再出発日記

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2020年11月20日
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カテゴリ: 洋画(12~)
最後の三作品。比較的佳作が多かった月でした。



「星の子」

後半研修旅行に行った本部の大きさから言えば、日本にある新興宗教の何番目かに数えられる規模だと思う。

毎日、カッパのような格好をして水を受け、会員価格で全ての飲み水をミネラルウォーターより高い水を買い、時々宗教用具を買って、おそらく両親は決して生活は破綻しないが、かなりの額をつぎ込んでいると思える。

よくある宗教家族である。それ以外は、普通の愛すべき家族であり、中学教師の暴言を「アイツ性格悪いね」と批判するぐらいの友達は持っている。中学3年生の女の子に寄り添う物語。

姉はそんな両親から5年前に飛び出している(おそらく15歳のころ)。15歳の主人公は、両親から自立は考えられない。本陣幹部の言動は、何を考えているのかわからない。ホントに自立しようとしたならば、世界とは何か、に自分の考えを持たなくてはならない。姉は反発だけで出たのかもしれない。けれども真面目な主人公にそれが可能とも思えない。もし出ようとしたならば、叔父さん家に入ることもできるという、選択肢は与えられているが、暫くはそのカードは切らないだろう。どうすればいいか。突発に終わる。

芦田愛菜さん本人はどう思うのか?きっと何人からも聞かれたと思う。でもおそらく答えないだろう。

神はいるか、どうか?
大人も、ほとんどの人は答えられないからだ。

研修の見た目は怪しさ満載ではあるが、違法ギリギリのところでやっている気がする。


本を読め!
としか言えない。

ところで、冒頭の映画紹介は、8編ともに邦画だった。洋画の公開予定がほとんどない。これは歴史的な公開状況である。

STORY
父(永瀬正敏)と母(原田知世)から惜しみない愛情を注がれて育ってきた、中学3年生のちひろ(芦田愛菜)。両親は病弱だった幼少期の彼女の体を海路(高良健吾)と昇子(黒木華)が幹部を務める怪しげな宗教が治してくれたと信じて、深く信仰するようになっていた。ある日、ちひろは新任の教師・南(岡田将生)に心を奪われてしまう。思いを募らせる中、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を南に目撃された上に、その心をさらに揺さぶる事件が起きる。
キャスト
芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、池谷のぶえ、池内万作、宇野祥平、見上愛、赤澤巴菜乃、田村飛呂人、大谷麻衣、永瀬正敏、原田知世
スタッフ
監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子
音楽:世武裕子

照明:水野研一

2020年10月25日
MOVIX倉敷
★★★★


「浅田家!」

泣き虫、小虫、浅田政志の物語。


泣くこと4回。わざとらしい涙は一切なく、全て自然に、ほぼ全て事実なんだろうな、と想像できる範囲で、時々笑いを取りながら泣き笑い映画を作っていた。

家族って、いいな、と思う。

それだけの作品だけど、普遍性がある作品。

クライマックスに持っていた家族写真のエピソードよりも、途中に挟まれる三つほどの家族写真エピソードに感動した。

ところで、始まる前の予告編11篇全てが邦画だった。予告編の数、その内容ともに、もう2度と起きない珍事だと思う。


STORY
家族を被写体にした卒業制作が高評価を得た浅田政志(二宮和也)は、専門学校卒業後、さまざまな状況を設定して両親、兄と共にコスプレした姿を収めた家族写真を撮影した写真集「浅田家」を出版し、脚光を浴びる。やがてプロの写真家として歩み始めるが、写真を撮ることの意味を模索するうちに撮れなくなってしまう。そんなとき、東日本大震災が発生する。
キャスト
二宮和也、妻夫木聡、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、渡辺真起子、北村有起哉、野波麻帆
スタッフ
監督・脚本:中野量太
脚本:菅野友恵
企画・プロデュース:小川真司
原案:浅田政志

2020年10月27日
MOVIX倉敷
★★★★

https://asadake.jp/sp/index.html


「朝が来る」
河瀬直美監督は、長撮りで台詞さえ決めずにドキュメンタリーのように撮るのが有名だった。けれども、「あん」から方針を撤回したのかもしれない。少なくとも、主要人物の台詞はキチンと決まっている。もちろん、準備段階で作中人物と同じ体験を長くさせる等の仕掛けはまだあるが、編集の妙もあってかなりサスペンスフルなつくりにもなっていた。

エンドロールを見てビックリした。
何処にも、役者以外の人が出ているという表示がない。
あの人も、あの人も、みんな演技だというのか?
だとすれば、みんな無名の名優ばかりだ。
山下リオと同期の女の子で、誕生日ケーキで泣いた女の子の名前はどうなんだ?あれが演技というのか?説明会で出てきた朴訥な親子はどうなんだ?
どうしてエンドロールで説明がないのか?

かなりリアルな養子縁組の実態。
いろんなことがあるからこそ、
それへの条件は厳しい。
だからこそ、の子宝なのだ。
だからこその、人生なのだ。
もっとその先を知りたかったけど、でもあれで充分だと思う。

もちろん、蒔田彩珠は良かった。永作博美、井浦新も良かったけど、浅田美代子がまるで樹木希林が乗り移ったような枯れた演技をしていた。

見どころ
ドラマ化もされた直木賞作家・辻村深月の小説を映画化。特別養子縁組で男児を迎えた夫婦と、子供を手放す幼い母親の葛藤と人生を描く。キャストは『八日目の蝉』などの永作博美をはじめ、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ら。『殯(もがり)の森』などの河瀬直美監督がメガホンを取り、『凶悪』などの高橋泉が河瀬監督と共同で脚本を手掛けた。

あらすじ
子供に恵まれなかった栗原佐都子(永作博美)と夫の清和(井浦新)は、特別養子縁組の制度を通じて男児を家族に迎える。それから6年、朝斗と名付けた息子の成長を見守る夫妻は平穏な毎日を過ごしていた。ある日、朝斗の生みの母親で片倉ひかりと名乗る女性(蒔田彩珠)から「子供を返してほしい」という電話がかかってくる。

キャスト

永作博美(栗原佐都子)
井浦新(栗原清和)
蒔田彩珠(片倉ひかり)
浅田美代子(浅見静恵)
田中偉登(麻生巧)
佐藤令旺(栗原朝斗)
中島ひろ子(片倉貴子)
平原テツ(片倉勝)
駒井蓮(片倉美咲)
山下リオ
森田想
堀内正美
山本浩司
三浦誠己
池津祥子
若葉竜也
青木崇高
利重剛(浜野剛)


スタッフ

原作
辻村深月
監督・脚本
河瀬直美
共同脚本
高橋泉
音楽
小瀬村晶
An Ton That
主題歌
C&K
製作総指揮
木下直哉
プロデューサー
武部由実子
撮影
月永雄太
榊原直記
照明
太田康裕
録音
森英司
録音・サウンドデザイナー
ロマン・ディムニー
美術
塩川節子
編集
ティナ・バス
渋谷陽一
スタイリスト
小林身和子
アメイク
小泉尚子
ラインプロデューサー
齋藤寛朗
制作担当
小野山哲史
助監督
甲斐聖太郎

2020年10月29日
TOHOシネマズ岡南
★★★★

http://asagakuru-movie.jp/






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最終更新日  2020年11月20日 11時10分07秒
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