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2009年11月08日
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今日初めて知ったのだが、毎月一回この人の新作の詩が朝日新聞に載るらしい。
谷川俊太郎 11月の詩


セピア色の写真の中の三歳の私
母の膝で笑っている
この子と喜寿の私が同一人物?

心臓に毛が生えたぶん
頭からは毛がなくなって
だけど不安と恐れはそのままで

心は体ほどには育たない
としても心には皺は増えた
お顔と同じに 脳と同じに?

もみくちゃにされ丸められ
磨く暇もなかった心
芯にはいったい何があるのか


喜寿の谷川さんにこのように「心」を言葉にしてもらえると、もう大変嬉しくなる。
去年谷川俊太郎の処女詩集 「二十億光年の孤独」 を読んだときの記事でそのコメントのところに私は 「お父上が谷川徹三だからか、なんだかもし宮沢賢治が厳しい戦前の東北に生まれずに、戦後の東京で青春を送ったならば、このような詩人になったのではないか、と言う感じがしました。なんだか俊太郎が賢治の生まれ変わりのような気がしてなりませんでした。そんな感想を持つのは私だけなんだろうか。」 と書きました。


最近読んでいる 加藤周一の対話集6「憲法・古典・言葉」 で加藤周一は谷川俊太郎と対談していて、こんなことを言っています。

谷川さんの第一詩集「二十億光年の孤独」の「光年」というは日常語ではない。もちろん訳語で、ほとんど述語に近いものです。あれには感心した。こういう言葉を宮沢賢治は非常にうまく使ったと思うんです。ときどき「雪と水の二相系」なんていうでしょう。「二相系」という言葉は日常会話では使わない。ところが周りを非常にこなれた、場合によっては方言まで入れた肉体的な言葉で固めてあります。その中にうまく放り込めばかえって効くんです。そういう意味で、宮沢賢治の後継者がいないんですよ。そんな中で「二十億光年の孤独」は大変成功した例ですね。

加藤周一が谷川を宮沢賢治の後継者と言っているところに大変意を強くした次第です(^_^;)





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最終更新日  2009年11月09日 00時34分32秒
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