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令和版・完全新作アニメらんま1/2。毎週、両手を合わせて天を仰ぎ「恵みをありがとうございます!!!」と拝みながら鑑賞しています。令和版らんまアニメの乱馬くんとあかねちゃんの描写について少し前に、実家で単行本37~38巻・最後の長編をまじまじと読み直しました。妹とも話してますが、やっぱり今回の令和版アニメは、最終回の乱馬くんとあかねちゃんの関係性…そこに2人が向かうことを最初から想定して、原作準拠で構築してるんだな~…と改めて感じました。原作について、昔はそこまで考えずに読んでいましたが、改めて見返すと、平成版TVアニメがひと段落した直後の24~26巻にかけて、作品のクライマックスを感じさせる、今までにない長編作(開水壺と流幻沢)が来て、ここで乱馬くんとあかねちゃんの関係性がしっかり定義されたのかな、と感じます。乱馬くんって、天道・早乙女両家待望にして唯一の男の子で、やっぱりあの家族の中で「王子」なんですよね。明確に無差別格闘流の未来はこの子が背負ってますし、また本人も背負う気満々で。後に登場する無差別格闘流元祖・八宝斎のおじいちゃんも、乱馬くんの格闘センスは非常に買ってますし、乱馬くん自身、無差別格闘流を背負う気でいるから、絶対に何がなんでも「格闘」と名の付くものには負けたくない。自身の勝敗が、流派の格とイコールですので。あかねちゃんは、無差別格闘流がホームと据えるべき天道道場の「お姫様」で、乱馬くんにとっては最初から唯一無二の「一緒に無差別格闘流を継いでいく」女の子だし、また、乱馬くんを立てて支えてあげたいサポート気質のある娘なので、相性ばっちりだし、そりゃ特別な存在ですよね、と。乱馬くんは非常にモテて、可愛い強烈な娘たちが周りにわんさか寄って来ますが、本人自体は特段女の子に興味があるわけではないですし、作中通してずっと一途にあかねちゃんオンリーです。乱馬くんとあかねちゃんは、お互いの存在がお互いのアイデンティティの土台を支える関係性なのであまりにも結び付きが強固なんだなぁ…と改めて思いました。考えれば考えるほど、アクションを描く少年漫画としても、ラブストーリーを描く少女漫画的な観点としても、本当になんてよく出来たラブコメ人物配置なんだと感心しかないです。開水壺と流幻沢は、2人がお互いに「相手にとっての自分の重要性」を改めて実感して、それをお互いに確認し合うようなエピソードだな、と思っています。26巻までで、主役カップル2人の関係性がしっかり確立して、その上で、27巻以降は物語をどうやって畳んでいくかに舵を切っている印象です。各エピソードは、エンタメ性・読み応えを重視した作りというより、全方位のキャラクターたちについて、それぞれどこに向かったらこのキャラクターは幸せかな?という試し試しをずっとやっているようなイメージです。その中で乱馬くんとあかねちゃんの関係性もいろんなパターンを試し試しやってみて、そこで掴んだ「2人の関係性を一番立たせることが出来る部分」で構築したのが、最終エピソードなんだな、と改めて感じました。乱馬くんは、無差別格闘流の跡継ぎという確固たる立場/理想形がありますので、全ての行動原理がそこに向かっているし、価値観を共有してこの先を一緒に作っていくあかねちゃんが死ぬほど大事だし、またあかねちゃんは、価値観を共有しているからこそ、とっさの場面では誰よりも早く、時には自分自身の身の安全よりも優先して乱馬くんを守りに行く姿がとても印象的です。最終的には、男の子の姿だろうが女の子の姿だろうが、たとえ人形のような自由に身動きが取れない姿になったとしても、乱馬くんとあかねちゃんの2人の関係性は強固で揺るがないし、やることも変わりません。…っていう「最終回の2人」。そこに向かって、今回の新作アニメが丁寧に原作準拠且つラブストーリー重視で作ってくださってるのがよく分かります。ここまでの文章書きながら、あまりの尊さに泣きそうになってました。この部分について改めて考えを巡らせると、なんで今回のアニメでは男乱馬くんと女らんまくんの演技筋にきちんと連続性を感じるのか、すごく落ちてきます。男の子の姿だろうが、女の子の姿だろうが、「最終回のあかねちゃんとの関係性」が確固たるものとしてあって、そこに間違いなく向かっているからなんだろうな、と思います。