩もみ中に感じる果実っぽさのあるグリーンに、サクランボをかじった皮のかすかなほろ苦さ、酸味と甘みのフルーティーが少しずつ広がります。ミドルではジャスミン&ローズにより香水らしさが出てきますがこのバランスが絶妙でトップの桜のイメージを持続させるための縁の下の力持ちな役割。同時にモスがあることで完全に女性向きの雰囲気にはならず薄くシプレのニュアンスでこのあたりが作品のキーであり、日本的な香りにつながっています。ムスク、ウッディで、ラストは石鹸のような香りに落ち着きます。■拡散性・持続性拡散性は、持続性ともに普通。繊細ながらもすーっと持続。湿度のある日本でこの香り方はとても扱いやすいです。■季節通年。もちろん桜の季節にも!■年齢年齢は20代以降。女性向き。オフィスでもオフでも、着物でも、日本の生活に溶け込む香り。石鹸のような香り方でもあるため、骨太な香水が苦手な男性が『桜』を使用されても清潔感があり似合います。■リピートは?どこかで感じたような香りですが『日本人が思う桜』がピタッとくる点は完璧。レギュラーボトルを購入予定。
2022.08.19
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2020年9月発売、12月購入したパルファンサトリ『トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り』1.5ml×5種類、当時¥5,280-(このセットは販売終了、現在のトライアルは5種¥6,050-)・桜 - Sakura(2004)・サトリ - Satori(2006)・ひょうげ - Hyouge(2008)・シルクイリス - Silk Iris(2010)・ハナヒラク - Hana Hiraku(2016)『匂いの帝王』ことルカ・トゥリン(1953~)彼と妻タニア・サンチェスが香水を辛口でジャッジした『世界香水ガイド(PERFUMES THE GUIDE)』は香水ファンなら手にしたことがある本。香水は膨大な数が発表され続けているためごく一部とはいえ『世界香水ガイド(1)』1437点『世界香水ガイド2』1885点『世界香水ガイド3』1208点と内容に重複があり合計点数は減りますが香水評価本としては抜きん出たもの。ただ、1作品で数ページにわたるものもあれば、一行/ひと言で終わらされるものもあるため作品を深掘りする場合はやはり香水サイトやブログなどいくつか見て総合判断+試香となりますね。そして私は帝王とはことごとく好みが合わずお気に入りの香りをけちょんけちょんにされ「これ買うんじゃなかったー」と読んでは気分を害すストレス生産本でしたが帝王は名香、王道、クラシカル、オリエンタルな作品、お気に入り?調香師は評価高めだと分かりだすと、「ハイハイハイ、ルカおじさんはやはりこの香り、お気に召さないでしょ」と肝が据わるとともに読書中はやや性格が歪む(笑)しかし自分の好みが帝王の評価と逆と見なせば香水選びを大きく外さないし、香水を使いながらも感じ取れなかった香りが明確になるなど発見は多く、よってずるずる3作目まで買い、この調子だと4作目以降もでしょう(笑)さて、前置きが長くなりました。そんな帝王が3作目にして日本のブランド『パルファンサトリ』を取り上げそれに対して『パルファンサトリ』からのセットがこの『トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り』。公式でのコメント。世界中の香水愛好家に注目されている香水ガイドブック「PERFUME THE GUIDE」(「世界香水ガイドⅢ1208」として2019年10月18日に日本語版が原書房より発売)に、日本の独立系ブランドとしては初めてパルファンサトリの作品が掲載され、掲載9品のうち5品が4つ星(★★★★)を頂戴するという栄誉に輝きました。これを記念して、5つの作品をミニボトルにパッケージしました。「匂いの帝王」にご評価いただいた香りをお試しください。その掲載9作品とその評価(5点満点)・桜 - Sakura(2004)★★★★・サトリ- Satori(2006)★★★★・ひょうげ - Hyouge(2008)★★★★ ※旧名:織部/Oribe、2019年11月より『ひょうげ』。・シルクイリス - Silk Iris(2010)★★★★・ハナヒラク - Hana Hiraku(2016)★★★★・夜の梅 - Yoru no Ume(2002)★★★・苔清水 - Koke Shimizu(2005)★★★・イリスオム - Iris Homme(2010)★★・ワサンボン - Wasanbon(2013)★ちなみに『パルファンサトリの香り紀行』2019年11月30日の記事ではルカ&タニアが『ミズナラ - Mizunara(2018)』の試香&評価も。その詳細はサトリさんで!ミニボトルはφ12×h35mm、黒のスクリューキャップに黒ラベル。なのですが、アトマイザーに移し替え&ラベル張り替え使用。このアトマイザーは2ml、10個¥1,000-。大きさは約φ14×高さ50mm、本体ガラス製、10色。40本購入し10本ほど使いましたが不具合なし。チューブサンプルをスプレーで試香したい方にはおすすめ。次回から『トライアルセット』での5種とムエット3種の感想を。果たしてルカおじさんと私の好みは?
