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愛知県長久手市ジブリパークへ行ってきました!-2■もののけの里23年11月オープンとのことで、もうすぐ1周年のエリアです。事前情報で、五平餅が焼けるとか、可愛い感じのタタリ神&乙事主様が居るとか聞いていたので、「ここはそんなに見るものもないんだろうな」と油断して足を踏み入れたんですが…びっくりするほど個人的感性にミラクルフィットな、超ド好みエリアでした。こちらのエリアですが、お隣に「あいちサトラボ」という農業体験ができる既存施設があります。公式ガイドブックの吾朗監督のインタビューを見て納得しましたが、もともとこのサトラボの施設拡張に際し、ここもジブリパークに組み込んでいただきたいと愛知県側から打診があったとのことでした。もののけの里は、既存の「サトラボ」という施設にもののけ姫の要素を寄せて、「里山」風にしてパーク化してるエリアなんだな、と。これこそまさに吾朗監督の手腕なのだろうな、と思います。タタリ神と乙事主様も、かなり迫力があって凄く良かった!里山の景観の中における「タイル」は、高貴さ・エキゾチックさをすごく感じました。三本柱の櫓は、もともとアシタカの生まれ故郷の村のものなので、本来ははタタラ場とは全く異なる場所にあるものですが、タタラ場自体も鉄を扱う要塞ではなく、少し武装した山里のお屋敷的な風貌になっていてすごくマッチしてます。タタラ場周りのなんちゃって『堀』。これがすごく良かった!この「噓のつき方」は、おそらく宮崎駿監督にはできないんじゃないかな、と感じました。たぶんもっと「本物」が作りたくなっちゃう。ここも、とにかく植物が素敵なんですよ~!タタラ場回りには、水の要らない稲穂…?が植えられていました。これも、本物の植物の威力をすごく感じました。既存の「サトラボ」の景観を活かし、もののけ姫要素を咀嚼・デフォルメして、嘘ついて、「なんちゃって」で空間/絵面を形作る。映画本編に出て来たタタラ場やタタリ神がそのまま立体になっているわけではないのですが、この「なんちゃって里山」に、ジブリファンがジブリに求める萌えがたくさんあるんですよ。そもそも畑で野菜を育てる・収穫する萌えだってトトロだし、「サトラボ」はだんだんエボシ様の私庭に見えてくるし。なんちゃって里山、最高でした。ほかの季節もきっと良いだろうけど…たぶん、このエリアは秋が一番イイ!■青春の丘地球屋(プレミアムの方のみ入れる)がメインの小さなエリアでした。「次はプレミアムチケットを何とか入手して来よう!」と思いました。さらっと天沢聖司(の自転車とジャケット)が居て笑いました!■どんどこ森メインエリアから、更にひと山超えたところにあります。サツキとメイの家がメイン建造物としてあるのですが、どちらかと言うと、このエリアのコンセプトは「山の中を歩く」ことだと認識しています。メインエリアからの移動に関して、私たちは山道(最短)コースを使用しました。距離的にはさほどのものではありませんし、ウッドデッキ的な遊歩道も綺麗に整備されていますので、歩きなれているお子さんや健脚な方であれば、是非山道コースを歩くのが良いと思います!皆が一番観たい、心躍るモニュメントがあちこちに設置されていました。※歩くのが難しい方にもしっかり周遊バス等整備されています。有料ですが、ネコバスも走ってます。どんどこの森は、まさしく森であり、山でした。万博時よりあったのかな?と思いますが、エリア手前の「日本庭園」も非常に見応えがありそうでした。(時間がなくてそこまでしっかり見れませんでした…)山頂には「どんどこ堂」と名付けられた神社モドキ的な社&お堂?(トトロ)があります。登山道にあるどんぐりのモニュメント(●合目に合わせて増えていく)も、鳥居モチーフの立看板も、「ど・ん・ど・こ」登って行きたくなる意欲を掻き立てられます。素晴らしい…!■ジブリの大倉庫パークの中核となる、大規模な屋内展示施設です。他のエリアと異なり、チケットを取る際には1時間毎の入場時刻指定があります。(出る時間は決まっていないので、好きなだけ中に居られます。