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11月20日、去年に引き続き日本平和大会がオンラインで開催せれた。平和大会・感想(というよりは、大会メモ)を載せる。 重要と思えるところは、太線にした。 ・全体集会では現段階の各地の平和運動の特徴がよく分かりました。 ・辺野古基地反対運動のよく整理された動画は興味深かった。コロナ禍のもとの運動の困難さ、その中で、未だ軟弱地盤改良工事が一割も行っていない現実は、本土ではまだまだ知られていない。本土と沖縄との連帯がますます必要だと感じた。 ・オスプレイ反対運動での、神奈川と青森との報告は、たびたびオスプレイが目撃されている岡山でも他人事ではなく、こちらも運動の強化が必要と感じた。 特別集会1.アジアの情勢を中心とした国際会議だった。 アン・ライトさんの話は、翻訳欄の仕組みがなかなか分からず、バタバタしてしまった。イ・ジュンキュさんの話は、論文調の話でなかなか頭に入らなかった。話し言葉で話して欲しかったし、図表も欲しかった。ベロさんは、ボソボソとした喋り方がキツかった。 川田忠明さんの国際認識。 「台湾有事はあるか」基本的に、中米共に政府幹部は「無い」と言っている。注目すべきことは「偶発的な衝突が戦争にエスカレートする危険はないのか」ということだ。これに説得力ある答えがないと、改憲を煽るネットウヨにも、本気で心配している情報リテラシーが無い庶民にも説明できない。結果的に、川田さんは「絶対ないとは言い切れないが、ない可能性のほうが高い」と説明しているとみた。フィリピンに金で懐柔しようとしている等。 東南アジアは1988(中越海戦)以来、軍事衝突はない。外交努力があった。ヨーロッパは多くある。日本に求められるのは、外交力の増強である。日本の自主的な外交の欠如。コレはとても説得力あった。これを暴いて、国民的な合意に持ってゆく。
2021年11月26日
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11月9日(土)晴れ 大会2日目(面倒なので一回で一日分をUPします)法華ホテルの朝食。思った以上に郷土料理満載。中味汁やアグニー豚のトンカツ、イリチー各種、チャンプルー各種その他、これで沖縄料理を探して食べ損なったと思わなくて済む。ありがたい。食べてみると、中国の色、東南アジアで色、そして日本食が入り混じった食文化だと思う。国際通りは県庁前から始まっている。その近くに分科会会場の八汐荘があった。「日米軍事一体化を止めよう!米軍・自衛隊基地の強化はゆるさない」(第3分科会)に参加。私なりのまとめです。文責は私にあります。助言者 小泉親司(安保破棄中央実委常任幹事)⚫︎極めて異常な米軍基地第増強が進められている・米軍の駐留人数世界第一位 60万の米軍兵力→20万 しかし、日本だけが増えている。・内容的には、①海兵隊が世界で唯一海兵隊部隊を展開している国②原子力空母の母港を置いている国③一国の首都の大都市(横田・横須賀)に広大な米軍基地を置いている。・これが更に異常性を増している。辺野古強行。岩国へアジア最大の海兵隊基地。横田基地に攻撃的なCV 22オスプレイの強行(首都でパラシュート訓練を始めた。読谷では事故多かった、伊江島でも反対した、協定も無しに始まった)。沖縄の属国的状態が全国に拡散している「本土の沖縄化」。・思いやり予算がその異常を支えている。「思いやり予算」と「米軍再編関係費」「SACO関係費」で最高額に急上している。1974億円+1679億円+256億円。思いやり予算への批判が始まってからは、こんな風に使い道を分けて誤魔化しを行なっている。⚫︎米軍・自衛隊の軍事一体化・来年予算防衛費5兆円を突破する。55%のほとんどは借金、累積借金は55兆円。・この防衛費で米戦争政策と米軍事産業を支える。F35の爆買いーロッキードでは大量生産は未だ。しかも欠陥兵器。それを135機を買うと約束した。F 35は2000キロの射程を持つ。先制攻撃戦力へ。「これを使いこなすようになれば、周辺国は日本を専守防衛の国とは信じなくなるだろう。」(空自幹部)と言われるくらい。つまり海外進出を意味する。米軍戦略に基づくもので、日本の防衛でも何でもない。石垣・宮古島では住民の意見を聞かない強行策。・対中防衛の考え方ー日米で戦争するやり方を組んでいる。戦争する理由がない。島嶼防衛という理屈ー上陸作戦というとタブーだったが、島嶼防衛といえば国民は納得するだろう(合田司令官)というような意味である。⚫︎9条改憲と一緒になった闘いこの後討論に入りました。秋田・自衛隊イージス・アショア配備について(山内千恵子)・反対候補の圧勝。無党派の6割が投票した。防衛省の根拠のウソが全国ニュースになったからです。弾道ミサイル防衛システムは、更に危険を招く。米軍にとっては、国土防衛のための10億ドルもの節約になる。ルーマニアの基地は市街地から9キロも離れている。秋田市のそれは隣接する住宅地に1300人、すぐ近くに30万の秋田市。説明会では「核兵器を打ち落とせばどうなるのか?」の質問を無視した。実際は、撃ち落とす直前に自爆して、大規模な電磁波が出て、数年間日本は壊滅的となるだろうと言われている。・イージス・アショア基地は長期間健康に影響を与える電磁波を出す。・現在一基3400億円。アメリカから買う。2つ作れば6000億円超を使うことになる。広島・「かが」空母化について 森さん(呉地区平和委員会)・「かが」空母化 ヘリではなく戦闘機を搭載しようとする計画。専守防衛を逸脱しする空母化に反対して、リーフレットを作る準備している。横田基地の撤去を求める西多摩の会 高橋美枝子11年目の会。平和委員会で監視行動をしている。米軍の第五空軍司令部、在日米軍司令部がある。オスプレイの管制をしている。首都にこんなのがあるのは日本だけ。いつも「植民地ね」と思っている。・C 130HからC 130J30になった。四機編隊でぐるぐる飛行している。あちこちで見られるようになった。・この輸送機でパラシュート降下訓練をしている。12年に100人が展開。戦場のようだった。13、17、18、19年に訓練。18年に中学校校庭にパラシュートがテニスコートに落ちた。・オスプレイ正式配備。575回離着陸も都も調査をやめた。夜間訓練の騒音が激しい。今度十機になる。去年までの事故45件あった。自衛隊ミサイル基地いらない(宮古島)奄美大島含む南西諸島に、自衛隊が配置されている。日本政府アメリカの言う通りにして、作った。「抑止力・災害支援」と防衛省は言っている。離島奪還のイメージ。中国が島を奪う、それを取り戻すらしい。「島の住民は?」防衛省は「住民避難の責任は我々にない。」という。宮古島役所は「そういう計画はない」という。つまり、住民のことは一切考えないで配備している。佐藤防衛副大臣が宮古島市長に打診したときに、福山地区に全部の施設を一ヶ所にまとめる計画をした。宮古島はサンゴの島なので山もなく川もない、地下水で生活している。地下水の種水源が福山の地下にある。自衛隊は一切想定していなかった。地下水汚染の心配がある、どいうことで福山地区は諦めた。そして千代田地区に。基地の中にある集落の御嶽にも住民は自由に出入りできない。弾薬庫、住民に嘘をついて配備した。石垣島に軍事基地は作らない市民連絡会 藤井幸子配備には市長は強行して進めているが、市民を無視して既成事実を積み重ねている。今年造成が始まっている。住民説明会は5回、避難計画を聞くと防衛省は「お答えできません」「防衛上お答えできません」というだけ。環境アセスも大きな不安がある。水を湧くところに埋め立てをしている。県の環境アセス条例にも触れる。弾薬庫つくるが、住宅から150メートルしか離れていない。大きな集落からも400メートル離れている。住民投票しようと頑張っている。住民合意無くして工事強行。矢臼別平和委員会 高橋米軍海兵隊矢臼別訓練500名、白燐弾使用、夜間訓練最終日までやった。53回目の平和餅つき会。自分たちの場所で勝利のために頑張る、非暴力を貫き、人間みたっぷりに闘う、これが沖縄と連帯することにもなる。写真集を作っている。埼玉 所沢平和委員会所沢通信基地がある。横田基地に直接送信。横田基地の強化施設工事で、土砂がら所沢通信基地に搬入。土砂調査は米軍任せ。基地で煩雑に起きた漏えい事故で不安は尽きない。長崎 離島奪還で陸上自衛隊から専門部隊。米軍海兵隊で訓練を受けている。第二次安倍政権時の水陸機動団計画通り。海兵隊を送り届ける輸送団としてオスプレイがある。佐世保と佐賀、中国の脅威をしっかり把握したい。京都福知山平和委員会丹後にエックバンドレーダー基地半年に一度は射撃訓練。福岡 築城基地、新田原基地に弾薬庫など米軍施設を作ることになっている。「自衛隊の基地を米軍が自由に使うことを許すべき」とアーミーテージレポートがある。これは安倍内閣にとっても至上命令。佐賀 オスプレイ配備反対佐賀県平和委員会。佐賀で反対集会している。小泉親司のまとめどいう闘いをやるか国民世論の獲得をどうするか。・米軍基地・自衛隊基地が政治的闘いになってきている(秋田市)沖縄はずっとそうだったが、本土でそういう運動が拡散しているのが重要。秋田市野党共闘、前回は唯一負けたところ、ところが今回は勝った。イージス・アショアを政策課題に挙げた途端に勝利した。。・米軍基地拡張はイケイケどんどんではない。辺野古の軟弱地盤問題は、我々の運動で追い込んで来た。防衛省は柔らかいことは知っていた。運動で暴露したのである。岩屋防衛大臣「極めて難工事である」。私は現実問題として勢いによっては決定的なことになると思う。止めるためには何が必要か。結局自民党は、知事を止める必要がある。その展望は今のところない。2012年までの建白書。ここで、沖縄の闘いは大きな転換があった。ここは、我々が有利なことで闘うことができる。・イージス・アショアも同じ。・日米地位協定は、日米安保条約の心臓である。地位協定の見直しを知事決議があるのは、心臓に剣を打ち込んでいるようなもの。何故知事が賛成しているのか?全国の基地被害が全国に及んでいるから。知事もなんとか東京知事もオスプレイが飛び始めたから、動き出した。心臓に突き刺さっているということは、安保が揺らぎ始める。翁長知事「日米安保条約は砂上の楼閣だ」とい言った。・政府の誤魔化しをつく。南西諸島の災害救援どいう誤魔化し。←戦闘機が「災害救援?」これが肝心。・市民と野党の共闘が必要。この闘いは沖縄の闘いが原点だ。・自衛隊の軍事増強はいつまでも続かない。国民の支持の元は、災害救援。戦争のための自衛隊増強がいつまでも持つか?それに日本がイージス・アショアを運営できるか?運用するのは、アメリカ軍事産業になる。昼食は国際通りの「ステーキ88ハウス」で。ステーキは予算がないのでタコライスにした。城岳公園。学徒動員に参加した中学生を悼む碑があった。そこから、南国の美しい花に囲まれた中学校が見える。翁長知事の裁判闘争で集会をした闘いの現場。ここで閉会集会をする。兵庫「首里城も見たけど、辺野古も見たで」埼玉「1人でも声あげて」以上若い方の挨拶最後の挨拶で「首里城再建カンパは61万集まった。辺野古は完成の見通しはない。二兆円以上かけて完成後に軟弱地盤のせいで陥没する可能性のある基地を作ってはいけないのです。地位協定を改定する歴史的チャンスがおとづれている。日韓関係を克服し、安倍9条改憲を許さず、辺野古返還を勝ち取ろう!」と述べた。国際通りを通って、県庁前まで1時間15分をデモ行進した。沿道の人たちの声援が、他のデモ行進より遥かに多い。みんな暖かい。沖縄なのだ。これが沖縄なのだ、と思った。ホテルにチェックインし、ちゅら亭で沖縄料理を満喫した。この魚はミミジャーというらしい。酔ったのか、そのあとコンビニで更に夜食。こういうのが太るもと。ファミマには沖縄限定商品がたくさんある。これを選びました。(お土産含む)14085歩
2019年11月24日
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那覇市に戻り、弁当を食べて日本平和大会の開会集会に挑みました。始まる前にこれらの平和グッズを購入。首里城炎上の号外と新聞をカンパ200円でゲット!最後のカンパにも千円札を出しました。私としては異例です。遺跡の焼失は、私にとってもショックでした。集会の目玉は、玉城デニー知事がこの大会に登場したことだ。現職知事が登壇したのは、平和大会史上初めてのことではないか。「首里城の焼失 県民は喪失感でため息をついている。首里城の姿を復興・復旧に向けて動き出した。昨日、ワーキンググループを立ち上げた。辺野古新基地建設断念を貫く。住民投票で県民は辺野古新基地反対を選んだ。それでも強行する政府。我が国の民主主義そのものが問われている」高良参院議員がトレードマークの帽子をかぶって登壇。「国会は帽子ダメはおかしい。議場は禁止されたが、以外では被っている。憲法改悪を防止(帽子)する。」赤嶺政賢衆議院議員もやってきた。「今さっき国会で論戦したばかり。『普天間基地は国際法に違反しているので、返還すべきだ』と言えば安倍さんは『確かに米軍占領はいろんなことがあった。地位協定に則っているから合法』という。これは違う。返還時に返すべきだった。基地は返すべきだ」伊波洋一参議院議員も登場。「沖縄問題含めて、今日国会でやり合った。安倍首相が県民市民を置き去りにして、軍拡に進んでいることがわかった。改憲させない。首里城再健させます」韓国の市民運動家オ・ヒェランさんも発言した。舞台を見ただけでも、オール沖縄の力を感じるではありませんか。ここでは、我々は与党なのだ。日本国の中では、最も異常なことが行われている地域で、政治的には最も正常になろうとする力が働いた結果である。各地域からの発言。幼稚園に米軍機からの落下事故のあと「チーム緑ヶ丘」を結成して闘っている保母さん2人からの発言がありました。「2017年幼稚園に米軍の二回の落下物事故がありました。それまでは政治には関心なかったのですが、事故が起きて意識はいっぺんしました。無事で良かったでは済まされません。米軍の「自作自演だろ」の驚きの態度、心ない対応がショックでした。思った以上に励ましと署名が届いて、頑張ろうと思いました。」私たちの要求は3つ「事故の原因究明・再発防止、原因究明までの飛行禁止、幼稚園上の飛行禁止」でも、かえって現状は悪くなっています。皆さんのお知恵を貸してください」また、もう1人の保母さん。「私にも大切な家族がいます。生まれも育ちも宜野湾市で、基地があるのが当たり前でした。事故のあと、子どもたちを守るために思いつくことを全てしてきました。米軍が落下を認めなかったために誹謗中傷がありました。暖かいのは県だけ。後の自治体は、みんな冷たい。あれから米軍機は相変わらず上空を飛んでいます。その度ごとに、まるで空襲警報のような避難です。子どもたちはいまだに「怖い」と泣く。年長さんが耳を押さえてあげる。東京の子の命、沖縄の子の命は、重さが違うのか!」この後シンガーソングライターから「空から降ってくるのは、しとしと降る雨がいい♪」という唄でチーム緑ヶ丘を励ました。辺野古ゲート前で話をした新基地建設反対の瀬長さんの報告(沖縄県統一連)もありました。最後はもちろん「共に頑張っていきましょう!」宮古島にミサイル基地いらない住民連絡会からの発言。「住民がいくら嫌と言っても、説明を求めても基地を押しつけてきた。誰がこんな生活を求めているのか!大臣は是非宮古島や石垣にも来ていただきたい」東村、ヘリパッド反対連絡会。「訓練場で我々のテントを持ち去られた。じゃましない場所に置いていたのに。全国からテントをカンパしてもらい、今も置いている」秋田市イージスアショアいらない、人たち。「「最適候補地だ」と防衛省が言う。住宅密集地の外れが候補地。何故設置するのかと聞くと、中国の弾道ミサイルを迎撃するといった。研究者が解明すると、北朝鮮からハワイ(秋田市と同距離)とグアム(山口萩と同距離)を守る要衝の地となっている。更に6月グーグルアースの間違いを追求すると、彼等も認めて陳謝した。候補者も当選させた。自民党ももうやめろと言い出した。16の自治体も中止の決議をした。秋田県民対象に10万人著名をしようとしている。トランプと安倍の裏取引で始まったこのイージスアショアいらない」東京日野市オスプレイは来るなの人たち。「日野市は横田基地の飛行ルートの真下。昨年6月の夜間無灯火飛行46回です」呉市の人たち。「へり護衛艦「かが」空母化阻止10.6集会350人で成功させた。市民は共存共栄を当たり前にしている」防衛大のいじめ裁判、原告の母が泣きながら訴えた。「裁判は事実を認めながらも、大学校の予見は無理だったという。しかし、このいじめという名の犯罪は、伝統的に起きている。息子の他にも144名が同じ被害にあっている。たくさんの証拠、証言は都合の良い方向に持っていかれた」「このような人権意識の低い幹部が20万の部下に向けられる。或いは、日本国民に向けられる。」「この裁判に勝つことだけが意味があるのではなく、皆さんがちゃんと意識して知ることが意味があるのではないか」最後はいつものように、登壇全員が「勝利を我らに」を歌い、沖縄大会の恒例踊りを踊って閉めた。ホテルに帰ってさらにオリオンビールで夜食。
2019年11月23日