2022.08.18
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2021年発売『COFFRET DÉCOUVERTE/コフレデクーヴェルト(オードパルファム)』¥14,300-八角形のアトマイザー、7.5ml×5種類がセット。・フルールドゥシトロニエ/レモンの花(2019)・サンタルブラン/白檀(2019)・ローダルモアーズ/ヨモギ(2019)・グリクレール/淡いグレー(2019)・デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)■コンセプトかぐわしいクローブが、目の醒めるようなオレンジの果皮に突き刺さるとまっすぐなエメラルドグリーンが現れる。■香調:アロマティックスパイシークローブ、オレンジピール。■感想:私の好み度<70>ウォームスパイシー×オレンジ、またはルートビアっぽいコーラ。まず最初に驚くのがしっかりとした液の色。コバルトブルーとターコイズブルーの間くらい。そのはっきりとした青は至近距離で肌にのせると見慣れない香水の色のせいか嗅覚の前に視覚で不気味さを感じる始まり。トップはオレンジとメンズ的なエッジとスパイシー、シトラスとスパイシーの甘みがもわっとして温度と湿度を感じるイメージ。意外とこの部分がトップにしては長めでゆったり30分ほど。『釘の果実』とはおそらく西洋でクリスマスシーズンをメインにオレンジやマンダリン、リンゴなどにクローブ(clou de girofle)を刺しシナモンパウダーをまぶしたお守り/魔除の『フルーツポマンダー』だと思いますがそんなスパイスの効いたオレンジの香り。ラストに差し掛かると奇妙な変化が起こります。本当に釘(CLOU)、しかも錆びた釘のような匂いを感じます。そこまで狙った香調か、自分との相性か、それとも『釘』からの思い込みか…私なら『ラスティネイル(Rusty Nail/錆びた釘)』というカクテル(ウイスキー&ドランブイ+レモンジュース)の名前にするかも!これをつけると毎回「コーラの匂いがする」と家人から言われルートビアっぽい薬草味があるコーラでチリチリとした微かな刺激が炭酸のシュワっと感にも思えます。■液の色・ボトル色はエメラルドグリーンとターコイズブルーの間。アトマイザーのカバーは八角形でマットシルバー、ロゴなど一切なし。底に入れ替え用の穴(ここから棒などでアトマイザーを押し出し、入れ替え)。アトマイザーは、本体はクリアガラスで小さく白でロゴマーク、スプレー部分はマットシルバー。スプレー部分が固定されていないので同じ香りを詰め替える、再利用可能。・アトマイザー/カバー:約φ20×h109mm(八角形)・アトマイザー:約φ16×h93mm[7.5ml] フランス製■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め。持続性はEDPでも軽めなものが多い『コレクションポリテス』のなかでは長め。EDP並みかそれ以上。8時間以上。■季節春夏。だけど、私はオレンジ&温かみのあるスパイスの香りはクリスマスっぽさを感じるのでその時期もいいかも。■年齢20代後半以降。ユニセックス。程よい爽やかさはあるけれどオフィスにはラフな印象。■リピートは?ミドルまでは「普通・どちらかと言えば好き」、ラストは「錆っぽく感じるとしつこく感じる」ためフルボトルの購入予定なし。
2022.08.17
