泡沫のユークロニア 0
終遠のヴィルシュ-ErroR:salvation- 攻略 6
ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart 12
Collar×Malice 0
キューピット・パラサイト 0
蛇香のライラ~Trap of MUSK~ 0
幻奏喫茶アンシャンテ 0
天獄ストラグル 0
オランピアソワレ 0
ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子 0
レンドフルール 0
全10件 (10件中 1-10件目)
1
ほぼ全ルートとおまけのネタバレを含む妄想萌え語り長文です。他社タイトルネタが微バレしつつ出てきます。いわゆる何でも許せる人向け。※公式のガイドラインに準い、体験版の範囲内で見られるものをサイズ加工して載せています ザクセン・ブランデンブルク(CV:亀山雄慈)年齢:28歳身長:181cmHOUNDSのリーダー。冷酷無残で、保護地区を力で支配している。講釈垂れ流す前に結論から。嗜好は人それぞれだけど、陵/辱にキスは必要ないはずなんだ。購入前にネタバレなし感想を読み漁っていた時に、『ザクセンを攻略したかった』というのが結構あって。体験版触った時点では、その理由はよく分かりませんでした。顔と声が良いのは確かだけど…メインにいないドS枠で?とか。悪役・敵役のイケメンって人気が出やすいのはわかりますし私も好きです。遙か3は知盛が最萌だし、華ヤカの隠しも好き。上記2人は攻略できるけど、できないからこそっていうのもあるあるだと思います。公式ブログの月刊スチームプリズン、ザクス表紙回は笑いました。『正しい部下の躾け方』←わかる『理想の上司ランキング』←選外では『サディスティックな恋愛攻略法』←攻略していただけるんですか?(既にされている)露出度はルートによりけりとはいえフィンがHOUNDS配属になればザクスに酷い仕打ちを受けるのは確定要素みたいなんだけど、これもミソ。追加されたフィンルートの彼はHOUNDSに配属されないので、ヤンデレみが薄い。ルートあるのは嬉しいけど闇落ちフィンを攻略したかったって声も結構あって、それにはザクスの調教が大前提になる。イネスルートでHOUNDSの過去が明らかになるまでは、組織内で唯一マトモに見えるイネスがザクスを悪く言わないのがイミフ。自分の目的の為に従ってるのは後々わかるけど、HOUNDSを外から見てるだけでは理解できない同志の絆みたいなものさえ感じさせる。※ 親しげに『ザクス』と愛称で呼ぶ理由はおまけSS中スィアとの会話で補完嫌われ役を買って出て、下界で部下を無駄死にさせないよう厳しくしてるにしては度が過ぎてるし。意味わからんよね、この段階では。いわばHOUNDSの成り立ち自体も不条理。本人は何も悪くないのに相方が失職すれば無条件で送られて来る。確か殉職も含まれてましたよね。イネスの場合は表向き自殺だったけど、病死とかどうなるんだろ…そうでもしないと好き好んで下界に降りる上界人なんていないからか。みんな腐れ神官院の犠牲者。キルスやフィンが異例なだけで、上界でそれなりに裕福な育ちの人はハナから警察官にならないから良いって?貴族様よ、その辺どうなんだ。過去を遡ると…上界で教師の家に生まれた彼は平凡な庶民でありながら野心家で、法執行から政治に介入する未来を描いて警察官を志す。単に貴族が恨めしいというのもあるけど、爵位がなければ政治家になれない仕組みに一矢報いる心算。下級から中級警察官の試験をパスするのも平均より早く、順調に成り上がるはずだったザクスは相方の汚職により下界へ。リフトで酔っちゃうくらい身体的には繊細で、体より頭を動かす方が得意。HOUNDS配属後も事務方に徹するザクス。見兼ねたスィアがイネスに稽古をつけるように依頼。SS読むまで左利きだって気づかなかった…ごめん。 左利き彼曰く『鍛錬馬鹿』イネスに敵うはずがないと思いつつ、彼によって平凡だった自分にとは違う強みを見出される。要するにザクス、現在も相対的に(イネスとキルスが強すぎ)腕っぷしはそこまで強くない可能性が高い。小賢しくもう1本ナイフ使ってくるのも加味。体格と左利きは有利に働くけど、同じ相手と何度も対峙するなんて稽古以外ではほぼ考えられない。どっちかが死ぬのが大半、屈服して二度と歯向かわないのがごく稀に。対して、剣くらいしか取り柄がないと自負するキルスの腕前は誰から見てもお墨付き。力負けさえしなければ身のこなしはしなやかで、大柄な男からするとやりにくさもあるんじゃないかな。対ザクスにおいてキルスは初回、力押しとナイフにやられて苦戦こそしたものの負傷させてたし、二度目は手癖が読めてたから致命傷を負わせられたのかなと。しかも使い慣れない剣で。横道に逸れましたが、2年前スィア亡き後の彼は変わった。(どう変わったかは言うまでもないので割愛)スィアが亡き人となってしまった大元の原因は、ザクスが良かれと思って取引したフェアレーターに裏切られたせいだっていうのがしんどい。スィアは酒とタバコを嗜む大人の女性で、過酷な環境に置かれながらも、その瞳から希望という輝きが失われることはなかった。キルスに対して幾度も『その目が気に食わない』と言う旨の発言をしてきてキルスに致命傷を食らって死ぬ間際に『スィアを思い出させる瞳と生き方が嫌いだった』というモノローグが入る。イネス曰く『誰かのものになるようなタマじゃない』スィアが初対面のザクスに言い放った言葉は『美青年』。出迎えの時点で酒臭い、こんな上司じゃ先が思いやられると思っていたザクス。スィアにすすめられてタバコを吸ってみるけど、体に悪いし不味いとボヤいていた彼は現在喫煙している。わざわざ保護地区外から取り寄せて。スィアの最期の言葉は『案外、男前だな』そして『HOUNDSを任せた』なんとなくね。スィアは確かにあの性格だし死人に口なしなので知る由もないけど、ザクスにしてみれば単なる上司以上の感情…あったのかなぁ。『お前だけはこの手で殺す』おまけで読めるザクスの胸中。下界視察は全ルートで通る道なので、一度剣を交えて、自分を負傷させたキルスの事をそう思っているのはどの世界線でも確定。イネスルートではそれが叶わず『お前を殺せないのが残念だ』と悔やみながら、自らの手で命を絶ち、スィアの元へ。自分の命は自分のもの…これもスィアの影響と思われる。そして、唯一フィンルートでキルスがHOUNDS配属になるわけですが…ザクスBAD行きの流れを見ていくと、まず大した嫌がらせをしてこない事に驚き。前述の通り、帯剣してるキルスとまともに一対一でやり合ったら勝てないと判断しているのか?罪人としてではなくパートナーのせいで送られてきたのはHOUNDSの全員が通って来た道だからか。何ともかんともですね。フィンにはあの仕打ちだけど。フィンの開店前祝いに2人でワインを飲み交わした帰り道、保護地区の女性を手/籠にしようとしているザクスに出くわしてしまう。ここでフィンとの関係を問われ、キルスは押し黙る。それを曲解し、2人が男女の仲だと決めつけるザクス。警察官時代から涼しい顔をしてやることはやってたんだろう。沈黙は肯定と同じだ。清廉潔白を気取っておいて蓋を開ければ雌犬か。…さっき自分でプライベートで何しようが自由だって言ってたのに。やたらと饒舌。黙って去れば咎めないというザクスに対してここでも悪い癖が出てしまうキルスさん。剣を向けて女性を逃すものの、ザクスはキルスと戦うことはせずその場を去ります。興醒めしたのもあるだろうし(そりゃ萎えるか)、やっぱりキルスとやり合いたくないのか、その辺は謎。で、キルスに下したのは解雇ではなく職務停止処分。これもねー…キルスの反応待ちだったのかなぁ。解雇すればフィンの所で暮らし始めるのはほぼ確定。実際即日茶々入れに来るけど、後日探し出して痛め付けるのも簡単だったはず。フィンありきの、束の間の安らぎさえも許せなかった?何処に居場所を見つけたとしても、それが保護地区の外であったとしたも、HOUNDSに籍がある限りあの性格だから一度は戻って来るだろうという算段でしょうか。実際、周りの静止を振り切ってしまうのがザクスBAD。職務停止になって直ぐ、外へ出ると強/姦から救った女性が血相変えて駆け寄ってきます。お礼もそこそこに連れられ市場へ向かうと、ザクスがフィンの店を潰そうとしてて、キルスが来るのも想定済み。ここでまたしつこくフィンとの関係を問われる。こだわるねー。家畜以下とかめちゃくちゃフィンsageするし。どうしてそこまで。ここでフィンへの感情を『貴様には関係ない』と過日のようにはっきり答えないでいると、ザクスBADが確定。せっかくエルトが助け船を出してくれたのに1人でHOUNDS拠点へ戻る事を決めてしまい、生きて帰れない事を悟ったキルスは、道案内役のウルリクにティステラのペンダントを託す。