これはもちろん、原作の連載と同時並行での制作だった旧作アニメでは不可能な作り方ですし、リメイクだからこそ折り込める、贅沢な見どころなのだと思います。原作・旧アニメのファンからしたら、本当にありがた過ぎてもう…リメイク、万歳!!!以下、蛇足です。EDテーマ・りりあさんの♪あんたなんて。のCDを購入しました。(OPテーマ♪許婚っきゅんは配信で購入してました)旧作らんま関連のCDは、よほどのレアもの(キティフィルムのファン向け企画盤等)でない一般流通に乗ったものは、基本的にはすべて持っています。※私たちは、原作・旧アニメをリアルタイムで追いかけていた世代ではなく、原作終了後何年もしてからドはまりしたため、一部定価で購入出来たCDもありましたが、廃盤になっていたものは、長期間に渡る中古ショップ巡りの末に必死に集めました。今回初めて、発売日にらんまのCDを購入することが出来ました!…それだけでもう感慨深くって。りりあさんの歌声も情感豊かで素敵ですし、チャイナ風編曲も本当に映えてて…また、CDには♪あんたなんて。のあかねちゃん(日高のり子さん)verも収録されていて、楽曲ラストの「好きだよ」3連発とか…なんか本当にもう…ありがとうございますありがとうございますありがとうございます!原作最終エピソード読んだ直後に聴くと、抱えたエモさ・尊さという感情ダイナマイトが着火して爆発四散します。最高です。…この前、妹に「お前はらんま関連になると、とたんに頭悪くなるね」と褒められました。見事に心が中学生の頃に戻っちゃうんですよね…。折角のリアルタイム『らんま1/2』!またとないチャンスを、最大限楽しみ尽くしたいと思います!!by姉
2024.11.26
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aaaァあああ嗚呼あああ””クライcrymaァああーックス!!!相変わらず、言いたい事を叫ぶだけの超簡単な散文感想をば!!ヴァアアアそう来たか!そう来ましたか(頭抱え)!!!暁のヨナ 46巻 / 第262話「痛みのない世界」263話「手のひらの上で」 感想 *以下単行本46巻収録分のネタバレ含みます。未読の方はご注意ください!*◆盃の中の世界龍神たちと話をすべく、盃の中に入ったヨナ姫…&それを追ってきた黄龍・ゼノ。瞳を開けると目前に広がるのは美しい草原風景とキジャ・シンア・ジェハやぷきゅほーの姿。ヨナ姫は再開を喜びますが、ゼノの表情は曇ったまま…。台詞・描写がキレッキレで…とにかく「読んでください!」としか!キレイな世界なんだけど、すごく絶妙な描写からだんだん(アレこれ違うな)と読者も感じ始めます。◆「人間の一生は我々にとって瞬く間のこと それでも長かった今日あなたがここに現れ 我々の欠片も役目を終えた」by龍神(本体)明確に「キジャ・シンア・ジェハ≠龍神たち」という形で具現化して描かれ、ヨナ姫が龍神たちに向かって「あなたたちは私の仲間ではない」と告げる。当たり前のように描かれていますが「そうだよね、やっぱりココは個体として明確に分かれてるよね!だったら目指すべき場所はひとつだよね!」と嬉しくなりました。◆軽視される「人間の少女の心」キジャ・シンアのフリをするも、ヨナ姫に気づかれる龍神たち。臆することなく、今度は様々な提案で言いくるめようとしてきます。美しい景色や小動物・仲間たちの幻影澄み切った天空や花咲く庭 恋人ごっここれらを持って「私たちはあなたを癒すことが出来る」と言い張ります。緋龍を渇望し、還ってこい還ってこいという割には「人間の少女であるヨナ姫」を馬鹿にしくさってるんですよね。ここは本当に面白い描写でした。天の目線からしたら、そもそも人間界(下界)で起こること全てが些末事…ましてや16歳の少女の気持ちなんて、一番軽んじるべきものなのだと思います。「泥の中だろうと 彼らと共に生きていきたいの 命ある限り」「放して あなたたちとは言葉を交わしたくないわ 私の大切な人や生きてきた日々を ごっこ遊びと嗤うのね」ヨナ姫、半ギレの拒絶っぷりが爽快でした!◆ヨナ姫の「天命」と「意志」について263話で見事に「異なる2つのもの」として描かれていたのが、ここです。この部分です。