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そのあと、辺野古海岸の団結小屋に移動した。「5682日目」の看板こそは、五年前に来た時よりも数字が増えているが、十年ひと昔の如く何も変わらない。海から見える景色もあまり変わらない。辺野古移設が言われて25年近く経った。それでも、ほとんど進んでいない。この数字が、それを押しとどめている。気の遠くなるような努力だ。「プロ市民が沖縄の運動を作っている」とネトウヨは言う。馬鹿を言うな!お前たちにこれができるか?安倍のように毎月機動隊たちに何億と払っているのではない。普通の人たちが情熱だけで、無償でやっているのだ。プロ市民なんていない。運動家がいるのだ。そして我々がいる。前を辺野古川が流れ、山本さんが説明をする。奥は実弾射撃編集所、ヘリパッド訓練場所、あれがキャンプシュワブ。奥は白波が見えている。サンゴ礁があるから白波が見える。しかし、前よりはコバルトブルーの海が見えない気がする。「アメリカ国防総省では懸念が広がっている。日本政府何がなんでもやろうとしている。10月、機動隊いないと工事ができない。そう言う運動は我々はできている。このまま行くと、工事の申請は県が承認しないだろう。だとすると裁判になる。そして、国が勝利する。それを止めるのは、我々です。国は間違いなく手続きを踏む。それを止め切るのはどうするのか」帰りのバスの中、京都「頑張ってくださいよりは、一緒に頑張りましょうはとても大切な言葉だと思った」という感想が述べられた。「安保が見える丘」の後継地と言っていいのか、この「道の駅かでな」は嘉手納市の経営なのか?基地を見せるために建てたらしい。3階は展示資料館になっていて、基地のことをわりと正面から展示していた。残念ながら、戦闘機は飛ばなかった。いわゆる兵器オタクは近くにいなかったので、2つ確認した軍用機の正確な名称は不明。後ろのカマボコ型建物は、どんな爆撃にも耐えられる格納庫である。1棟何億するかは忘れた。思いやり予算である。仲村さんの嘉手納基地説明があった。「今さっき飛んで行ったのはKC135空中空輸機です(写真には撮れなかった)。ここには、対潜哨戒機ほか100機いる。他に訓練機がある。実弾積んだ訓練、ナパーム弾、劣化ウラン弾、などがあり久米島で訓練する。いろんな小学校の防音施設、この道路の防音壁(あまり役立っていない)、地下シェルターなど全て思いやり予算です。嘉手納基地は20キロ平方キロメートル、他に弾薬庫が26平方キロメートル、ディズニー100個分が入る。元々は民間基地、83%は民間誘致。296億円の地料は税金、9000人が働いている。パラシュート降下訓練は今年4回。トランプ以降、嘉手納には核兵器扱う部隊が存在、居るのは間違いない」
2019年11月22日
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日本大会ln沖縄に来た。5年ぶりの沖縄だ。着いたら先ずは空港で昼食ソーキ蕎麦。チャーターバスで、辺野古に向かう。途中いくつも、基地のそばを通る。バスの中では、岡山、東京、北海道、奈良、京都、宮崎の参加者たちがそれぞれ自己紹介をした。全労連「来るたびに明るさと不屈に励まされている」。奈良「大会初めて。オール沖縄感じ取りたい」北海道4人家族と友人「2018年に緑ヶ丘保育園に署名届けた」東京町田「2人で来た。オスプレイで騒音、落下物で大変、連帯したい」岡山「報告会聞いて沖縄に行きたいと思っていた」舞鶴「中学生10年以上前から舞鶴基地の職場体験学習してきた。今年10月、学生が掃海艇の模擬掃射をした。教職員組合が抗議の声をあげている。」等々。これはバスで配られた当日の日程と「沖縄県」が無料で配布している「米軍基地についてのQ&A」である。「沖縄の米軍基地への依存度」とか、いわゆる本渡の人たちが誤解しているようなことを自治体として責任もってかいせつしている。沖縄県のホームページでも見れるようだ。お勧めだ。辺野古基地ゲート前に着いた。たくさんの人たちが座っているが、これは平和大会参加者である。ずっと闘ってきた代表からの挨拶があった。真っ黒い顔。短い時間で、伝えなければならないことがあまりにもあるから、早口になる。運動にかすってきた私だから知っていること、私でも初めて聞いたこと、様々あった。「今日は工事のためのゲートは閉まっています。何故なら天皇即位パレードのために機動隊は全員いない。これだけ集まったからゲートが閉めた、そう言う事もできる。いつもは8-10人等々で見張っている。1日3回ゲートが開く、その時必ず我々がいる。今進捗は1.4%、まだまだ諦める状況でない。土砂の搬入、赤土混じりの土がダンプスカスカできている。安倍の嘘や改竄が辺野古でも行われている。こんなことに5年も費やしている。目の前の建物、滑走路のために移築予定だ。これも税金で作られる。台風19号被害の時に7億1千万使うと言った。なんて冷たい首相なのかと思った。辺野古での諸々の費用は1か月で5億-6億かかっている。この国の安倍のお金の使い方こんなにも違う!この後の工事、前は1日500-600台、今は150台、それは軟弱地盤のため。今年度中に、工事の承認を取らないといけない。ますます予定は繰り延べられる。政府は日にち、費用を明らかにしない。軟弱地盤だけで13年かかると我々は試算している。忖度するばかりのマスコミのせいで、そのことが全国に伝わらない。みなさんはそれぞれの場で発信してもらいたい。今回平和大会にくる1000名が100人に発信すれば10万人に届く。マスコミは工事は後戻りできない、と言う。それは違う。大量の土砂を何処から持ってきているのか?今は県内土砂だが、直ぐに不足して他県から持ってこなくてはならない。他県の土砂に外来生物がいたら、土砂としては使えない。造成局が言っているのは、「他県の土砂を加熱処理する」という。あの大量の土砂をそんな処理出来るのか?どのくらい、幾らでできるのか?一切言わない。できるはずがない。一緒に頑張りましょう!」一生懸命メモしました(文責は私にある)。是非、全国に届いて欲しい。
2019年11月21日
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しばらくお休みしていましたが、実は沖縄で開かれていた平和大会に参加してきました。 開会集会には、玉城沖縄県知事や那覇市長、3人の国会議員たちが集まってきました。我々は与党なのだ。そう思える大会でした。 閉会集会の後には国際通りをデモ行進しましたが、その時の沿道の人たちの反応も経験したこ とないぐらいフレンドリーでした。我々は沖縄では与党なのだと思いました。しかし、それが本土には反対になっている。しかし展望はある。いろいろ学び感じてきました。また詳しくレポートします。 実はそのあと、2日間やはり古代を尋ねる沖縄の旅もしました。これもおいおいまとめていきます。
2019年11月11日
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日本平和大会in岩国2日目。私は「憲法9条守れ、戦争法廃止、自衛隊を戦場に送るな」分科会に参加した。記念講演は元山口大学教授・歴史学者・元野党共闘の候補者の纐纈厚(こうけつあつし)氏。講演内容よりも、分科会発言を受けてのまとめのコメントが分かり易かったので、それをそのまま紹介する(文責はもちろん私にある)。そのまま分科会発言全体のまとめにもなっているとも思う。皆さんの報告を受けて、自衛隊の防衛戦略は、西日本にシフトしていることが改めて浮き彫りになった。自衛隊幹部は、今増強されている自衛隊の事を「国家価値低下を防ぐ最後の砦」と言っている。私はこれを「自衛隊ナショナリズム」と言っている。そもそも戦後日本は右翼国家として始まった。だから、皆さんが「日本が右翼化した」というのは正確ではない。それを運動で防いできたのが戦後だった。自民党は21世紀戦略で、小選挙区制度など既に対策を打っている。我々は既に立ち遅れている。私は「(今までの平和運動が)憲法にぶら下がっている」とかキツイことを言ったが、実際我々は悠長なことは言っておられない。新しい平和戦略に脱皮しなくてはいけない。岩国基地の軍民一体利用などは、憲法があるための露骨な軍事化を回避する政権の知恵だった。改憲後にはこれが「露骨な軍事化」になるだろう。政権の進めるのは、「管理・統制・動員」である。それが露骨になる。こんなこと、今の若者もイヤに決まっている。それに対し、我々は「三反三自(さんぱんさんじ)」で戦略をつくらないとならない。即ち、「反戦・反帝・反ファシズム」そして「自由・自治・自律」である。今は危機(クライシス)。この語句はギリシャ語のクリシス(分かれ道)から来ている。だから、危機はチャンスなのだ。分かれ道を乗り越えて共闘する。その後に平和が来る。分科会は、基地問題の報告が八割型だった(120名が参加した大きな分科会だった。改憲反対運動をもっと聞きたかったのに残念だった)。戦争法可決後に、本物の戦争が迫っている情勢が見えて来たとも言える。印象に残ったのをメモする。小牧市。戦争法で、自衛隊も空中給油ができるようになった。また、名古屋の三菱重工てアメリカ軍隊経由で、F35ステルス戦闘機38機を組み立てることになった。この戦闘機は今年の試運転で早くも緊急着陸をした欠陥機。これが我々の頭上を飛ぶ。長崎・佐世保。米軍との共同訓練で、今年が水陸両用部隊訓練の仕上げの年だった。これで、米軍と同じ水陸両用部隊を持つことになった。神戸市。「憲法」という言葉がある企画には一切「後援」を出さなくなった。市長は「平和市長会に入っている」ことさえ知らなかった。非核神戸方式の3.18集会に後援メッセージを出させることはなんとか出来たが、今はこれが「闘い」になっている。埼玉。オスプレイの飛行ルートを明らかにして、いま自治体と懇談している。無通告の飛行である。自治体は、みんな大きな関心を持って聞いてくれる。我々は「これは移動ではなく、訓練である」ことをルートを示して明らかにした。岩国。岩国から出撃した戦闘機が、山陰で「フレア」という火の玉を落として敵の戦闘機のレーダーを誤魔化す訓練をした。当局は「危険な行為をしていない」と言っているが。この前、約束違反の岩国市街地上空を戦闘機が飛び回った。ターゲティングポットというビデオカメラを搭載していたのがわかった。これは市街戦を想定した、データ収集の訓練だと思われる。防衛局は「わからない」という。米軍に問い合わせることさえしない。欠陥機F35の夜間空中給油訓練をしていることもわかった。岩国基地は、たいへん様変わりした。激変が起きている。名護。総選挙、小選挙区で3/4が勝った。毎金スタンディングしている。毎月19日は、名護市長選挙勝利の日であり、大西照雄さんの月命日、この日に行動している。東村のオスプレイ墜落の時は修学旅行の高校生が最初の映像をネットに流した。こういうのが起きると、直ぐに観光に影響する。米軍が観光を阻害していることを、保守も分かって来ている。名護市長選挙、必ず勝利する。人も金もお願いしたい。私も『参加』するという意味で発言をした。倉敷駅前で、戦争法成立前から54回続けている集会とパレードが「何故続けることができたか、結果何がわかったか」述べた。結論から言うと、「止める理由がなかった。皆さんもっと気軽に初めて続けたらいい。そして、世論は変わらなかったが、定着はしたし、怒りを持続できた」と述べた。名護の発言者が言った大西照雄さんには思い出がある。2006年の日本平和大会in岩国の時、既にガンに侵されていることを公表していたが、辺野古反対運動のリーダーだった大西照雄さんは、元気に平和大会に来ていた。懇談会の時「秘策があるんだ」と特有の人懐こい笑顔で語っていた。一つは、基地内に遺跡があることがわかった、発掘許可なしに開発出来ない。許可は、我が方の教育委員会の仕事だ。これだけでも何年も遅らせることができる。あれから10年以上、なんやかんやで、辺野古はまだ本格的に変貌していない。午後から、野外で閉会集会があった。岩国市役所前広場。岩国の現状について熱い訴え。「岩国市長も議会も米軍再編の岩国基地への米軍移駐を決定した。1万人の米軍が移って来る。これは問題解決しないままの見切り発車だ。岩国市民は、いまだ過半数は『基地強化』に反対している。粘り強く運動して行く」「岩国基地は沖合が拡大されただけではなく、米軍住宅や米軍施設が、街を侵食して行くように思う」と教師の発言もあった。そのあと、米軍再編を訴えて、2日間で1100人が参加した平和大会参加者は、岩国駅までパレードした。
2017年11月01日
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日本平和大会in岩国の大会一日目、防府での開会集会。以下、印象に残った発言のみ羅列する。開会あいさつで長尾ゆり平和委員会代表委員。「核兵器廃絶条約で、世界各国が日本政府を批判した。北朝鮮問題でも「対話」が世界の多数派。孤立しているのは、安倍政権。」来賓あいさつで井上哲氏(日本共産党)。「野党分断の下にぶれずに戦った。希望についてこう言われた。『野党共闘に対するクーデター的な破壊だった』。その中で築いた信頼の絆は財産である」海外代表、韓国のパク・ウチョン氏(参与連帯)は「今日は大統領弾劾を求めるロウソク集会を始めて1年目の日。ロウソクの火は平和的なやり方で戦い、勝利した。韓国の人たちを身ぶるいさせるのは、今や北朝鮮だけでなく、米国と安倍政権だ」ジャーナリストの西谷さんは、自衛隊が撤退した直後の南スーダンに行った時の映像を流す。安倍首相は撤退理由を日報問題とは言わずに「一定の区切りができた」からだと言った。しかし行って見てわかったのは「道路整備も途中投げ出し」でおそらく完成しないだろう、とのこと。地元住民も「区切り」などひとつも感じていなかった。各地の総選挙の経験も語られた。長野県は、全選挙区で「市民と野党」共闘の候補者を出したらしい。結果、自民党を5から3に減らした。「市民と野党の信頼は広がった」リラン・バークレー監督の「岩国基地レポート」があった。岩国基地開放日や愛宕山の展望台で、彼は日本人や岩国の軍人に突撃インタビューを決行する。「貴方は岩国基地が何のためにあると思いますか?岩国基地を危険だと思いますか?安全だと思いますか?」日本人の若者の多くはナント「私たちを守ってくれる」「ないよりはあった方がいい」という回答だった。岩国の軍人はどうか?日本人を守るという回答は一つもない。「航空隊支援のため」「北朝鮮」「アメリカの国益を守るため」であった。この意識のズレ!各地域の基地強化反対運動の交流は、やはり感動的。岩国。愛宕山を一山削って岩国基地の拡張が行われた。待望の小学校建設の約束は反故にされた。岩国市の基地依存が麻薬のように急速に進んでいる。厚木。艦載機が岩国に移るが、これからも厚木基地は使い続けられることが分かった。その証拠に9月に5日間無通告の爆音の飛行訓練があった。自治体の首長も「国防のためとはいえあまりにもひどい」という。佐賀。有明海近くの佐賀空港を自衛隊オスプレイ17機の基地にしようとする動き。政府は漁協を説得しようとしたが、諫早湾のこともあり「信用出来ない」と拒否している。選挙でも、小選挙区で勝利した。埼玉。ナント80人で来た。住民の命を守る闘いをしている。沖縄。台風なのに、6人も来ていた。去年から名護、高江と事故があった。高江の地権者は「米軍はストロンチウム90の汚染された土壌を持ち帰って証拠隠滅を図った上で、謝りにも来ない」という。「30年かけて育てた土地が使えなくなった」と嘆いている。来春の名護市長選挙で熱い訴えがあった。「人が暮らしているすぐ上で人殺しの訓練をしている。名護の稲嶺進市長は、今までの市政で基地交付金に頼らないで、却って市の予算を増やすことが出来ることを証明した。財源をオープンにして、市の職員のチカラを最大限引き出す努力をした。その中で中学生までの医療費無料化などを実現している。選挙で自公政権はなりふり構わない事をやってくるだろう。絶対負けるわけにはいかない」少しだけ、名護市長選挙にカンパしました。
2017年10月31日
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日本平和大会in岩国に行って来ました。台風が近づいている中、28日午前中、岩国平和委員会の案内をもらって岩国基地の見学をした。残念ながら戦闘機の飛行どころか、格納されている飛行機もよく見えない状況だったが、微かにFAホーネットらしき機影が格納庫に入っているのが見えた。1980年代の「トマホーク来るな」運動以来、もう何度も岩国基地には来ているが、基地見学は2005年の人間の鎖以来かもしれない。2010年から、大幅な基地拡張強化を行い、基地面積は嘉手納、三沢に次いで全国三位、二つの「なぐりこみ部隊」が融合する極東最大の航空基地に変貌していた。米軍機120機以上。オスプレイの普天間基地からの中継基地にもなっている。赤白の印があるところが、増設された滑走路らしい。この島影は、沖合から見える世界遺産の宮島である。雨が降っているので、こんな感じだが、正に目の前。今まで市街地を飛んで飛行訓練していた米軍機は、今は宮島の上を飛んで飛行訓練するらしい。日本の空を我が物顔にしている。基地内にある豪華な米軍住宅も見に行ったが、雨の車の中からなので良く見えなかった。今回の基地建設には、騒音・事故低減を名目に血税が湯水のように使われた。沖合移設事業2500億円。米軍再編関連経費5487億円。あと少しで1兆円だ。その一方でお金がないからと言って、福祉予算を削って来たのである。
2017年10月30日