ただし、一度出ると再入場はできません)1日にどれくらいの人数を入れることが出来るのか…と思っていましたが、初期の報道等では、土休日4,000人という人数が出てきていました。入場時間指定制:9:00(※)/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:001時間おきに7回の入場ですので、単純に割算だと、1回につきだいたい570人くらい?所要時間が3~4時間である点を見込むと、館内の収容可能人数は2,000人を上回るくらいなのかな?と思います。(時間に寄って販売枚数を調整している可能性も十分ありますが)屋外施設のみ回るチケットも販売されてはいますが、メインエリアでMAX4,000人というのは、投資回収という点からも、感覚的には「(最低限の)利益確保」ラインなんじゃないかな…。(もちろん具体的な数字は分かりませんが、そもそもチケット額自体、他テーマパークに比べ非常に安いです。)大倉庫内は見どころだらけだったので、かいつまんで感動した部分を!・小人の庭(アリエッティ)アリエッティになった目線で、庭の大きな草花を見上げることが出来る展示。ここは、「もののけの里」同様にテンション爆上がりした場所です!植物の葉・花・茎が、本当に精巧に作り込んであって圧倒されました。アリエッティのエリアがあることは事前に知っていたのですが、うっすらと、もっと作り物っぽい、ファンタジックでメルヘンちっくなエリアなのだろうと想像していました。床下の家の感じは、想像通りのメルヘンな印象だったのですが…それが、庭に出て、草木がわっと目の前に広がった瞬間に「あ、本物だ」と思うような精密さだったので、あぁこれは、メルヘンなワールディングではなくて、「小人の目線だと、足元の草花がこんなに力強く面白いものなんだよ」って言いたいエリアなんだな、と強烈に伝わって来ました。これだけ精巧な屋内展示が誘導するのが「現実の草花」というのが、初めての感覚でしたし、あぁ~~…やっぱり、ディズニーの「夢の国」というコンセプトともまた違う…これぞジブリだ!と感動しました。・ジブリの大倉庫もともと、ジブリパーク構想の始まりが、ジブリがこれまで様々な企画展で展示していた展示物の倉庫兼常設展示施設だったとのことです。なかなか不可思議且つちょっと不気味な立体模型がたくさん置いてありました。ナニコレ気になるわぁ~…・ジブリのなりきり名場面展私たちが行った時間においては、電車の中でカオナシと2ショット、ラピュタの2場面(シータが降ってくる/燃える城に助けに行くシーン)のみ、待機列を作って案内していて、上記以外の展示は待つことなくすすすっっと観る&写真を撮ることが出来ました。展示はしっかり見たいけど、並んでまで写真は…と思っていたので、オペレーションが明確でとてもありがたかったです。まさか自分がノリノリで、紅の豚と殴り合ったり、ぽんぽこの会議に参加したり、獅子神様に首をお返ししたり、カプローニと飛行機の上で語ることになるとは思わなかった。普段こんなことそうもやらない性質なんですけど…なんかもう浮かれ切ってた…。・映像展示室オリヲン座三鷹の森美術館で上映されてきた短編映画を鑑賞することが出来ます。「たからさがし」を鑑賞しました。9分間という非常に短い作品ですが、男の子とうさぎさんの力強い躍動に圧倒されました。イメージ的には「鳥獣戯画」!アニメーション万歳!とスタオベしたくなる素晴らしい作品でした。原作は、奇しくも先日訃報をお聞きした中川李枝子さん(ぐりとぐら・♪さんぽ作詞)です。他にも見どころは本当にたくさん…企画展は、ジブリの食べ物の食品サンプルがいっぱいありました。食べ物のみの展示かと思いきや、トトロの家やタイガーモス号等の室内再現ブースもたくさんあってテンション爆上がりしましたし、あらゆるとこに面白いものがいっぱいでした。風立ちぬに登場したシベリアも食べました。意外と甘さ控えめでおいしかったです。結局、ジブリの大倉庫には3時間強居ましたかね…。■(再)魔女の谷AM中、売店に入店待機列が出来ていて断念していたので、最後にもう一度魔女の谷を訪れました。オープン後、混み合っている期間のみの措置かもしれませんが、魔女の谷エリアのみ、希望すれば再入場が可能でした。