最近だとヨナミュ感想記事で姉が熱く語ってましたが(というか当ブログは大体ここについて繰り返し語っているだけなのですが)「暁のヨナ」というヨナ姫の物語筋には、最初からダブルミーニング的に2つの目的が仕掛けられていると思ってます。①ひとつめは、緋龍王の生まれ変わりとしての「天命」です。イクスから告げられた「四龍を集めよ いずれ国に嵐を巻き起こすことになる」というものですね。暁のヨナのあらすじとしては、ずっとこの①の方が表立って語られてきましたし、舞台などではもうこちらのみの要素に絞った脚本筋になっていたこともありました。国が絡んだファンタジー戦記モノとして、非常にわかりやすい目的だと思います。ただ本ブログでは、ずっとこの①に関して「ヨナ姫を突き動かす動機ではない&彼女は天命・宿命は一切背負っていない」と語ってきました。ヨナ姫がこの①を漸く背負ったのは、本当に最近…四龍の短命を知り、夢で緋龍王に約束をしてからのことです。あくまで彼女が生きるためにあがいてきたその先で、結果的にたどり着いた結論…というイメージです。今回の263話でヨナ姫は「緋龍王が2000年の時を経て生まれ変わった理由=自分に課せられた天命」を「四龍伝説の終焉&彼らの人間としての地上への帰還」と定義づけました。四龍の呪いを解いてハッピーエンドに向かうには、もはやこれしか手段はありませんよね!②そして…ヨナ姫を突き動かす「天命以外の目的」…ダブルミーニングの2つ目。これは高華国王兼空の部族長の一人娘として生まれ育ち、スウォンの謀反によって国を追われてしまった16歳の少女の心に芽生えた激情…ひとつの「強い意志」によるものだと思っています。そもそも、本作内で緋龍伝説&天命が初めて語られたのは3巻。ヨナ姫=緋龍王の生まれ変わりだと断言されたのは多分18巻です。彼女は「何の力も持たない非力な少女」として描かれてきた2巻の後半ですでに、旅に出て剣を手にしています。追い詰められたハク様を護るために、です。緋龍の生まれ変わりだから&天命だから動き出したわけじゃないんです。「16年生きてきた少女の意志」を持って動き出しているんです。なんでこの部分がこんな描かれ方をしたかって、ここが一番重要だからだと思ってます。この作品は「少女漫画」なんですから。しかし「16歳の少女の意志・恋心」って…本っっっ当に軽んじられるというか、馬鹿にされるんです。スウォン様&その他の有権者達からも「意味の無いもの」と真っ先に切り捨てられましたし、今回は龍神たちから「わがまま」「有っても無いに等しいもの」として扱われ、彼女の叫びは花で埋め尽くされました。そして読者にすら「ヨナは(恋愛メインの)少女漫画じゃなくて(国のために戦う)少年漫画(だから優れている)」といわれている事もあったりして…ーいえ、確かにそうなんです!アクション多いし、ヨナ姫は「自分が国のために出来ることはなんだろう」って頑張ってますしね!でもっ!でも…天だの国だの何千年来の確執だの、到底ひとりの人間が背負いきれない壮大な要素が入り乱れる中で一番力強く、最後に勝つべきものは「16歳の少女の意志・恋心」ではないでしょうかだって少女漫画なんですから‼ーと、そんな想いを乗せながら、私はずっと暁のヨナを楽しんでまいりました。今回の龍神たちの「緋龍王は残してきた四龍が気がかりで天に戻らなかった」⇒「じゃあ四龍は人間に戻して地上に返すね!それで緋龍の願いは叶って天に還ってこれるね!お帰り!」というこの…まるっと「16年生きてきた少女の意志」を無視する流れは、暁のヨナの少女漫画性を浮き彫りにする描き方だなぁ!と本当に感心したというか、また草凪先生に一本取られた!(頭抱えながら超笑顔)と思いました。◆期待値が天元突破中! ※以下、ハクヨナ展開を大いに期待している読者の叫びです※え~~これは、素直にとらえたら①力を無くした四龍たちが人間として帰還 ②でもヨナ姫は還ってこないという展開になるのでしょうか。イカンですね。もちろんこのままではいけません。。ーで、そうなると地上で天とつながっているのは「緋龍王の末裔の血」のみになるわけで…うむ、これはスウォン様がヨナ姫奪還のために一肌脱いでくれちゃったりしなくもないかもしれない!?そしてハク様…ヨナ姫を呼び寄せてください…というかちゃんとヨナ姫を欲しがってください!!!ーううっ私は 私は「私にハクを頂戴!」