拠点に到着し、おとなしくザクスの元へ連行されるキルス。双方『長い夜になる』事を想定してますが、意味が全く食い違ってる。縛られて床に転がってるキルス見てそそられるとか言い出しちゃうし。どうしました?配給でも食べました?もはや見慣れた、見慣れ過ぎた牢屋の背景。悪趣味な台詞の数々に屈せず、そのまんまザクスに言い放っちゃうところまではいつものパターンなんだけど。さーて今日はどっから殴られんのかなー。あー早速髪の毛引っ張られたわーなんて思っていると。・・・アンタ今、キスしました?流石のキルスさんもこれには抵抗しザクスの唇に歯を立てる。散々敵対してきたのに、捕らわれの身で物理的に抵抗したのは初。あーそんな事するからザクスの血が口の中に残っちゃった。吐き出す描写ないし飲んだよな。フィンが知ったら闇落ち確定…泣もう画面のこっち側にいる私はポカーンなんですけど。これまでザクスの暴行は多々受けてきたものの、性的暴行は無かったですからね。不思議なことに。フィンルートに到達してる=エルトルートは絶対通ってきてる=キスの場所と意味は飽きる程読まされてるプレイヤー。やっと冒頭の一文に繋がりますが、個人的な意見として抜くだけなら必要ない行為なんでね。ザクスの趣味嗜好は知らんけど。キルスがフィンと通じ合ってるのを見越してそれやっちゃうかー。あー。ダメだ。深読み&妄想が捗らないわけがない…このシーンはVita移植以降にしかないので、それ以上の描写はもちろんありません。(PC版ならどうだったかなという意)残してきたフィンを想いながらブラックアウトします。彼の残忍さはドSで片付けられるシロモノじゃないけどそれには悲しい理由があるわけで、どこかで違う選択をしていたら、もっと違う形で結ばれる道はなかったのか、彼の傷を癒すことはできなかったのか…もっと言えば、エルトがフェアレーター潰すのがあと少し早かったら…長い夜の間にあっさり殺されるならまだしも、スィアを思わせるキルスの瞳から希望が失われるまでって、一夜で事足りるとは思えないよ…この夜を乗り切ればイネスセコム発動してくれます?イネスー!ここだー!助けてくれー!あ、グリッサードも居るよ。(ただし血液抜いたら用済み)で、イネスセコムが発動したらしたで、フィンヤンデレ化まで見えますね…全年齢でそれやったらさすがに地雷過ぎるけど。無理み。せっかくHOUNDS配属になったので、HOUNDS内部の掘り下げはもっと欲しかったかもしれません。イネスルートでだいぶ尺取ってたけど。フィンルートのシナリオ自体短いからなぁ。ほんっとにこのゲームはズルい大人ばっかり。グランドエンドではHOUNDSを統括しつつ、上界でかつて夢に描いた政治への介入を成し遂げ、性格も気持ち穏やかに。でも、大団円ってみんながフィンを応援するような雰囲気なんで、少なくともザクスとの未来はない…よねぇ。キルスが幼少期にティステラのペンダントを無くした時、拾って渡してくれたのがイネスで本当に良かった。これがまかり間違ってザクスだったらもう…やり切れない。まあ、イネスとは根っこの性質が違うから拾ってもちゃっちゃと事務的に処理してしまいそうだし、それはそれで。ペンダント無くしたままになっちゃうね。せめてグランドエンド後はスチルコメント欲しかった。政治家じゃなくて警察官に復職するのも美味しそう(すみません)だし。毒気抜けて穏やかに微笑んでるスチルあったらもうダメだきっと。JJの鳳氏に遠からず近からずなものを感じます。基本的には嫌なヤツで、でもそれには理由があって、攻略キャラの予定だった名残で絡みが多くて立ち絵も豊富、選択肢ありのイベントやスチルもあって。だけど、EDだけが無いんだなぁ…あるいはザクセンBADに田中右BAD的なものを感じなくもない。ザクスはスチルないけど。攻略したい?でも彼にはそのまんまでいて欲しい気もする。そんな所が共通してるかな。始まりは『お前だけはこの手で殺す』。HOUNDSに配属されてきたからにはどう躾けてやろうかと思ったら、構ってやっても全く響かない早々に猟犬もとい雄の顔は見られるわ、冴えない元パートナーの男と関係してるわ(誤解)、いっそ奴を愛してるとでも言えばいいのに言わないし、スィアを思い出すから気に食わない。ムカつくから一文無しにでもしてやろう。逃げればいいのにノコノコ戻って来やがって。→『サディスティックな恋愛攻略法』?それでは、こんなクソ長い駄文にお付き合いいただきありがとうございました。あのキスは歪みに歪んだ愛だと受け取りました。スィアはもういないけど、私(キルス)がいるよ。大好きです。って、3行で済んだじゃん。終追記:この記事投稿しようとしたら猥褻だって弾かれたのでスラッシュ多用してます。笑
2022.08.01
コメント(0)
フルコンプ後の全体感想です、ネタバレなし。よろしければご参考までに。 体験版はエルトルートがほぼ丸ごと遊べますが、アリだなと思ったらできれば誘導されるがままにベストEDまでプレイするか途中で止めて、あとは購入後のお楽しみにされると良いかなと思います。データの引き継ぎはできないので。どこかで見たような食傷気味のあれこれはほとんどなく、独自の世界観、設定、それを存分に活かしたシナリオやヒロイン、キャラクター(サブキャラ含む)がとても魅力的でした。それが故に人を選ぶところもあるかなとは思います。【シナリオと攻略推奨順】公式の『左から順番に』攻略する事で徐々に真相と大団円へ向かっていくので、攻略推奨順は外さない方がいいです。一部キャラと大団円ルートは攻略制限があります。ルート分岐が比較的早く金太郎飴には感じません。どのルートも全く異なる展開になるので、ハラハラさせられたり、時には萌え転がったり。前述の通り人を選ぶ要素もあるとは思いますが、それでいて乙女萌えのツボはしっかり抑えているところが嬉しかったですね。テーマが『不条理』なだけあって、推奨順に半分以上進んだ時点でさえ『本当にグランドエンドでみんな救われるんだろうか』と思う程、ヒロインも攻略キャラも過酷な運命を辿ります。その分、時折挟まる日常シーンや、キャラと心を通い合わせるシーンがとても尊くて何より大団円を迎えた時の爽快感が高い満足度に繋がりました。エンディングの種類は各キャラ5〜6個あり、シリアスゲーの盤石であるBAD充実を満たしています。それぞれ異なる展開で、BADスチルも豊富。度々攻略キャラ視点のシナリオが挟まり、キャラの解像度アップやストーリーの厚みを増すのに一役も二役も買っています。ほんの少しだけ活かしきれていない設定(もっと掘り下げて欲しかったor勿体ない要素)はありました。しかし大筋のストーリーに矛盾はなく、散りばめられた伏線はきちんと回収されますしちょっとご都合展開かな〜と思う部分も、そこに至るまでの過酷さを考えると、もう救われても良いよねって個人的には納得しました。クリアしてから読み直すと、このシーンのあれこれはそういう事だったのよね〜と、答え合わせしながら、そして感心しながら楽しめます。笑【キャラクターや糖度】キャラデザ、スチルは申し分ないクオリティだと思います。やや立ち絵で損してるキャラもいますが、見慣れて気にならなくなる程度。糖度はキャラによって結構差があり平均すると微糖です。『恋愛してるどころじゃねぇ』シナリオや、キャラの性格と設定によるところが大きいので仕方ないかも。CERO Dはバイオレンス故なので、そこはご注意を。そんな不条理と過酷な環境の中で、お互いを必要とし合うようになる過程が丁寧に描かれていました。乙女ゲームではあまり見掛けない声優さんが多いので新鮮さがあり、演技もキャラに合っていて『棒すぎて気が散る』とかそういうのは一切感じませんでした。熱演です。サブキャラやモブもいい味出してます。OP曲やベストEDのキャラソンも世界観とキャラに寄り添った質の高さ。おまけのムービーリストで何度も歌詞を見ながら再生しました。収録CDは受注生産だった為、現在入手困難なのが惜しまれます。フルver.聴きたい…【システム周り】大手さん顔負けの至れり尽くせり具合で、周回や未読埋め、BAD回収など全く苦になりませんでした。UIもチープ感は無く、ゲームの世界観を壊さないのが良かったです。BAD回収は好感度調整や選択肢がやや難しいので、私は攻略サイト様に頼りましたがベスト一直線は愛キャッチを外さなければほぼオッケーなので、初見でも問題なく辿り着けると思います。クイックセーブ・ロードや選択肢ジャンプもありますが、オートセーブが複数される仕様なので『あ、あそこまで戻らないとダメだ』と思った時も安心設計です。【総評】恋愛要素強め女主人RPGのストーリーを追っていく…みたいな感覚?が刺されば良作に間違いなし。ファンタジーで、魔法は使わないけど剣で戦うし、ある意味魔法かっていう要素も無くはない。ヒロインにがっつり個性があるし理不尽に人が死にまくるしエロ担当キャラがおり糖度をほぼ独り占めしてるので合わないと辛いかもとかルートや場面によってはエグさ、グロさも強いので↑こういうのが特大地雷でなければまずはおすすめです。おまけのボリュームもFD+サントラくらいあるので、ツボればフルプライス出す価値ありの作品だと思いました。お気に入りはイネス、アダージュ、エルトで特別枠がザクセン。余談:応援したい作品になったので課金したいのですが、何も展開が無く…クラファンやら受注生産の頃に出会いたかったかも。追記:ファミプリでブロマイドが購入できるようになりました。追記:ヴィレヴァンコラボグッズが期間限定で受注生産開始。あるサブキャラの展開が欲しい過ぎて、ネタバレありの別記事で垂れ流してます。