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今日から始まった日本平和大会in岩国。私も朝早くから参加しているので、予約でブログをUPします。大会パンフは、大会が終わっても各地平和委員会でお分けしているので、お問い合わせください。第七章『ストップ!基地の大増強(2)沖縄・全国から欠陥機オスプレイは出ていけ!』事故を繰り返す「空飛ぶ棺おけ」。沖縄でも、全国でも、米軍だけでなく自衛隊もオスプレイの飛行訓練を各地で強行しています。長野県では、21議会が訓練の中止や情報開示を求め意見書を可決しました。横田基地には、MV22より事故率が高い米空軍特殊作戦用CV22オスプレイ10機が2019年10月〜2020年9月に配備予定。陸上自衛隊はオスプレイ17機を購入し、佐賀空港をその基地にしようとしています。第八章『ストップ!基地の大増強(3)岩国がアジア最大の「なぐりこみ」の航空基地に』全国の在日米軍基地の大増強の中でも、岩国基地の大増強は重大です。基地沖合の海を埋め立てて1.4倍化。2017年7月厚木基地から米空母艦載機61機を移転させるなど、米軍機が130機も常駐する東アジア最大の米軍航空基地に大増強されるのです(自衛隊機も合わせると約160機)。これに約6500億円もの血税がすでに使われています。こうした基地が攻撃の標的になるのは必至です。市民に不安が広がり、市は「弾道ミサイルを想定した防災行政無線放送訓練」などを実施しています(←私はあまり意味ないと思う)。しかし、市民の安全を守るならば、危険な基地強化こそ止めさせるべきです。岩国だけでありません。全国で、様々な基地強化が進んでいます。パンフにも載っていますが、29日の日本平和大会in岩国でも具体的に報告があることでしょう今日から始まった日本平和大会in岩国、今からでも参加しませんか?詳しくは日本平和大会in岩国へ。
2017年10月28日
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10月28・29日に岩国で行われる日本平和大会のパンフの紹介の第三弾です。これは、現代日本で最も詳しく分かり易い、日本の基地問題と平和情勢を解説した学習パンフであるからだ。因みに、興味持った方は買って読むのが1番です。一冊200円で超格安。お求めは、お近くの平和委員会へ。わからない場合は、日本平和委員会TEL03-3451-6377へお問い合わせを。岡山県の方は、県平和委員会(谷口)TEL086-224-3787まで。第五章は『戦争無反省の人々が「戦争する国」の人づくり︎子どもたちがターゲット︎』森友学園で明らかになった「愛国心」教育や教育反動化の数々を解説しています。軍事研究助成予算の37倍化も、報道されませんが、とても危険な状況です。第六章『ストップ!基地の大増強(1)沖縄の美ら海は壊させない!』アメリカと共に海外で戦争する国づくりと一体に、全国の米軍基地の大増強も進められています。特に辺野古に基地を作ろうとする沖縄は重大な局面を迎えています。4月から安倍政権は、海の埋めたてのための護岸工事に着手している。翁長県知事の許可はとっていません。それでも国は漁協から同意を取り付けたから良いのだとこれまでの見解と180度違う理屈をつけて強行している。戦いはこれから。来年1月の名護市長選と11月の知事選挙で、稲垣進市長と翁長県知事を再選させることが決定的に重要です。
2017年10月27日
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日本平和大会がこの土・日曜に岩国で開かれる。その直前の号である平和新聞10月25日号は重要なことを言っている記事が多かった。「対話」が改憲阻止に遠回りだけど近道だというのは暉峻淑子氏インタビュー。オスプレイの飛行ルートを独自に調査して、自治体に感謝と期待をされている埼玉県平和委員会。米軍ミサイル防衛の拠点になってしまった、京都経ヶ崎通信所のレポート。特に暉峻さんの言葉は心に響いた。曰く。暉峻さんも7年前から「憲法カフェ」ならぬ「対話的研究会」を開いているらしい。『この研究会では、全員が「主役」です。司会者も毎回変わります。毎回スピーカーを決めて、いま1番関心のあるテーマについて報告してもらい、その後みんなで話し合います。「私にはそんな立派なことは出来ない」と躊躇する人にもスピーカーになってもらいます。1度やってみると、たいていは2度目も3度目もやりたいと言います。それまで自分の意見を聞いてくれる人がいなかったのに、この会では20数人の人が真剣に聞いてくれて、「ここに共感した」とか「自分はこう思う」などの反応が返ってくるからです。対話的研究会には、大学教授も校長先生も保育士も主婦もパート労働者もいますが、みんな対等です。一つのテーブルを囲み、一人ひとりがみんな納得するまで話し合うのです。日本の民主主義を立て直すためには、ここから始めないといけないと思います。(略)一人ひとりの個人が確かな判断力といしをもって動くようにならなくてはなりません』20数人というのは、「対話」ができるギリギリの人数だと思う。7人から20人ぐらいがいい。時々50人ぐらいの分科会に参加することがあるが、半日あっても収拾がつかなくなる。反対に3人とか、5人とかならば和気あいあいとはするが、こじんまりとまとまって広がりが出ない。あいさつでいいから、必ず全員発言を保証できるのが、ギリギリ20人である。そしてそういう会は必ず盛り上がる。つまり、何かを持って帰ることができる。そして思うのだが、それが出来るのが「平和委員会の例会」なのではないか?学習会などしなくていい。講師など呼ばなくていい。語ることがなければ、新聞の読み合わせでいいのだ。そこから必ず話題は広がる。そもそも平和委員会に会費を払って入ろうというのは、そういう人なのだから。ともかく1番気をつけなければならないのは、私などは厳に喋らず口をつむぐことだろう。
2017年10月26日
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平和大会学習パンフ「日米同盟の暴走にストップを!」第二弾10月28・29日に岩国で行われる日本平和大会のパンフの要旨を紹介したい。これは、現代日本で最も詳しく分かり易い、日本の基地問題と平和情勢を解説した学習パンフであるからだ。因みに、興味持った方は買って読むのが1番です。一冊200円で超格安。お求めは、お近くの平和委員会へ。わからない場合は、日本平和委員会TEL03-3451-6377へお問い合わせを。岡山県の方は、県平和委員会(谷口)TEL086-224-3787まで。第三章は『「戦争しない」憲法9条破壊めざす安倍首相⚫︎戦争発動・2020年改憲の野望』憲法違反の戦争法が成立しましたが、その中でも憲法9条があるおかげで自衛隊の海外での武力行使を大きく制限させていました。PKO法では「戦闘地域に派遣出来ない」となっています。それを戦闘はなかったと誤魔化したのが、PKO日報問題です。これが気に食わない安倍首相は、5月3日に「9条一項ニ項はそのままにして、其の後に「自衛隊を明文で書き込む」と改憲案を宣言しました。「自衛隊の存在を認めるだけならばいいじゃないか」と国民を誤魔化せるというわけです。しかし、これは実際には次のような意味を持ちます。そこで明記される自衛隊は、もはや「専守防衛」を建前にする自衛隊ではありません。「必要最小限の自衛」の枠から解放された「自衛隊」です。名前は「自衛隊」でも実態は戦争法で米軍とともに海外で戦争できる「国防軍」です。これを憲法上に明記することになるのです。さらに、「国際の平和と日本の独立のためにも自衛隊を保持する」と明記すれば、全面的な集団的自衛権や海外での制限ない武力行使も可能になるのです。(←これは、明らか日本語としての成り立たない文章だが、条文は後から書き加えた方が優先されるという大原則がある。)第四章『暮らし破壊する海外派兵・自衛隊大軍拡』安倍政権下で5年連続軍事費が増やされ、2017年当初予算は史上最大の5兆1千億円になりました(増強は海外派兵用の装備ばかり)。国民の平均所得が、この20年間で120万円減り、子どもの貧困も6割を超える中、「軍事費削って暮らしに回せ」の要求は切実です。(写真参照)さらに重大なことは、北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗するためにと、高額な「ミサイル防衛システム」の導入や「敵基地攻撃」能力保有を進めようとしていることです。そもそもこうした先制攻撃の軍備は「専守防衛」の建前と根本から相入れず、日本国憲法のもとで決して許されないものです。
2017年10月25日
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平和大会学習パンフ「日米同盟の暴走にストップを!」10月28・29日に岩国で行われる日本平和大会のパンフの要旨を紹介したい。これは、現代日本で最も詳しく分かり易い、日本の基地問題と平和情勢を解説した学習パンフであるからだ。因みに、興味持った方は買って読むのが1番です。一冊200円で超格安。お求めは、お近くの平和委員会へ。わからない場合は、日本平和委員会TEL03-3451-6377へお問い合わせを。岡山県の方は、県平和委員会(谷口)TEL086-224-3787まで。第一章は『「アメリカ第一」トランプ+「日米同盟第一」安倍⚫︎日本はどこに行く?』です。トランプや安倍の言動を詳しく紹介した後に、今年2月の日米首脳会談の内容を紹介しています。(1)いざという場合のアメリカによる核兵器の使用(2)世界規模で日本の軍事的役割の拡大(3)沖縄への新米軍基地建設はじめ全国の米軍基地の強化を推進することーなどを確認しました。安倍首相は軍事費拡大要求に対しても、積極的に応える姿勢を示しています。さらに、トランプのシリア攻撃に対しても「支持、理解する」と即座に表明。北朝鮮に対して先制攻撃もありうるとする政策に対しても、「力強い、歓迎する」と表明しています。第二章は『朝鮮半島の軍事緊張の示すもの⚫︎平和解決しか道はありません』図を見ていただきたい。報道では、徒らに北朝鮮が単独で軍事的緊張を煽っているかのようではあるが、アメリカも韓国や日本と共同して、今年6月の半年間だけで異常な軍事的緊張の煽り方をしていることがわかるだろう。報道では米韓共同訓練が強調しているが、実際は違うのである。さらに重大なことは、朝鮮半島沖の空母打撃群の補給に向かう米補給艦を守る「米軍の武器等防護」の任務を、自衛隊護衛艦が自衛隊護衛艦が初めて付与され、共同行動を行いました。もちろん、自衛隊は武器を使用できます。しかも安倍首相は、その任務の付与を国民に公表しないというのです。国民が知らないうちに米軍を守る戦争に突入する、その危険が実際に生まれています。
2017年10月24日
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日本平和委員会全国大会in岡山の2日目。 朝早く7時ごろ岡山駅前のマクドナルドで朝食を食べていたら、駅前ロータリーに於いてちょっと岡山ではあまり見られない風景が展開し始めた。見たような覚えのある「ヒゲのおじいさん」が青色の今年の平和行進特製Tシャツを着て、リュックサックを背負い、背を丸めながら、何やら板状のものを持って噴水に腰掛けている高校生に話しかけた。どうやら署名を取っているらしい。それで思い出した。昨日の全国大会開会総会で、静岡の代表が今年から提起されている核兵器廃絶のための「ヒバクシャ国際署名」を1人で数万筆取ることを宣言して、毎日(休まず)(おそらく)9筆取れば目標を達成できると頑張っているとスピーチしていた。(前回の著名も)年間1万筆ぐらい集めていたと言っていたような気がする。あらゆる機会を捕まえて、署名を取っていたそうだが、なるほどこうやって実践していたのだ。ちょっと恥ずかしくて出て行く機会を逸したけど、ロータリーで休んでいる人たちに声をかけ切ると、歩いている人たちに声をかける。ボーとしているサラリーマン風の男は速攻で断っていたが、夫婦2人連れの妻の方は署名に応じているなど、全体的に若者、女性が署名に応じていた。なんか現代日本の縮図を見るようだった。後で聞いたところによると、この時の一時間の行動で17筆集めたそうだ。数人集まっての署名行動でも、これだけ集めることはあまりない。 分科会は「会の運営・仲間つくり」関係のモノに参加した。岡山が不甲斐ないから、岡山で開催してくれたのに、県の事務局が参加しなかったら申し訳ないと思ったからである。 私は水島平和委員会の再建と全国大会へ向けての取り組みについて発言した(省略)。 受付要員で参加してくれてい、たはやしま平和委員会やしもいふく平和委員会の若者が発言してくれたし、津島平和委員会も発言してくれたので、私の心配は杞憂だった。 全国の経験からは、やはり大阪が元気があって、「会員にはやりたいことをやらせる」というのがあった。平和委員会をワイン会と勘違いして加入した若者には、ワイン会担当を任命して頑張ってもらっているらしい。 委任状や請求書にアンケートをつけて、会員のやりたいことを聞いて行くと言うのは、是非やりたい。 閉会総会では、来年の岐阜に受け渡しをする時に、岡山代表として、事務局長の谷口さんが紹介された。彼女は全国大会に向けて、機動力を買われて前任事務局長から去年交代した。アルバイト専従として、この一年フル活動してくれたし、かなり事務局長として成長したと思う。全国の大きな暖かい拍手を貰った。 安倍改憲を許さないために、新たな一年、頑張りたい。
2017年06月12日
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日本平和委員会全国大会in岡山がありました。30年ぶりの岡山開催ということで、一年かけて準備してきたのですが、来てしまえば思ったことの半分も出来ていない状態です。 それでも始まってしまえば粛々と進めざるを得ません。会場一杯の全国から来た平和活動家を前に、岡山県平和委員会会長の大西さんが「みなさんにお配りしている、岡山市の観光地図の右上に岡山理科大学があると思います。それが、今話題の加計学園です。実はその北側に取り囲むように、自衛隊三軒屋弾薬庫がある。これと同じように、安倍を包囲していきたい」と、議長曰く「現地ならではの、味のある歓迎あいさつをしました。 大会議案の補足説明で、千坂事務局長は今回はこの1ヶ月半の激動の情勢をうけて、大きな修正提案を出しました。5月3日の安倍首相の発言を受けて、今年度の平和委員会の最大の「テーマ」を変更したのです。 「いま安倍首相は2020年までの憲法9条改悪施行に執念を燃やしています。そして自民党は、今年中にも自民党改憲案を策定し、来年にも発議し、国民投票にかけることを目指し、動き始めています。これが自衛隊の海外での武力行使を無制限にすることを目指しているのは明確です。これを国民の総力をあげて打ち破ることが、日本の平和運動の当面の最大の課題になっています。私たち日本平和委員会は、戦後一貫して、憲法を守り「戦争する国」にはさせないと活動をすすめてきました。その平和委員会が総力をあげてこの闘いに取り組むときです」 改憲策動阻止。この一年間の最大の運動テーマを、平和委員会はそれに決めようとしている。なるほど、と思った。支持し、勘張りたい。 討論では、全国から23人が5分という短い時間で一年間の活動を述べた。印象に残ったのを一部分だけ。 沖縄 沖縄闘争。いま、マイクを握っただけで拘束されている。共謀罪の先取りがされている。来年1月の名護市長選、11月の知事選、選挙次第では「戦争する国」になる。大仕事だ。 高知 ビキニ事件で、初めて労災申請をした。一年経ったが、まだなに一つ回答がない。被災者が被災している資料を隠したことで45名が裁判を起こした。 (不明)スタンディングを毎月9のつく日にして、3年経った。次第とドライバーが声をかけてくれる。クラクションを鳴らす。ジュースの差し入れもあった。楽しくなってきた。考えもしなかったけど、メンバーの中から野党共闘の中核を担う人物が出てきた。 大阪のメンバーはカジノ法批判で、即席漫才もやった。 懇親会では、岡山のうたごえメンバーの音頭で、「沖縄を返せ」「ウイ・シャル・オーバーカム」を全員で唄ってお開きにした。 11日も分科会・閉館集会があります。
2017年06月11日
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ずっと黙っていたけど、もう20年近く(途中で6年間ほど中断があるけど)平和新聞の県内版をほぼ毎月作ってきました。大学時代に新聞を作っていたので便利がられたのである。 だいたい4時間前後でチャッチャッと作ります。遅い方だと思いますが、もう一つ作っている映画サークルの会報が、時に締め切りを大きく越えて一週間以上かかる「遅筆堂」全開の私としては、奇跡のように速い方だと思います。 なかなか原稿がやってこないので、生の声がなかなか入らないお勧め出来ない機関紙となっていますが、県の広報紙として、そうは言っても貴重な地域を結ぶ機関紙として、そして時々独自の取材をして書く地域発の平和情報誌として、なんかの役割を持っていると「自負」しています。 今回は平和の卵たちが参加したピースエッグ参加者たちの声が集まりました。ちょっとお勧めです(^_^;)。
2016年10月16日