オペレーションが本当にしっかりしていて…AM中の売店待機列はかなり進捗が遅い…売店への入店人数を少数ずつに抑えて案内しているようでした。AMに真っ先に売店に並んで入店したい方たちは、売店自体が目的で来園している層だと思います。目当てのお土産があっていらっしゃってると思いますので、待機列の順に手にできるようにしているんだと思います。反して、私たちのように閉園間近に売店に駆け込むような層は、「今日の思い出になんか欲しいな~」「なんか可愛いのがあったら買おうかな~」勢だと思うので、混み合う程度に一気に入店させて、スピーディーにお客さんを捌いていました。ジブリの大倉庫でも感じましたが、目的別に客層の動きに合わせたオペレーションがなされているのをひしひしと感じました。最後になりましたが、スタッフ様たちが皆さま若くて、でも接客やオペレーションの品質が非常に高い印象でした。すぐお隣にある愛知県立大学や愛県芸を始め、周囲に大学もたくさんあるため、アルバイト人材の豊富さを感じました(すごく大事なことです)。英語でバリバリ対応されているスタッフ様も居て、凄いな!と思いました。もちろんお土産も買いました!並べてみると、布製品が多いな…。ハウルのマント風ストール(左上)は、これからの季節に部屋で使うつもりです。いやぁ…初ジブリパーク、本当に本当に楽しかったです!園内は想像通り非常に広く、見どころが多すぎるため、最初はやっぱり大さんぽ券での来園がいいんじゃないかな…と思いました。プレミアムチケットがあったとしても、とても見切れなかった…。行ったその場でしか分からない感動がたくさんありました!次はプレミアムチケットを頑張って取って、また伺いたいと思います!by姉
2024.10.26
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愛知県長久手市ジブリパークへ行ってきました!-1開園が2022.11で、約2年間ほど。実は家が、ジブリパークに車で日帰り超余裕圏域内でして。近所なわけではないですが、感覚的には「めっちゃすぐそこの最近遊園パーク」。全世界ジブラーたちの羨望の的となりうる立地に居ながら、「人混みキライ…!」となんとな~く傍目で見てまして、2024.3に第2期と謳っていた「魔女の谷」エリアが公開され…半年。そろそろ落ち着いただろうか…と恐る恐る、まずは「大さんぽ券」を購入してみました。最初は妹と「平日に休み取っていきたいね」と話していたのですが、チケットは2か月も前に購入しなければならないため、なかなか日程が分からず、秋晴れの3連休という、絶対に皆が行きたい一番混むような日に伺うことになりました。ジブリパークですが、2005年開催の万博愛・地球博会場跡地であるモリコロパーク内にあります。パビリオンの一つとして「サツキとメイの家」が建設され、それも含めて5つの点在するエリアがあり、それら一体で「ジブリパーク」となっています。Wiki等で経緯を見ると、パーク10周年の2015年に同会場にてジブリの企画展を開催したのをきっかけに、愛知県大村知事からジブリ側へ、熱心な「恒久施設」誘致勧誘を行い、2018年に閉館する予定の温水プール跡地(現:ジブリの大倉庫)を用いた構想がスタートしたとのこと。公式ガイドブックの宮崎吾朗監督のロングインタビューを読みましたが、ジブリ側も、2014年の「思い出のマーニー」を一区切りとして映画制作部門を閉じたのをきっかけに、今後の展開を考える必要性が出て来ていて、テーマパークの引き合いは複数箇所からあったものの、最終的には愛知県提案の既存公園を使う構想に乗る形になったとのことです。施設管理・運営のための会社(株)ジブリパークは、スタジオジブリと中日新聞社の共同出資とのことですが、パークの設備投資はすべて愛知県持ちなのかな?開業時のニュース記事には、(近隣道路整備も含め)投資額497億円、…約500億円(うち140億円は国補助、県実質負担360億円)という数値が出ておりましたので、公共事業としても一大プロジェクトですね。