2022.07.30
コメント(0)
終わってしまったー…遂にグランドエンドです。がっつりネタバレしますのでご注意ください。 辿って来た運命がしんどい過ぎて。本当に全部丸く収まる?みんな幸せになれる?誰も死なない?って首を傾げながらスタートました。下界視察と婚約取り消しまではうん、変わりないな。問題はこの後、両親を救えるのか…と、未読選択肢きた!リビング?でフィッツジェラルドと鉢合わせ。今世のキルスは武装してるわよ。殺人こそ未遂とはいえ他人の家に侵入してるし、凶器持って襲ってきたとなれば勾留できますね。まずは両親を救えたのが一安心。それにしてもこの親子ほんっと胸糞。息子は息子で黙秘権とか気取ってるし。親は親で、婚約者のよしみで穏便に済ませてくれとか何とか。…ハァ?婚約者じゃないし、『元』婚約者だし。第一取り消してきたのそっちだろうがもーこの後はTHE オールスター展開でめちゃくちゃ爽快で楽しかった。まずはユネ様から。前世の記憶をお持ちですか?っていう位スムーズな事の運び。神官院は腐り切ってて、再編したいから下界からも人材が欲しいと。下に降りればまずはイネス殿。HOUNDS拠点で一泊する事になりますが…この部屋は記憶に新しいです。笑翌日には早速エルト、ウルリクとの出会いに繋げてくれて。何かあったら困るから医者も連れてこーって、アダージュ先生にも白羽の矢が。HOUNDS代表はやっぱりザクセンになっちゃうのかなぁと思いきや、本人が嫌がってイネス殿に行って来いと。リフト前の会話で、みんなザクセン嫌がってるのは笑えた。それにしてもあのリフト、現実のエレベーターみたいにちゃんと重量(人数)制限あるのが無駄にリアル。みんなまあまあの身長だから体重もそれなりにあっただろうに。上に戻ると、胸糞親子と汚職警官共が結託してやがった。反逆罪だと?ユネ様おとなしく軟禁されてる…危害を加えられなければセキエイパワー発動しないのかな。みんながティステラ邸にいるのは不思議な光景でしたね。エルトは上界の調度品が見られてとても嬉しそう。とりあえず礼拝堂まで辿り着ければユネ様の部屋へ入れるんじゃないかって事になり。フィンが寝返ったかに見せる演出も良かったです。礼拝堂での共闘シーンは胸熱of胸熱。銃で翻弄するエルトとウルリク、背中を預け合うキルスとイネス。アダージュはさすがに闘ってなかったけど。ここでいきなり出張ったらビックリだよ。キルスがモブを掻い潜ってコルドアに決闘を申し込んだところで、上では禁止されているはずの銃所持。オイオイ…と思ったところでフィン登場。サクッとコルドアを拘束し、エルトが猿ぐつわをかますんですけど。キルス『手馴れているように見えるのは』エルト『気のせいです(ニッコリ)』ここ、好き。笑廊下で胸糞親子をやっつけてユネ様の部屋目前、グリッサードの話が出てアダージュがみんなから一時離れるのは見ててちょっと辛かったですね…会議室に入った時点ではもう持ち直してて、その後の会話ではもう吹っ切れてたけど。初めてユネに会ったイネスとアダージュの反応が可愛かった。ユネ様のラジオ放送がエンドロールとして流れたあと、ザクセンがグリッサードを連行して来る。アダージュとグリッサードの決別。こういう形で解決できて良かったな…グリッサードが犠牲にしてきた命、それ以上の命を救ってみせると。この期に及んで劣性呼ばわりだし、睨み付けて去って行くし、コイツも胸糞親子に次いで救いようのない人だったわ。連行後、ウルリクがザクセンに真っ向から『性格わっる』っていうの最高。笑さて、各キャラのその後はというと…・エルト…大丈夫?過労死しない?ハイスペの人って3次元でもそういうところあるけどさ。ちゃんと長生きしてください。・ウルリク…フェリエの末裔として存分に力を発揮できるようになって良かった。飛行機が発明されれば、上下界行き来の頻度や方法も変わっていくのかな。・アダージュ…上に戻って医師を続けるんだけど、下界に尽力してて安心した。下にも医大(?)作っちゃえ。・イネス…順当に上で警察官として出世しましたね。ただ、なにぶん学がないせいか現場を離れての事務仕事は苦労の連続と。・ユネ…ウルリクと繋がった今いつでも自分を終わらせる事ができるんだけど。これからも世界を見守っていく選択をしたって事は、もう死にたがってはいない。何より、これからの全てを見届けられるのは彼しかいないから、これで良かったのかな。フィンとキルスは中級警察官に無事復職。統括役のフィンもカッコよかったけど、さすがに若過ぎるよね。おやっさんは議員になっちゃって、見合い話が殺到。何故だかキルスには1通も…1通だけ、差出人不明で届いたとの事ですが。歯の浮くような言葉の数々って、一体何を書いたんだ、フィン・ユークレース君。笑後日談は逆ハー展開じゃなくて、みんながフィンを焚き付けるような感じでほのぼのでした。エルト辺りはいつ狙ってきてもおかしくないけど。この世界線ではみんなのエルトクリード・ヴァーレンティンのままなのかな。画面のこっち側の私はともかくキルスは誰と結ばれるのか。フィンが正史というのは重々承知の上で。グランドエンド後なら、ユネはまず無いかな…ウルリクも望み薄。エルトはエルトなんだけど、警察官辞めて下界に移住させられる程口説けるかといえばなかなかの難易度。やっぱり上にいるフィン、アダージュ、イネスが有利だとは思いつつ。こうなっちゃうと恋愛や結婚より仕事仕事のキルスなんだろうな。でもね、結婚が義務だった頃は嫌だったけど。自由だよって言われたら、案外サクッと結婚しちゃったりしないかな、キルス。フィンよ、他の上界勢は発禁本持ってる。今は合法になったかもしれないけど。奴らそうと決めたら早いからな。頑張れ。笑キルスと、彼らのこれからに幸あれ。どのキャラもどのルートも甲乙付け難い良さがあって。最萌はザクセンとか言ってもいいですか。ダメですか。すんごく悩むけど序列付けたらこんな感じかな…・プレイ前(体験版プレイ後)エルト>アダージュ>フィン>イネス>ウルリク、ユネ・クリア後イネス>エルト、アダージュ>フィン、ユネ、ウルリク特別枠:ザクセンつまるところ、HOUNDSに攻略されました。イネスは本当にダークホースだったし、年齢差と幼少期エピもズルいし、キルスがとっても乙女で健気だった。ザクセンの記事はもう書き終わったので、ネタバレなし総評へ続きます。
2022.07.29
コメント(0)
がっつりネタバレしますのでご注意ください。 【信念 Faith】フィン・ユークレース(CV: 新垣樽助)年齢:22歳身長:182cm誕生日:1/19下級警察官でありキルスのパートナー。気弱だが心優しく穏やかな性格。 初っ端からキルスへの好意がダダ漏れ、ほとんどのルートで清々しいまでのヤンデレっぷりを見せてくれていたフィン。PC版では恐らく政治家キルスの秘書になるパターンが最良で、次点がイネスのベストEDだったんでしょうけど、どちらにせよキルスと結ばれるには至らない。HOUNDS配属の時点でザクセンの調教を受けるのは避けられなかっただろうし。 そんな不憫な彼を遂に何とかしてあげられる。ルート制限ガチガチなので、やっと辿り着いた感があります。 Vita移植以降の追加ルートなのでやや駆け足ストーリーでしたし、フィンルートから入れるEDは3つだけ。スチルも1枚少ない。だけど立ち絵の種類が多めなのは優遇かなぁ。(ユネ様なんて人間に戻った後もあの衣装の立ち絵しかなかったぞ) なんでもいい。助けに来たぞー。さて、果たしてどうなるのか。 大団円以外では、片方の失職は避けられない運命なんですね…キルスを庇って両親殺しを自供するにとどまらず、恋愛御法度の上界で彼女を愛していると宣言。殺人に恋愛、片方は嘘だけど二重に大罪を犯したと言えば一思いに下界へ送ってもらえるだろうというフィンの思惑に反して、計画が狂ってしまったウォーナーは悪あがき。 ユークレース商会の息子だからと審議を引っ張りますが、真犯人は自分の息子だから真相をバラすわけにもいかない。キルスを下界に送れればいいわけだから、フィンは罪人として保護地区へ。そしてキルスがHOUNDS配属に。ある意味この方がグリッサードの近くに置けるし、まあ良いでしょうとなったんですかね? HOUNDS配属…不穏of不穏ですが。意外にもザクセンの可愛がりは嫌がらせ程度。グリッサードもほぼ空気。 上の警察官時代も男所帯だったとはいえここは下界、HOUNDS。早速モブ達のゲスな会話が耳に入るので、胸糞展開あると思ったらそれもなく。恐らくリエリスの上客だった輩ですね、このモブ。 ザクセンに目を付けられているキルスに手出しするのはとばっちりになりかねないから躊躇われたのか、影でイネスがセコムしてたのかは分かりませんがHOUNDS内でモブ相手にキルスが女の子として嫌な目に遭う事がなくて良かったしグリッサードも空気で、良いんだけど拍子抜けもしました。笑 保護地区でフィンを見つけますが、フィンとしてはキルスにみっともない姿を見せたくない。会いたいけど会いたくない。恋心は複雑だ… 保護地区のフィンは案外逞しく自活していて、HOUNDSの配給に頼っていなかったのも一安心でした。あんなモン食っちゃいかんからな。逢瀬を重ねるうちに一瞬フィンの恋心が爆発して、『愛を教えてあげます』って熱烈にキスするんだけど。このルートのフィンは心優しい青年のままなので、以降強引な事はしてきません。 フィンの生い立ち、キルスに惹かれた過程が語られて、そりゃ誰よりも大切な存在だよなって事が分かります。不出来な息子扱いだったフィンは、キルスと出会って初めて自分の長所を見出し認めてもらえる。キルスがとても真っ直ぐな子だから、決して世辞や気を遣ってるわけじゃなく、良いものは良い。君はそのままで良いと。弱いところも含めて全部前向きに肯定してくれる。 手先の器用さを活かしてささやかに生計を立てようとするフィンですが、ザクセンの不穏が忍び寄ってくる。やっぱりお前か。キルスは職務停止だし、市場でフィンが開いた店は取り締まりに来るし。ただ、このルートのBADの一つは実質ザクセンEDかなって。ストーリー上当然BAD扱いだし、決して褒められた結末ではないんですけど。ザクセン攻略したいって声もPC版の時点でそれなりに届いてただろうし。話が逸れるので個別記事に回します。 上ならユネ様、下ならエルト。とりあえずこの2人が出てくればなんとかなる感。エルトの計らいで職と住を得た2人は、やっと、やっと共に生きる幸せを掴みます。良かったね、良かったよぉ。 それにしてもエルト、うら若い2人をベッドが一つしかない部屋にブチ込んで『ごゆっくり』とはさすが過ぎて笑った。フィンの鬼のような自制心で『さくやは おたのしみでしたね』展開にはならなかったけど。キルスがほっぺにチューした理由も、幼少期に眠れなかった時、親がそうしてくれたからって理由だし。はぁ、苦労しますなぁ…殿方供。 エンドロールのキャラソンが6人中一番『熱唱』感があって胸熱でした。 エピローグでもう名字が変わってる!でも、アダージュルートでも言ってましたがキルスさん、あのですね…赤ちゃんは神官院から貰ってくるものではありませんよ…幸い(?)護衛としてエルトの近くにいる影響で、夫婦生活における『とてつもなくエロいこと』byアダージュはなんとなく理解してる模様でしたが。笑 エルトルートじゃ2回もレイp展開だけど、これが本来のフィンなんだよねぇ。普段は穏やかで優しいフィンが男の顔を見せるの、キルスもずるいって言ってた。全プレイヤーが同意…はしないか。巡ってきた運命が運命なもんで。ゴメンなさい。 後日談とか結婚前夜を見ても、お主らどんな理性してんだって気にさせられます。エルトは置いといて、あの堅物朴念仁イネスですらキルスをちゃっちゃと女にしてたぞ。年齢差?運命の人補正?発禁本…はアダージュも読んでたか。笑 ヤンデレ状態のフィンを攻略したかったという声もありますが、私はザクセンBAD含めてこのルートでかなり満足して。キルスは分裂しないし1人としか結ばれないから、グランドエンド…うーんって思ったものの。そうだった、このゲームの大テーマは『世の不条理を正す』ことでした。みんなを幸せにするなんて可能なのかなって思いつつ、大団円へ進みます。
2022.07.28
コメント(0)
がっつりネタバレしますのでご注意ください。 【希望 Hope】ユネ・セキエイ(CV: 高瀬泰幸)年齢:???身長:160cm誕生日:7/22神官として崇められている青年。掴めない性格で、聖人ユネと呼ばれることも。いよいよ上界ルートですね〜。1周目でウルリクのEDを全て回収していたので、2周目には上界へ留まる選択肢が出てきてはいたけど、推奨順(エルト除く)でここまで来ました。聖人と恋愛するってどういう事なの…と思いながらスタート。神官院の廊下で初めて出会った時点で、なんか思ったより気さくな人?って印象はありました。単に、神に近い存在だから下々の者にも優しいのだとばかり。他ルートでもチラホラ登場しますが、エルトを後回しにしてたので、ヴァーレンティン邸に遊びに来るところは見てなかったんです。それを抜きにしても、前のイネスルートでお助けいただいてたので。早急にキルスの罪が晴れて明るい展開になるかと思いきや全然違ったのには驚きました。そう一筋縄でいかないのがスチプリ。このルートはとってもファンタジーみが強くて。まさか本当に不老不死で400年以上生きてるとは思わなかった。キルスより背が低く、見た目は儚げな少年。無邪気な一面もあるので、何でしょうね…人外合法ショタ枠と言えなくもないけど。トンデモ設定のオンパレードなので、属性分けは難しい。ウン百年生きてきてる分、達観を通り越して本当に仙人みたいなところもある。特に生死感はこっちの常識が全く通用しない。ウルリクの感想で書いた、彼と対になる存在はユネだったんだなって思いました。上界で崇められている聖人が下界出身というのもよくできた伏線だったなと。いつもならリフトにぶち込まれて下界送りになるシーンで抗うと、あくまでも罪人である事を買われてユネの付き人になります。いわば長く生き過ぎてきて、もう飽き飽きしてるんですね。やさぐれ聖人。両親を手にかけるような人間なら、私のことも殺してくれそうだから。そんな理由。この世界でユネに逆らえる人はいないから、1ヶ月以内に私を殺す事、という条件付きで下界送りを免れます。付き人になると、早々に胸元の鍵穴を見せられます。どういうことなの。そしてまぁよく食べる。底なしの胃袋をお持ちで。食べている時は生きている事を実感できるから好き、という事らしいです。でも、ユネを殺すのは実際には無理ゲー。キルスにとって『あのユネ様』に手を掛けるなんて…というのを抜きにしても彼に危害を加えようとする物、者はもれなく返り討ちに合います。自称花屋が持って来た花は枯れ(毒か何か仕込まれてた)、本人は突然割れた窓ガラスにグッサグサに刺されて死ぬ。動物を抱いただけでその動物が死んでしまった事もあるらしい、多分噛まれたり引っ掻かれたりしない為に。いわば、易々と触れることもままならない。ましてやキルスは本当に両親を殺したわけではないので、どうしたものかと答えは見つからないまま時が流れていきます。初めのうちはユネもキルスが罪人だと思っているのですが、接するうちに『こんなに真っ直ぐな娘が両親を殺すとは思えない』と、事件の真相を突き止めるよう指示しますが…書類の扱いも不審だったし。でも頼んだ相手が黒幕。ダメだこりゃ。これまでのルートで上の政界が腐れ切ってる事は明らかなんですが、ユネが政治に介入してこなかった代償ですね。ある日、下界へ行きたいというユネについて行くと不老不死の理由が明らかに。ずっと行きたいとは思ってたけど、上界ましてや神官院勤めの人間にいくら頼んでも誰も着いて来てくれなかったと語りますが、後々ユネ自身が目を背けてきた故だとわかります。ここで挟まるBADは、エルトの屋敷に着いて、ウルリクがセキエイである事を証明して見せろと言うから、ユネに言われるまま剣を向けるキルスが余所から飛んで来た剣にブッ刺されるという『そりゃそうだ』ED。キルスが死んでもユネは大して気に留めずウルリクと去って行ってしまいます。酷い。洪水前の下界。孤児だったユネはウルリクの先祖アルセンクライムの父に拾われ、成長してからは鉱石の研究をしていた。鉱山には毒があり、そのせいで養父もユネも体が弱っていく。そんな中見つけたセキエイという鉱物とフェリエの技術を組み合わせて、止まらない心臓、老いない体を手に入れた。セキエイの加護によって、ユネに危害を加えようとするものは返り討ちに合う。セキエイの加護は愛。故に他のものを愛するならその加護は弱まると。神に愛されているわけじゃなくて、まさか鉱石に愛されていたなんてなぁ…つまり、誰かを愛すればユネは死ぬ事が可能で、その相手は必然的にキルスになる。