再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

今月の慶北妻の会 New! はんらさん

グー・シャオガン「… New! シマクマ君さん

源氏物語〔7帖紅葉賀… New! Photo USMさん

老人力あれこれR4 New! Mドングリさん

韓国旅行2024夏旅1… New! suzu1318さん

カレンダー

2009年01月21日
XML
カテゴリ: 洋画(09~)
エルネスト・チェ・ゲバラに興味を持ったのはつい数年前だ。『モーターサイクルダイアリーズ』はゲバラが中南米の統一を夢見るようになるまでを描いた素晴らしい作品であるが、この映画はある意味その正統続編になっている。

003チェ.jpg
監督 : スティーヴン・ソダーバーグ
出演 : ベニチオ・デル・トロ 、 デミアン・ビチル 、 サンティアゴ・カブレラ 、 エルビラ・ミンゲス

北方謙三はキューバ革命を中国の古典に移し変えて 『水滸伝』 を書いた。中国全土を支配している宋王朝の転覆のために、梁山泊という一地方を自分たちの城にして、そこからそう王朝に挑む話である。精神的な支柱である宋江はカストロ、前衛軍を指揮し宋江と同等の将軍であった晁蓋をゲバラに見立てたのだという。(もちろん発想だけであり、ストーリーとはまったく違う)宋江と晁蓋は強い友情で結ばれるとともに、時には政策上敵対をし、時には敵を騙すために敵対をした。そうして晁蓋は志半ばで戦死するのである。ゲバラにとって宋は米国、中国全土は中南米だったのだろう。


『チェ・ゲバラの遥かな旅』戸井十月著 集英社文庫 という本がある。映画のかなでは省かれているが、超楽天主義に夢を語るカストロとの出会いや、グランマ号で無謀なキューバ上陸を試みて82人の兵士は12人に減ってしまう経緯が詳しく書かれている。映像にするとうまくいきそうな場面なのではあるか‥‥‥。ゲバラとカストロが別れ別れになる経緯なども書かれている。それは映画では次の話になる。

その代わり映画では、ゲバラが約3年間のゲリラ生活の中で、どうやって寄せ集めのゲリラ軍を組織していったか、成長していったかがわかる。国連演説のあとに米国や米国よりの国々の反論に対して、ユーモアを持ちながら的確に再反論しているのは、この本の中では分らないことだったので、新鮮だった。

あるインタビューでゲバラは答える。「愛の無い革命なんて想像することは難しい」

なぜ、チェのみがカリスマとなっているのか。

その秘密がこの映画を最後まで見れば明らかになるのかもしれない。

いまのところ、私の仮説はこうである。
彼のみが、『理想』を全面に据えた革命家であり、そうやって生き、一度みごとに成功し、そして失敗し、死んでいった。 つまり最後まで『純粋』だった。

後半『チェ 39歳 別れの手紙』を見てコメントしたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年01月21日 23時56分54秒
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな@ 自然数の本性1・2・3・4次元で計算できる) ≪…三角野郎…≫は、自然数を創る・・・  …
永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…

バックナンバー

・2024年09月
・2024年08月
・2024年07月
・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: