再出発日記

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2015年08月13日
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カテゴリ: 洋画(12~)
「セッション」は久しぶりにサークル内でいろいろ論議した。私はフレッチャーの行為はブラック企業にある要素がほとんど揃っていると思うのだが、ピンとこない人が多かった。当事者になってみないとわからないのかもしれない。



「セッション」
フレッチャーの指導は、パワハラか否か、といえばパワハラだろうと思う。では、ブラック企業的な教室だったか否かといえば、少し違う。ブラック企業の特徴は、それまで蓄積してきた労使の信頼関係や社会資本を利用しながら、あくまでも目的は自らの利益にあり、労働者の利益にはなかった。

フレッチャーの真の目的は何だったのか。その解釈で、彼の指導方法を肯定的にとらえるか否かに分かれると思う。つまり、学生たちから真の天才を引き出すことが最終目的だったか。それとも、自らの名声が目的だったか。

(追記)「映画を語る会」では、ニーマンはフレッチャーを売ってはいない私と、否とするみんなとで意見が分かれた。売っていないから、突然の公演出演という誘いにまんまと付いていったのだと私は思う。どちらにせよ、自ら進んでブラック企業に入っていく心理は、当事者にならないとピンとこないだろう。

(解説)
名門音楽大学に入学したドラマーと、天才を生み出すことにとりつかれ異常なまでの完璧さを求める鬼教師との狂気のレッスンの行方を描くヒューマンドラマ。出演は「21オーバー 最初の二日酔い」のマイルズ・テラー、「スティーブ・ジョブズ」のJ・K・シモンズ、「恋するリベラーチェ」のポール・ライザー。監督・脚本は「グランドピアノ 狙われた黒鍵」の脚本を手掛けたデイミアン・チャゼル。

(あらすじ )
偉大なジャズ・ドラマーになるという野心を抱いて、全米屈指の名門校シェイファー音楽院に入学した19歳のアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)は、何とかしてフレッチャー教授(J・K・シモンズ)の目に留まりたいと考えていた。彼が指揮する“スタジオ・バンド”に所属すれば、成功は約束されたも同然だからだ。ある日、一人で練習するニーマンの前にフレッチャーが現れるが、ほんの数秒聴いただけで出て行ってしまう。数日後、ニーマンのバンドのレッスンに顔を出したフレッチャーは、メンバー全員の音をチェックすると主奏者のライアン(オースティン・ストウェル)を差し置いて、ニーマンにだけ自分のバンドに移籍するよう命じる……。異様なまでの緊張感に包まれた教室でレッスンが始まった。フレッチャーが生徒たちを恐怖で支配する中、トロンボーン奏者が僅かな音程のズレを責められ、その場でクビとなる。「17小節の4拍目」のテンポが違うと怒りで豹変したフレッチャーに椅子を投げつけられたニーマンは、ビンタでテンポを矯正され、悪魔のごとき形相で罵られる。泣いて帰ったニーマンだが、翌日からその悔しさをバネに肉が裂け血の噴き出す手に絆創膏を貼ってひたすらドラムを叩き続けるのだった……。ニーマンの母は彼が幼い頃に家を出て行った。音楽以外は何の興味もなく、友達もいないニーマンにとって今は別々に暮らす高校教師の父と映画館へ行くことが唯一の娯楽だった。その映画館の売店でバイトをしているニコル(メリッサ・ブノワ)との初デートに出かけるニーマン。フレッチャーにスカウトされた日、自分が無敵になった気がして秘かに想いを寄せていた彼女に声をかけたのだ。そんな中、スタジオ・バンドが出場したコンテストでのあるトラブルをきっかけに、フレッチャーは主奏者をニーマンに任命する。だがフレッチャーは、有頂天のニーマンを残酷なまでに奈落の底に突き落とす。ライアンを新たな主奏者候補として連れてきたのだ。ニーマンは怒りと焦りをニコルにぶつけ「偉大な音楽家になるには君が足手まといだ」と別れを切り出す。ある夜、フレッチャーは3人の候補の中から主奏者を決めると宣言、手から血を流し、フラフラになりながらひたすら演奏を続ける候補者たち。やがて真夜中もとうに過ぎた頃、フレッチャーはニーマンを主奏者に決める。だが、高みを目指すフレッチャーの狂気はさらに加速、ニーマンをギリギリまで追い詰めていくのだった……。
inシネマクレール

★★★★☆



「インサイド・ヘッド」
脳内の中にあるいろんな部屋は、まるで小宇宙。けれども、この描写もそのほんの一部でしかないのは、同様のテーマで作られた「脳内ポイズンベリー」の脳内が全く違っていたことからもわかる。だから、ヨロコビとカナシミ、そして想像のキャラクターの大冒険も、なんか冷めた目で見てしまう。

でも、大学生になる頃まで脳内で大活躍していた「ありん」や「かりん」たちを久しぶりに思い出した。


(あらすじ)
新しい命の誕生とともに、頭の中で生まれる特別な存在──それは、"ヨロコビ"という"感情"。そして、人間が成長するにつれて、ヨロコビの仲間となる新たな"感情たち"が次々と生まれていく。11歳の少女ライリーの頭の中には"5つの感情たち"――ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ──がいる。まだまだ未成熟な彼らにとって、ライリーを幸せにすることが、何よりも大事な使命。そして、感情たちの頭の中での行動は、日々のライリーの言動にドラマチックな影響を与え、彼女の人格を形成している。しかし、いつもライリーを悲しませることしかできない"カナシミ"の役割だけは、大きな謎に包まれていた…。

監督 ピート・ドクター(ピクサー)
声の出演:竹内結子、大竹しのぶ、浦山迅、小松由佳、落合弘治、伊集院茉衣、花輪英司、田中敦子
in movix倉敷
2015年7月25日
★★★☆☆



「リアル鬼ごっこ」
最初の頃の展開は、理由もなく(「女子高生は生意気なので」という理由付けも結局なく)次々と殺される展開に、「もうムリ、もうムリ」と思って、久しぶりに感情だけは揺さぶられる映画に出会ったと思ったのだが、途中で「話がぶっ飛び過ぎる」展開になり、最後はまさかの「壊れて」の終わりになって、呆れ果てて部屋を出た。


女子高生のミツコ(トリンドル玲奈)は、何者かに追われ、ふと気が付くと学校の教室にたどり着いていた。一方、ケイコ(篠田麻里子)は知らない女性にウエディングドレスに着替えさせられ、何者かに追われる。そして陸上部のいづみ(真野恵里菜)も迫りくる恐怖と対峙(たいじ)することとなり……。
■ 解説
人気小説家山田悠介の原作で何度も映像化されている題材で、『愛のむきだし』『ヒミズ』などの鬼才・園子温がオリジナル作品として監督を務めた問題作。殺人のターゲットを全国の女子高生とし、女子高生が次々と殺される中、3人のヒロインが阿鼻(あび)叫喚の様相で逃げ惑う姿を描く。出演は、トリンドル玲奈、元AKB48の篠田麻里子、真野恵里菜。過剰でグロテスクな演出と、園監督の手腕により見いだされる女優たちの新たな魅力に注目。
■ キャスト
トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやか

監督・脚本: 園子温
原作: 山田悠介
in movix倉敷
2015年7月25日
★★☆☆☆





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最終更新日  2015年08月13日 13時44分18秒
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