だいたい、遊園地の超大型コースターが30~50億円(輸入品は為替影響が大きいので、今はもっとかかると思う)、同ジブリ関連の三鷹の森美術館は事業費50億円(2001年時点の話なので、現在の物価高と状況が違う)と出てきたので、単純比較はできませんが、ざっくりだいたいその10倍か…。ただ、ディズニーシーの新エリア・ファンタジースプリングスは、いちエリアとしての公表投資額が3,200億円と桁違いですし、ハウステンボスは初期投資2,000~2,200億円(1993年時)、USJは初期投資1,700~1,800億円(2001年時)という数値が出てきましたので、それらと比べるとジブリパーク(周辺道路等含)の全体投資額500億円はまだ可愛い金額というか…ジブリパークはやはり、一大テーマパークという規模感のものではなく、あくまで「(規模の大きな)公共事業としての公園整備」という位置づけなんだな、と受け取っています。*以下、ほとんど写真ログ+少し感想です。*まず最初に、全体的な感想を言うと…宮崎吾朗監督が凄い!!感動した点は多々ありますが、主に下記の2点です。①各エリア、各ブースにおける体験/鑑賞すべきものの明確さそれらを立体物に落とし込む際の、使用ツールの妥当さパッとその場に立った瞬間に、今居るこの場で何に感動すべきなのかが明確に分かります。これは本当に、行ってみてその場その場で体感してみて、強烈に焼き付いたところです。使うツールが多種多様で、感動自体も多種多様で、でもパーク全体として統制も取れていてこれはもう完全に宮崎吾朗監督の手腕だと思いますし…凄いな!!と。吾朗監督が、もとは都市の緑化とか、それこそ公園とか手がけられていた建築畑の方で、三鷹の森美術館プロジェクトに際して、ジブリに入社されたという経緯は知っていました。今回のジブリパークは、本当に吾朗監督がご自身の一番メインフィールドで、これまでアニメーション製作等で培われたものや、「ジブリ」ブランドへのリスペクトを全部投入して、形作られた大作だと受け取っています。各所で感じた感動については、各エリアについてで詳細を語ります。②徹底した「公園」への意識先にも書いた通り、ジブリパークは資本主義の上に成り立つ商業施設ではなく、あくまで愛知県の公共公園整備事業という位置づけなんだろうな、と感じました。今回、私たちが10月の3連休という非常に混む日に訪問したのですが、かなりスムーズに施設等を回ることが出来ました。もちろんお土産屋さんなど、入店・レジ待ちが必要な場面もありましたが、待ったとしてもせいぜい所要時間は20~30分程度。メインとなる「ジブリの大倉庫」が屋内施設という点も考慮してだと思いますが、他に屋外展示施設もあるわけで、他遊園・テーマパーク施設の感覚からすると、たぶんもっと人を入れようと思えば入る…現行は、「利益最大化」観点での定員設定ではなく、「訪れた人たち(子ども含)が安全且つきちんと楽しめる」観点での定員設定をしているんじゃないかな、と感じました。屋内展示・屋外展示含め、あらゆる場所に座れる休憩スペースが設けてあったり、とにかく立派なお手洗いが多い&個々の個室がかなり広い。休憩施設やお手洗いついて、激混みで困るような場面は全くありませんでした。園内のお土産等も、個々のクオリティに反して、値段設定がさほど高くない。このご時世、このクオリティで作ってるならもっと取りたいだろうな…と思うような商品も、おそらく受注ロットを増やすことで、なるべく大勢の方が手を出し易い値段に頑張って抑えている印象を受けました。あと印象的だったのは、地元・愛知県(&近辺)の特産品を、フードやお土産品に何とか織り込もうとされている配慮ですね。愛知県がお金出した施設ですからね。朝、駐車場の開く8:00過ぎには到着してました。ジブリパークの各エリアのオープン時間は9:00~17:00まで。私たちは5つのエリアを一通り回り、16:30過ぎまでほぼ1日フルで滞在してました。以下、回ったエリア順に、簡単感想です。■魔女の谷最初に行ったのは、今年3月公開された『魔女の谷』。屋外展示物としては、パーク最大の見どころが詰め込められたエリアだと思います。ハウル/魔女宅/アーヤの、魔女の出てくる3作品に関連する建築物と、メリーゴーランドやラピュタモチーフのライドアトラクションがあります。