のシーンを読んだときからずっと「ハク様がヨナ姫を欲しがってくれるラスト」を心待ちにしているんですよ!!最近になっても まだのらりくらりしてるハク様を見て、正直もう無理かもしれない…もうヨナ姫から「結婚して」って言わないと貰ってもらえないかもれない…なんて心配してたんですよ!これは来るんじゃないですか!??流石にリーチかかってるんじゃないですかコレ!!?はぁはぁ…。すみません。龍神てんめフザケンナよ(怒)!! という気持ちとハクヨナ来る??ついに来ちゃう(歓喜)!!?? という気持ちのミックスマーブル状態で、とりあえず絶叫してます。ーいやでも分からない。草凪先生のことだから、どんな展開が来るか全く読めない!次回は1か月後。ワクワクあれこれ妄想しながら待ちたいと思います!by妹
2024.11.07
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完全新作アニメ「らんま1/2」第3話「好きな人がいるんだから」&第4話「乱馬を追ってきた男」&第5話「かわいくねえ」感想アニメ、毎週本当に楽しみに観ています!っていうか、毎話何回も何回も観てます!鑑賞してると言うより、らんま1/2自体が私的な「エンタメ実家」過ぎて、もうすべてが心地良過ぎて、絶対マイナスイオン出てる…もうずっとTVで「ついてる」というか…。こんなに凄い渾身の新作映像が、毎週23分ほど(?)ガンガン公開されるなんて、週刊アニメって凄すぎる文化ですね…改めて。前回感想→1~2話鑑賞及び今回のアニメ化で期待してること列記以下、鑑賞しながら感じていることや3~5話までの簡単感想の箇条書きです。★OP・ED前回の感想記事で描きそびれておりましたが、OP・EDともに楽曲・映像が本当に素晴らしくて感動してます。OP♪許嫁っきゅん は、乱馬くんとあかねちゃん2人の並んだ立ち姿を基軸に、周囲からわちゃわちゃキャラクターが絡んでくるというらんまワールドのラブコメ感が見事に映像化されていて、初見で超感動しました!見れば見るほどかわいいです。楽曲も本当に可愛い…!作曲は、真部脩一さん…♪神様はじめましたの方なんですね。あの楽曲も音源持っててよく聴いてました。anoちゃんは、お名前以外よく存じ上げておらず…(昨年の紅白で一度見かけたことはありました)、今回楽曲をしっかり聞いて、とにかく表現力のある方だなぁ~!とびっくりしました。ボーカルの緩急・強弱、メロディーラインや単語・語尾毎に欲しいテンションが完璧です。凄い!ED♪あんたなんて。はりりあ。さんという若いシンガーソングライター様の提供曲ということですが、こちらも初聴き&映像初見の際はビビりました。転んだあかねちゃんの手を取る乱馬くん…こんな精度で、少女漫画テイスト部分をフューチャーしてくれるの!!?超嬉しい!!って。フルバージョンも聴いていますが、間奏がグッと中華テイストに触れてて、意外性がありつつすごく良いんです。こちらは、あかねちゃんVocal.verも収録というCDを予約済です。もうすぐ(11/6)発売。楽しみです。★一人ひとりのキャラクターの筋立て・周囲認識の繊細なニュアンス1~2話感想記事で「繊細な触覚/ニュアンスに期待してます!」と書いたのですが、3話以降、期待以上の繊細さで、あかねちゃんの東風先生への恋心や乱馬くんとのコミュニケーション過程をじっくり追いかけることができていて、大喜びしてます。物質感/重量感については、先の記事に書いた通り、やはりシーン毎…もっと細かく言うとキャラクターの動作毎に、デフォルメ・色彩・背景の全部を使って、いちいち変えてあるのがよく分かります。鑑賞してて本当に感じるんですが、今回の新作アニメは、基本的に通常のシーン…日常動作シーンにおける質感・重量感が、旧作のアニメや、もっと言ってしまうと原作本編よりも、ずっと「現実」に近く作ってあると受け取っています。各キャラクターの存在感、お互いの認識感がすごくある。主役の乱馬くんが特段顕著ではありますが、それ以外のあらゆるキャラクターたちの、感情の筋立て…周囲の人々への気遣い・空気感の捉え方が全っっ然繊細だと思います。らんまワールドのキャラクターたちは、基本的に皆自我が強く、我が道を行くやつらが周囲にどう思われようがお構いなしに、ガンガン仕掛けてくるのがお話回しの基本形であり、私も「らんまワールド」というのはこういうものだ、と疑うことなく鑑賞していました。