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日本平和大会二日目です。朝の富士山。空気が澄んでいて、よく見えます。国際交流分科会「戦後70年、アジアの中の日本 いま東アジアの平和に何が問われているか?」に参加しました。日中韓首脳会議が行われたこの日、平和運動の現場で、中国からは劉傑(早稲田大学教授)、韓国からはイ・ミヒョン(韓国・参与連帯平和軍縮センター所長)、日本からは川田忠明(日本平和委員会常任理事)が登場して、東アジアの平和について、貴重な話を聴くことが出来ました。劉傑氏は 「歴史和解には、まず知的レベルの和解がなければ、政府レベルも国民レベルもいったん成立してもすぐに揺らいでしまう。「知の共同体」を成立させる必要がある。具体的には、平和憲法が実現して来た成功と失敗をアジア全体が共有する財産に昇華させることが必要だろう。」と積極的な意見を述べました。「学者レベルでも歴史認識はバラバラである」と言い切ったのが、少しショックでした。でもそれでも前に進む方法はあるということです。イ・ミリョン氏は「アベ政権の戦争法制定を危険視していること、一方市民社会の反対運動をとても評価していること、市民運動として、平和のために連帯しよう」と述べました。1番参考になったのは、川田忠明氏の報告です。私の文責で少し詳しく紹介します。(もちろんかなり端折っっています)戦争法の強行は、海外でも大きな懸念を呼んでいる。しかし、それに対する反対運動は繰り返し大きく中国でも韓国でも報道された。それを通じて、日本と日本人に対する印象が変わった、という人が多い。日本人といえばアベの顔を思い浮かべていた人が、反対運動する新しい日本人を発見した。アベ政治を終わらせ、新しい政権を打ち立てるならば、東アジアの緊張緩和を進める力となることは疑いない。このたたかいで勝利することこそ、アジアと世界の平和にとっての私たちの貢献だ。「戦争が起きたら、自国のために戦うか?」の問いに、中国74.2%、韓国63.0%、アメリカ57.7%に対し、日本15.2%。これ程戦争への拒否感が強い国民はない。日本人には、世界に例がない「平和への強い道徳的な意識」がある。もっと自信を持つべきだ。偽りの脅威論南シナ海の軍事解決は不可能である。南シナ海は、歴史的にフィリピン、ベトナム、マレーシアなどが実効支配していて、元米太平洋司令官も「現実には、軍事対立のない地域」と言っている。「(中国が軍事行動すれば)成功せず、大きな政治的リスクを負うことになる」と分析している。つまり最近のアメリカの行動は失策である。そうは言っても、この行動は双方がコントロール出来ない危機へと発展する可能性を張らんでいる。これに追随する日本政府は、日本を偶発的な軍事的な危機に巻き込みかねない。その時自衛隊派遣は過分な負担になるだろう。なぜなら、さらに軍拡は必要だし、共同訓練はさらに必要。さらにいえば、日本が空になるのをどうするのか。関係のない領域まで出るのは、当然中国にとって脅威。アメリカにとっては自国のリスクが減るので、当然歓迎する。つまり、日本にとっては百害あって一利なし。尖閣諸島問題も「侵略される」のでなく、日本が「先制攻撃」してしまう危険がある。海上保安庁も、中国船の動向については「領海侵犯」ではなく「領海侵入」と言っているように、外国船に一般的に認められている「無害通航」の範囲に留まっている。もし、自衛隊がこれを武力で対応するようになれば、先制攻撃になる。反撃を招き、武力紛争にエスカレートする。そうなれば、事態は尖閣諸島にとどまらず日本全体を揺るがすことになるだろう。米はこれに関わり、米中関係を壊すリスクは取らないだろう。「日米同盟が強まり、抑止力が高まる」と説明したアベ政権の誤りはハッキリしている。日本の安全にとって、いま必要なのは「抑止力」ではなく、「外交力」だ。その柱となるのは、以下の点だと考える。(1)対立する問題を外交で処理するためのルール=条約を東アジアでも締結する。(2)領土問題は国際法と歴史的経過に基づく冷静な外交交渉に徹する。(3)北朝鮮核問題を六カ国協議など外交交渉で解決する。(4)日本が侵略戦争と植民地支配への反省と謝罪を明確にし、外交政策の基本にすえる。さて、質問時間に移りました。劉傑氏への質問。二つ印象に残る。「中国は覇権主義か」中国は30年で大国になった。国際社会もビックリしている。大国としての心構えが、指導者層は知らず、国民レベルとしてのコンセンサスが出来ていない。今まで国民は国防を進めるのは、四つの近代化の一つで大きく支持している。なぜか。過去の歴史の教訓として、弱い国は虐められるから、強くなるべきだ、と考えていた。いま「大国としての責任」、つまり世界平和への意識が出来ていない。「歴史認識の違いをどうするか」それがあっても平和的な共存は可能だと考える。戦争被害に対する認識、中国・朝鮮半島にどういう被害があったかを、まず共通認識を持つ。これは歴史認識の問題ではなくて、(歴史科学の問題)、十分可能である。それが達成出来たら、共存は可能だ。川田忠明氏に対しては、実は休憩時間に私は「質問書」を出していた。ホントは、分科会として意見をいうつもりで書いていた発言通告用紙だったのだが、意見するほどの活動内容はなかったので、最後だけを付け加えて質問書にしたのだ。しかしこれはこの前ブログにも書いたが、私の最近の大きな問題意識である。大概以下のような内容である。・戦争法反対運動には、多様な人たちが運動に参加。・しかし四割の内閣支持率。・「戦争に巻き込まれる」「憲法違反」「民主主義危機」という正攻法運動だけで良いのか・四割がなぜ支持をするのか。1番は「受け皿がない」その次の次くらいに「中国・北朝鮮が攻めて来たらだうするのか。カギはかけて置く必要があるのではないか」細かい反論はいくらでもできる。しかし1番効果的なのは、川田さんの云う外交力四カ条という対抗戦略があることを国民に広く知らせること。(1)その具体的な方法はないか?(2)参院選までに、連合政府でそれを打ち出せる展望はあるか?司会は千坂さんだったので、正直に2番目の質問は「ゴメン、無茶振りです」とことわった。千坂さんはとりあえず、二つの質問部分だけを言ってくれた。川田さんの回答は、大まかに云えば以下の通りだった。「外交ビジョンをどう打ち出すか、という問いだと思いました。現在の課題は立憲主義を実現する政府を作り出す事。その上で、どういう政府が出来るかはこれからであり、今の時点で打ち出すのは、むつかしい。ただ言えるのは、四カ条の柱は、保守革新問わず一致出来る内容だということです。いま、これで一致出来る「土壌」は広がっているのではないか。皆さんには、是非運動の中で、この外交ビジョンを語って欲しい。アベ政権のやり方では日本はまもれない。どうやったら平和を作ることが出来るか、を語って欲しい」「保守革新問わず一致出来る内容」という視点は、私に今までありませんでした。目からウロコが落ちたようでした。これなら語れる、そう思いました。その他の質問で興味深かった点二つ。イ・ミリョン氏への質問。「10月11日、韓国は再度教科書を国定にすると、決めた。韓国内で反対運動は起きなかったのか」多くの国民は反対している。歴史学者は、多く反対である。これは国連のガイドラインにも反していて、私たちは緊急アピールを出した。海外韓国人も反対し、150人の歴史学者が反対声明を出した。果たして教科書を誰が書くのかわからない。多くの歴史学者は協力しない。劉傑さんへ「台湾問題をどう解決するのか」中国は「国家の統一」が価値観。台湾を別の国と認めることはあり得ない。「ひとつの中国、違う政治体制」つまり現状維持をして平和協定を結ぶ、それがいいと思う。台湾の平和的安定は、アジアの平和に大きく資する。非常にためになった分科会でした。そのあと、閉会集会のために野外公園に移動した。早く着くと、映画のロケをしていた。近くにいた女学生に聞くと、千葉雄大と小松菜奈が来ているという。男のほうはよくは知らないが、女の子のほうは「渇き。」で鮮烈デビューした彼女だ。色がお人形のように白くて、やっぱりほかの若い女の子とは違ってきれいだ。いいものを見させてもらった。もちろん写真撮影は「やめてください」と言われてしまった。でも映画の場面じゃないから、ひとつだけ。映画は来春公開「黒崎くんの言いなりなんてならない」だということは検索してみてすぐに分かった。強引でドSな黒王子と優しい白王子の間で揺れ動く女子を描く少女漫画の原作らしい。監督・月川翔。脚本・松田裕子。スタッフの様子だと、この公園で1000人規模の集会がこれからひらかれるなんて想像もしていなかったようだ。30分ほどキスシーンを撮って、そそくさと帰って行った。かわいそうだった。集会が始まる前に、若者が登壇してデモのラップ調シュプレヒコールの練習をしてくれた。9月に純粋に若者主催のデモに参加した。その掛け声の「あまりにも速いこと」にカルチャーショックを受けた。今回彼らはお年寄りのために少しスピードを緩める[調整]をしてくれたらしい。閉会集会で、来年はF14戦闘機の小松基地がある青森が平和大会の会場になると発表があった。遠い。でも、もし行けたならば三内丸山に行きたい。以下は、帰って岡山県平和委員会と水島平和委員会のために作ったニュースです。
2015年11月27日
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10月31日、11月1日静岡県御殿場で日本平和大会がありました。私は水島平和委員会の代表として(なんと、カンパで行かせてもらえました)、参加してきました。これはバスの中から見た富士山です。平和大会一日目の目玉は、実は「動く分科会」の前日に陸上自衛隊富士演習場の視察があることでした。富士山は世界遺産に登録されましたが、実は文化登録遺産です。この前NHK「ブラタモリ」でもしていましたが、富士山があの形になったのは奇跡的な経過があったからです。独立峰で、こんなにも高くて、しかも美しい山は世界にはありません。なぜ自然遺産になれなかったのか。ごみ問題などは些細なことです。一番大きな理由は、ここに広大な米軍と自衛隊の演習場があるからです。この写真を見てください。オレンジ色がすべて演習場です。真ん中のピンクの左側が米軍キャンプ富士。右側が滝が原自衛隊駐屯地です。左右のピンク色も自衛隊駐屯地です。米軍は自衛隊から借地して恒常的な演習場にしています。ミサイルの実弾を富士山に向けて撃っています。そんなところが、果たして世界自然遺産として認められるでしょうか三島駅でバスに搭乗した私たちは、福井、徳島、高知、香川、山口、岐阜の人たちと自己紹介をしながら盛り上がっていました。演習場に着く途中、この視察のために作られたパンフを元に、広大な土地がどうして演習場になったのか、しかも米軍も使えるようになったのか、住民たちの抵抗の歴史などを学んで行ったのです。今度はオスプレイの危険な飛行訓練も始まるようです。これは米軍キャンプの金網にあった看板。富士山が米軍に占領されている。金網の向こうに管制塔が見えます。それをさらに向こうに行ったところに演習場があるようです。今までは演習がないところでは我々が行って基地調査ができたそうですが、今回の大量のバス視察ということで、自衛隊の許可が下りなかったようです。実際の演習場は見れませんでした。しかし、このように日米一体の訓練の背景には、日米軍事同盟の強化があり、その一環として戦争法の成立もあることを我々は知らなければなりません。富士山を犠牲にしてまでも。日本平和大会全体集会ては、来賓の共産党井上哲士参議院議員は「野党間の話し合いは乗り越えられるし、乗り越えなければならない。カギは国民全体の運動の盛り上がりにある。また、戦争法を発動させない、特に南スーダンのPKOは非常に危険。また、日米共同訓練の反対運動も重要」とあいさつをしました。また、清水雅彦(「戦争をさせない1000人委員会」事務局代行)も来て挨拶をしました。共産党の挨拶とともに、彼の言葉は、この間の[共同]の広がりをとても実感できるものでした。「戦争法をなくすための総がかり行動実行委員会には、今までは一緒に行動することのなかった連合、全労連も運動に取り組むことになった。これは1960年の国民会議に匹敵する。これが野党を突き動かした。実は5月に民主党に参加要請をした。長妻議員も名前の言えないある代議士も、ウンと言わなかった。しかし、9月には、その2人も一緒に行動していた。中央の統一行動は出来たが、地方はまだのところがある。是非、皆さんのところで取り組んでいただきたい。」千坂純平和委員会事務局長は主催者報告をした。「・「総がかり実行委員会」が呼びかけた戦争法廃止を求める署名を、来年の5月3日憲法記念日までに2000万筆以上集めましょう。学習・宣伝・集会・デモなど多彩な行動を全国津々浦々で繰り広げましょう。・戦争法発動、準備の動き(ACSA改定、自衛隊の武器使用基準改定、南スーダンPKO派遣部隊への駆けつけ警護任務付与)を告発し、これを許さない運動に取り組みましょう。・沖縄のたたかいへの支援を強めましょう。・「オール沖縄」のたたかいを「オールジャパン」の大きな反対運動へと発展させていきましょう・全国で基地強化の運動を広げましょう。」全国各地から報告があった。沖縄県統一連代表幹事からは「新基地は耐用年数200年の巨大基地だ。新基地建設強行にあたって、環境監視委員の数人が1300万円もの寄付を受けていたことが明らかになった。少女暴行事件から今年で20年。基地の整理縮小も、地位協定の改定も何も実現していない。」東京からは「横田基地にオスプレイを2017年に配備するという。既にその準備を着々としている」横須賀「原子力空母レーガンが母港化された。米軍は「もし、放射能事故が起きても、放射能は軍の外に出ない」などと言った(何という欺瞞)。爆音抗議は年間一万件ある。」命の雫裁判原告、元自衛官の島袋恵祐さんが登壇した。「双子の兄弟で、2人とも入隊した。兄は訓練中に亡くなった、と言われた。身体はしかし、腫れ、アザだらけだった。集団暴行ではなかったか。防衛省の調査報告書を請求すると、黒塗りだらけだった。抗議すると「国家の安全に関わること」だと言われた。1人の命も守れない者がよくそんなことが言える!2010年国家相手に訴訟を起こし、2013年に勝訴した。自衛官は他国に行って戦争をするために入隊するわけではない。私たちのように生活のために入隊する者もいる。戦争法は自衛官の命を駒のように扱うでしょう。戦争法を廃止して、アベ政権から民主主義を取り戻そう」青年も登場した。静岡では9月13日SNSで連絡取り合い200人デモを成功させた。Facebookで普段は知り得ない学生なんかとも知り合いになれた。山梨では、去年の解釈改憲のときからはじめた。今年は8月18日に150人、9月2日に220人のデモを成功させた。「自分たちの声をあげることが大事だ」青年たちの報告は、青々しいけど、愛しい。
2015年11月27日
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この前、映画「図書館戦争」にかこつけて、沖縄の辺野古について私は「オール沖縄だけではなく、オールジャパンの世論の力が辺野古問題を解決するのだ。」と書いた。 すると、かもがわ書店の松竹伸幸さんが、その内容を「厳密に」ウエブに書いてくれていたので、そのまま紹介します。 法と政治の狭間で 10月 14th, 2015 @ 10:46 am › 松竹伸幸 by「編集長の冒険」 沖縄の翁長知事が名護市における新米軍基地建設の手続きに法的な瑕疵があったとして承認を取り消した。この問題は新たな局面に入る。 本日の朝日新聞が、その際の翁長知事の記者会見の模様を解説している。特徴的なのは、翁長さんが「「法的」「政治的」という言葉を繰り返した」とされることだ。たとえば、… 「法律的な意味でも、政治的な意味でも、県民や国民にご理解いただけるよう沖縄の主張をしていきたい」 この二つの言葉を翁長さんが使った意味を、朝日は次のように解説する。 「この日、承認取り消しで一歩進めた「法的」戦略の道のりは険しい。翁長氏は会見で「政府を相手にするわけだから、そう簡単じゃない」と語った」 そうなのだ。翁長さんががんばっても、沖縄の承認取り消しを政府機関が停止することができるし、そうなると法廷闘争になるけれど、その見通しは簡単ではない。たとえ沖縄が法廷で勝つことができても、そうなれば国会で多数を占める与党は、法律を改正して、「法的」には問題のない体制をつくってくるだろう。 大事なことは、翁長さんがそのことをよく理解した上で、闘いに臨んでいることだ。だから「政治的」な闘いを強調していることだ。広く深く、全局を見渡して考え、決断している人だと感じる。 その翁長さん、「県民や国民のご理解いただけるよう」と強調している。「国民」は何を理解し、何をすべきだろうか。 沖縄に行って支援することも否定しないけれど、いちばん大切なことは、自分の住んでいるところで沖縄の主張への支持を大勢にすることだと思う。大勢にして、来年夏の参議院選挙では、自公を過半数割れに追い込み、安倍政権が「法的」に何でもできるという態勢をくずすことだ。 そのためにも、昨年の沖縄の総選挙で、4つの選挙区とも自公候補を打ち破った経験に学ぶ必要がある。国民がやるべきことは、自分の住むところで、沖縄の選挙を再現するためにがんばることだ。 この経験をリアルにつづったルポルタージュ、『沖縄が日本を倒す日──保革共闘誕生物語』(仮)は、来年1月には出版できそう。こういう局面が訪れることを想定し、いろいろ準備してきたことがあるけれど、それらが実を結ぶよう、今後も努力していきたい。 「国民がやるべきことは、自分の住むところで、沖縄の選挙を再現するためにがんばることだ。」 そうなのだ。沖縄は、もうこれ以上沖縄に米軍基地は作らせない。自分の庭に他国の戦争基地は作らせない、その一点で、オール沖縄になった。その経験に学びながら、私たちは「この国の憲法違反状態を正す」その一点でオールジャパンにならなくてはならない。それがそのまま沖縄を支援することになる。 言うは易く行うは難い。沖縄に学べ。 そのためにも今度は久しぶりに富士山の麓で開催される日本平和大会に行こうと思っている。 皆さんも行かれませんか?