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2021年発売『COFFRET DÉCOUVERTE/コフレデクーヴェルト(オードパルファム)』¥14,300-八角形のアトマイザー、7.5ml×5種類がセット。・フルールドゥシトロニエ/レモンの花(2019)・サンタルブラン/白檀(2019)・ローダルモアーズ/ヨモギ(2019)・グリクレール/淡いグレー(2019)・デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)■コンセプトモロッコの乾いた大地でたくましく咲くグレーのラベンダー。風に舞う花粉を思わせる、ふんわりした空気のような水。■香調:ラベンダー、アンバー■感想:私の好み度<80>クリーミーラベンダートップはローズマリー、ミント、ユーカリのようなスーッとしたハーブのブーケにふんわりとフローラルの華やかさがあるラベンダー、透明感のあるトンカビーン。爽快さはあるけど弾けすぎない尖りすぎない、やわらかさがあります。ラベンダーは精油、生花のすっきりとしたものと比べるとそのリアルさからやや離れますが『香水として整えられたラベンダーらしい香り』として仕上がっています。『コレクションポリテス』の作品は香りの展開が早いものが多く『グリクレール』もそう。トップで広がったイメージは保ちながら少しずつ淡くなり全体のイメージを損なわない、温もりはあるけれど重くない程度にアンバーが広がります。杏仁豆腐とバニラを混ぜたようなグルマン系の甘みもうっすらと。ラストは枯渇したようにならず、香りの淡さ・消え方がたいへんなめらかでグルマンにパウダリー、ウッディがそれぞれの美しさを保ったままフェードアウト。ちなみに、2006年の同名作品と香りが同じかは不明。思い出した香りはニコス『スカルプチャーオム(1995)』20-25年前で記憶は曖昧ですがトンカビーンとアンバーの甘いニュアンスにウッディのバランス・比率が近いような。それをベースとして考えた場合『グリクレール』はラベンダーのアロマよりのパウダリー『スカルプチャー』はシトラスに王道フローラル(ローズ・ミュゲ・ジャスミン)といった印象です。『グリクレール』より、もっとリアルなラベンダー、甘みに濃厚さを求めるならトムフォード『ラベンダーエクストリーム(2019)』生のラベンダーを思わせるものの、ただ再現しただけでなくわざとらしくなくブラッシュアップ、美化した香り。バイオレット、クマリン、トンカビーンと甘いパウダリーにシナモンのアクセント!トップのラベンダーからの変化はハッキリとしているためその変化に驚きがある作品。■液の色無色透明。■拡散性・持続性拡散性は普通。持続性はやや弱めから普通。■季節通年。一番似合うのは春から初夏。ラベンダーが咲く6-7月に選択は粋。■年齢20代後半以降。ユニセックス。オフィスでも可。私は甘さがあるのでやや女性向きかなと感じますが人によってはラベンダーで『男性の整髪料のような…』と感じるかも。男性ならラベンダー好きで少し甘さがあるものが好みの方向き。■リピートは?ラベンダー×トンカビーン×アンバーのバランスがかなり好み。春夏にあるといいなぁと思いましたが、現在どうやら廃番のようです。
2022.08.10
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2021年発売『COFFRET DÉCOUVERTE/コフレデクーヴェルト(オードパルファム)』¥14,300-八角形のアトマイザー、7.5ml×5種類がセット。・フルールドゥシトロニエ/レモンの花(2019)・サンタルブラン/白檀(2019)・ローダルモアーズ/ヨモギ(2019)・グリクレール/淡いグレー(2019)・デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)■コンセプト茂みから木の葉を一枚何気なく手に摘み、人差し指と親指でこすりあわせてみた瞬間。思ってもみなかった、ヨモギが香水瓶の中から語りかけてくることになるなんて。■香調:アロマティックハーバル■感想:私の好み度<65-70>コーラ×ハーブスプレー直後はちょっと甘めのコカコーラ!レモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブ、シナモン、カルダモン、ペッパーのようなシトラス&スパイシー。