開園前、エリア外の屋根のある場所で待機列に並びましたが、十数分でスムーズに入場できました。エリアに入る前のモニュメント、入口ゲート等で真っ先に感じたのが、ぱっと見で、タイルですとか、取っ手金具等のあらゆる資材の品質がこだわってあるんだろうな~、という点。今回は外から眺めただけでしたが、「ハウルの動く城」「グーチョキパン屋」等、はっきりと作品名/建物名を出している建物は作中の再現を第一に考えた作りになっているのだと感じました。テンション上がる!「まずハウルの城見にいこう!」と言って入ったのに、次々と目に飛び込んでくる建造物に気を取られて蛇行に蛇行を重ね、全然たどり着けなかった…。視線誘導が絶妙というか…まず街並みに気を取られちゃうんですよ。ここからだと、ハウルの城の見たいところが見えないようになってるんだと思うんですよね。グーチョキパン屋からの屋根裏部屋入っちゃうと…窓からメリーゴーランド見えるし。いやその前にまずハッター帽子店に一度行って…あれ?あそこはなんだ?本屋だ!魔女関連の絵本売ってる可愛い!ふらふら…↑こんな感じ。また、とても印象的だったのがこだわりの植栽植物(本物)の視界への影響力。草の一つ一つ、丁寧にこだわって選んで植えられているのが分かりました。ハウルの城の周囲の「荒地」感も凄かった!「なんちゃって」荒地が、ちゃんと本物の植物で作ってあるんです。面積自体はそれほど広くはないのですが、インパクトあり、感動しました。その2記事に続く!by姉
2024.10.26
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完全新作アニメ「らんま1/2」第1話「らんまが来た」&第2話「男なんか大っ嫌い」を鑑賞しました。走り書きで、簡単感想です!★アニメーション/キャラクターデザイン/デフォルメらんま新作アニメの速報と同時だったと思いますが、メインビジュアルが公開され、順次主要キャラのキャラクターデザインが公開されていきました。一目見て、妹が絶賛したのが、このキャラクターデザインです。旧作のキャラクターデザインは、本ブログでも何度もお名前を出しているアニメーター・中嶋敦子さんが担当されていますが、本当に「映える画」というか、女の子たちは色っぽくて可愛く、男の子たちはカッコよくて可愛く、「あんな絵が描きたい!」と誰しもが真似したくなる、カリスマ性がありました。反面、中嶋敦子さんが描かないと「違う方が描いたんだな」となるというか。作画が各話で大きく異なり、シリーズとしての統一性は無い印象でした。(全然悪い意味ではなく。作画監督様の味が出るのは、アニメーター様方にとってはモチベーションにも直結するし、良い時代だったのだと思います。)転じて、新作のキャラクターデザイン。その後に公開されたOP映像/予告映像も見た上で…下記、妹談:これは・・・ 原画/動画スタッフ様への挑戦状なんじゃないかな!と。わざと、キャラクターデザインの通りに真似して描いてもキマらないデザイン画になってるんじゃなかなぁ。OP映像や予告映像を見て改めて思うけど、今回は徹底して本当に「キメ画/トメ画」を作らない。「キャラクターデザイン画や原作コミック該当場面の、この画を真似して描けばいいんでしょ」とか、「キメ画は作画監督様が修正してくれるでしょ」って出来ない。原画スタッフ様一人ひとりが、自分で考えて画を構築しないとどうにもならないように仕掛けてある・・・気がする。作画スタッフ様一人ひとりが考えて画や動きを構築できる、その自由幅をきちんと持たせてた作りになっていると思う。旧作に比べ、黒目部分がかなり小さいのも、目で演技できる幅をとても広げてるし、とにかくそれぞれのパーツが自由に動かしやすいようなデザインになってる。シンプルなようで、服の線等はかなり柔らかさがあるので、シーンに寄って、必要な質感を強調することもできる…というか、いちいち考えて描かないといけないように、デザイン自体から仕掛けてあるのでは。