再出発日記

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2016年08月10日
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カテゴリ: 洋画(12~)
7月に観た映画の後半です。まさかの五つ★が出ました。「シン・ゴジラ」です。もしかしら、今年のベストワンになるかも。もう少し考察を進めたい。


「シン・ゴジラ」


最初聞いていなかった、新手の怪獣が東京湾に現れる。おお、先ずはこの怪獣を倒して「神獣」ゴジラに向かうのか、とおもいきや、あんな展開を用意するなんて、ちょっとしびれました。
観れば分かるが、この作品は 明確に原発事故級の突然の災害時に、閣僚を含めて日本人はどう戦ったのか、をリアルに描いている。

しかも、何が素晴らしいって、日米安保を発動したのは仕方なかったとしても、最終的には日米安保の枠を超えて、日本が新たな安全保障政策に舵を切ったことである。

これまでのハリウッド版ゴジラはおろか、「アメリカの属国扱い」だった平成ゴジラの「限界」を、これで越えることができた。庵野恐るべし。


自衛隊全面協力の中でも、最もリアルな映像も撮れた。

あれだけの廃棄放射性物資って、米国由来のものなんだよね。やっぱり良くないよね。

庵野作品なので、批判しまくろうと思っていたのだが、今のところ、批判するべき部分が見つかりません。もう一度観たいと思います。

■ あらすじ
東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。
■ 解説
『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明と『進撃の巨人』シリーズなどの樋口真嗣が総監督と監督を務め、日本発のゴジラとしては初めてフルCGで作られた特撮。現代日本に出現したゴジラが、戦車などからの攻撃をものともせずに暴れる姿を活写する。内閣官房副長官役の長谷川博己、内閣総理大臣補佐官役の竹野内豊、アメリカの大統領特使役の石原さとみほか300名を超えるキャストが豪華集結。不気味に赤く発光するゴジラのビジュアルや、自衛隊の全面協力を得て撮影された迫力あるバトルに期待。
■ キャスト
長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、逢笠恵祐、赤山健太、安住啓太郎、ANI、阿部翔平、粟根まこと、飯野泰功、石垣佑磨、石原善暢、石本径代、石山和史、磯谷哲史、市オオミヤ、市川実日子、伊藤慎介、伊藤武雄、伊藤竜也、伊藤美穂、伊藤明賢、伊藤裕一、伊藤祐輝、稲葉義典、犬童一心、猪又太一、岩井堂聖子、イワゴウサトシ、岩崎一洋、岩田明、岩橋道子、岩本淳、植木祥平、浮須一郎、梅中悠介、柄本明、絵理子、遠藤かおる、大内厚雄、大賀太郎、大崎叶、大迫一平、大嶋聖ら、大杉漣、大塚ヒロタ、大槻修治、大根田良樹、大林丈史、緒方明、小川紘司、小川真由美、小倉星羅、小野孝弘、小野瀬侑子、小野塚老、小山田将、皆藤慎太郎、片桐はいり、加藤厚成、加藤貴宏、金井良信、金田誠一郎、金田なお、鎌田健資、神尾佑、神谷真士、蒲生純一、川井つと、川口丈文、川崎誠一郎、川嶋秀明、川瀬絵梨、川瀬陽太、河野達郎、菅野久夫、菊池康弘、岸田研二、岸端正浩、木田毅祐、北山雅康、城野マサト、木下卓也、キンタカオ、國村隼、國本鍾建、隈部洋平、倉敷保雄、倉田大輔、来栖聖樹、KREVA、黒田浩二、黒田大輔、小磯一斉、小出恵介、河野洋一郎、神谷大輔、高良健吾、小久保寿人、児玉頼信、後藤ひろみ、小林健一、小林隆、小林磐ノ丞、コビヤマ洋一、駒木崇宏、小松利昌、近童弐吉、紺野ふくた、サイ・ホージン、斎藤工、斉藤範子、斎藤嘉樹、酒井康行、酒田速人、相良千尋、佐藤一平、佐藤貢三、佐藤五郎、佐藤俊介、佐藤裕、鮫島満博、去石聖、志賀龍美、鹿野優志、信太昌之、志野リュウ、柴崎佳佑、島崎友之、嶋田久作、島津健太郎、下平ヒロシ、白畑真逸、末吉司弥、杉原枝利香、杉山ひこひこ、杉山裕右、助友智哉、鈴木歩己、鈴木淳、鈴木誠克、鈴木里彩、須田瑛斗、須田理