キルスと心が通えば通うほど、ユネに異変が起こる。セキエイの加護が弱まり、心臓が痛み出したり、怪我をしたり。PC版ではフィンが攻略できなかったグランドエンド直前前提のルートだからか、ユネにもEDが6つありました。好感度が高くてもユネ様結構無慈悲で、なまじ長く生き過ぎてきたせいかキルスが死んでもケロッとしてるところはやっぱりスチプリのテーマである不条理に沿ってるよなぁと思いました。ユネと恋をすることを断ればあっさり殺されるし、このルートでもキルスは警察官としては失職しているので、フィンはHOUNDS配属になってる。なのでフィンBADも一つ挟まってました。グッドに相当するEDは2つかな、どちらも切ないけど…政治に無関心だったユネがキルスの為とはいえ、神官院の膿出しに取り掛かる事でグランドエンドへの道筋が見えてきた感がありますね。セキエイの加護を失ったユネを看取るパターンと、身を引いてユネを生かすパターン。前者はユネの遺言でキルスは爵位を取り戻し、父のように政治家になって、フィンも上に戻り秘書として側にいる事になる。後者は一庶民として家に戻り、剣の師範に。特例として結婚の義務がなくなる。時は流れ、キルス危篤の知らせを受けたユネがキルスの元へやって来ますが、息を引き取った後で再会は叶わなかった。神官院の膿出しができた事でキルスが平穏を取り戻すのは良かったよね。2人は結ばれないけど…ベストEDは神官院で愛を説き、糾弾されて下界送りになる。どこまでも腐れ神官院。あんなに崇めてたユネをあっさり邪魔者として追放しちゃうなんてさぁ。下界でウルリクに会い、セキエイの加護というかもはや呪いを解いて普通の人間に戻り生きていく事になる。2人は結ばれるけど、上の腐敗はいわば野放しになってしまうし、エンディングの演出もキャラソンじゃないんですよね…元々弱い体だったからいつまで生きられるか分からない、という懸念だけは後日談で補完されてました。医療が発達した事によって思ったより長く生きて一緒にいられそう、更に身長まで少しずつ伸びてる(!)。実際には16歳位だそうなので、一番年上なのに年下枠?やっぱり不思議な存在のユネ様でした。ユネルートをやってるとチョコレートが食べたくなる。というか食べた。笑そして、愛について説法するシーンがとても印象に残りました。歴史上、上界が発展する為の人口統制は結果的に華々しい繁栄をもたらしたけど、人が人らしく生きる為に上の色々な規制はもう不必要になってきてる。そしてその犠牲になってきた人があまりにも多すぎる。ベストEDの演出を見るに、上の腐敗を何とかするのが必然だと分かるし当初ユネは死にたがっていたけど、神官院の改革に取り組めば虚無から救われる。大団円、可能なんじゃないか…?この後後回しにしてたエルトをクリアして、やっと!フィンを助けに行ける事になりました。待ってろよ。今行くからなー!余談:すっかり空気だったアーク、確か一瞬出てきますよね?上にいたらどっかで会うだろうと思ってたんですけど、彼も汚職警官の一員だったのか、あまり考えたくないです。
2022.07.27
コメント(0)
ダークホース現わる。ネタバレご注意ください。 【不屈 Fortitude】イネス・ハインリヒ・ハイネ(CV: 君嶋哲)年齢:29歳身長:180cm誕生日:12/5HOUNDSの副リーダー。粗暴な猟犬の中では生真面目で、人望はあるものの浮いた存在。下界視察の時からほんっとに何度救われてきたか分かりません。イネスがいなかったら…うん、無理だ。詰んでる。色々と詰んでる。共通序盤にHOUNDSの牢屋でオートミールを無理矢理食べさせられた時点でツボってたんですけど、まさかこの人に沼るなんて。悔しい(嬉しい)。HOUNDSである事は差し置いて『この人だけはマトモよね』っていう安心感。特にこの保護地区に留まるシナリオでは、キルスの実直さが災いして何度も牢屋にブチ込まれますが呆れつつも必ず助けに現れるイネス。ほぼ人外枠のユネ様を除けば一番年も離れてて、保護者みが強い。アダージュの助手にならない道を選ぶと、リエリス、メルローのいなくなった家で一人暮らしを始める事になるキルス。箱入り娘がスラムでいきなりそんな事しようったって、普通に無茶よ。やるしかないんだけど。見兼ねたイネスはキルスに、勉強を教えてくれ、その代わりにお金を払うと持ち掛ける。イネスは酪農家の出で貴族や政治の事がよく分からないから、という文言なんですが。この時点では彼の真意はわかりませんでした。てっきりキルスにお金を払う口実かなー位にしか思ってなかった。さて、生活資金は確保できましたが、問題は家事。ここでもなんとイネスが台所に立って料理を教えてくれる。ユネ様って聖人だけどさ、あなたも大概…しかし、絵に描いた軍人みたいな2人はここからどうやって恋するんだ…?って思ってた。まず、堅物キャラの鉄板挟んできました。無防備な寝顔スチル。イネスって正面の立ち絵でめちゃくちゃ損してますよね、カッコいいのに…そしてお約束の寝言、『スィア、あなたは』。あなた、という以上は人名に違いないし、どうやら女性であるらしい。このルートのキルスは比較的早い段階で特別な気持ちを自覚し始めるのが良かった。キルスは勉強を、イネスは料理を教えるほのぼのとした日常。心の片隅には『彼女って?』という疑問を抱きながら。しかし、彼はいくら人格者でも猟犬HOUNDSである事。そしてこの日常が間もなく終わる事を突きつけられる。ザクセンとツーショットのスチルシーンは、キルスは勿論プレイする側も『そっか、そうだよな』ってなっちゃいますよね。ルートに入るまでイネスの血生臭いシーンって無かったから。今ここで、それ出しちゃうかって。で、お金を払ってまで真剣に貴族や政治の話を聞いていたのは何故かというと彼は異例中の異例を成し遂げて、上界へ戻るチャンスを手にしていたから。フィン然り、イネスもまたかつてのパートナーの失職は冤罪の可能性が高くてそれを究明したいそうですが、なんかもうHOUNDSの半分以上そうなんじゃない?って思えてきます。好感度が足りないとここでイネスは当面の生活費を置いて一人で上に帰ってしまい、迎えに来るアダージュ。誘い文句はここでも助手。このEDはアダージュの方に登録されるんだけど、キルスが多少なりとも料理をできるようになっているので、おまけのSSでオムレツを挟んで会話する2人の距離感がちょっとくすぐったい。アダージュ攻略した後だからね。好感度が足りていると葛藤の末、キルスを男装させて上界へ連れて行くというらしくない賭けに出るイネス。一緒に死ぬ覚悟って恋愛感情云々抜きにしても究極の信頼関係。キルスの断髪スチルは勇ましくも美しかった。途中HOUNDSの過去話が挟まるんですが、ザクセンの前身はスィアという女性だったこと、『誰かのものになるようなタマじゃない』こと。そして彼女は既にこの世にいないこと…ザクセン個別記事を書く予定なのでこれ以上は省いておきます。そういやフィンどうしてるかな〜と思ってたら、ここの選択肢ミスると出てくるんですね。散々信じるって言っといて疑うわけだから、もはやわざとでしかないんですが。イネスもキルスの変装用にHOUNDSの制服盗んだのがしっかりバレて捕まってます。BADへ一直線。正解の選択肢を選んでもあっさりリフトには乗れずここでザクセン登場、マジか。再び剣を交える2人、そして割とあっさりキルスに軍配。下界視察の時はエルトの放った銃声のおかげ?せい?で決着は付かなかった。体格差あり、着慣れない制服、使い慣れない剣でもキルスが勝てた理由。その辺も個別記事でかなー。上に着くと、ここでやっとイネス側からほんのり匂わせが始まります。笑もうエンディング手前だよ29歳。らしくて良いけど。私は好き。そして、私がこのゲームで一番好きなシーン。共通で幼い頃ティスティラのペンダントを拾ってくれた警察官の話が出てきますよね。あれ絶対どっかで正体出てくるんだろうな〜と思ってたら、イネス殿だったんか!在りし日のスチルどちゃくそイケメン。今もイケメンだけどさ。痩せてた頃のコルドアとか、昔のザクセンじゃなくて良かった~。後者は別の理由でだけどね、これも個別で。あれがきっかけでキルスは警察官を目指すわけだから、もう完璧。これは運命です。 ちょっと間違えると胸糞BADにいってしまいますが、もうここまでくれば割愛するべきでしょう。汚職警官に囲まれて2人共闘するスチルも好き。ありそうでなかったシチュエーション。グッドは2人とも上界の警察官に復帰してパートナーになる一見めでたいEDで、宣誓のスチルも素敵とはいえ…上にいる限り2人にはまたそれぞれ別の相手との見合いが舞い込むだろうし。下にフィン置いて来てるし。汚職連中まとめて送っちゃったし。etc本懐遂げたはずなのに、やっぱり切なくて、引っかかるEDなんだよね…結ばれないならいっそパートナーなんて組みたくないよ。