アニメーション映像が「3D/美麗」にどんどん寄っていくその反面、動きや表情が硬くなっていたりトレースばかりになったり・・・という現在の風潮へのカウンターというか、今、このタイミングでらんまを再アニメ化する意義として、今のアニメーション制作に必要なものはこれだ!という監督様/企画制作の大方針なんじゃないかなぁ(全て推測)。1話&2話を鑑賞すると、キャラクターデザインのみならず、色彩についてもシーン毎にテイストを変えていたり、背景もワンカットワンカット異なる考え方で構築してあったり、「80年代」を印象的に焼き付けるための小物を随所に配置したり…とにかく「シーン毎に必要に応じてテイストを変える」意図を感じますし、それを視聴者に許容するよう訴えてきていると感じます。これらは、シーン毎に必要な質感/重量感等が異なるためなのかな、と受け取っています。原作や旧作アニメのらんまは、アクションシーンとして建物・ブロック壁を人間の力で粉々に破壊するシーンがたくさん出てきますし、脚力だけでほとんど空を飛ぶことが出来るレベルの「軽さ」が特徴なのですが、反面、触覚や繊細な演技動作への意識は感じませんでした。後の話ともつながりますが、今回の新作らんまは、おそらく「触覚」部分…「触る・触らない」といった非常に繊細なところを描くシーンが出てくるのではないかな、と思っています。もしそうだとすると、アクションシーンとの重量感や物質感が全然違ってくるのは明かなので、シーン毎にデフォルメ変えるよ、質感変えるよ、背景の精度も変えていくよ、ってわざとやってるんじゃないかな、と受け取っています。★少女漫画テイスト第1話放送とほぼ同時に発売された「ダ・ヴィンチ」にらんま特集が組まれており、高橋留美子先生のロングインタビューも掲載されていました。そこにも書いてありましたが、「らんまは女の子の読者が圧倒的に多かった作品」とのことでした。私たちが完全にそこに当てはまる部類のファンなのですが、数多の名作揃いであるるーみっく作品群の中で、なんで「らんま」が特別かというと、少女漫画脳で鑑賞して一番心地いい作品だからです。らんま1/2の一番世間的に浸透しているイメージとしては、水をかぶると女の子になる設定や、女らんま・シャンプーちゃんのようなビビットでインパクトのある女の子キャラのビジュアルなんじゃないかな、と思うのですが、いちファンとして認識している本作品最大の魅力/アイデンティティは、「許嫁設定」の方です。乱馬くんとあかねちゃんの、最初からラブ通り越して夫婦という「形から入る」ラブストーリー模様…二人とも、もともと自分が無差別格闘流という少数精鋭の格闘流派を継ぐ気満々ですし、天道道場という立派な器があった上で、「結婚相手だよ」って出逢っていますので、最初からお互いにとって誰よりも都合の良い相手なんです。乱馬君はばっちり格闘の才能が有って、非常に強い子ですし、あかねちゃんは格闘が大好きだけど、守ってあげたくなる可憐さもしっかり持ってる子だし、親同士が決めた許嫁なんですが、お互いに最初からしっくり来てるというか、「そっかぁ」と、もうそういうものだと双方が思ってるし、その価値観を共有してる。偽装結婚や政略結婚から始まったり、義兄弟等になることで一つ屋根の下同居がスタートしたり、その後の日常生活における交流の中でラブストーリーを描いていくのは少女漫画作品の鉄板中の鉄板ですが、「無差別格闘流」というアクション用の設定とともに、「許嫁」という少女漫画的な設定が本当に気持ちよく、少年漫画作品の中にラブコメ要素として綺麗に落ちているのが「らんま」だな、と思っています。作中で登場してくる他女の子キャラクターはことごとく皆乱馬くんにべた惚れですし、他男の子キャラクターは大多数があかねちゃんLOVEに落ちていきますし、そんな中で、お互いが強固に「自分の相手はあかねちゃん/乱馬くん」って当然のように思っているところがラブコメとしての最萌えポイントだし、読者側の一番の安心感です。今回のアニメ作品ですが、まさしく上述してきたような部分…本作の「少女漫画」的な部分を一番にピックアップした作りになっていると感じています。アニメ雑誌等の描き下ろし表紙イラストが、乱馬くん&あかねちゃんのツーショットを前面に押し出して来てますし、OP映像は、2人の並んだ絵面を基軸にして作ってあります。