再出発日記

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2020年02月07日
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カテゴリ: 洋画(12~)
第三弾です。やはり力作続き。



「パラサイト 半地下の家族」
韓国題名は「寄生虫」。韓国は、坂の斜面にへばりつくように家が建っている。決して計画的に建てられたわけではない。よって道も家と家の間を通るので、かなり入り組んでいるし、階段も多い。おそらく最初の頃は上に行くほど不便になるので、下層民は下へ下へと家を密集させたと思う。ある時、坂の上に大きな道が通る。そうして、上層民は坂の上に家が建てられるようになる。あらゆる坂を歩けば、だいたいはそういう構造だ。だから、坂の下の更に半地下の家は、最下層の家族である。そういう家族が上層家族に寄生しても、バチは当たらんだろう、と考えてもおかしくはない。それが一家族だけではない、としてもおかしくはない。

地頭はいいのに、貧しいから半地下まで落ち込み、大学にも受からない、予備校にも行けないから芸大にも入れない、ずっと無職の彼らは、正に現実だ。

でも、その現実を告発する作品ではない。上と下の対比を考えれば、こうなる。そのために起きるドタバタまでは想定外だ。しかし、計画を取りやめた時から物語は、落ち着く処に落ち着く。

前の家政婦が、夫を何もせずに、出られない事故まで起こして出ていたのが負に落ちないし、正体不明のホームレスの正体に警察が気がつかないのも負に落ちないし、彼らが共謀していなかったとなったものも負に落ちない。でも、まぁあり得ると判断したならば、無計画の計画は、最高の詐欺だと思う。息子はそれに学ばなかった。あまりにも無謀な計画をたてて、つまりバッドエンドを匂わして物語は幕を閉じる。

(ストーリー)
過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる、元ハンマー投げ選手の母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン…しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“半地下住宅”で暮らす貧しい4人家族だ。“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。
※PG12
監督 ポン・ジュノ

[ 上映時間:132分 ]
フリーパスポート20本目

2020年1月13日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



「ダウントン・アビー」
思ったよりもキッチリとした映画版だった。変わりつつある英国貴族を横糸に、英国王の「お泊まり」を縦糸に、貴族や労働者階級、保守主義と共和主義、革命主義、LGBT問題等々の様々な問題をスパイスに、2時間の間にテレビドラマのスピンオフとは思えないまとまりを見せていた。
英国の「お城」に再び泊まってみたくなる一作。
(ストーリー)
1927年。英国国王夫妻の「ダウントン・アビー訪問」という一大事に、グランサム伯爵家の長女メアリーはかつての執事カーソンと共に、パレードや豪勢な晩餐会の準備にあたる。そんな中、一族やメイドたちのスキャンダル、ロマンス、陰謀が次々と明るみに。メアリーは重要な決断を迫られることになる・・・。
監督 マイケル・エングラー
出演 マギー・スミス、ヒュー・ボネヴィル、ジム・カーター、ミシェル・ドッカリー、エリザベス・マクガヴァーン、イメルダ・スタウントン

フリーパスポート第21作目
2020年1月13日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



「フォードVSフェラーリ」
フリーパスポート第23作目で、これが最後。とりあえず、フリーパスポートで1番観た。そして、もう1か月でこれ以上見る事は絶対ないだろうと思う。

まだまだG-デイ等、第二次世界大戦の記憶新しい時代(64-66年の話)の、アメリカが初めてル・マンに挑戦し始めた頃の話。
24時間耐久レースの面白さは、実は私はあまりよくわからない。でも、今までの作品よりも、かなり人物に寄った話になっていた。フォード社長を実際に乗せて、要求を通したのは実話なのだろうか?
クリスチャン・ベイルがやっぱりすごい。完全に役にはいりこんでいる。同じ痩せ細った役もあったのに、どうしてこうまで人が違って見えるのか?素晴らしかった。競技映像よりも、人間ドラマを重視した、真の友情を描いたドラマだった。
(ストーリー)
ル・マンでの勝利という、フォード・モーター社の使命を受けたカー・エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。常勝チームのフェラーリに勝つためには、フェラーリを超える新しい車の開発、優秀なドライバーが必要だった。彼は、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。限られた資金・時間の中、シェルビーとマイルズは、力を合わせて立ちはだかる数々の乗り越え、いよいよ1966年のル・マン24時間耐久レースで長年絶対王者として君臨しているエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に挑戦することになる。
監督 ジェームズ・マンゴールド
出演 マット・デイモン、クリスチャン・ベイル、トレイシー・レッツ、カトリーナ・バルフ、ノア・ジュプ
[フォードvsフェラーリ 上映時間:153分 ]
2020年1月13日
TOHOシネマズ岡南
★★★★





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最終更新日  2020年02月08日 15時37分00秒
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