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2007年02月11日
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テーマ: 韓国!(16981)
カテゴリ: 韓国旅行記
2006年9月9日(土) 12日目


ソウル三日目。江南(カンナム)のほうに向かう。朝から雨。土城と古墳をたずねて回るにはげんなりするような天気。オリンピック公園に着いてもまだ雨だったので、おしゃれな喫茶店でパンとコーヒーをいただきながら、一時間ボーとする。意を決して歩き出す。

オリンピック公園の自然に驚嘆する
ソウルオリンピックのあった公園を突っ切り、土城(初期百済王国の城。小高い山の上に周囲3キロにわたって土塁跡がある。)を歩いていると、リスに出会う。やがて雉にも出会った。都心郊外の公園なのに少しびっくりする。土塁跡は市民の散歩・ジョギングコースになっていて、たくさんの人が歩いている。お堀には、さまざまな動植物が豊富に生息していると言う標識がある。綺麗な公園として整備されてはいるが、作るときに汚水が入ってこないよう気をつけたのだろう。ソウル規模の日本の都市(東京、大阪)に果たしてこれだけの自然を残した公園はあるのだろうか。(皇居は例外。市民が入れなくては意味がない。)
P1010600.JPGP1010615.JPG

迷った。
土城で4キロほど歩いた後、さらに3キロほど歩いて百済古墳群を目指したのはいいけど、歩けど歩けど、地域の名前が違う。道沿いの花屋さんに聞く。知らないと言う。もう一軒の花屋さんに聞く。一生懸命探してくれた。ゼンリンみたいな地図を持ってきて分かったことは、私はとんでもない方向に歩いていたと言うこと。この旅二回目のタクシーを使う。

土城にせよ、古墳にせよ、小高い山の上に作られている。聖なる場所はやはりほんの少し小高いところなのかもしれない。

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うどんをハサミで切る
昼飯はあさりうどん。冷麺をハサミで切るという「韓国式」は知っていた。ずるずる食べないようにすると言うのである。しかし、まさかうどんまでハサミがついてきたのは驚いた。はまぐりクラスの大きなアサリがたっぷり入っていた。満足。



韓国若者のネットワークの広さと深さ
江南に来た一番大きな目的は、 「マルチェク青春通り」 のロケ地探しである。噂によると、現在はもう1978年当時の面影はまったくないらしいので、せめて昔マルチェク通りがあったところは何処か知るここと、映画の中で何度も使われた公園がそこにないか、確かめることであった。駅三駅の回りに昔のマルチェク通りがあると聞いて、そこへ行く。駅の中で露天商をしているおばちゃんに聞いて見るが、映画を見るようなタイプではない。駅にはまったくそれらしいことを書いた地図はない。私の中では超有名な映画なのであるが、韓国の中では単なるクォン・サンウの代表作でしかないのだろう。すぐに諦めてしばらく行ったり着たりした後、ふと駅前の公園で休んでいる20代のがっちりした体格のお兄ちゃんに聞いてみる。ホントは無理だろうな、と思っていた。普通そのようなマイナーなことを知っている人にぶち当たるのは難しい。けれども彼はすぐに映画のことを思い出してくれた。でもロケ地のことは知らない。そうだろう。京都駅前で、アカデミー作品賞を取った「パッチギ」のラスト、主人公がギターを壊した橋を教えてくれ、と聞かれるようなものだからである。しかし、韓国の彼はまったく私の予測しない行動を取った。

すぐに携帯で電話してなにやら聞きだしたのである。すると、よっぽと映画に詳しい友人がいるのだろう。「この映画は、すべての撮影は全州でした。今はマルチェク通りと言うのは存在しない。現在はヤンチェというところにある。タクシーなら15分かかる」といってくれた。田舎的な親切にはもう驚かない私も、この都会的な親切には心底驚いた。若者にも親切な人がいると言うこと以外に気がついたことは、韓国の若者の持つ驚くほどのネットワークの広さと深さである。日本の若者は、すぐに携帯でこのような情報を引き出せる友達を思いつくだろうか。映画に関していえば、私は自分自身しか思いつかない。半日考えて一人思いついたくらいだ。すぐに協力してくれる友達で、いろんな友達がいて、しかもちゃんと得意分野を知っている。このネットワーク、今の日本の若者(年寄りも含めて)真似できるだろうか。

あなたの携帯にある電話番号、仕事以外で何人と結びついていますか。突然電話して怒らない友達は何人いますか。

結局タクシーでロケ地にはいかなかった。駅の広告版にすでに引退している「青春通り」のヒロイン、ハン・ガインの元気な姿を見つけてそれで良しとしてしまった私なのであった。
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最高に旨い食事。
大元旅館に帰ると、日本人組みがたむろして食いに出かけるところであった。行こ行こと付いて行き、一人では食べれない食事、サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)を食べる。鹿児島のおばさんはインド等いろんな所に行っているつわもの、韓国通のおじさん、あるいは今日着たばかりで三ヶ月シルクロードからローマまで行ってここへ帰ってきた若者、インド旅行から帰ってきた男女三人組等々(韓国仁川空港が海外格安航空券の中継基地になっている関係でそのような人が集まっている。)わいわいにぎやかに食事した。

10時ごろ、また一人韓国通の人が泊まりに来た。鐘路(チョンノ)にある最高にうまいトントン酒と一品しかないけど最高にうまいホッケの開きを食べさせてくれると言う店があると言うので連れて行ってもらう。迷路のようなところを行く。あとでもう一度いけるようにその店の写真も取ったのであるが、果たしてもう一度いけるか、というとたぶんいけないだろうと思う。トントン酒(にごり酒)は人数分にあわせて黙っていてもバケツに入れて出てくる。ホッケの大きいこと、肉厚なこと、油がのっている事。この旅で最高に旨い酒だった。
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4,000(コーヒーとパン) 3,700(タクシー) 5,000(昼食カルククス) 10,000(ズボン) 3,000(直し) 2,000(ジュース等) 10,000(サムギョプサル) 5,000(チョンノの店)






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最終更新日  2007年02月11日 10時00分37秒
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