EDは楽曲からガッツリ「少女漫画的ラブストーリーやるよ~!」って内容になっていますし、ED映像では乱馬くんがあかねちゃんの手を取るシーンがじっくり描写されていてビビりました。先のデフォルメの話に戻るのですが、「触る・触らない」レベルの繊細な触覚は、原作や旧作アニメでは、取り立てて描写しようとはしていなかった部分なんです。今回のED映像のレベルで描写し始めると、それこそ他のアクションシーンの軽さとのギャップがすごくありますし、何より…ヤバいんです。だって乱馬くんとあかねちゃんって、この先、家でも学校でもずーーっと一緒ですし、ずーっとベタベタしてますし、お姫様だっことかしまくりますので。たぶん…なんですが、今回のアニメは原作の話筋は変えずに映像化しているように見せておいて、乱馬くんの描写を、若干スパダリ風(余裕のある少女漫画ヒーロー風)に寄せていくんじゃないかな…と思っています。山口勝平さんも、新人時代の演技とだいぶ違って、探偵や怪盗で培ったキザなセリフは板についていると思いますし。で、あかねちゃんの「乱馬くんが守ってくれて嬉しい」って部分を、はっきりではなくて、絶妙なニュアンスで入れ込んで来るつもりなんじゃないかなぁ…、何それ!めっちゃ可愛い!萌えキュン!!と、今のところそんな期待を持ちながら鑑賞しています。2話までで九能先輩が登場し、一層にぎやかになって来ました。1クール(12話)で、良牙くん登場、格闘新体操、格闘スケート~シャンプーちゃん登場までを駆け抜けていくのかな?3話以降も楽しみにしています!by姉
2024.10.13
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デビュー40周年記念『日渡早紀原画展』へ行ってきました!凄く簡単な感想です!「日渡早紀原画展」愛知会場:三省堂書店名古屋本店2024年10月3日(木)~10月31日(木)2年ほど前から、全国数か所を巡っていたのは知っていたのですが、行くのは難しいなぁ…と羨ましく眺めていました。今回、本屋さん支援の意図も込めて、名古屋駅併設の高島屋三省堂書店にて、追加開催してくださるとのことで…!関東/関西間で飛ばされがちな名古屋に来てくださって、とてもとても嬉しいです。早速、妹と2人で行ってきました。高校生の頃、文庫版全12巻の『ぼくの地球を守って』を読んで、脳みそをぶん殴られたような感動を覚え、しばらく月基地から帰って来られなくなったのも、丁度今頃の、肌寒くなって来た秋口だったなぁ…なんて思いながら会場に向かいました。本屋さんの中のイベントブースでの開催とのことで、今までより少し規模を小さめに、展示数も入場料も抑えているとの前情報でしたが、代表作・ぼくの地球を守ってのほか、デビュー作~最新作までの作品をほぼ網羅する非常に見応えのある展示でした!原稿は、数十年経過しているものも含め、非常に綺麗な状態で、しっかり鑑賞することが出来ました。大好きな漫画作品の原画展に伺うと、やはり「生原稿を観れた!」という感慨というか、「本当に人が描いてるものなんだな~」とか「○○先生は××の使い方が尋常じゃなく上手い、これはおそらく▲▲のような考え方で画面構成を~…(画的な鑑賞考察 by妹)」とか、表出/技巧部分への感動が先に立つことが多いのですが、今回は少し違いました。原画展を鑑賞しての感想は、ただただ一言。イ・マ・ジ・ネ・ー・ション!!!生原稿を見ても、「誰かが描いてる」と思わないんです。「あ、輪くんが“居る”」「木蓮さんが“居る”」「月基地に居る、地球が見える」って、普通に漫画読むみたいに、普通に見ちゃうんです。もちろん、漫画原稿は本当にクオリティが高くてものすごく綺麗だし、折角の生原稿なんだから、どんな風に描いてるのかもっと見なきゃ!と思うんですけど、でもなんか普通に「輪くんが、自発的にしゃべって動いてる」としか思えない。本当に、「漫画原稿を描いてる」んじゃないくて、「日渡先生の中の、イマジネーションの大海原に見えているものを、現実世界に描き写してる」んだな、というか。