それらが数分で姿を消すとハーブの女王ヨモギ登場!それまでのシュワシュワとしたコーラ感はすっかり消え失せ、キク科の青臭さと苦味に渋味がでてきます。私の記憶でつながったものは沖縄のヨモギ蕎麦/フーチバーを食べているときに鼻から抜ける香り。南城市大里古堅の『玉屋そば本店』のテビチそば(豚足)、ソーキそば。油味噌ご飯はサービスだったかな?中途半端な時間で客は自分たちくらいなこともありテーブルの横でおばちゃんたちの山盛りヨモギの下拵えが始まりヨモギの香り増し増しオプション付きでの食事でした。フーチバーはどうも本州のヨモギとは違うようでヨモギらしさはあるけれど少しまろやかな味。私が知るヨモギはもっと細い葉でやや攻撃的シャープな香りで、蓬餅などで味付けされたものなら食べれるけど、この品種を生ではおそらく無理かなぁと。香水に話を戻して。ミドル以降は生のヨモギの青さは薄くなり、乾燥したヨモギ、干草のドライ感のある香り。香り全体の大きな変化は二つのパートで、最初のコカコーラ、ミドル以降のヨモギ(生から乾燥へ)。ヨモギは200-300種類、日本では30-40種類あるようでセルジュルタンスがどの品種で『Armoise(仏)』としたのかは不明ですがキク科特有の苦味と辛味のある青い匂いを思い浮かべて間違いありません。人によってはヒナギク、湿度が高いと褪せた香水の匂いに感じるかもしれません。香水で思い出したものはペンハリガン『アルテミジア/Artemisia(2002)』ギリシア神話の狩猟・月の女神アルテミス(=ディアナ)をモチーフとした作品。アルテミスは女性の守護神ともいわれ、そんな『Artemisia』はヨモギの名称でもありそのニュアンスも香水『アルテミジア』に含まれていたかも?と今更気づいたり。パウダリー×フローラルでややクラシカルな香調でそのなかにあるモスが『ローダルモアーズ』と似ているかもしれません。(香り全体では全く違うタイプです)ちなみにヨモギの葉を乾燥させ臼でつき葉の裏の繊毛をまとめたものが艾/モグサで、モグサと油や蝋、松脂など練ったものが朱肉。古の知恵は見事!■液の色無色透明■拡散性・持続性拡散性はやや低めから普通、持続性はやや短め。EDPにしては短い。■季節通年、または3月から8月あたり。基本的にこの『コレクションポリテス』ラインの香りは春夏、またはライト系好みの人では通年のイメージです。■年齢30代以降、ユニセックス。オフィスでも可能。キク科の苦味がでやすい日もあり。■リピートは?トップのコーラのスパークルさは面白く美味しそうで好きですが、ヨモギになってからはやや退屈。ただ、展開・持続は短めで気分転換向き。牧歌的リラックス効果を求める時には良いかも。7.5mlで楽しめたのでフルボトルの購入はなし。
2022.08.09
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2021年発売『COFFRET DÉCOUVERTE/コフレデクーヴェルト(オードパルファム)』¥14,300-八角形のアトマイザー、7.5ml×5種類がセット。・フルールドゥシトロニエ/レモンの花(2019)・サンタルブラン/白檀(2019)・ローダルモアーズ/ヨモギ(2019)・グリクレール/淡いグレー(2019)・デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)■コンセプト一点の曇りも非の打ちどころもない透明感あるスパイシーな香りが際立つ。それは忘れがたき香り。■香調:パウダリー×ウッディ■感想:私の好み度<85-90>桃の果肉入りのなめらかバニラアイス×サンダルウッドトップはクリアでやや冷たさを感じる杉のような香りにピンクペッパーのほどよいスパイシーさ。数分後にはムスクとイリスが偏らず互いの良さが溶け合うように香り始めほんのーり、かすかーにシナモンの甘さ。