ただ今回のアニメは、原作の話筋は変えていないのですが、なるべく各キャラクターの心情筋に鑑賞者が付いていきやすいように…だと思いますが、一人ひとり、演技のニュアンスが凄く丁寧に詰められているのを感じています。乱馬くんがとにかくあかねちゃんの表情/言葉の端のニュアンスを捉えて、それに応じて、ひとつひとつリアクションしてるのが分かります。あとは女らんまくんですね。旧作と全然印象が違ってびっくりしながら鑑賞してます。旧アニメでは、男乱馬・女らんまくんでかなり人格が分かれてしまっている(水をかぶると人格も変わる)印象で鑑賞していました。男乱馬くんは、甘えっこ気質のスーパー愛されアイドル、女らんまくんは覇気のあるカリスマ女性アイドル…みたいな印象でした。どちらにしても超魅力的なキャラクターで、2度おいしい!みたいなイメージ。それが今回は、声質的には旧作よりかなりトーンが高く非常に可愛らしいのですが、でもきちんと男性verからの連続性があり、「あぁ、男の子だ」と感じます。林原めぐみさんは本当に凄いです。今回鑑賞していて、キャスト様皆さまの意欲はどのキャラクターからももちろん感じるのですが、特に男乱馬&女らんまくんの2人のキャスト様…山口勝平さんと林原めぐみさんのお2方の、意欲というか、培ってきたものすべてで、「『らんま1/2』は最高なんだ!」「『旧作があれば良かったじゃん』とか絶対に言わさん!」「30年前のラブコメ全盛期最高傑作の威力を、もう一度深く打ち付けてやる!」と鑑賞者たちをなぎ倒しにかかってくる感じが…凄みというかなんというか…凄いです。ええ。あかねちゃんは、もともと原作がかなり気遣いな娘なので、原作丁寧準拠という印象です。ただ、乱馬くんのリアクションが原作対比でも大きくなっているので、それをきちんと受け取っていて、あかねちゃん自身も表情豊かで、本当に可愛いなぁ、と思って観ています。かすみさんも、全然印象が違いますね…。旧作ではもっと人外の女神のような印象を持って鑑賞していました。本作ではしっかり者で、でも若干マイペースさのある19歳の女性なんだな、とよく分かります。井上喜久子さんが、旧作との違いをしっかり演じ分けられてるのをひしひしと感じます。なびき姉ちゃんもまた…以前よりずっと「気づかいな次女(3姉妹の真ん中)」になっていると感じてます。すごく周囲の表情を見て発言してる。妹が派手な(人気のある)娘なので、過干渉なわけではないですが、様子を見ながら、(あかねちゃんが傷つくようなことはすんなよ)とさり気なく周囲の男どもをけん制してるニュアンスを感じます。乱馬くんのお父さん・玄馬さんも本当に丁寧で…旧アニメ・原作よりかなり親バカ感が増してる印象を持って鑑賞しています。呪泉郷で、乱馬くんを娘溺泉に落とした際、自身がパンダになっていることに気づいていなかったリアクションが入っていたリ…(原作にも全くないオリジナルの描写)初日の登校の際は心配で付いて来てるのがよく分かったり…。あと細かいところだと、山寺宏一さん演じる呪泉郷ガイドさん。1話見て、「演技筋変えてある~…怖っっっ!」と真っ先に思ったところです。旧作では、やっぱりどっか「飛んだ/異邦」キャラクターという印象でしたが、今作ではきちんとお客さんに話しかける、地に足の着いた「丁寧なガイドさん」だと感じたんですよ。★恣意性の強調鑑賞しながら妹とも話している部分ですが、今回の新作アニメで特徴的だと感じるのは、シーン・アクションの魅せ方を、キャラクターの「恣意性」を重視して作っていると感じる点です。一番分かりやすいのが、「お色気」要素について。らんま1/2は設定の特性上、女の子/男の子含め裸が非常によく出てくる作品です。また、各キャラクターは意中の相手に非常にアグレッシブに好意を示しますし、それに加えて色仕掛け等が格闘要素と混ざって出てくるため、シーンとしての数も非常に多い。もちろん、裸シーンの多さはらんま1/2という作品の魅力のひとつだと思っています。ただ、以前の記事でも触れた通り、今回のアニメ化は本作の少女漫画的な要素を一番にピックアップした作りになっていると感じていますし、視聴ターゲット層の想定を明確に「女性層/子ども(が安心して鑑賞できる)」に絞っている印象を受けています。