漫画原稿、それ自体に価値があるのではなくて、あくまで原稿は無限のイマジネーションの表層に過ぎない…私たち読者が享受する漫画作品が「水」だとするなら、原稿は「水道の蛇口」みたいなもので、その後ろにどれだけの規模かもわからない、巨大な水道脈が広がってる…もちろん水道の蛇口があって初めて私たちは水を得られるので、蛇口自体もものすごく大事なんですけど、でも何が一番凄いのか、価値があるのかって言ったら、やっぱり大元の水道脈あってこそなんですよ。…そんな感じ!うまく書けないんですが…伝わるでしょうか?この感じ!!ぼく地球のほかにも、次世代編であるボク月の原稿、記憶鮮明シリーズやGLOBAL GARDEN等、大好きな他作品の原稿も感慨深く鑑賞させていただきました。20年以上?前から、日渡先生のカラー原稿がデジタル着色だったため、てっきり白黒原稿もデジタルで描かれていると思っていたのですが、かなり最近の原稿まで、白黒はアナログで描かれていたようで、びっくりしました。原画を順にじっくり観ていく中で、完全にイマジネーションに殺られまして、最後…お土産コーナーにて。下の写真のグッズを購入しました!…のほかに、全く購入する予定のなかった、愛知会場からの新商品!亜梨子ちゃんが地球を抱く、コミック1巻表紙絵の、受注生産品/P8号(455×333mm)・大型キャンバスボード(税込約15,000円+送料)も、うっかり注文して来てしまいました。同じイラストのアクリルボード&ポストカードも買ってるのに!!でも~大好きなイラストなんですよぉ~~…大きかったんですよぉ~~…かなり原寸に近い大きさだと思ったんですよ~~…飛び込めるくらいの、ぼく地球の大きなイラストが欲しい!と思っちゃうくらい、それくらい原画展に感動しました!ってことです。発送は来年2月頃予定とのこと。まだサンプル品の展示のみだった為、実物がどんな仕上がりになるのか分からないのですが、既存で販売している他イラストのキャンバスボードの品質が非常に良かったので、とても期待&ワクワク楽しみに待たせていただきます♪愛知会場では10月いっぱい開催しています。おそらく今回の開催がラスト会場になるのかな…?と思いますので、興味のある方は是非!by姉
2024.10.06
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完全新作アニメ「らんま1/2」2024年10月5日(土)深夜より放送/Netflix配信開始!いよいよ本日! ネトフリ待機、準備万全です!完結後に名作漫画・アニメにハマるたび「私たちは・・・産まれる時代を間違えたんだ・・・」とか嘆いてましたが、めぐりめぐって 今「らんまアニメの第一話がもうすぐはじまる!わくわく」なんて世界線に辿り付いてます。すごいことですよコレは・・・!アニメ化&声優さん続投が発表されたとき、昔 地方の「まんだらけ」に通う度に必死に集めたお宝「らんまセル画」コレクションを引っ張り出して眺めました。ーうん。本当にあの頃、もの凄いらんマニアだったな!!中学生のなけなしの小遣いでよくコレだけ集めたなぁ(しみじみ)セル画は本当に保管が難しく・・・主線が色落ちしていたり、後ろの紙とひっついてしまっているものもありますが、自分たちなりに大事に大事にとってありました。各キャラクターを集めたかったんですよね。なびきちゃんはおそらく巡り会えず・・・シャンプーちゃんは当時から人気があって、手が出せる値段ではなかったんじゃないかな。確か。とはいえ、中々良いカットばかりなのでは・・・(欲目)!下の緑色の男乱馬くんは、TVシリーズ最終回のものですよ~。格闘スケートのセル画は、放送時とは別の背景付で販売されておりました。1枚に2人描かれているし、ちょっと謎な逸品なのですが・・・乱馬君とあかねちゃんが並んでる絵で、しかも作画監督・中嶋敦子さん回のもので、一番のお気に入りです!セル画の裏面って・・・良いよね・・・(セル画好き)・・・はあ。令和版らんま1/2、初回放送が数時間後に迫って参りました。初めての、リアタイテレビ放送らんま! です。・・・はぁ。楽しみです・・・!by妹
2024.10.05
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