シナモンは苦手でアップルパイに使われていると食べれるけど残念に思うレベルですが、『サンタルブラン』の加減は絶妙。かなり淡めですがこれが無ければ締まらないかも。ミドル以降にうっすらと桃のようなフルーティーさにバニラのような甘さが足され極楽浄土という表現がよさそうな、おおらか清らか明るいけれど落ち着きのある和の香り。日本人になじみやすいライトなサンダルウッド。(オリエンタル度の濃いサンダルウッドではない)セルジュルタンスの作品でバニラ系サンダルウッド『Un bois vanille/バニラの木(2003)』はココナッツ×バニラ×白檀のコットンキャンディといった感じでトロピカルよりで私は好きで好み度<80>、リピートしたい、という感想ですがさらに好みで、おすすめしやすいのは『サンタルブラン』。■液の色無色透明■拡散性・持続性拡散生はやや弱めから普通、持続性は軽やかでありながらロングラスティング。香水があまり歓迎されない日本でも扱いやすい香り方。■季節通年。夏ど真ん中な香りではないけれど、清涼なパウダリーで梅雨・初夏にも。■年齢年齢は20代半ば以降。ユニセックス。やや女性向き。清潔感と落ちついた爽やかさがあるのでオフィスにも。浴衣で夏祭りなんかも素敵ですね。年齢性別問わず。■リピートは?したかったのですが…2022年販売終了。でも過去の流れからすると復活してくれるはず。
2022.07.29
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セルジュルタンスが「コレクションポリテス」に追求したのは、みずみずしい透明感と、礼節。礼節とは「シンプルであることへの回帰、アグレッシブさの対極にあるもの、エレガンスと軽やかさを求める心」と。2021年発売『COFFRET DÉCOUVERTE/コフレデクーヴェルト(オードパルファム)』八角形のアトマイザー、7.5ml×5種類がセット。¥14,300-・フルールドゥシトロニエ/レモンの花(2019)・サンタルブラン/白檀(2019)・ローダルモアーズ/ヨモギ(2019)・グリクレール/淡いグレー(2019)・デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)■コンセプト昼間が命を与えるように、夕刻には花を咲き乱れさせる力がある。オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ。柑橘系の仲間の中でも、レモンの木は魔法のような新鮮さを漂わせる。空気よりも軽く、その香りは魔法のように開花し新鮮なノートとムスクのアンダートンのそよ風の中で展開します。■香調:ホワイトフローラル■感想:私の好み度<85>シトラス×ホワイトムスクトップはムスクのパウダリーさを含むことで石鹸のようなシトラスブーケ。シトラス直球といったシンプル、強い酸味はなく、フレッシュでサワーだけどパウダリーで丸みあり。トップにある角がとれるとハニーからかレモンタルトのような甘さがほんの少し。ミドルあたりからのチュベローズ、ジャスミン、イリスといったフローラルはメインのシトラスをサポートするような脇役的香り方。イリスはエルメス『イリス』を思わせるような和風な青味パウダリー。滑らかなグラデーションのようにムスクが漂い始めるラスト。専門的なことは分かりませんがいい基材なのかなぁと思う上質なムスクは全体のバランスを調和させ、軽やか、透明さ、やわらかさ、を感じ、日本の夏にも重さは感じにくく、日本人に好まれやすい小綺麗さ。ムスク4、シトラス3、フローラル2、ハニー0.5~1ちなみに同名で2004年発売のものと香りが同じかは不明。同時期使用した『レモンのタイトルもの』はメゾンマルジェラ『Under The Lemon Trees/アンダーザレモンツリー(2018)』シトラス×コリアンダー×ソープ×マリン、といった印象でややメンズ系。