おや、誰かの声がryベストEDはイネスがHOUNDSのリーダーを引き継いで一緒に下へ降りるんだけど、イネスもズルい大人だった〜。リフト内のキスシーンはおまけでイネス視点読んだらもうダメ。爆笑。ここで例の発禁本が役に立ってたなんて…アンタ達、何してんのよ。笑エピローグは語彙力失いました。降参です。これまでとギャップがある分破壊力が半端なくて。腹が減っては戦はできぬと申しますが、そんな体力付けないとヤバいくらいなんすか…っていう。はしたなくてすみません、若旦那。なんだけどー…調教済みのフィンが身近にいる。これ、本当に大丈夫か?一応、HOUNDS拠点で再会すると憑き物が落ちたように見えるけど、イネスが夜勤の日辺りに例の如くティスティラのペンダント持って現れそうじゃないですか?いくらイネスに人望があると言っても、『あの人なら仕方ない』『キルスが幸せなら』とあっさり身を引くような愛の重さじゃないのを散々見てきてるからねぇ…順当に来てるとここで下界ルートは終わり。次は上に留まるユネ様ルートが待ってます。果たしてこれらが全て丸く収まるなんて可能なの?って思いながら進んできて、上界の政治腐敗がそもそもの発端だったならワンチャン…って気にはなってきます。それもまぁ、あっさり打ち砕かれるんだけどさ。
2022.07.26
コメント(0)
アイコン下のプロフィールからいきなりネタバレしてますのでご注意ください。 【節制 Temperance】アダージュ・ローゼライト(CV: 古川慎)年齢:26歳身長:175cm誕生日:11/11保護地区の外れに住む医師。無愛想だが面倒見が良く住民からは慕われている。 体験版と推奨攻略順がなければ一番に凸してたと思います。見た目と設定どストライク。加えて護衛以外のルートに入るのは初めてでワクワクしました。 もうね、出会いのスチルからしてイケメン過ぎやしませんか。糖度はエルト以上はないと思ってたんですけど…アダージュはあれですね、クールと見せかけたムッツリの方でした。笑 護衛ルート中ずっと気になっていたリエリスとメルローの末路、本当に残念でした。恩人だもの。保護地区の罪人とはいえ、彼女は人殺しや詐欺でも何でもなく、恋をしただけ。犯人はこの後イネスルートで分かるんですけど、何もそこまでする必要あったんか?っていう。 頼みの綱だった親子がいなくなり、居合わせたアダージュが助手として拾ってくれます。実はこの時アダージュは、2人のどちらかであれば助けられたかもしれない。でも、保護地区では医療物資も人手も乏しく2人共を助ける事はできないからあえて手を出さなかった…というのがアダージュ視点でのほんとのところ。 わりと序盤で見られるBADでも、アダージュを庇って強盗に撃たれたキルスが苦しまないように、貴重であろう安楽死の薬を打ち、安らかに両親の元へ送ってくれる。あっさりした印象のEDですが、これも彼なりの贖罪だったのかなって。ここは好感度が足りてればエルトがチラッと出てきてくれて嬉しい、場面がリベラリタスだからね。 今回も相手との同居になりますが、ヴァーレンティン邸みたいなお屋敷ではないので、寝室も一緒(?!)。アダージュはベッド、キルスはソファで寝泊まりする事に。この時点ではアダージュから見て18歳のキルスは、女としてカウントされないガキだった事がおまけSSで語られていました。 そうだよ、赤ちゃんは神官院から貰ってくると思ってるキルスだもの。うん。親の教育方針はともかく、上界の学校ってどうなってるんだ… 期待を裏切らないおもしれー男さん。自分の料理は『クソまずい』。市場でキルスとの関係を問われると、面倒だから表向き妻にすると言い出す。夫婦が何たるかよく分からないキルスに問われれば、夫婦生活とは『とてつもなくエロいこと』。全部真顔で淡々と言うのがツボる。笑 表向きとはいえ妻、と言われてからキルスに異変が起き…それが何ゆえなのか全く分からない彼女は、医師であるアダージュに自分の状態を伝え、これは病気かと尋ねるシーン。『アンタは俺のことが好きなんだ』とバッサリ。はい、ええ、そうなんですけど。ここでまさかのベロチューですよ…完全不意打ちだった。やられた。あのエルトですらいきなりそんな事しなかったのに… 上界出身勢が突拍子もなくこういう事するのって、ズルい大人の彼等も実は内心余裕がないというか、経験不足で加減を知らない故なんですよね。おまけで補完されてます。 アダージュも上界出身ではありますが、発禁ものの本を読んでいたから知識はある的な発言。恋愛自体が禁止の上界で、その内容がどんなものかは些か疑問ですけれど、彼曰く仲間内で結構流行っていたそうです。そしてこの『発禁本』、ある人の恋路にも一役買うと。なんでやねん。 このルートは、フィン関連も含めてかなりエグい。外れとはいえ保護地区を出ないので治安も悪いし。HOUNDSの配給と謎の薬の中身も胸糞そのもの。流血とかじゃなく、グロ過ぎて胸が悪くなるドン引きシーン満載。 ベスト以外はイネスに登録されるEDにちょっと救いがある程度で、他は救いようがない。後半はマッドサイエンティストの父親に焦点が当たるので仕方ないのかもしれませんけど。途中でちょっとグズグズしたせいで診てた患者にも影響が出ちゃうし。 あのザクセンでさえ閉口する程トチ狂った『研究』。下界視察で初めて会った時から胡散臭かったグリッサード・ローゼライト氏ですが。髪と瞳の色でなんとなく…ね。それにしても、まさかキルスの血液を手に入れる為だけに、適当な罪を被せて下界送りにしろと命じた黒幕だったとは。動機があたおかにも程がある。乗っかる上の連中もどうかしてます。 グリッサードがHOUNDS付きの医師になる事を申し出た理由もヤバいし、アダージュもアダージュで、母の遺言に従って父を追い下界送りになる為だけに残忍な罪を犯していました。親が親なら〜って選択肢出てきちゃいますけど、うーん。なかなかやらかしてますね、親子揃って。 アダージュルートなのに、対になってるイネスに助けられてばかりでした。ベストEDもイネスがいなかったら詰んでたし、ぇえ…ここで働くのがベストEDなの?ってなりますが、問題はエピローグ。 1年経っても2人の関係は進展しておりません。嘘だろ。牢屋でもハンガーストライキかますキルスに口移しで水飲ませたのに?その上はっきり告ってたのに?(これも不意打ち過ぎた) だけど、ぶっちゃけ溜まってると真顔で言い放った後に、それでも婚前交渉は感心しないから結婚だなって流れになったのでもう良しとしましょう。笑 例えキルスの心が他の人のものになったとしても、想い続ける事を赦してほしいだなんて尊いが過ぎる。トカゲをダシにからかってた頃のアダージュからは想像できなかった。 そして彼が救わなかった、救えなかった命の重さを考えるとHOUNDS付きが『ベストED』というのは仕方がないのかもしれません。 そろそろフィンを見てるのが辛くなってきますけど、制限かかってるから助けにいけるのはまだまだ先。グリッサードのパーツ集めには何の抵抗も無くなってしまったのに、キルスが他の男と居るのを見ただけでリバースて。早く助けに行きたいですよね…
2022.07.25
コメント(0)
がっつりネタバレしますのでご注意ください。 【賢明 Prudence】ウルリク・フェリエ(CV: 高塚智人)年齢:18歳身長:168cm誕生日:3/29下界出身の神出鬼没な情報屋。ある理由から上界出身者を嫌っている。年上組がほとんどの中、唯一の同い年。しかもどう見てもツンデレ。というかほんとにデレるの?いつデレるの?ってところから始まりました。普通に攻略推奨順で行くとエルトの直後なんで、温度差で風邪ひきそうです…まず、出会いからして相当気まずい。笑数日前まで貴族の箱入り娘だった18歳の女の子が喉の渇きに耐えかねて、スラムの裏路地で泥水を口にしようとする所に現れる。多分地面に這いつくばってるような状態でしょ。いくら生きる為とはいえ、人様に見られたら恥ずかしいとかそんなレベルじゃないはず。そんなの飲んだら腹壊すよと飲料水を手渡してくれるわけですが、この時はまだウルリクがどうしてキルスに声を掛けてきたのかは分かりません。後日再びキルスの前に現れ、着いて行くとエルトの屋敷に連れて行かれて護衛ルートへ。ウルリクの上界アレルギーは後々理由が分かりますが、とにかく序盤は謎が多い。度々エルトの屋敷に出入りして気ままに振る舞っているものの、どこに住んで普段何をしてるのかも、エルトとの関係もよく分からない。HOUNDSからは『ネズミ』と呼ばれている程、普段は影に隠れて生きていてポッと現れる身のこなしが軽やかそうな少年。いや青年か。そんなふわっとしたイメージしか掴めません。路地裏や地下道など暗い場所でのシーンが多いのも、彼が表社会から身を隠しながら生きてるんだなっていうのを象徴してる気がしました。