2015年10月20日
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平和委員会全国大会の続きです。メモをもとに書いているので、正確ではないかもしれません。だいたいそんなこと話されたと理解してください。 全国からの交流発言で、印象に残ったものを羅列的に紹介します。 ●(大阪)財政で気をつけているのは以下の事柄。(1)月2回の会議(2)請求書発行は年4回(3)物品販売は年2回(4)未払い未収金の把握(5)繰り越し金の把握、使いすぎた時は必ず原因まで突き詰める(6)毎月前年度と比較する(7)組織状況表を作り、名前で増減を管理、絶対毎日作る。これは交流報告ではなく、財政報告の場で、おそらく岡山のような好い加減な財政県に向かって言ったことだと思う。たいへん参考になった。 ●(大阪)大阪のおばちゃん漫才で、都構想批判を披露。ものすごく面白かった。「アンタ、3回も聞いたで。だんだんオモロなってるな」と声がかかったらしい。こういう創意工夫が都構想を潰したのか! ●(茨城)思想・信条の違いを超えて連絡会を作った。この間の運動で中心人物把握、それに声かけて広げていった。「お互い誹謗中傷はしない」「行動は事前に話し合いで決める」最終的にはそういう当たり前のことを取り決めて、30団体が動き出した。 ●(神奈川)連帯団体が当初の9から40に増えた。共同の広がりは元気と確信が生まれる。オスプレイが横田基地に20機配備される。所属部隊は 特殊作戦部隊。つまり他国侵略部隊である。事故率が高く、30キロ圏内に小中学高校が35もある。ハワイのような事故が起きれば、悲惨なことになる。 ●(弁護士)「自衛隊をウオッチする市民の会」子供に銃を触らせたということで、防衛大臣を銃刀法違反で告訴した。以降、こういうことがなくなっただけでなく、銃の展示もなくなった。練馬の駐屯地で中学生の擬似体験をさせようとしたが、やめさせた。 ●(長野)96条、秘密保護法、解釈改憲、戦争立法と四季折々自治体の意見書をあげる運動をしてきた。今回は28自治体で意見書をあげて、まだ増える。 2日目。分科会。主にニュースつくりの交流になった。体制つくり、ニュースソースの確保など同じような悩みを抱えながら、遥かにすごいニュースを作っていて、たいへん参考になった。思えば、平和委員会県内版ニュースを作って約20年、ほとんど進歩していないことを思い知った。 20日午前と21日午後に、奈良の遺跡巡りをしたのですが、それは写真を整理したあとの記事化はまだまだ先になります。
2015年06月23日
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日本平和委員会第65回定期全国大会in奈良に行ってきました。 代表理事あいさつは、国際政治学者の畑田重夫さん(92歳)。背骨も声の張りも、まるで60代かのようです。「日本国憲法は人類史にとっても、殺し合いを不可能にさせる、という意味で、最高の到達点にある。それをアベシンゾーが破壊しようとしている。私は学徒出陣して生き残った、数少ない1人。一緒の部隊の2000人の学友のうち今は遂に私1人生き残っている。ここに立っているのは感無量です。あの戦争で亡くなった多くの仲間たちと共に連帯のあいさつをしたい」。 来賓・共産党の宮本たけし衆議院議員は、国会情勢に触れて、「この瞬間にも(会期終了の直前にもかかわらず)会期延長幅を決め切れていないのは、本当に追い詰められている証拠。もし、9月末に延ばせば、参議院で否決されても衆議院で差し戻し決めれるが、8月末ならば継続審議になる可能性が高い。しかし、大問題の8.15の70年談話発表を経て、会期延長をしてこんな企みが有利になると思ったら大間違いだ!」 千坂事務局長は、2015年方針の補足で以下のように述べた。 「アベの8月上旬までに成立させると言う計画は、違憲法案が誰の目にも明らかになったいま、早くも崩れた。6月7月の戦いが重要な山場だ。地方議会での反対決議は、世論を高めて地域議員を包囲すれば可能。また、この戦いは法案の行方がどうなろうとも、改憲戦略の決定的な打撃になるのは明白である。」 21日の閉会集会のまとめの報告において千坂事務局長は、「新聞報道では、政府は9月下旬まで引き延ばす方針を固めたという。いまの局面は、ここまで追い詰めたということだ。決定的なカギを握るのは、今度選挙をやったら政権を維持できなくなると思わせるほど、政府を追い詰める世論を作ることだ」と言いました。その通りだと思います。
2015年06月22日
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20日〜21日と、奈良で日本平和委員会全国大会があり、久しぶりに近くまで来たので、少し無理して行くことにしました。せっかくなので、前泊して午前中は奈良の遺跡・博物館巡りをしようと思います。なので、明日は記事を更新出来るか。 奈良県が会場に選ばれたのは、平和委員会の活発な活動が目立っていたからだと思います。停滞している岡山としてもいろいろ学んできたいと思います。 平和新聞6月15日号には、戦争法案阻止へ、一歩一歩着実に安倍政権を包囲している動きを特集。埼玉では、岡山ではあり得ない一万人集会を実現。 元自衛官の泥憲和さんは「自衛隊にいたとき、私は皆さんのような人たちを敵だと思っていた。ソ連にそそのかされて平和主義を叫んでいる可哀想な人たちだと。しかし、「ソ連脅威論」は嘘だった。自分はまんまとだまされた」と国民共同の戦いを訴えた。 いま、中国脅威論を叫んでいる人たちに思い出して欲しい。「ソ連脅威論」を。世代が違うから思い出し様がない?けれども、あなたたちに最初に中国脅威論を吹き込んだ人たちは、みんな知っている。そして多くは、ソ連脅威論の間違いを何ら反省せずに、生きてきた人たちだ。そんな人たちをあなたたちは、信用するのか? ソ連脅威論を盾にとって、「防衛費」は遂には世界第二位の高さまで登った。安保は温存されて、現在進められているTPPの礎になった。そして何よりも、原発政策はその体制によって進められた。 私たちはまたもや「まんまとだまされた」と言うのか?
2015年06月19日
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日本平和大会in岩国レポート4日本平和大会in岩国の閉会集会です。最初に北海道矢臼別演習場での場外着弾事件を、歌と語りと踊りで2人で10数人を演じ分けながら、分かりやすく説明してくれました。反戦地主や青年、主婦、自衛隊員、防衛局、米軍等々が入り乱れての力作です。ニュース「能」とでも言うべき見事な作品でした。米兵横須賀殺人事件の原告、山崎さんが最高裁で控訴棄却されたことの報告に立ちました。2006年の岩国大会の時に、原告として決意表明していたのが昨日のようです。高裁は「米兵の管理は、日本人の生命を守るためのものではない」と述べたそうです。「日米安保は日本人を守らない」ことの証明がここにあります。7年の闘い、ご苦労様でした。自衛隊の国民監視差止訴訟を支援するみやぎの会より、仙台地裁で「監視は違法」の判決を勝ち取った報告がありました。高裁でも、証人尋問によって、一般人のすべてのプライバシーが監視の対象になることを明らかにしています。秘密保護法が出来た時には、空恐ろしくなります。東京自衛隊ウオッチング9条の会から、自衛隊練馬駐屯地の祭で子供に銃を触らせていたのを訴えた経験の報告がありました。とりあえず、捜査中は銃の体験展示は中止になったそうです。これは全国の自衛隊に広がっています。また、米軍でも抗議したら、止めたそうです。「自衛隊が国防軍として、勇み足で出て来ている。その出鼻を挫く闘いをしていきたい」大会は1200人の参加で、成功しました。終わったあとに、岩国駅まで、「オスプレイ反対」「ストップ秘密保護法」と参加者全員でパレードをしたのでした。
2013年11月19日
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日本平和大会in岩国分科会報告 3 引き続き、一日目の平和大会レポートです。 分科会の発言では、主に秘密保護法案に対する闘いの報告が相次ぎました。 埼玉からは、9月の藤原紀香さんのパブリックコメントへの訴えで、ビックリして動き出したとのこと。10.16に内藤功氏を呼んで学習会、その場で「制定を許さない会」を結成、精力的にデモをしている。また、リーフを作って、非常に好評。あっという間に7ー8万枚まいている。 愛知の学生、11月「秘密保護法を阻止する学生の会」結成、週2-3回会議。学生も知らないけど、先生も危機感がない。この前講義棟に置きビラをしたら、1/4しか余らなかった。聞くと、先生がビラを評価してくれたらしい。少しづつ広まっている。 長野県。12月議会に全自治体に対して請願を出す。9条の会や民主団体、平和委員会と一緒に出すように準備。12月で、たとえ手遅れになっても自治体としては決めてくれ、とお願いする予定。内藤功さんは「破防法は制定されたけど、発動をほぼさせなかった。運動をすれば、発動させないことも可能だ」と言われた。 広島の男性は、米軍戦闘機の騒音の学習会の時、制服が誰がどんな発言をしていたかチェックしていた。彼らは常に私をチェックしていて、スパイ工作もして来る。秘密保護法はそれを公然と認める法律だ。 山口。秘密保護法案の阻止のために座り込みやデモをした。 茨城。11月7日20団体で結成総会、14日に水戸市内で20年ぶりの昼デモ。この二つとも、地元新聞で報道された。 広島。国会で議員回り。維新の会のみ、秘書なのに受け取らなかった。 新婦人。全国からの報告が届く。10月は署名行動をしても、失敗例が多かった。次第に「私たちの問題だ。」と署名が取れ出した。ここ2日間は、「40筆取れた」という報告ばかり。ここ数日で、急速に広まっている。議員要請や昼デモ重要。 最後に井上正信氏のまとめ。 草の根からの反撃が広がっている。野党が修正協議で通そうとしているが、廃案しかない。今は雰囲気が大切、わけのわかってない議員も多い。地元からの議員要請は大切。当初政府は、15日に衆議院を通そうとしていた。これが既にずれている。これからの闘いが重要。 報道では、21日にも再度強行採決をしようとしているらしい。なんとしてでも阻止しましょう。
2013年11月18日
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日本平和大会in岩国分科会報告 2 特別報告では、高江で「スラップ訴訟」を闘っている伊佐真次さんが発言しました。ヤンバルクイナの森、高江にヘリパッド基地を作ろうとする政府と米軍に対して2007年から6年間も闘っている住民たちのことは聞いていました。けれども、その彼らに対して理不尽な裁判が起こされていることは、あまりよく知らなかったのです。伊佐さんは云います。 「北部訓練場の半分が返還されることになった。その代わりに、ヘリパッドを高江に移設するという。それに抗議して、高江の住民は二度に渡って反対決議をあげました。けれども「国策だから」作るという。2007年に工事再開宣言。私たちは座り込みを始めた。どんな基地にするのか、それがわからないままでは私たちは納得出来ないのです。けれども防衛局は「米軍の運用上の問題だから」答えない。2008年12月、突然那覇地方裁判所から防衛局による通行妨害の仮処分訴えが来ました。これは想定外の攻撃でした。見ると、証拠として、ブログ、新聞へのコメント、近所のパイナップルの差し入れ、座り込みの写真や動画、果ては7才の女の子まで訴えられたのです。よく見ると、名前を間違っていたり、非常に杜撰なものでした。裁判の途中で、私(伊佐さん)1人が妨害者として残りました。ホントは誰でも良かったのでしょうが、狙い打ちされたのだと思います。今は最高裁に上告中です。証拠を見ると、職員やダンプカーが中に入れないというけど、入ったことは明らか。「立ち話もなんだから座ろう」と話をしていたのを「妨害を指揮した」となっている。私がダンプカーを止めた?手を上げた?そんなことはしていない。人からは「伊佐さん、暴れてないじゃない。どうして呼ばれているの?」と言われる。これが通ったら、なんの運動も出来ない。原発運動もマンション建設阻止運動なんかにも影響がでます。国や企業などの公権力がこういう「イジメ裁判」を起こすことを「スラップ訴訟」と言います。これらは、国際的には無効です。それを訴える署名を回していますので、是非御協力ください。裁判になれば、仕事を休まないといけないし、労力もいる。私はまだいい。けれどもこれが通れば、住民運動には打撃です。そして、私たちは、ヘリパッド基地にはどんな機種が来るのか、どんな訓練をするのか、騒音はどれくらいか知りたいと運動しているのです。秘密保護法案ができれば、これを聞くのも罪になる。大きな不安があります。」 また、1月19日の名護市長選の訴えもされていました。これに勝利すれば、政府は次の手が打てなくなる。そうなれば、アメリカから見放される。そういう意味でも重要な選挙です。 森住卓さんが分科会に来られていて、サイン入りカレンダーをゲットしたのですが、発言はありませんでした。けれども、証拠になったという伊佐さんのでている動画を見させてもらったのですが、雰囲気としては、私がフラフラと座り込みに参加しているのと同じようにしか見えませんでした。ということは、普通に集会に参加しても、訴えようとしたら訴えることが出来るということです。怖いです。 左が伊佐さん、右が森住卓さんです。
2013年11月17日
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ただいま岩国に来ています。日本平和大会in岩国への参加です。諸事情より2日目からの参加になりました。 今日は「日本国憲法を守り、生かして平和な日本を STOP秘密保護法 戦争する国づくりにNO!」という分科会に参加しました。 午前中の報告者は弁護士の井上正信氏。いま、次々と繰り出される悪法は明確に自民党改憲案の実現を目指している、として国家改造基本法案としての「国家安全保障基本法案」、日本版CIAを目指す「日本版NSC設置法案」、そしてその二つを結びつける秘密保護法案の三点セットについて解説してくれました。 この三点セットは要するに「日本の国のあり方」をめぐるせめぎ合い。短い時間でそこまで語ってくれました。刺激的でした。 氏は、安倍政府は「見捨てられる恐怖にとりつかれて日米同盟基軸論にしがみついている」そこが最大の弱点だという。アメリカが中国を取り込もうとして、それで見捨てられないように一生懸命自分を高く売っているのだ、と。実際改憲して、どのように外交政策を作ってゆくか政策がない。日中紛争になれば、在中日本資産は凍結される。出来ないことを考えている。アメリカは軍事費削減のために、海兵隊の肩代わりや集団的自衛権は歓迎するだろうが、日中、日韓関係の悪化にはハッキリ懸念している。多分安倍はこれでつまづくのではないか。と井上氏は言っていました。 また、「秘密保護法案は継続審議にすれば半年の猶予が与えられる。その間に運動を高めて廃案に出来る」とも。とゆうのは、来年になれば予算審議でこれは審議出来ない。そして四月からは消費税増税があるので、強行採決は出来なくなる、という読みだそうです(以上文責はもちろん私です)。 私は希望を持ちました。 昼休みに森住卓さんのサイン入りカレンダーゲット! 沖縄高江支援カレンダーです。 続きは明日。
2013年11月16日
