再出発日記

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2007年08月28日
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テーマ: 韓国!(16981)
カテゴリ: 韓国旅行記
18日目 9月15日(土)

共生園まで朝の散歩
午前中は荷物をモーテルに置いて、周りを散歩した。木浦の海岸線を30分ほど行くと、日韓合作映画「愛の黙示録」で有名になった共生園がある。戦前、韓国人牧師と結婚した田内千鶴子が、朝鮮戦争で夫と死別しても孤児院を守ったところである。行ってみて驚く。まるで小さな村のようにさまざまな施設のある大きな孤児院(?)になっていた。うしろに儒達山をかかえ、前に穏やかな島が浮かぶ海。田内は案外幸せだったのではないか、とふと思う。
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木浦は日本風の家が多く残っていることで有名だ。確かに屋根の形は日本風だけれども、壁は韓国風が多い。木造も少ない。けれどもちょっとした角や路地にはびっくりする。程よい郷愁を誘うところが多いからだ。映画「ラブストーリー」でもいろいろな場所が使われていたらしいが、私も監督なら使いたいところがそこかしこにあった。
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儒達山に登る
儒達山に登る途中、車道でリスを見つけた。韓国の街中でリスを見つけるのはこれで二回目。それほどありふれた動物なのか。自然史博物館でさえ、標本が置いてなかった。

案外簡単に儒達山(ユタルサン)に登る。(きつかったけど)木浦の街並みや遠くの島々を一望に見る。
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海岸線を歩いて小さな店で電池を買ったとき、山の上の写真屋のおっちゃんと話したとき、山の上の説明ボランティアと話をしたとき、ある同じ質問があった。歳と仕事は聞かれなかった。韓国人は相手が目上の人かどうかで話す態度が変わるので、それはいの一番に聞かれると教えられていたのだが、今回の旅でそれを聞かれたのは1~2回。その代わりいつも「日本人」と確認すると、「日本のどこから来た?」と聞いてくるのである。約80%の人が聞いてくる。歳や仕事を聞かないのは、私との上下関係を確認する必要がないからだろう。「日本の岡山から来た。」それが彼らにはとても重要なことなのだろうか。確かに韓国の人にとっては本貫(出生地)は大切なことだ。けれども、単なる旅行者のことを知るのに大切なこととは私は思えない。後にフェリーで一緒になった韓国の人にその疑問をぶつけてみた。やはり気になる、とのこと。基本的に韓国の人は出生地でその人がどういう人物なのか測る癖がついているのだそうだ。

韓国のすしはサイテー!
昼飯に駅前で初めて日本料理を食べる。たいそうな店構えのすし屋である。にぎり12個が7000W。珍しく副菜は出てこない。うどんスープとコウコのみ。バカな味だった。回転寿司の方がまだましなものを出す。頼んですぐに出てきたので作り置きなのだろう、刺身の肉厚は薄く、鮮度は全くない、シャリが乾きかけている。港町なので少しは期待した私が馬鹿だった。バスを待つ間、コイ焼き(4個で1000W!!)のかわいい顔を見ながら自らを慰める。こちらは美味しかった。
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地球的視点で考えた
自然史博物館は思ったよりよかった。広い館内を使って、アンモナイト恐竜から身近な動物まで、思いっきり展示物を多くしている。映像も効果的に使っている。つい地球の過去と未来について考える。それはこんなことだ。---地球表面の高い高い山や深い深い海なんて、せいぜい地球という惑星の表面の皺に過ぎない。かつては巨大な恐竜たちがさまざまな能力を持ちながら、地表をのし歩いていた。彼らは詳しいことは判らないが、環境の変化に対応しきれず滅んでしまう。その後、地球に住めるところが多くなってきて、環境が良好になったときに、どうして恐竜が復活しなかったのだろう。なぜ地球はその主人公に哺乳類を選んだのだろう。何度も何度も同じ間違いをしたっていいじゃあないか。----とりあえず哺乳類は地球に満ち溢れる。彼らは環境変化に強い。しかもそこから出てきたホモサピエンスという種は環境を変える能力までもっていた。地球は次の種族は環境のせいで滅びることはないようだ、とひと心地する。ところが人類と言う奴は、火を持ち、クーラーを持ち、たった数十年間の間に地球の表面温度を上げるというようなことまでした。これほどの急は「想定外」だった。はたしてこの地球の新しい主人公は、過去の教訓を生かすために生まれてきたのだろうか‥‥‥地球は疑問に思う。
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今日のお宿は麗水
博物館を出ると、雨が本格的に降り出した。麗水(ヨス)行きのバスに乗る。チャンフン市街バスセンターではバスの運転手同士がお互い足蹴にしながらじゃれあっていた。周りの人たちはそれをニコニコしながら見ている。チング(友達)としての感情の表し方。それを受け入れる周りの人たち。日本とは遠くはなれたひとコマ。
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麗水につく。「歩き方」には全ての市内バスは繁華街に行くと書いていたが、心配でたまらない。停留場で中学生に「駅行きはどれ?」と聞く。「全てのバスはその近くに行くので歩いていけばいい」と言ったように思えた。そうは聞いても本当につくまで心配でたまらなかった。彼に見送られてバスに乗る。お互い心配そうである。御免なさい、ちゃんと駅前に着きました。ともかく宿を決めたい。路地裏には旅人宿みたいな雰囲気が漂っていたけど、看板には「ハスク」(下宿?やる宿?)と書いている。オバちゃんは「眠るだけなら一万Wだよ」と言う。まあいいや、ここに決める。きっちり売春宿でした。もう慣れたものである。
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疲れていたので、ご褒美として夕食は奮発した。海鮮ビビンバとビール。なんと宿代より高くついたが、カードで払えるからよしとする。今は少なくなってきた現金がなくなることの方が怖い。

850(バス)400(コーヒー)1000(アイスクリーム)700(儒達山入山料)2,400(電池)850(バス)7,000(すし)1,000(こい焼き)3,000(自然史博物館入場料)1,500(ジュース)4,100(タクシー)16,500(木浦→麗水)12,000(夕食)10,000(宿代)





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最終更新日  2007年08月29日 00時00分35秒
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