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2018年04月07日
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カテゴリ: 考古学
ブログ仲間のsuzuさんが岡山入りをしたので、かねての念願だったという備前の町の隣の山の頂上にある熊山遺跡を案内した。ついでに、この前訪れた操山の古墳巡りもした。suzuさんは「貴重な」古代好き女史なのである。

彼女は当初岡山駅の観光係が提示したブログ記事を示して、最寄り駅から登山口に行くルートを教えてくれたらしい。わたしが「そのコース死にますよ」と言ってもピンと来ていなかったので、わたしが案内を買って出たというわけだ。最近は車で近くまで行くコースがあるけど、ブログのコースとは似ても似つかない。ぐねぐね曲がる長い山路を登ると、遺跡まで500mの駐車場がある。



熊山遺跡のwiki概要
は以下の通りである。
熊山遺跡とは古来より信仰の対象となっていた熊山(508メートル)の山頂付近にある、基底部と3段の基壇で構成された石積みの建造物である。奈良時代前期に建造されたと思われる仏教遺跡である。 この基壇の周囲には室町時代前期頃まで霊山寺という寺院があった。
弥生時代以前より原始信仰が行われていた磐座(いわくら)の上に、流紋岩を正方形に組み上げている。 一辺11.7メートルの方形基壇を造り、その上に一段目に一辺7.7メートル、高さ1メートル、2段目に一辺5.2メートル、高さ1.2メートル、3段目に一辺3.5メートル、高さ1.2メートルの方形に石積み築造している。
2段目は龕(がん)と呼ばれる仏像などを納める厨子と思われる四角い横穴が4面に開けられている。その横穴は、4面の中央部に高さ65~90センチメートル、幅62~73センチメートル、奥行き90~136センチメートルで造られている。
全高は約3.5メートル、各辺の長さは基底部が約12メートル、下段が約7.7メートル、中段は約5.2メートル、上段は約3.5メートルである。
基壇の中央には竪穴石室[1]があり、その中に高さ162センチメートルの陶製の五段重ねの筒型容器[2]が納められていた。容器内には三彩の小壷と皮革に文字が書かれた巻物が入っていたと伝えられているが、1937年(昭和12年)に盗掘にあい、現在は行方不明である。なお、筒型容器は奈良県天理市の天理大学に収蔵されている。
この基壇の目的については、戒壇説、墳墓説、経塚説などがあった。しかし近年の研究により、遺物や龕の存在などから仏塔であったことが判明している。 1956年(昭和31年)9月27日に、国の史跡に指定された。
また、熊山の標高350メートル以上には大小32基にも及ぶ類似の基壇の遺構が確認されている。 (以上引用終わり)

以前来た時にはなかった、赤磐市教委委員会の説明文も置いていた。昔は北朝鮮の古墳の形に似ているから、古墳時代の渡来人墳墓だろうという説もあったけど、上にあるような「説」に落ち着いているらしい。

天理大に収蔵されているという筒型容器は、明らかに「男根」の形をしていて、奈良時代の築造を考えると興味深い。(つまり、縄文時代の男根型石器の信仰が、稲作から遠く離れた山の上で続いているという可能性を思った)



近くには無縫塔という頭が卵形で笠を持たない墓があった。鎌倉時代の禅宗から流行ったらしいが、その後各宗派に広がったらしい。この墓は「享保」「文政」の文字を刻みつけているので、何れも江戸時代のものだった。



その側の磐座らしき岩の上に椿の花がおちていた。



この場所から、長船の町並みが一望できる。きっとこの景観が、この遺跡がここに築造された理由だ(私見です)。こういうことは、ネットで調べてもわからないことだ。実際に行ってみて実感するしかないのである。だから、遺跡巡りは意味がある。

そこから岡山市操山まで戻る。前回巡った古墳の写真は、ほとんどない。​ 前回記事を参照して欲しい ​。



二股古墳の隣の藪の中に、今迄知らなかった「名前のない」古墳があった。まあ、この山には100近くの古墳があるのだから、有名古墳以外でもこのようにあるのだ。



少し迷って、散策路の真ん中に、横穴式石室の測石らしきものがあった。



これも名前無しの古墳。



これは、この山で最大規模の古墳。沢田裏山古墳。suzuさんの後ろ姿で、規模がわかる。



上はまだ土盛りがあるので、とっても湿度が高い。なんか怪しい。タオルなんかもかけている。


この山で、1番美しいと私が思ってる古墳。私は柿の木古墳と呼んでいる。



桜は散りかけだった。





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最終更新日  2018年04月07日 13時43分31秒
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