央、春原美和、住田洋、諏訪太朗、関幸治、関谷亜矢子、妹尾青洸、大間剛志、高井正憲、高島英里奈、高田和加子、高橋一生、高橋一平、高橋一夫、高橋良平、田川平、竹内義貴、竹下宏太郎、竹森千人、辰巳直人、田中えみ、ダニエル・アギラール・グティエレス、谷口翔太、谷本峰、谷本幸優、塚田龍二、塚本晋也、津田寛治、土屋良太、鶴見辰吾、手塚とおる、藤東勤、とちおとちる、栃原智、豊田茂、鳥山昌克、内藤大輔、中泰雅、永井一誠、仲上満、中島伸、中田敦夫、中田春介、中田裕一、中谷太郎、中西莉子、長沼毅、中野英樹、長橋徳之、中村育二、中村讓、中村尚輝、中村瑞希、中山祐士、中脇樹人、南原健朗、西泰平、西岡秀記、西田裕輔、西野大作、野口雅弘、野沢聡、野田博史、野仲イサオ、野間口徹、野本大樹、袴田健太、硲涼、橋本じゅん、橋本じゅん、橋本拓也、長谷川直紀、花岡翔太、花澤豊孝、浜田晃、浜近高徳、原一男、原知佐子、ピエール瀧、土方鉄、日中泰景、檜尾健太、平泉成、平子悟、広瀬圭祐、深川圭、福井理沙、福吉寿雄、藤岡大樹、藤木孝、藤澤信泰、藤原正和、古川慎、古田新太、古屋治男、古谷佳也、ペロリ、細野哲弘、堀田祥子、堀岡真、堀本能礼、本城雄太、前田敦子、松尾諭、前原滉、松井晶熙、松尾諭、松尾スズキ、松木研也、松澤仁晶、松田七美、松林慎司、松原末成、松村もりす、松本雄大、松山永徳、マフィア梶田、三浦景虎、三浦清光、三浦貴大、三浦舞波、三浦義人、水野駿太朗、水野直、水野智則、水町心音、光石研、満本裕子、南瀬嵩、壬生翼、宮下忠人、三輪江一、村上隆文、村上航、村田佑輔、村本明久、ムラヤマ・J・サーシ、目黒紀史、本山歩、森きゅーり、森優作、森廉、森本武晴、モロ師岡、八木善孝、屋敷紘子、矢島健一、YASUKO、柳英里紗、屋根真樹、山崎潤、山崎真宏、山田将、山中敦史、山中良弘、山村賢、山本修夢、山本カナコ、山元隆弘、山本智康、柚木彩見、余貴美子、横光克彦、吉家章人、由川信幸、吉澤尚吾、吉田ウーロン太、吉田健太郎、吉田美穂、米村莉子、米元信太郎、ラブ守永、若本勇人、和田慎太郎、渡辺哲、渡部遼介、Bob Werley、Charles Glover、Christiane Brew、Dennis Gunn、Don Johnson、Gil、Inge M、MARKUS M、ROBERT Z、SMITH STEVEN、Tom Dolan
■ スタッフ
脚本・編集・総監督: 庵野秀明
監督・特技監督: 樋口真嗣
准監督・特技統括: 尾上克郎
音楽: 鷺巣詩郎
製作: 市川南
エグゼクティブプロデューサー: 山内章弘
プロデューサー: 佐藤善宏
プロデューサー: 澁澤匡哉
プロデューサー: 和田倉和利
プロダクション統括: 佐藤毅
ラインプロデューサー: 森徹
ラインプロデューサー: 森賢正
撮影: 山田康介
照明: 川邉隆之
美術: 林田裕至
美術: 佐久嶋依里
美術デザイン: 稲付正人
装飾: 坂本朗
装飾: 高橋俊秋
録音: 中村淳
整音: 山田陽
音響効果: 野口透
編集・VFXスーパーバイザー: 佐藤敦紀
VFXプロデューサー: 大屋哲男
扮飾統括: 柘植伊佐夫
スタイリスト: 前田勇弥
ゴジライメージデザイン: 前田真宏
ゴジラキャラクターデザイン: 竹谷隆之
ゴジラアニメーションスーパーバイザー: 佐藤篤司
特殊造形プロデューサー: 西村喜廣
カラーグレーダー: 齋藤精二
音楽プロデューサー: 北原京子
スクリプター: 田口良子
スクリプター: 河島順子
キャスティングプロデューサー: 杉野剛
キャスティングプロデューサー: 南明日香
総監督助手: 轟木一騎
助監督: 足立公良
自衛隊担当: 岩谷浩
製作担当: 片平大輔
宣伝プロデューサー: 是枝宗男
宣伝プロデューサー: 稲垣優
B班撮影: 鈴木啓造
B班撮影: 桜井景一
B班照明: 小笠原篤志
B班美術: 三池敏夫
B班操演: 関山和昭
B班スクリプター: 増子さおり
B班助監督: 中山権正
C班監督: 石田雄介
C班助監督: 市原直
D班撮影・録音・監督: 摩砂雪
D班撮影・録音・監督: 轟木一騎
D班撮影・録音・監督: 庵野秀明
2016年7月31日
Movix倉敷
★★★★★