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日本平和大会学習パンフシリーズは9章分を紹介したところで、一応終わりにします。あとは、「じゃあ、日本の平和を守るための青写真をどっ作るのか」ということが書かれています。でも、それはあくまで青写真であって、ホントに作るのは、作らなければならないのは、私たち自身です。 学習パンフシリーズを始めた時に書いたように、日本平和大会は、「日本の平和」という大問題を正面から扱い、それに日々関係している人たちが年に一度集う日本唯一の大会です。学習のためにも、運動のためにも、とってもためにもなる大会です。 写真のように、今年は岩国基地のある岩国市で11月15日から17日にかけて開催されます。是非ともご参加ください。 私は、16日から参加します。 「2013日本平和大会in岩国」 11月15日(金)~17日(日)岩国 11月15日(金)13:00~17:00 国際シンポ(シンフォニア岩国・多目的ホール) 13:00~16:00 オプショナル基地調査 18:30~20:30 開会集会(岩国市民会館ホール) 11月16日(土)10:00~16:00 分科会・シンポ・動く分科会 18:30~20:30 青年集会(岩国市民会館小ホール)・各種交流会 11月17日(日)10:00~11:30 閉会集会(岩国市民会館大ホール) 11:30~12:30 パレード(岩国駅まで) 連絡先:(岡山県の方は)岡山県平和委員会(086-224-3787) 他の県の方は最寄りの平和委員会へ。
2013年10月09日
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シリーズ日本平和大会学習パンフ(9)問い合わせはお近くの平和委員会まで。 さて、確か日本平和委員会代表理事の畑田重夫さんが冗談のようによく言っていたと思うのですが「どうしても家計が黒字にならないのも、彼女に振られるのも、子供の成績が悪いのも、全部安保条約のせいです」(←いろんなバージョンがあります)。 つまり、全ての悪政の根源には安保条約があるのです。それは、安保には軍事同盟の側面だけではなく、条約第二条の「経済協力条項」があり、日本政府はアメリカの要求をつぎつぎと受け入れてきて、日本経済と国民生活を破壊せざるを得ないからです。 TPP、原発、消費税増税 くらし破壊の根にも「安保」 ウソだと思うなら、TPPを見てみましょう。安倍首相が去年の総選挙で「TPP断固反対。ウソつかない。ブレない」(自民党ポスター)との公約を踏みにじり、2月22日の日米首脳会談のあと、3月15日にTPP(環太平洋連携協定)への交渉参加を決めました。 TPPは例外なき関税、非関税障壁の撤廃が大前提の多国間貿易協定です。 関税ゼロになれば、政府試算でも、農林水産省の生産減額は3兆円程度、自給率は現在の39%から27%へ低下します。農林水産業だけでなく、関連産業、地域経済と雇用に、その被害が大きく波及します。「TPP参加交渉からの即時撤廃を求める大学教員の会」が5月22日に発表した試算では「政府統計試算」を前提にしても、国内生産の減少は合計10.5兆円に達し、農林水産業で146.5万人、他産業で43.7万人、計190万人の就業が消失するとされています。 非関税障壁の撤廃では、混合診療や医療への株式会社の参入、公共事業の「地元優先発注」の撤廃、食品の安全基準や自動車排ガス規制の大幅緩和、労働法制のさらなる改悪など、あらゆる分野に「アメリカ型ルール」が押し付けられる可能性があります。 まさに亡国の道です。これに参加する理由を安倍首相は、「同盟国の米国をはじめ‥‥普遍的価値を共有する国々とのルール作りであり、安全保障上の大きな意義がある」とアメリカとの「同盟」関係を最大の理由にあげています。 まさに安保こそが根源なのです。 福島第一原発の事故が収束もせず、事故原因の究明もされていないなかで、原発再稼働、原発輸出を進める背景にも、原発推進を求めるアメリカの要求があります。 また、13兆円もの消費税大増税を進める要因のひとつは、さらなる自衛隊の役割分担の拡大と軍事費増額を求めるアメリカの要求に応えることにあります。 こうした日米安保による亡国の道を転換しなければなりません。
2013年10月08日
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シリーズ日本平和大会学習パンフ(8) 沖縄、低空飛行訓練の実態ーこれを見ても、日本がまともな主権国家でないことは明白です。 そもそも1952年に発効した旧日米安保条約は、「我々が望むだけの軍隊を望む場所に望む期間だけ駐留させる権利を獲得」する(交渉にあたったダレス全権大使。1951.1.26)ことをめざしたものでした。そのためにとられたのが「全土基地方式」でした。日米政府が合意すれば、日本のどこにでも基地が置ける方式です。そして米軍には占領時と同じように治外法権的特権が、行政協定によって認められました。これが1960年に改定された日米安保と日米地位協定にも引き継がれています。 そのため、いまも首都圏をはじめ、全国各地に米軍基地がおかれ、様々な被害をもたらしています。中でも横須賀基地(神奈川県)は、40年間、世界唯一の米空母の海外母港とされ、08年からは原子力空母ジョージ・ワシントンを配備。首都圏3000万人を放射能汚染の危険にさらしています。 しかも、在日米軍駐留経費の75%を日本政府が負担。血税を使って増強された在日米軍基地は、米軍にとって海外で最大の資産価値の高い基地になっています。 さらに日本に配備されている部隊は、海兵隊や米空母機打撃群など、いずれも「日本防衛」とは無縁な海外に侵攻するための「殴り込み部隊」ばかりです。 その一つが、米軍岩国基地の大増強です。この基地は、米海兵隊航空部隊の基地で、57機もの戦闘機を配備。この間、7000億円もの血税で沖合に1.4倍も拡張されました。そこに、2017年までに神奈川県厚木基地から米空母艦載機59機を移転し、120機以上の極東最大の米軍機基地にしようとしているのです。また、基地拡張のために土砂を削りとった愛宕山の跡地には、艦載機部隊のための米軍住宅を建設する計画をすすめています。さらに、艦載機の夜間発着訓練場を、鹿児島県馬毛島に建設しようと画策。加えて、いま岩国基地はオスプレイの展開拠点として強化され、普天間基地からKC135空中給油機12機が移転する計画もすすめられています。 この増強計画は、海兵隊と原子力空母という、米軍のふたつの世界規模の「殴り込み部隊」の一大拠点基地化です。これがアジアと世界の緊張を高め、周辺住民の被害の激化をもたらすことは必至です。 世界の米軍基地縮小の流れに逆らうこのような基地強化を許してはなりません。
2013年10月04日
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シリーズ日本平和大会学習パンフ(7) 沖縄に配備されたオスプレイは、今年3月から山口県岩国基地を拠点に本土での飛行訓練を開始しました。参議院選挙で自民党圧勝直後に24機の配備を完了させたことからも分かるように、これから全国で訓練が激化して行くことは必至です。 墜落の危険があるオスプレイが、地形が複雑で気流の激しい山間部を低空飛行訓練をするーこれ程危険なことはありません。 しかも訓練予定では、日本の航空法が定める最低安全高度(人口密集地は300m、それ以外は150m)以下の60mで飛ぶことも想定しています。 この訓練は「遠征地における海上または陸上地点からの運用、強襲支援及び航空退避」のためのもの(環境レビュー)。つまり、遠く海外に遠征して敵を強襲する、日本の自衛隊がすれば憲法違反の作戦のためのものです。 このオスプレイの低空飛行訓練中止を求める決議が、高知県、徳島県で自治体の過半数に広がっているのをはじめ、全国260以上に広がっています(6月現在)。 米軍機の低空飛行訓練は、これまでも全国各地で、墜落、爆音、衝撃波、家屋・器物破損(岡山県津山市)、地鶏圧死、ドクターヘリとのニアミス(写真参照)など、深刻な被害をもたらしています。 その「訓練ルート」なるものは、日米政府間で合意したものではありません。ただ米軍がかってに決めたものです。 日本政府は「(日米安保条約によって駐留が認められている米軍は)軍隊としての諸活動を一般的に行うことが前提」「施設・区域でない場所の上空も含めて(訓練が)認められる」(2012年8月22日参院決算委、玄葉外務大臣)と、これを容認しています。 もう一つ、市街地上空で無法な低空飛行訓練が行われているのが、群馬県や島根県上空の自衛隊訓練空域での米軍訓練です。 市街地を標的にするように、米軍機が何度も街めがけて急降下、急上昇するなど、激しい爆音が長時間何回も市民を襲い、深刻な被害をもたらしています。 しかもその訓練空域を自衛隊は使っていません。民間機との衝突の恐れがあるので、自衛隊自身はほとんど海上の訓練空域で訓練しているのです。 こんな市街地上空での訓練は、米本国では許されていません。米国では、野生動物の保護に影響があるだけでも、飛行ルートの変更が求められます。また、米国の同盟国でも、低空飛行ルートは限定され、受け入れ国の同意なしには訓練を行うことは出来ません。 この低空飛行訓練は、米軍基地をかかえる14都道府県の知事会も中止を求めています。
2013年10月03日
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シリーズ日本平和大会学習パンフ(6) シリーズ再開します。改憲も軍事増強もルーツは安保だと前回に書きましたが、それと真っ向から闘っているのが沖縄県民です。 日米安保条約第六条で、日本全土に米軍基地が置かれています。中でも米軍基地が集中しているのが沖縄県です。(本島面積の18%) 沖縄は1952年4月28日に発効したサンフランシスコ講和条約で、長く米軍占領下におかれ、「銃剣とブルトーザー」で県民の土地が奪われ、基地が拡張されました。米軍支配の下で暴行、レイプ、ひき逃げ、爆音、墜落、環境破壊など、米軍被害が横行。県民の闘いで1972年に祖国復帰を果たしたあとも、日米政府は漠大な基地を残し、苦しみが続いています。ですから、県民にとって4月28日は「屈辱の日」です。ところが、安倍首相はこの日を「主権回復の日」として祝い、政府主催の記念式典を強行。これに対し県民は、一万人以上の抗議集会を開きました。 しかも、安倍政権は、沖縄にさらなる基地強化を押し付けようとしています。 一つは、墜落を繰り返し「空飛ぶ棺桶」と称される米海兵隊輸送機MV22オスプレイの配備の強行です。この軍用機には、エンジンが停止した場合、浮力で不時着する「オートローテーション」機能がなく、本来、日本の航空法では飛行出来ません。これを人口密集地のど真ん中の「世界一危険な基地」普天間基地に配備を強行したのです。沖縄県民は県民ぐるみの反対運動を繰り広げて来ました。今年1月27日には、全県議会議員、41全市町村首長・議会議長がこぞって上京し、安倍首相に配備撤回の「建白書」を手渡しました。ところが安倍政権は、日米政府が「安全確保」のためにやらないと言っていた市街地や病院、学校、保育所上空での危険飛行や夜間飛行(県の調べでは目撃情報の6割が約束違反)も、「違反はない」と容認。8月にはオスプレイ12機の追加配備を強行しました。 二つめは、普天間基地の「移設」ということで、名護市辺野古の美しく豊かな海を埋め立て、あらたな最新鋭巨大軍事基地を建設しようとしていることです。これにも県議会が全会一致で反対決議を何度もあげ、県民ぐるみの反対運動が繰り広げられて来ました。ところが安倍政権は建設のための公有水面埋め立て申請を3月に知事に提出。年内にもその回答をと迫っています。(←これについては、昨日の記事で述べた。知事の回答が運動のエポックになることは間違いない) さらに、米軍は在沖海兵隊の配備数を今後1万2千人から2万人に増員し、嘉手納基地へのF22戦闘機の常駐化など、基地の増強を進めています。 この基地強化を押し付ける安倍政権に、県民の怒りは頂点に達しています。いまや県民の約半数が米軍基地の「全面撤去」を求め、日米安保条約に関しても7割がなくすことを求めています。 沖縄県民とともに、オスプレイ配備撤回、新基地建設中止、普天間基地の無条件撤去の声をあげましょう。
2013年09月30日
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シリーズ日本平和大会学習パンフ(5) 以上今まで、改憲問題と日米一体の戦争準備の、最新の情勢を解説しました。今回はその根本的な背景を述べます。 改憲のルーツは「日米安保」です 今なぜ、こういうことが起きるのか?それは、日米安保条約に基づくアメリカの要求があるからです。 歴史を少し突っ込んでおさらいします。 1952年 旧安保条約発効 占領下の米軍基地の維持 1950年「米国の軍事的利益は最大限早い時期に(米国に)提供できるよう日本の(防衛)能力を向上させること」だとし、そのためには「日本国憲法の変更は避けがたい」(米国統合参謀本部への戦略調査委員会報告) 警察予備隊(1950)→安保隊(1952)→自衛隊(1954) 1960年 日米安保条約改定 日米共同作戦条項(第5条 ) この時、日米共同作戦の発動条件を「太平洋地域」に広げようとしたが、憲法9条が立ちはだかり、最終的には「日本国の施政の下にある領域における(日米)いずれか一方に対する武力攻撃」があった場合に限定された。 1999年 「周辺事態法」制定 「日本周辺地域」で軍事行動を行う米軍への後方支援に道 「テロ特措法」(2001)「イラク特措法」(2003年)で自衛隊がインド洋やイラクに派遣され、米軍・多国籍軍を支援 しかし、憲法9条が立ちはだかり、法律上は活動は「非戦闘地域」で「武力行使と一体化しない」後方支援活動に限定 以上、安保条約発効時から60年間以上一貫してアメリカは日本に「米軍とともに戦争をしろ」と要求し続けている。 現代の強まっている要求の背景 アフガン・イラク戦争の失敗 →巨額の財政赤字 →日本の役割分担の拡大 日本平和大会学習パンフはお近くの平和委員会に問い合わせてください。一冊300円。多分、大量購入割引制度あります。皆さんのところで、学習資料にお使いください。
2013年09月22日
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シリーズ日本平和大会学習パンフ(4) 現代日本の平和学習に最適。お近くの平和委員会でお取り寄せを。一冊300円。 米軍とともに戦争する自衛隊づくりが「防衛計画大綱」見直し 憲法改悪をめざす動きを先取りするように、米軍といっしょに戦争できる自衛隊づくりの動きが強まっています。 政府・防衛省は年内に新たな「防衛計画の大綱」をつくろうとしています。その危険な方向を示すのが、自民党の「大綱」に関わる提言(6月4日発表)です。そこには、従来の「専守防衛」の建前を踏み越える侵略的な方向が提言されています。詳しくはパンフを読んでもらうとして一つだけあげるとー ●「敵基地攻撃能力」の保有を検討する。ーアメリカの核戦力を中心にした打撃力(「拡大抑止」能力)を守るために、これを脅かす「敵」ミサイル基地を攻撃する能力(巡航ミサイルや弾道ミサイルなど)、つまり先制攻撃能力の保有を検討する。 写真では、強化される米海兵隊と自衛隊の演習の一つとして、6月14日多国間演習「ドーンブリッツ」で米軍オスプレイが海上自衛隊護衛艦「ひゅうが」に着陸したさまです。米軍は「歴史的着艦」と評価しました。 7月26日には防衛省の「防衛力のあり方検討のための委員会」がほ大綱見直しの「中間報告」を発表しました。そこでも「敵基地攻撃能力」の検討など自民党提言と同じ方向をめざすものでした。
2013年09月21日