キルスが毒壺(辞書に載ってる意味とは違うので要注意)に落とされるシーンはゲーム内でも1、2を争うエグさ。けど、ウルリクがそこから引き上げてくれるスチルはとても良いですよね。ウルリクルートへ進んでいくと、彼がラファールという血気盛んな若者たちの組織と連んでいる事が分かります。リーダーのバイスとはリベラリタスの前身フェアレーターからの付き合い。これ、エルトにも言ってないんじゃないかな。バイスの先祖が武器商人だった事が、ウルリクと連むきっかけだそうですが…エルトとウルリクの関係は先祖代々から切っても切れないものだという事が判明。下界の技術はフェリエの功績(銃なんかも)、そもそも洪水前に上界を作った技術・有識者もフェリエ。ヴァーレンティンはそれに出資していたという立場で、本来ならフェリエが歴史に名を残し、ヴァーレンティンこそ縁の下の力持ちだったはず。だけどフェリエはその知識技術が漏れる事を懸念して、表向きは全てヴァーレンティンの功績という事にさせ本来ならヴァーレンティンから得られる援助さえも断って歴史の影に潜んで生きてきた。せっかく自分たちが作り上げた上界へフェリエが昇らなかった理由は後々分かりますが…おまけのワールドストーリーを読むと、それぞれの思いのすれ違いが『下界の人たちは上界を疎ましく思っていて、少なくとも好意的には見られない』理由と、そのまま数百年の時が流れてしまったやり切れなさが伝わってきます。ラファールの若者たち、いわばストリートチルドレンって感じなのでしょうか。ウルリクも路上育ちで、母親からとにかく他人を信用してはいけないと口酸っぱく言い聞かされて育つ。エルトは幼少期に一度だけ会ったウルリクを探していたけど、路上生活の果てに命を落としてしまったんじゃないかと思っていた程。2人が今みたいな関係になるにはエルトがフェアレーターを潰してリベラリタスを成す必要があった、壮大。ここまでくると、ウルリクが超絶ワガママに振る舞ってもエルトは時折軽く諭す程度で、微笑ましく見守っているのも納得できる。そりゃ、下界の歴史と行く末そのものを背負ってるウルリクに心を開いてもらうのは難しいよね。影で過激派ラファールが暗躍するピンチの状況でもエルトに口を割ったり誤魔化すのに失敗するとBADにしか進めない。やっぱり他人の事なんか、ましてや上界のヤツなんて信用するんじゃなかった、って思われちゃう。ウルリクの信頼を裏切らないように、そしてキルスもウルリクを信じる姿勢を貫いてシナリオを進めて行くと、フェリエが残した書庫へ入れてくれて、下界の文字が読めないキルスに本を貸してくれたりするようになる。過激派ラファールの目的はフェリエの残した技術で上界を文字通り『地に落とす』こと。それが下界に及ぼす影響は計り知れないというのに…さながら大規模テロ組織じゃん。若さゆえの無敵感と集団心理、恐ろしいです。ベストED以外はどれもこれも悲しくて、グッドやアナザーはありません。エルトの方に登録されるBADは、エルト自らウルリクに手を掛ける事になってしまうし。起動された装置の中で独り水に沈んでいくスチルは、不謹慎だけどとても綺麗でした。ベストに到達して、やっとここから始まるんだなっていうくらい、乙女ゲームしてる感覚は正直あまりなかった。笑ツンデレというかツンツンツン…デレ?くらい。とっても賢いので、キルスと同い年とは思えない位達観してるところもある。ウルリクの生い立ちを思えば、恋だの愛だのなんてまだこれからだよね。そんな中でもなんだかんだキルスを助けてくれて、放っておけない気持ちが芽生えて他者と深く関わる事を避けて生きろという教えの間で揺れ動く胸の内だったり。悪態つきながらも案外すぐ赤面するところはツンデレキャラの鉄板抑えてるなと思いました。HOUNDSやフィンも出てこなくなるので、表面上は比較的平和なんですよね。水面化で動いてるものがとんでもないんですけど。世界崩壊の危機。ウルリクがここまで大きなものを背負ってるキャラだとは思いませんでした。そして、後々に繋がる伏線がいっぱい張り巡らされていたので、シナリオとしては超重要ルート。個別感想記事であまり他キャラのネタバレをしたくないのですが、あえて書き記すとすれば。滞在地的にエルトとセットだけど、ウルリクと対になるキャラは別の人だと思う。ルートの解放条件的にも、とだけ。世界の成り立ちが見えてくると、上界がとても滑稽で、時代遅れの裸の王様みたいに思えてくるから不思議です。キルスの冤罪が晴れる気配はありませんが、両親亡き今、下界で逞しく生きていくほうがキルスには似合ってるんじゃないかなぁなんて。グランドエンドまでまだまだ遠い段階では、そんな風に思いました。おまけでスチルイベントをウルリク視点から読むと、幼少期エルトの立ち絵が出てきてビックリ。ここでしか出てこないもんね…貴重だわ。
2022.07.24
コメント(0)
がっつりネタバレしますのでご注意ください。 【救恤 Chariey】 エルトクリード・ヴァーレンティン (CV:白井悠介)年齢:25歳身長:178cm誕生日:6/21下界リベラリタス地区の代表で、ヴァーレンティン銀行の頭取。 今作の糖度ナンバーワン、要はエロ担当ですね。笑体験版の時点でもう好きだったので、私はウルリクから順番に行ってユネ様の後にしたんですけど。ベストよりグッドの方が萌えるとは思わなかった…ベストしか見ないで買ったんですけど、取っておいて正解だったなぁ。 いくら鋼鉄メンタルとはいえ、18歳の箱入り娘がいきなりスラムに落とされたところを大人の男性から手を差し伸べられて、至れり尽くせり面倒見てくれて、その上グイグイ来るなんてさ、ズルいよね。好きにならないの無理だと思う。本人も言う通りハイスペにも程があるし。 乙女萌えの鉄板(人によるけど)を次々に踏み抜いていくのがもう気持ちいいレベルでした。多分書き切れない。笑スチプリの糖度ほとんどエルトに全振りされてると言っても過言ではないくらい甘々。キスの場所と意味を実践付きで()度々教えてくれますが、思わず全部メモりました。笑 フィンがHOUNDSにいる事が判明してから少しずつ不穏に。エルトルートで見られる闇落ちフィンEDは2つありますが、どっちもレイpっていうのがね、やっぱりこのルートは過激。ヤンデレの鉄板で、他の男に穢されたのを上書きしてやんよ的な。片方はスチルあり。スチルない方も文章が生々しいです。後半は上界へ行くパターン(グッド)と行かないパターン(ベスト)がありますが、後者はHOUNDSと共闘になる辺りが胸熱でした。フルコンプした後だと、HOUNDSもザクセンも憎み切れないのよね。前者は、やっぱり困った時のユネ様。私はユネ様クリア後にエルトだったから違和感なかったけど、これ1周目だったら色々ビックリしたかもしれない。笑 BADはウルリクのエンディングリストに登録されるやつがとても切なかったです。下界は広いとはいえ、2人でどこまでも逃げるって…どうなっちゃうのかなぁ。 ベストでは、エルトが敬愛のキスをしてキルスは騎士様から女王様に、エルトは雇い主から騎士になるわけなんですけど、立ち上がった瞬間抱きかかえて寝室に連行したのは笑いました。やれやれ。 グッドはもうね、エロ担当に相応しい終わり方でした。多くは語るまい。 おまけSSも例に漏れず猥褻なのでエロ苦手な人には全く合わないんだろうけど、とっても楽しかった。ありがとうございました。スチルイベントをエルト視点で見るやつもめっちゃ美味しい。この時点でまだ『少女』と思ってたんだ…とか、内心余裕なくしてるじゃーん、とかね。 推奨では1周目なので、色んな謎の真相は闇の中のまま・・・
2022.07.23
コメント(0)