「教授のおかしな妄想殺人」

隣り合わせた家族の危急を救うために、悪徳判事を殺したらどうなるだろうと、哲学的殺人を実行に移してみる。これは、そのまま「罪と罰」の青年ラスコーリニコフの話ではある。よって、これは「妄想殺人」の話ではなく、「妄想者」の話である。

しかし、ウディ・アレンは教授(ホアキン・フェニックス)のために心優しいソーニャを配置しない。むしろ彼にとっては、運命を操る悪魔と言っていい存在のような娘を配置する。ところが、この娘には、最後の最後まで罪の意識はない。どころか、被害者としてのみ人生を振り返っている。そもそも、彼が悪徳判事の存在を知ったのは、教え子ジル(エマ・ストーン)のせいだ。無意識に犯罪を焚き付け、犯罪が起こるといったん完全犯罪になりかけたのに、頼みもしないのに探偵をして教授の犯罪に気がつき、無意識に教授を強迫する。果ては、最後の最後まで追い詰めるのである。

あの可愛い顔と大きなブルーの瞳で見つめられると、運命は変わるのかもしれない。教授は最後までそのことに気がつかないで逝ってしまった。

ウディ・アレンはコメディとシリアスを交互に作るパターンをこの十数年間続けているが、今回はシリアスでした。しかし何処か滑稽。いつ迄もぐにゅぐにゅ生きる意味を探したり、若い女の子の恋人になったり、気持ちだけはホントに永遠の青年なんですね。アレン監督は。

(解説)
“生きる意味”を探して奇妙にすれ違う男女の運命を描く ウディ・アレンのテツガク的集大成たるダーク・コメディ!

人生というものは良かれ悪しかれ、何をきっかけに、どこへ転がっていくのか、誰にもさっぱりわからない。ゆえに私たち人間はどうしようもなく無力な存在であり、目には見えない運命や偶然といったものを受け入れながら日々を生きている。そもそも人間が“生きる意味”とは何なのだろうか。自分自身の存在意義や人生の道標を見失ったとき、都合よく“生きがい”なんて見つかるものだろうか......?
2011年の『ミッドナイト・イン・パリ』でキャリア最高の大ヒットを飛ばした後も、年に1本の製作ペースを保ち、ケイト・ブランシェットがアカデミー賞主演女優賞に輝いた人間ドラマ『ブルージャスミン』、南仏を舞台にした軽妙な恋愛喜劇『マジック・イン・ムーンライト』で世界中を魅了してきたウディ・アレン。この誰もが敬愛する天才監督は筋金入りのペシミストとして知られ、手を替え品を替え、先述の通りの運命や偶然なるものに翻弄される人間の哀しさ、滑稽さを探究してきた。そんな映画界の哲学者が「人生は無意味である」という真理に到達してしまったニヒルな大学教授を主人公に紡ぎ上げた『教授のおかしな妄想殺人』は、まさしくアレンのテツガク的集大成というべき奇想天外なダーク・コメディである。

(ストーリー)
美しいキャンパスに赴任してきた悩める哲学科教授のエイブを 絶好調にさせた“ある企て”とは――?