私の好み度は<70>。2019年に発売されたシリーズにもかかわらず現在販売中は5作品のうち下記3作が販売終了予定。・L’Eau froide/ローフォアッド/冷たい水(2019)・L’Eau de paille/ロードゥパイユ/麦わら(2019)・DES CLOUS POUR UNE PELURE/デクループールユヌプリュール/釘の果実(2020)ただし『冷たい水(2011)』『麦わら(2016)』は過去にもあったようで再リリースの可能性もあるかもしれないけどここ数年の流れからすると販売期間は不安定な印象。■液の色無色透明■拡散性・持続性拡散性・持続性はやや低めから普通。EDPにしてはやや弱め。■季節4月から8月。石鹸の香りのような感覚で通年でも。■年齢20代以降。ユニセックス。やや女性向き。オフィスでも使える落ち着きのあるシトラス×ホワイトムスク。■リピートは?7.5mlのミニボトルでしっかり楽しめたのでフルボトル購入はなし。ちょっと寝苦しくなりそうな夏の夜、眠る前におすすめ。
2022.07.28
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【2021年6月発売『ディスカバリーセット(8種×各4ml)』より】「コレクションノワール」から選ばれたブランドを象徴する8つの香り。・アンブルスュルタン/アンバーの王(2000)・フルールドランジェ/オレンジの花(2003)・アンボワバニール/バニラの木(2003)・ニュイドゥセロファン/セロファンの夜(2009)・フェミニテデュボワ/木のフェミニティ(2009)・ラフィーユドゥベルラン/ベルリンの少女(2013)・ロルフェリン/灰の乙女(2014)・フィスドゥジョワ/喜びの申し子(2020)セットのなかでは一番古い作品『Ambre Sultan』■コンセプトはるか昔、モロッコはマラケシュの旧市街。 ざわめきのなかで出会ったひとかけのアンバー。 その心地よい香りの記憶は鮮明なまま、 時を経て一瓶の香水となった。 その贅沢さ、純粋さ、類まれな魅力。 抗うことのできない、アンバーの王。 ■香調:温もりを感じる、オリエンタルの香りアンバー、安息香、アンゼリカの木の根、パチュリ■感想:私の好み度<75>中東から日本のオリエンタル。トップから広がるアンバー、パチュリにピリピリとしたスパイス視界に思考までもがクリアになるような感覚の爽やかなオリエンタル。スモーキーになり葉巻、お香が混ざったような深みになると中東あたりの寺院の香りでイスタンブールを訪れた記憶につながりました。ミドルからバニラがうすーく、そしてヒノキのようなウッディさが広がると日本の仏閣へとちょっと身近なオリエンタルに。ブレンド内容から官能的なのかと思いましたが崇高なイメージ。この『アンバーの王』は慈悲深い。■液の色・ボトル色はサンセットオレンジ。ボトルは試験管のような細長い形状。大きさは約φ9×h114mm、4ml。フランス製。アトマイザーへ詰替時、いつものシリンジでは針が届かず斜めにする際に何度こぼしたことか…ちなみにクリスチャンルブタンのミニチュアセット『ルビワールドセントライブラリー(4ml)』も色と長さは違うけど同じ形。■拡散性・持続性拡散性は強め、持続性はしっかり長い。■季節秋冬。2月あたりまで。■年齢30代以降。おすすめは40代以降。やや男性向き。20代の女性の場合は、一般的にフローラル、フルーティーが主流なので周囲の反応を考慮するならオフがいいかも。でも香水をよく知る、理解ある、趣味な人なら「おぉお若いのにシビれるいい香り」「大人なチョイス」と目が輝きます。■リピートは?私はオリエンタルど真ん中の香りは気後れし、キャラクターに合わず、いい香りだなぁと思うけど60-70歳になっても難しいかも。
2022.07.27
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