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2005年12月04日
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DVD「冬のソナタ」1~17話
★送料無料★【【冬のソナタDVD-BOX I 】■大ブームになった純愛ドラマ ■明るい女子高生チョン...
近所のレンタル屋のDVDコーナーからやっと「借り出し中」の文字が消えて、遅まきながら初めて観ることができました。ちなみに私は韓国映画は大好きで、主なものは大体見ているし、見逃したものは今順次制覇している途中ですが、韓国ドラマに関して言えば、これが初めて見るものです。なぜ今まで見なかったか、世の「韓流ブーム」より4年位前から韓国映画の実力を認めてきたものにとり、ドラマは「ちゃんちゃらおかしくて」見る気がしなかったことがひとつ。韓国の実力者俳優はハン・ソッキュにしてもチェ・ミンスク、ソン・ガンホにしても、いかつい顔たちで、イケ面が出るドラマの俳優たちはやがては底がわれるだろうと予想していたことがひとつ。見たい(参考までに見ておこうかと思う)ドラマのDVDはレンタルが安くなるまで今までかかったという経済的事情がひとつ。

で、見た感想。(あらすじは皆さんもう知っていますよね。知らなくても別にいいけど)結論から言うと、 この「冬のソナタ」という作品はブームになるべくしてなった作品である。 現代日本が失った純愛、純粋な若者、やさしさ。あるいは日本ドラマをよく研究した構造、三話までのジェットコースター的展開と幾つかの山場をはさんですれ違いのドラマ、べたべたなワンパターンとありえない展開。丁寧な映像。いろんな人が既に分析している通りです。私は正直二週間で17話まで見てしまいした。後は「二人の運命の関係」にどう決着をつけるか、だけという状態です。ワンパターンだからもうどうでもいいや、と投げ出させるようなことをしないというのはたいしたものです。

「ブーム」には理由があった。では、それが続くということに関してはどうなのだろう。続くだろう、というのが私の予想です。このDVDに描かれている韓国は韓国の一部に過ぎない。しかし、日本との大きな違いも見事に浮き立たせている。子供と親との関係、上司と部下との関係、恋人と友人との関係、まるで見た目は日本と同じような風景と人物なのに、こうも人物の関係のあり方が違うとすれば、当然それは「なぜか」ということが問われるでしょう。その思いは相当大きくなるはずです。何しろ20時間以上、彼らと付き合うわけですからね。一回韓国旅行をしたくらいでは分かりきれない「疑問」をこのドラマを熱心に見た人は必ず持つはずです。このドラマには歴史問題は一ミリグラムも出てきませんが、このドラマを見た人はなぜ日本と韓国は違うのかということに必ず行き当たるはずです。 そこから無限の窓が開き始める。

イケ面の韓国俳優の底がわれるだろうという私の予想はしだいと外れつつあります。いまなぜイケ面は映画に進出できるようになってきたのか。いろいろな背景はあるとは思いますが、私の説は 「韓国の映画ファンの世代交代が2000年前後に劇的に起きた」 からだというものです。少し前までは、男の価値は「顔」ではなく、家柄であったり、経済力であったわけです。つまり既に決定していた。その価値の流動化が大統領選挙あたりから起こった。だから今韓国の人たちはもっとも分かりやすいもの「見た目」で価値を測っているわけです。それが今、上手いこと回っている。昔の俳優たちは追い落とされまいと、一作一作別人の役をやるし、新しい俳優たちは顔以外で勝負できるように日々精進して日進月歩上手くなって行く。

私自身の事情で言うと、ハングルの勉強がこのDVDはしやすいということを発見したことも魅力のひとつです。みんなセリフをゆっくり発音するのです。しかも繰り返しのセリフが多い。「ミアナムダ(ごめんなさい)」に近いセリフが10通りくらいいろいろな場面で出てくる。会話体の勉強にぴったりです。

韓国映画のバブルがはじけないよう祈りたい。しばらくはその兆しはないのですが。





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最終更新日  2005年12月04日 23時53分48秒
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