並外れた変人と評判の哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)が、アメリカ東部の大学に赴任してくる。若い頃は政治活動やボランティアに熱中し、世界中を飛び回ったエイブだが、今では学問にも恋愛にも身が入らず、慢性的に孤独な無気力人間になっていた。そんなある日、たまたま立ち寄ったダイナーで迷惑な悪徳判事の噂を耳にした瞬間、エイブの脳裏に突拍子もない考えがひらめく。それは誰にも疑われることなく、自らの手で判事を殺害するという完全犯罪への挑戦。すると、あら不思議、奇妙な“生きる意味” を発見したエイブはたちまち身も心も絶好調となり、ひたすら憂鬱だった暗黒の日常が鮮やかに色めき出す。一方、エイブに好意を抱く教え子ジル(エマ・ストーン)は、まさか彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず、ますます恋心を燃え上がらせていくのだが......。

2016年7月31日
シネマ・クレール
★★★



「帰ってきたヒトラー」

そうか、「帰ってきたヒトラー」は先ずは緑の党を評価して、ネオナチをけなすんだ。ドイツ国民にとっては、かなり笑える小ネタがあるはずだが、日本国民にはよくわからない部分もある。でも雰囲気はよくわかる。

「ホンモノ」のヒトラーは、案外数日で現代世界に同化する。それなりに優秀だった、という風に描く。そして、彼の「ドイツを救う」という信念は、ありとあらゆるメディアで取り上げられて、「ここは正論」という風に少しづつ受け入れられ始める。

最初は、笑いで。やがてはファシズムがやってくる。

それは笑えない冗談だ。たとえ、「ヒトラー最期の12日間」の絶妙なパロディがあろうとも、ニュース映像を利用した現代ドイツの見事な皮肉があろうとも、笑って彼に気を許した途端に大変なことになる。

映像には、顔出しOKと顔出しNGの人々がいるというのも、物凄くリアル。

そう、これはとってもリアルなファンタジーなのである。

(解説)
ギャップに笑い、まっすぐな情熱に惹かれ、
正気と狂気の一線を見失う―。
歴史上〈絶対悪〉であるヒトラーが現代に甦り、モノマネ芸人と誤解されて引っ張り出されたテレビの世界で大スターになるという大胆不敵な小説が2012年にドイツで発売。絶賛と非難の爆風をくぐり抜け、国内で200万部を売り上げた。その世界41カ国で翻訳、権威あるタイムズのベストセラーリストでも堂々NO.1に輝いた問題小説が、まさかの映画化!ドイツではディズニーの大ヒットアニメ『インサイド・ヘッド』を抑えて第1位を獲得した。
主役を演じるのは、リアリティを追求するために選ばれた無名の実力派舞台俳優。ヒトラーに扮した彼が街に飛び込み、実在の政治家や有名人、果てはネオナチと顔を合わせるというアドリブシーンを盛り込んだセンセーショナルな展開と、原作とは違う予測不能な結末は、一大ブームを巻き起こした。
1第二次世界大戦から70年が経ち、全てが変わった現代社会で、あの頃と変わらぬ思想とともに生きる男が繰り出すギャップに笑い、かつて熱狂的に支持されたままの、誰よりも愛国心に富んだまっすぐな情熱に惹かれ、正気と狂気の一線を見失っていく現代の人々の危うさ―。そうきっとスクリーンの前で笑っているあなたも。
モラルと背徳の狭間ギリギリの危険なコメディ、あなたの〈足元〉がグラつく。
2016年7月31日
シネマ・クレール
★★★★







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最終更新日  2016年08月10日 07時52分36秒
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