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日本平和大会の学習パンフの学習第三弾です。この学習パンフで今年の日本の平和問題をコンパクトに学習しましょう。お近くの平和委員会でお取り寄せください。一冊300円。 えっ⁉法律で改憲しちゃう?「国家安保基本法」のトンデモなさ 自民党は冗談のような自民党改憲案の実現を超マジメに目指していますが、もちろんそれは直ぐには出来そうにはないということもちゃん自覚しています。だから、「解釈改憲」や法律で事実上の改憲を実現してしまおうとしています。 歴代政府のこれまでの見解は、「集団的自衛権」は「現憲法下では行使出来ない」というものですが、これを「行使出来る」という解釈に勝手に変えてしまおうというのです。 その審議をしているのが安倍首相の諮問機関「安保法制懇」で、年内にも答申を出そうとしています。 これを受けて、「集団的自衛権」が行使出来る様法律を整備しようというのが「国家安全保障基本法」です。(写真参照) 第10条を見ると、アメリカなどが「○○から攻撃を受けた。支援してくれ」と日本に「要請」してくれば、それだけで集団的自衛権を行使し、アメリカの戦争に参戦出来るというのです。 また「国際連合憲章上定められた安全保障等への参加」(11条)の名で、多国籍軍の活動などにも参加出来る様にしています。 くわえて、3条を見ると、秘密保護法を制定し、地方自治体に国の戦争政策への協力をも義務づけています。 第4条では、「国民の責務」も定めています。まさに国家総動員体制づくりが狙われています。 さらには、「国家安全保障会議」の設置「秘密保全法」と関連法案の制定も狙っています。(写真参照)
2013年09月20日
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日本平和大会の学習パンフの学習第二弾です。この学習パンフはよく出来ていて、今年の日本の平和問題をコンパクトに学習出来る様になっています。お近くの平和委員会でお取り寄せください。一冊300円。 第二章 いったい何をねらうのか?「憲法改正」 自民党の9条改悪案は単に国防軍を明記して自衛隊を追認する事に止まりません。(写真参照) 海外で米軍とともに武力行使するための制約を一挙に取り払います。(1)武力行使の目的をもって海外派遣(2)集団的自衛権の行使(3)武力行使を伴う国連軍への参加 さらに、「国防軍」の「機密」を保護し国民の言論を統制する「秘密保護法」の制定、軍の規律にもとづいて隊員を裁く「裁判所」(軍法会議)を設置する事も盛り込んでいます。 それだけではありません。自民党改憲案は、国民に「国と郷土を誇りと気概をもって自ら守る」義務を押し付け、「公益及び公の秩序」を口実に、国民の基本的人権を権力が制限出来るものになっています。それには、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由」(第21条)もふくまれています。 さらには、改憲のハードルを下げる96条の改定も目論んでいます。
2013年09月19日
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今年の日本平和大会(11月15-17日)は岩国なので、久しぶりに参加しようと思っている。 核兵器を無くすための最大の大会としては広島長崎の世界大会があるけれども、憲法と平和を守り、基地と安保条約に反対する大会は日本平和大会しかありません。日本全国からそのために運動する人々が一同に会するという意味でとても意義のある大会なのです。 この前学習パンフを手に入れました。このパンフは毎年この一年間の憲法・安保・基地問題をビジュアルにコンパクトにまとめていて、大会に行かない人にもとても役に立つ学習パンフです。300円。お近くの県平和委員会にありますのでお取り寄せを。 これからしばらく「シリーズ」としてこのパンフを私なりにまとめてゆきたい。それは即ち現代の平和情勢をまとめることになるだろうと思う。(おそらく全9章になると思う) 第一章は 安倍政権がめざすものー本当にこれでいいの? 参議院選挙で自民党が「大勝」しました。しかし、本当に安倍政権の政策は信任されたのでしょうか?各種世論調査(表参照)を見てください。 この様に安倍政権が進める改憲・日米軍事同盟強化、原発推進などの政策と国民の願いは多くの点で「ねじれ」ています。 これらを詳しく見てゆき、展望をともに考えていきたいと思います。
2013年09月18日
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平和委員会全国大会に行ってきました。神戸三宮勤労会館です。80歳をとうに過ぎた代表委員の畑田重夫さんは、冒頭の開会挨拶で今回の大震災は「平和」専門の個人加盟の全国組織である平和委員会のテーマと大きく関係するとのべました。ひとつは憲法。13条の平和的生存権、22条の移住権等、29条の財産権、すべて憲法の課題が今回のことに関係しています。ひとつは安保。原発のルーツもまた、日米関係そのものであるということがあきらかになってきました。米国はさらにその関係を深化しようとしています(2+2の内容)。ひとつは核。加藤周一は12年前にすでに「原爆と原発は本質的に同じである」とのべていました。池澤夏樹はつい最近の朝日新聞夕刊で「原発とは緩慢に爆発する原爆である」と言いました。いまこそ、「原発」を最優先課題として取り組むことが必要です。という挨拶でした。福島の代表者は「これから福島県民は健康チェックを30年間することになる。また、3.11、どこで何をしていたかをデータ化する。私のようなローカルはいい、けれどもこれから人生の一番大事な時を生きる子供たちにそれを強いるのは……」といいます。現在福島市民は毎日肌を出さない服装をしてマスクで通勤通学している。校庭のグランドは10センチ剥いで隅に積まれている。窓を閉めて決して表に出ない。これらの現実を聴いて私はショックでした。憲法を活かしながらできることをしなくてはならない。神奈川の代表は「横浜も他人事じゃない」と言いました。地震当日は原子力空母ジョージ・ワシントンは三回目のメンテナンスを打ち切って沖合いにすぐに出て行きました。しかし、港には空母用の発電所があります。ここが津波にやられたら福島と同じことが起きるのです(知りませんでした)。また、引き波によって空母が座礁する恐れもある。横須賀は活断層があって、いつ大きな地震が起きるかわからない危険なところです。ここに原発が二基あるのと同じ原子力空母の母港となっていることは、首都圏の人たちは知っているのでしょうか。今回改めてその危険性が浮き彫りになりました。マスコミが知らせないのならば、草の根で知らせていかなければならない。トモダチ作戦を賞賛して、その危険性を伝えないメディアの欺瞞を改めて思いました。山口の岩国代表は上関原発の宣伝行動をしているときに身重のお母さんがやってきたそうです。「まだ生まれていない子供の名前も(署名に)書いていいかしら、と尋ねて来ました。名前はすでに決めていたのでしょう」この星に生まれ出る前母親が尋ねてきたよ「原発署名いい?」その他、たくさんの全国の経験を聞いてきたのですが、余裕がありません。また機会があれば書きます。
2011年06月27日
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12月5日(日)さて、最終日。今日も朝から探検です。佐世保の商店街を抜けて、もしかしたら考古資料があるかもしれないと(郷土資料館のある)図書館に行けども開館は10時なのでパス。国際通りから佐世保橋を渡ると市民文化センターがありました。いかにも古そうだと思ったら、やっぱり大正12年建築の海軍施設でした。詳しい説明は写真をご覧ください。中に入ると、なるほど米軍が映画館に使ったのも分かるような広間と、二階には映画のセットに使えそうな小会議室がありました。階段も映画にそのまま使えます。もう使っているかな。そこからすぐ側に海上自衛隊佐世保資料館(400円)があります。元は海軍施設だったところを米軍が接収、将校クラブとして使っていたところが1982年日本に返還、前方部だけ当時の面影を残して七階建ての豪華な資料館となりました。博物館フェチの私としては、とっても満足の行く資料館でした。この日露戦争の背景説明をみると、朝鮮を奪い合うためにおきたということが良く分かります。ただ、海軍は陸軍と違って日中戦争に批判的でした。そのあたりの説明もあり、面白かったし、佐世保なのに英語の説明がなくてとても不親切なのにも係わらず、非常にアメリカに配慮した展示説明になっているのにも興味深いものがありました。アーミィマニアには興味深い展示物が沢山あったのでしょうが、兵器音痴の私にはちんぷんかんぷん。これは日露戦争当時の連合艦隊の模型です。最終日の集会は佐世保公園で行われました。そまあと、佐世保商店画に向けてデモ行進をして平和大会は終わり。ちっょと足を延ばして山の上の展望台に登りました。天気がよくて九十九島が見事に見えます。そこから、佐世保湾から米軍基地に入ろうとする潜水艦の姿を望遠で捉えました。非常に大きい潜水艦がこのように日常的に佐世保港で使われています。原潜でしょうか。日曜は高速を使って岡山に帰っても見事に1000円ですみました。しかもサービスエリアではこの日は全品二割引。これは途中で食べたコロッケ(170円)。
2010年12月08日
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2日目です。12月4日(土)晴れ朝の散歩、米軍基地は白い建物にさえぎられて良く分からず。いつも工事をしていて、いつも強化されているということだけは分かる。分科会は「韓国併合100年 東アジアへの植民地支配と武力侵略への戦後補償の完全な清算を」というのに参加した。も少し現代情勢をするのかと思ったら、歴史の学習と戦後補償問題をしたので少し肩透かし。まあ、勉強にはなった。全体集会の海上に行く前に、海軍自衛隊基地の前を通る。掃海母艦がいた。海の地雷を除去する掃海艇は非常に小型(木造)のため、それを統括する母艦が必要なわけです。全体集会の海上前ではちょうど佐世保の海産物まつりをしていた。私の知らない海産物が山のようにある。鯨も売っていたし、飛魚(あご)も雲丹(ウニ)も安く売っているる。「昔懐かしいえび風味」という表示のふりかけも売っていたので、味見してみると、大変美味しい。マス二つで500円、買ってしまいました。全体集会では山崎さんの訴えがあった。岩国の平和大会で、勇気を持って初めて発言した山崎さんの戦いはこの四年で大きな前進を見せた。裁判では初めて「米軍、政府の管理監督責任がある」ことを認めたのである。しかし、これは一般的な責任であって山崎の奥さんを殺した米兵のそれは認めていない、さらに戦うという力強い決意表明があった。この戦いは今まで泣き寝入りが多かった横須賀の市民を大きく励ましている。このあと、三名が裁判闘争に立ち上がった。そして、三名が泣き寝入りをしないと事実を公表している。さらには、米軍は毎年「住民との交流」を掲げて基地解放日に祭りをしているが、今年は遂にはいつも飛んでいる特別機は飛ばなくなったらしい。その背景には、最盛期には7.5万人を数えた来場者が二万人のなったこと上げられているらしい。それはすなわち、この間の戦いの反映でもある。駅前の街頭宣伝で「私の妻が米兵にお金目当てで殺された」と言っている横で開放祭りにはなかなか行けないだろう。徳之島の町長の発言も感動的だった。徳之島はご存知のごとく、鳩山元首相が「腹案」で普天間基地移設地に「勝手に」計画していたところである。町長は今年初めまで基地問題に対してほとんど知識がなかったそうだ。今年の1月25日、「首相官邸に来てほしい」と突然の連絡。3000メートルの滑走路を作りたい、と持ちかけられたそうである。「そうでなくても過疎化の進む町なのだから基地誘致は歓迎だ」という人はもちろんいたらしい。しかし一方で「基地被害で泣き寝入りする人がいる。米兵が来たら環境が激変する」ということも分かりだす。農業と観光で生きていこうと決めたばかり。町長は反対集会を計画する。その集会になんと1.5万人町民が来たのである。これは島のなかの「歩ける人」は全員来たことを意味する。島の人たちの中に眠っていた「戦争は間違っている」という気持ちが爆発した。政府から電話があったそうだ。「本当は6千人だったんでしょ」もう会う必要はない、と町長は判断した。「国にたいして一町長が反対したら大変なことになるのではないか」という意見もあった。しかし、町長は言う。「しかし、大きな民意があった。最大の抑止力は民意である。」
2010年12月07日
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12月3日(金)日本平和大会in佐世保にやって来ました。七時間の車の旅でグリーンホテルに宿泊。今回は、三人の乗り合わせです。ホテルの屋上から、佐世保の港を見ると「109」の番号がついた軍艦が見えます。これは何かと、詳しい人に聞くと「自衛隊の護衛艦」だと即座に答えてくれました。これが、平和大会のいわば醍醐味です。安保反対、基地撤去を含む全国の平和運動家が一堂に会する年一度の大会、それが日本平和大会です。夕方ホテルに着いたらまず食事。ここに来たならば、ちゃんぽんを食べなくちゃということで、ホテル横のラーメン屋に入ると当然のようにちゃんぽん(650円)があります。普通の味でした。ラーメン屋におでんを置いているのは新鮮でした。飛魚(あご)のすり身(110円)が置いてありました。一日目は二時間半だけの全体集会のみです。中でも印象的だったのが、やっぱリ沖縄の報告です。県知事候補で、約30万票取ったけど、惜敗した伊波洋一さんのビデオメッセージが流れました。「基地問題は沖縄だけでなく、日本全体の問題です。……これからも(基地をなくすために)頑張っていきたい」また、辺野古で頑張っている大西輝男さんも元気な姿を現しました。「1月、4月、6月と頑張ってきて、11月少しこけた。仲井真知事は「安保を考えよう」と言っている。これは私たちの土俵だ。安保をなくしていくのを、楽しくやって行こう」全然めげていない。すごい。これこそ、平和運動家だ。海外代表のアメリカのジョセフ・ガーソンさん、韓国のイ・ジュンキュさんも大事なことをいった気がするのですが、もう少し整理する必要がある。機会があれば。
2010年12月06日
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日本を離れていたせいで、月三回の平和新聞が四部も溜まっていました。ちょっとまとめ読みです。一番はやはり「11.28沖縄知事選 イハ勝利へ全力投球 ただいま"猛追"中!」というものです。まさに猛追、どちらが勝っても票差は1000票台になるのではないかと言われています。(←ツイッター情報です)「伊波氏は普天間基地の無条件撤去、名護市辺野古への新基地反対、海兵隊の撤去を掲げ『基地のない平和な日本』をめざす立場を明確にしています。また、実際に三度の訪米活動を含め、普天間基地撤去実現のために全力を上げてきました。 一方で、仲井真知事は、この四年間、辺野古への新基地建設を条件付で容認し、政府と交渉を行ってきました。最近は『日米合意の実行は無理。基地は県外に』と言っていますが、『県内移設反対』と明言することは避けています。氏はマスコミの『県内の可能性が高くなった場合も受け入れる可能性はないということか』との問いに、『状況によって、どうなるか分からない』(10月8日の定例記者会見)と答えています」(11月5日付け「ハトの呼びかけ」)という情勢です。今回は、沖縄出身ブログへの無差別TBは岩国選挙で効果がなかったことを鑑み、やりません。県外からの応援としては、いまのところは知り合いへがいたら電話してください、としかいえないようです。私は居ないので、皆さんのところへもし沖縄のお知り合いがいたら、ぜひ「イハへ一票」を訴えてください。辺野古の大西さんは「イハでハイ、ハイでイハです」と呼びかけよう、と言っています。もうひとつ見過ごせないのは、「米実弾演習本土移転 実態は負担増大」というものです。(11月15日付)1997年以降、県外五ヶ所の自衛隊演習へ「移転」された、沖縄米海兵隊の「県道104号越え実弾砲撃演習」の内容がさらに強化されている実態を報告したものです。米海兵隊は97年まで沖縄の生活道路104号線を封鎖して155ミリ榴弾砲の砲撃訓練をしていましたが、危険極まりないということで、SACO合意によって、矢臼別(北海道)、王城寺原(宮城県)、東富士(静岡県)、北富士(山梨県)、日出生台(大分県)に「移転」しました。しかし、結果として、発射段数の増加のほか、沖縄では行われていなかった連夜かつ大量の実弾射撃や最大射程の砲弾演習、山岳部や寒冷地での演習、激しい燃焼力のある白リン弾の使用等、非常に強化された内容になっているのです。しかも、演習の際には沖縄から出発し、遠く離れた県外へ出かけた後に帰還するという「遠征軍としての経験をつむ」いわばそれも海兵隊にとっては訓練のうちになるのです。(以下私の感想)米海兵隊にとっては時のクリントンと橋本竜太郎が96年に行ったSACO合意はまさに「わが意を得たり」という内容だったということだろう。あれは国民にとっては95年の沖縄少女暴行事件をきっかけにして沖縄の負担軽減を素早く実施したというイメージを持っているかもしれないが、あの時私は「あまりにも素早い」と思ったものだ。たぶん、95年以前から着々と計画されていたものだったのだろう。あのSACO合意によって普天間返還を決めたけれども、それは辺野古に移転するという沖縄県民を馬鹿にするものだったために、本土では起きないような地道な反基地運動のおかげで、いまやっと二日後、伊波さんが勝てば、完全撤去が実現出来そうになるところまできている。あれから15年、骨抜きにされた本土では反基地闘争は形にならず、米海兵隊の県外演習は、岡山県の日本原までやってくるようになった。日本原ではゲリラ掃討のための、都市型訓練が少しづつ内容を強化されながら行われている。そうやって、アメリカが始める「戦争」に、日本がいつ巻き込まれても、実質的な成果が出せるように「準備」がされているのである。12月3日から佐世保で行われる日本平和大会に行って来ます。