こうした方向性の中で、個別のシーン毎に現代の価値観に照らして、削る・削らない、修正する・修正しないの判別を、「恣意性」で判断しているんだろうな、と。5話とか非常に分かりやすかったんですが、後半パート、絵面としてはお風呂場での男女の裸がずっと続きます。ただ、きちんと文脈を捉えれば、呪泉郷という特異設定の流れの中のシーンなのが全然分かりますので、これは削る必要はないシーン。ただし、深夜とはいえ地上波に乗せるアニメとして、「お色気的な意図はない」ことをきちんと強調したデフォルメで描いたうえで、です。SNS等で何を言われようが、そんなものは「視聴者側が話筋を捉えていないだけ」「雑念を含めた受け取り方をしているだけ」なので。反面、たとえ妄想の中の出来事であったとしても、性的な意図を持った性犯罪に当たるようなアクションは、周囲のキャラクターたちのリアクションを含め、当然、なぁなぁに許容されるものとして描くべきではないし、シーン自体徹底して省略しているのかな、と感じています。※この観点でいくと、八宝菜のおじいちゃんの描写はアウトだらけなので、登場させるにしてもかなりな改変を加えて、話筋を回しの機能に絞ったような描き方になるのではないかな…と想像しています。もう1点、恣意性という観点で強調されていると感じるのが、「殺気」です。4~5話の良牙くんの描写が非常に面白かったのですが、アクションシーンに時折「本気の殺気」を織り交ぜて来るので、純朴が故に、すごく怖いキャラクター描写になってると感じました。山寺宏一さんも明確に使い分けて演じられていて、今更過ぎますが、本当にキャスト様が凄すぎるな!と。この感じで、今後登場する予定のシャンプーちゃんの殺気の切り替えも強調してくるのかな~、見応えありそうだな~、と今からワクワクしてます。■第3話「好きな人がいるんだから」予告PVでもカットがたくさん使われており、渾身回なのだろうな、と思って心して鑑賞しましたが…ワンシーンワンシーン、キャラクターの1動作毎の素晴らしいこと…!骨つぎ屋さんからの帰り道、あかねちゃんにおんぶしてもらうシーンの星空のきれいさ、あかねちゃんを乱馬くんが励まそうとするシーンの夕焼けの美しさ、そして道場の手合わせシーンのふわっとしてぐあっとした、超こだわりの動作を鑑賞し、こんな凄いものが新しく観れるとは思いもしていなかった、年季の入ったオタク的にはもう…心の深き奥底に眠っていたはずの泉から、喜びが噴火してきて大変です!幸せっっっ!!■第4話「乱馬を追ってきた男」良牙くん登場!アクションシーンのクオリティの高さに、ここでも感涙…!個人的には、乱馬くん&良牙くんの中学時代・昼食売店戦争シーンのテンションが見事過ぎて大好きでした。あとはもう…女らんまくんの、可愛らしく男らしい魅力が詰まっている回だったと思います。林原めぐみさん、最高でした。■第5話「かわいくねえ」前半パートのシンシアリーさ…あかねちゃんの「すっきりした」が、ちゃんと本心から出てきているものだと説得力があり、素晴らしかったです!眩い夕日の光が綺麗過ぎて、「(恋の)終わり」が寂しいんだけど優しくて幸せで、新しい希望も感じて…とにかく素敵!少し脱線しますが、東風先生役の森川さんは、犬夜叉の奈落役なんですね。るーみっく作品お馴染みの、(他作品含)クロスオーバーお遊び配役が数十年スパンの長期間で、壮大に一周巡って来てて面白いですね~!・旧:平成版らんま1/2 乱馬くん:山口勝平さん あかねちゃん:日髙のりこさん(タッチの南ちゃんでブレイク) 東風先生:三ツ矢雄二さん(タッチの上杉達也役)・犬夜叉 犬夜叉:山口勝平さん 桔梗:日髙のりこさん(おそらく、前世の相手役という意味での配役) 奈落:森川智之さん(犬夜叉/桔梗の仲を引き裂く役)・現:令和版らんま1/2 ←New! 乱馬くん:山口勝平さん あかねちゃん:日髙のりこさん 東風先生:森川智之さん後半パートは、良牙くんも変身して、一気にグッと「らんまだぁ~!」と感じるテンポになりましたね。次回・6話は格闘新体操序章・久能小太刀登場でしょうか?強烈なキャラクターなので、どのような描写になるのか楽しみにしています!この先の奇人変人パレードも存分に楽しませていただきます。あ~~~、幸せっっっ!!by姉
2024.11.04
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