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2003年08月19日
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久しぶりに義兄夫婦が遊びに来た。
長男(30歳)の結婚が決まったという、おめでたいお土産付だった。
以前からこの長男のことについて心配していたので、「ワー、よかったですねえ。おめでとうございます!」と言うと、
義姉はちょっと曇り顔で、「それがねえ、手離しでおめでたくもないのよ・・」と言う。
咄嗟に私の脳裏には、いくつかの「おめでたくないバージョン」がチカチカ点滅した。
「その気もなかったのに、出来ちゃった結婚」「お嫁さんが子連れ」
「とんでもない(親子ほどの)姉さん女房」「身内にヤバイ人がいる」などなど。
しかし、よく話を聞けばそのどれでもなく、私からみたら「親の理想の結婚ではない」ということだけ。
内心(なーんだ)と思いつつ、

ところが、次の言葉で私は一瞬絶句し、そっちの方がよほど問題ではないかと思ってしまった。
「だってねえ、こっちが全部お金を出すのだから、少しは私達の希望も言っていいと思わない?」
「えっ、結婚費用を全部親が出すんですか?」
「だって、息子には貯金もないし(今まで、親と同居してたにもかかわらず?)、人並み(ってどんな程度?)のことするには、こっちがお金を負担しなくちゃ出来ないでしょ」

私達は、息子夫婦が結婚する時には「自分達で出来る範囲で結婚しなさい」と言い渡した。
もちろん、親だから相談には乗るし、親としてのご祝儀も出したけれど、それ以上は一銭も出してはいない。
だから、結婚費用の収支も私達は知らないのだ。
結婚はゴールではない。その時からシビアな二人の生活が始まるのだから、二人の愛情が強い時だからこそ、一緒に色々相談して「自分達らしい、身の丈に合った結婚式」をした方がよいと思っていたのだ。
もちろん、親としての夢や希望がないわけではなかった。
でも、それは「親の希望」であり、それを押し付けるのはご法度と、「金も口も出さない」ようにしたのだ。
世間では、最近は親丸抱えの結婚式があると聞いてもいたが、まさかこんな身近にそのタイプがあったとは・・。

甥の今後のためにもと、つい口出しをせずにはいられなかった。
そして、息子夫婦の結婚式の経緯とか、私達の金銭的なけじめのつけかたなどを、参考までにという形で話した。
そんなことは、今まで義兄夫婦とは話していなかったので、義姉は
「へーっ、式の費用を負担しなかったの? 全然知らなかった。そんな方法もあるんだ」などと、本当にビックリした顔をされて、私はその反応にビックリしていた。
もっとビックリしたこともあるのだけれど、もう書かないことにしよう。

人のことはよくわかるけれど、自分のことはわかりにくいものだ。
偉そうに言ってる私だって、やっぱり欲張りでおせっかいなのかもしれない。気をつけなくちゃ・・。





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最終更新日  2017年04月17日 10時55分00秒
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