Switchの体験版を触ってからずっと気になっていたスチプリ。初めはPC版が発売され、その後クラファンを経てVita→Switchと移植されてきたそうです。個人的にはとても楽しめたのですがややマイナーなタイトルなので、まずはおすすめポイントを中心に書いていこうと思います。【世界観】『世の不条理を糾す恋愛ADV』ということで独特、異色な世界観で描かれています。ファンタジー、スチームパンクが好きな人には刺さる部分も多そう。ネタバレにならないように書くと、上界は主に貴族の住む場所で、下界は上界で罪人となった人たちが送られるスラムのような場所・・・ヒロインは上界出身・在住の貴族の娘なのでそのようなイメージで始まります。【攻略対象・制限・推奨順】Vita版からは6人いて、ウルリク以外は全員年上なので年上キャラが好きな人にはとてもおすすめ。(ユネだけはちょっと特殊)攻略制限があり、6人攻略後にグランドエンド(大団円)ルートが解放。ユネ、フィン、グランドエンドに攻略制限があります。シナリオはエルト・ウルリク組、アダージュ・イネス組がセットでそこから個別に分岐。ユネ、フィン、グランドエンドは完全個別ルートといった感じ。攻略推奨順はエルト→ウルリク→アダージュ→イネス→ユネ→フィン→グランドエンドです。制限なしの4人ははじめから攻略できますが、徐々に真相に近づいていくシナリオなので、気になるキャラがいてもできればこの順番でプレイしてみてください。体験版でエルトのベストEDまで遊べるので私はウルリクから始めてユネの後に回しましたが、データの引継ぎはできず、セットになっている2人はBADEDの一つが対になっている相手のルートから分岐するので、やっぱり推奨順で行ったほうがいいと思いました。また、この順番でいくとあるキャラのBADをこれまたいい感じの順番で回収しながら進められるのでそれも大きい。【グラフィック】立ち絵でやや損してるかなーっていうキャラクターはいますが全体的にクオリティは高い方だと思います。背景も描き込まれていて綺麗。一部のモブは目なしでちょっと怖いですが、サブキャラも手抜き感が全くなく魅力的に描かれています。メインキャラの立ち絵は後姿があったり、装飾品の一部を付け外したり、あるキャラはルートによって服装が変わったりと豊富。目パチ、口パクあり。【シナリオ、ボリューム、糖度】シナリオは基本的にシリアス、ほの暗いです。糖度はキャラによって差がありますが、乙女萌えのポイントはしっかり抑えてるかなと。CERO Dは恋愛要素ではなく残虐表現の方なのでご注意を。序盤からいきなり不条理を突き付けられますし、グロ耐性がない人にはきついシーンも多々。私は某ひぐらしがギリギリ耐えられたレベルですが、それでもヒロインや攻略キャラ、魅力的なサブキャラが酷い目に合うのは辛かったです。ホラーではないんですけど。ヒロインが全く折れないタイプなので読み進められたし、キャラとの交流やキャラ同士の掛け合いでほのぼのできる場面もあり、グランドエンドを迎えた時の爽快感が素晴らしかった。本編とおまけ要素を含めるとボリュームがすごいのも特徴です。まず、シナリオの金太郎飴感は全くないと言っていいと思います。各キャラにつき5つ(フィンとユネだけ6つ)のEDがあり、ベストでなくてもグッドと言えるものだったり、アナザーと言えるものだったり、バッドも切ないものから目を覆いたくなるようなものまで様々で、スチルありバッドも豊富です。私は選択肢のみで進めるノベルゲームはあまり得意でなかった(作業ゲーが好き)のですが、スチプリに出会ってすっかり覆されました。節々にキャラ視点のシナリオが挟まるのもポイントで、周回やルート毎に増えたりします。何かしらのエンディングを迎えると【EXTRA】というおまけのギャラリーが解放されますが、これがまた凄い。FD1本にサントラまで入ってると言えるくらい。具体的には↓・ギャラリースチルの閲覧ができ、ベストEDのおまけスチル以外はキャラコメあり、シーン再生あり。・ストーリー『アフターストーリー』ベストEDからエンドロール後エピローグの間のシナリオが再生できます。ヒロイン視点と攻略キャラ視点の2パターン用意されており、ボイスあり。キャラ視点の場合はヒロインの立ち絵オンオフができます。『アナザーストーリー』スチルイベントをキャラ視点から語ってくれます。ボイスなし。『スペシャルストーリー』各キャラとの結婚前夜がテーマで、これもキャラ視点。ボイスなし。『ワールドストーリー』上界と下界の成り立ちをテーマに、あるキャラ2人がそれぞれを絵本を読み聞かせるような雰囲気で語ってくれます。ボイスあり。・サウンドゲーム内のBGM(キャラソン以外)を再生できます。ワンリピートとオール再生があり、Switchの自動スリープをオフれば作業用BGMにできる。ページを閉じてもそのまま再生されるので、おまけを見ている間は好きな曲のままにできます。・エンディングリストそのまんまです。迎えたエンディングのシーン再生ができ、達成率表示あり。・キャラクターなんといってもここが美味しいです。メイン6人はプロフィール、相関図、キャストコメント、ボイス6種類、If Storyという名のSSが3本。相関図では、各キャラ視点で主人公と他の5人について、出会った当初とクリア後の印象やらをボイスで語ってくれます。キャストコメントは普段乙女ゲームであまり見かけない声優さんも多いので、長さにバラつきがあるとはいえ新鮮で面白かったですね。ただし、よくある『最後にキャラ声で愛を囁いてくれる』みたいなのはないです。笑ボイスはシナリオの進捗(ED達成?)に応じて増えていきます。初めの一つは本当にただの自己紹介って感じなのですが、解放されるにつれ本編中では分からなかった一面も教えてくれるのでキャラ愛が深まる。SSも進捗により解放されていき、キャラ視点で過去だったりとあるED後だったりが語られます。ボイスなし。サブキャラクターのページもあって、ボイスとIf Storyがあります。悪役が中心なのですが『攻略したい』とよく言われる某キャラはSS3本という優遇っぷりで、これを読んでしまうとますます彼が攻略したくなっちゃいますね…彼については個別で語る記事を作成しようと思ってます。悪役の背景を語られると、憎み切れないと思わせられたり、やっぱアイツだけは許せん、となったり。・ムービー初期の販促っぽいムービーから、歌詞付きOP2種、バッドのエンドロール、グッドやアナザーのエンドロール、グランドエンドのエンドロール、そして各キャラベストEDのエンドロールが閲覧できます。オープニングと各キャラベストのエンドロールはキャラソンなので歌詞を表示できます。歌詞の表示法もカラオケのようなパート表示と歌詞全体を表示させる2通りが選べます。【ヒロイン】しっかりキャラ付けされています。年齢は18歳で身長は158cm。デフォ名・呼びあり。苗字は固定で名前のみ変更可。CVなし。顔グラ表示なし、キャラ視点では立ち絵あり、スチルにもがっつり描かれてます。見た目はピンクのロングヘアで美人、上界貴族の娘なのに職業は警察官、剣の腕前も上司のお墨付き。性格は『正義』がテーマなだけあってとにかく真っ直ぐ、口調も軍人みたいで男勝りなので、自己投影型の方にはちょっと個性的すぎるかな?どんな時も屈せずに自分の正義を貫くのですが、これが仇となってしまう場面も多々。でも、この性格と尋常じゃないメンタルの強さがないと話が成立しません。笑上界でのある事情により恋愛には全く免疫がなく、貴族で身の回りのことも使用人に任せていた箱入り娘なので、攻略キャラがほとんど年上というのは必然かなと思いました。ルートによって色々な姿に変わるのでどれも可愛いです。足手まといとか、ゆるふわ、はわわ系ではないので、女性から見て不快に感じるような事はあまりないと思います。【システム】至れり尽くせりです。システムボイスにサブキャラが登場するってあんまりないですよね。起動時や設定画面、おまけの閲覧中キャラが操作に応じて喋ってくれますし、ランダムかメイン6人の誰かに固定することもできます。これをランダムにしておくとたまにサブキャラがメーカー名、タイトルコールをしてくれます。キャラ個別ボイスのオンオフ、テキスト周りの調整(4言語対応あり)、スキップ周りも快適で、ボタン配置は6種類から選べます。他メーカーさんのようにシーン毎にスキップして未読や選択肢のありなしを教えてくれる仕様ではありませんが、スキップ速度がめちゃくちゃ早いので周回もストレスフリーでした。ルートに入った時とキャラ視点が変わる時に数秒止まる程度。前の選択肢、次の選択肢へジャンプすることが可能です。未読回収がしやすい。なので、クイックセーブとロードもあまり使わなかったかな?オートセーブも実装されています。愛キャッチがあり(オフも可)、好感度画面でどのルートに入っているか確認できるので、初見の手探り攻略にも良い仕様だと思います。●推せる要素/キャラ属性非日常、ファンタジー、スチームパンク、シリアス、病み/闇、真相あり戦う有能ヒロイン、年上、メガネ、ベタ惚れ、デフォ惚れ、ツンデレ、クール、ムッツリ、堅物、人外(?)身分差、ヤンデレ、執着、保護者、運命的、惹かれ合う過程が丁寧、ギャップ萌え●人を選ぶ要素ヒロイン個性ガッツリ、人が死にまくる、暴力、残虐、流血、胸糞、グロ、リップ音、微エロ攻略キャラの女性経験仄めかし、キャラ同士の絡みが過剰(?)人によってはBL媚びに見えるらしい【あとがき】とても作りこまれた良作だと思いますので、もっと沢山の人に知ってほしいなと思い書き始めました。ストーリーはシリアスで不条理なんですけど、ヒロインがへこたれないので鬱っぽくならないんですよね。苦手な要素が多少あっても特大地雷でなければ、ぜひ体験版に触れてみていただきたいなと思います。
2022.07.22
コメント(0)
全10件 (10件中 1-10件目)
1