2010年11月26日
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12月3-5日佐世保で日本平和大会がある。なんとかして行きたいと思っているのであるが、日本平和委員会が毎年この大会のためにパンフを作っている。原水禁世界大会は毎年世界の核情勢をもっともまとめたパンフをつくるが、基地問題含め平和情勢一般をまとめたパンフとしては、この平和大会パンフがピカイチだと私は思う。それでこのパンフの内容を紹介したい。とはいっても、6ページまでは(画期的なのだが)平和委員会のホームページにPDFで紹介されている。よって、私の感想だけ述べたい。「01沖縄の叫び、聞こえますか? 65年間の基地の苦しみに島ぐるみの怒り」について 4月25日の普天間基地撤去を求めて9万人以上が集まった沖縄県民大会の写真が大きく掲載されています。 ここに5月28日の日米安全保障委員会・共同発表文の要旨も載せていますが、さらりと「訓練移転拡充で徳之島の活用を検討。日本本土の自衛隊基地も活用」と書かれていて、岡山の日本原基地がこれまで以上に利用されだすのだ、と思いました。「02米軍普天間基地撤去、新基地ノー これが沖縄県民の答えです」 普天間基地のまわりにびっしりと人の住む市街地が広がっている写真があります。「世界一危険な基地」この基地の周囲には9万人の市民が住居し、121ヶ所の公共施設があるそうです。沖縄県民の世論調査の結果も明白ですし、普天間基地を抱える宜野湾市民は「国外移設」とか「県外移設」とかではく75%が「無条件撤去」であるというところにいかに切実で、緊急な想いがあるかということが分かろうものだ。本土との温度差を感じないではいられない。「03海兵隊は日本を守る抑止力? それは「殴りこみ部隊」です」本文を一部抜粋します。 この辺野古への普天間基地移設の「日米合意」を推進する理由として、政府は「海兵隊は日本を守る抑止力」だからといっています。 しかし、実は菅首相も、鳩山前首相も、野党時代は「海兵隊は抑止力とは言えない」「撤去すべき」とハッキリ言っていたのです。 「海兵隊は(日本を)守る部隊ではない。地球の裏側まで飛んでいって、攻める部隊だ」「沖縄に海兵隊がいるかいないかは、日本にとっての抑止力とはあまり関係が無い」(菅民主党代表代行06年6月1日の講演) しかし、たしかに海兵隊は「日本を守る部隊ではない」のです。それは、いざ大統領の命令が下れば、地球上のどこであろうと真っ先に展開し、海・空・陸一体となった攻撃で戦闘に勝利することを使命とする部隊です。「殴りこみ部隊」と呼ばれるゆえんです。 アメリカの三つの海兵遠征軍のうち、海外に配備されているのは、沖縄を拠点とする第三海兵遠征軍だけ。その作戦地域は、太平洋のハワイ以西からアフリカ最南端の希望峰以東までと広大です。普天間基地にはそのヘリコプターなどの部隊(第36海兵航空軍)が配備されています。菅首相の朝令暮改にはあきれるほかは無いのですが、海兵隊は日本を守るためにあるのではないということは、あまりにも「常識」なのです。もうひとつ、資料的にこういう証言もパンフの左肩にはあります。ワインバーガー国務長官「沖縄海兵隊は、日本防衛に割り当てられてはいない。それは米第七艦隊の即応海兵隊をなし、第七艦隊の通常作戦地域である西太平洋、インド洋のいかなる場所にも配備される」(1882年4月 米上院歳出委員会国防小委員会に提出した書面)海兵隊を置くことは、「抑止力のために必要だから」というのは、もう少し他の言葉が必要なのではないだろうか。つまり「アメリカのために基地を提供し、アメリカの利益になることで、日本はかろうじて安全保障上守られているのだから、つべこべ言わずにしたがっておけばいいのだ」というように。他に、記録しておきたいところ。「そもそも普天間基地をはじめとする沖縄の米軍基地は県民が望んでつくられたものではありません。…土地の強奪は、戦時中であっても『私有財産はこれを没収することを得ず』とした国際法『ハーグ陸戦法規』にも違反する無法行為です」p4 「民主党は野党時代に『思いやり予算』の特別協定やグァム特別協定に反対し、『米軍再編』を見直すと言っていましたが、政権につくや、『米軍再編』経費を500億円近くも増額させ、『日米合意』ではその負担をさらに拡大することを検討、これは国民への裏切り」 「『日本国民』でなく『米軍』を守る、地位協定と密約の驚きの実態!…1953年の密約で米兵犯罪で裁判権を放棄、結果犯罪の八割が不起訴になっている」p13 「フィリピンは1992年、スービッグ海軍基地とクラーク空軍基地が返還された。スービッグは返還後、経済特区とされ、1400社が進出。工業、観光などで基地当時の倍の雇用(9万人)を生み出している」この学習パンフは最寄の県平和委員会でもらうか、日本平和大会ホームページを見て連絡するかしてください。一部250円です。
2010年10月19日
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今年神奈川県横須賀で米軍兵士によって女性が惨殺される事件があった。兵士が逮捕されるいきさつ並びに当時の司令官の「雨降って地固まる」という日本感情に超鈍感な物言いについては既に述べた。12月8日平和大会開会総会では惨殺された女性のご主人山崎正則さんが登壇し、10月20日、日米両政府に対し裁判を起こしたことを伝え、そして支援を訴えた。「一月三日妻は自宅から5分のところで暴行に遭い殺されました。米兵は前の日から酒を飲み遊びまくっていました。道を聞くふりをしていきなり妻を殴りつけ、壁に打つけ、足蹴をした。それで妻は死にました。駐車場の防犯ビデオが写していました。それが米兵を裁く法廷で流れました。米兵は妻が動かなくなるのを確認してバッグを奪って去りました。顔はハンバーグのようになっていました。あれは殺すための訓練をした兵隊の仕業です。法廷では米兵は刑事裁判で無期懲役になり服役しています。でも米兵を罰するだけでいいのでしょうか。基地を無くすのが1番いいのです。日米政府は何もしません。あの事件のあとも米兵の事件は起きてます。日米両政府に責任があります。このようなことが二度と起きないように私は裁判を起こしました。」発言内容を一生懸命メモしたのだが、もっと残酷な描写は控えたし、ニュアンスが全て一致しているとは言い難い。しかし「二度と起きないように」と行動を起こした山崎氏の念いはひしひしと伝わってくるのではないだろうか。今年の平和大会で1番印象に残った発言として山崎さんのを挙げている人が周りに何人もいた。外国の基地が市街地にある矛盾、だけでなく日本米国両政府の政策が背景にある。山崎さんの勇気とこれからの困難を思わずにはいられない。おりに触れて扱っていきたい。
2006年12月12日
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九日の分科会で発言した内容の骨子の紹介です。日本国内の運動、アジアの人々とどのように連帯していくのか。インターネットをもっと有効活用出来ないか。という問題意識で発言したいと思います。このあと九条リングやUTSの若干の紹介。ここから言えるインターネットの特徴は三つです。一、その速報性です。時には一日でいや半日で一定の声を集めることが可能です。二、全国の個人と結びつくことが出来るということです。三、資料性です。引用、リンク、TBが出来ることです。その特徴を活かして出来ることはなにか。一、平和団体は自分たちの活動を積極的にHP上に公開してほしい。この神奈川のチラシなど見た人はもの凄いショックだと思います。(またあとで紹介します)平和委員会のHPは大変不満です。資料性がほとんどない。毎週何らかの記事をアップしてくれれば私なんかはいくらでも宣伝します。二、運動を交流出来る掲示板、TBセンター、等々を用意してほしい。ネット右翼の問題はありますが、大丈夫克服出来ます。やがては、韓国やアメリカ、グアムの人々と交流出来るチャンネルも開拓してほしい。三、加藤周一氏は「老人と若者の連帯を」と訴えました。老人は若者に経験や智恵を伝えてほしい。もっと若者の尻をひっぱたたいてほしい。以上。嬉しかったのは、韓国平和活動家のキム氏が分科会の終わりに握手を求めて来て、是非私のサイトに訪れてほしいと来たこと。またやがて書きたいと思います。
2006年12月10日
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今日も平和大会。今日は分科会。テーマは「アジアの平和をどうつくるか」。とはいっても問題意識は様々。当然教育についても「教育の世界いまは戦前だ」(世田谷男性)「職員会議は諮問機関になっています。君が代も小さい声でうたっていると言われて注意される」(横浜)「高知は勤務評闘争の時にレッドパージを許していないんです。だからいまその人たちが校長教頭になっており、300人が教育基本法反対の意見書を出した」(高知)「看護学生を教えているけど、九条も基地もそもそもまったく知らない。素地がない。反対に言うとみんな聞くこと全て新鮮なので素直に反応します」(岡山女性)「岩国住民投票のあと全ての新聞に目を通した。論調は結果は尊重しなくてはならないが、安保は大切というものだった。真の国益とは何なのか。国民的な議論が必要だ」(大阪)韓国の平和運動家の発言もあった。私の発言は次回。
2006年12月09日
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「フランスのノートルダム寺院が出来た頃、宮島の厳島神社は出来ました。ノートルダムの上を戦闘機が飛んでフランス人がウィと言うと思いますか?宮島でも同じです。厭なものは厭なんです」平和大会が始まった。幾つか非常に印象的な発言があった。少しづつ紹介していきたい。
2006年12月08日
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昨日に引き続き平和大会国際会議で印象に残った発言、特にT・J・Jonson氏のそれをを紹介する。アメリカの平和運動家TJジョンソン氏は一部の人々から「裏切り者」「市議を辞職しろ」と非難されても、「私の行動は、アメリカの法のもとでは明らかに違法な戦争に反対の声をあげるという市民として、そして選挙で選ばれた役職あるものとして負っている義務に完全に一致するものだったと信じている」と明言した。2020年までに核兵器を無くす運動「ビヨンドヒロシマ」、ワタダ中尉のイラク任官拒否支援(来年アメリカ軍人で初めての軍事裁判が開かれる。ちょうど今日から三日間支援強化の活動がなされているらしい)をするなかで、スーパーマンのクラークケントみたいな容貌のジョンソン氏は、精神的にもしたたかに鍛えられているという印象。また彼は「自国に帰ったら、出来る限りのことをしてアメリカの政府の方針を変えよう」と述べ、九つの視点を挙げました。これは則ち民主党では到底言えないない現代アメリカの最も先鋭的な問題意識だと思うのでやはり紹介しておきたい。一、イラク戦争を止めさせる二、2007年末までにイラン戦争を起こすという報道があるが、これを阻止する。三、次世代核兵器を作るのを止めさせる四、ミサイル防衛システムの開発をストップ五、九条を守る運動の支援。アメリカ国民はこの憲法のことを知らない。六、世界中に700もある米軍基地から米軍兵士を帰す。七、白リン弾、クライスター爆弾のような危険な兵器の禁止。八、子供たちへの平和教育九、歪んだ情報に騙されないようにする。インターネットを利用した交流・連帯。私たちのことをアメリカ国民は知らないように、私たちもアメリカのことを知らない。私もワタダ中尉のことは知らなかった。ジョンソン氏は「ブッシュが破れたからといって、アメリカの外交軍事戦略の将来における変化を期待しないほうがいい」と言います。民主党はイラク戦争を支持しており、両党とも国防費の値上げに賛成、軍事政策の要石として核兵器に依存、イスラエルへの軍事援助を支持しているらしい。そうか、そこまでとはちょっと意外だった。おそらくBEYOND HIROSIMAやT・J・JonsonやOrinpiaで検索すれば彼らのサイトに入ることが出来るだろう。ジョンソン氏は是非日本からも書き込みをしてほしいと言っていた。
2006年12月08日
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日本平和大会で岩国に来ています。夏の世界大会は核兵器廃絶を目指す日本最大の大会ですが、日本平和大会は核兵器も含めて基地撤去、軍事同盟解消を目指す日本最大の大会です。いろいろ刺激を貰って帰ろうと思います。1953年より始まり、一時中断を経て、86年より全国の米軍、自衛隊基地所在地で開催され、今年は岩国です。住民投票、市長選挙、市議選挙でいずれも米軍基地拡張NO、海外殴りこみ専門の艦載機くるな、の住民の意思を続け様に出したにも拘らず、国の圧力は無くならない、そんな岩国で開催されるわけです。今日は本会議の前の国際会議です。初めての参加で新鮮。招待した海外代表はどなたも自治体、島ぐるみの基地米軍基地反対の闘いをしているところばかり。ワシントン州オリンピア市市議会議員のジョンソン氏は、2004年港に軍艦がくることを拒否する運動を起こし、成功する。グアムで海兵隊移転反対の運動をしているギブトラリン・キナタさんは「これでグアムはなんら潤わない、経済は破壊され、土地も奪われる」とチャロモ族を率いて反対運動をしている。韓国ピョンテクで米軍再編の結果、基地拡張のために土地を追われる農民とともに11月9日800回目の集会を行ったというカン・ジョングさん。そういう海外代表に対して辺野古で900日以上の座り込みをしている沖縄の大西輝雄さんほか岩国、神奈川から熱い連帯の報告がありました。とくに大西さんは知事選挙の結果など歯牙にもかけていませんでした。次の打つ手は「環境アセスメント」と「埋蔵文化財」なのだそうです。沖縄タイムズの記事をコピーしていましたが、キャンプシュワブ内には、調査が必要な遺跡がたくさんあるらしい。大西さんはその発掘調査が済むにはすくなくとも7年はかかると言っています。「なるほど~」と私は思いました。沖縄には弥生時代は存在しない。まだ解明されていない土器文化がずっと続き突然階級社会たる「グスク時代」にはいる。ここの遺跡でその未解明の時代が明らかになるかもしれないのだ。画期的な発見があれば、さらに基地建設は延びるだろう。大西さんは誰かの言葉だといいながらこんな事を言っていた。「強圧的な手法は抵抗を生む。抵抗は仲間を生むのだ」
2006年12月07日
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